季節を感じる天ぷら : 天ぷら 元吉

天ぷら　元吉

天井の樹木のディスプレイが楽しい天ぷら屋さん。この日は花の散った桜。時期的に満開の桜でないのは残念ですが、次の飾りにしないで散った桜とはまた侘び寂びを感じました。
（満開の桜の時のレビューは私の前回のレビューにて）

この日も旬のネタを絶妙な揚げ加減。特許取得済みの天ぷら冷まし機を駆使した温度加減で提供してもらえます。

タケノコを色々な食べ方でとか、ホタルイカの揚げ加減違いの食べ比べなど、ただの天ぷらではなく趣向を凝らしたコースなのが楽しいですね。

この日うなったのはホタルイカ。外の香ばしさの中に味噌の奥深さが美味い。この日一番でした。

締めのサイズと食べ方を自由に選べるかき揚げも健在。お腹に余裕がある人はかき揚げ特大もおっけー。あれだけの大きさのかき揚げを上手にまとめる技術がすごいです。

接客も丁寧。元吉さんも気軽に話してくださり、カウンターの雰囲気もとても良いです。
コロナで客席を減らしてますので密も比較的安心です。

ごちそうさまでした。

コロナ対策安心度３

天ぷら　元吉

念願の桜の季節にお邪魔できました。

この時期の元吉さんの天ぷらの舞台は、桜が満開で華やかに。枝っぷりで元吉さんが隠れるほどの桜。

コロナ騒ぎでお花見も自粛ムードの中、安心してお花見できて、今年のこのお席は価値あるお席となりました。

美味しい天ぷらと美味しいお酒をいただきながら、目の前のお花を愛でる、、十年以上通っていますが初めてこの時期に来れました。素晴らしいですね。

「よく見ていてください。ツボミが終わる頃には咲いてるんですよ。」ああなるほど、天ぷらを揚げる熱気でどんどんお花が咲いてくるんですね、、風流ですね！

雰囲気ポイントは文句なしでアップです。

肝心の天ぷらも美味しく丁寧。春のお野菜を満喫。アスパラは先端と根元に分けて揚げて。面白かったのはホタルイカの食べ比べ。レア揚げとしっかり揚げが楽しめました。
特許取得済みの天ぷら冷まし機も健在。

何を揚げるかによって液体窒素で粉の冷やし具合も細かく変えているそうです。さすがです。

最後のかき揚げも大きさを自由に選べるのが嬉しい。

また桜の時期にぜひお邪魔したいものですね。

来年の桜の頃にはこの騒動がどうか落ち着いていますように。

元吉さん応援しています。

ごちそうさまでした。

天ぷら　元吉

青山の美味しい天ぷらの元吉さん、予約が取れなくて足が遠のいている間にだいぶ変わりました。

もちろん地下に入ると四季折々の飾り付けの素敵な空間は健在。この日は青々とした緑が清々しい。

コースのお値段はだいぶんあがりましたがその内容は、、、。

最初に今日の食材を箱のまま見せていただけます。期待が高まりますね！

素晴らしい状態の刺身をいただきつつ天ぷらを待ちます。

この日はいんげんからスタート。シンプルながらうまい。

定番の海老はもちろん足も揚げてもらえます。

アスパラ、鱚、ヤングコーン。

鱧には梅ダレつきで。

その後、揚げた海苔の上に米と焼きのどぐろ。

れんこん。

すばらしくレアなイカの上に海老をのせたもの。

玉ねぎの上に生の玉ねぎ。

稚鮎にはミニきゅうりを添えて。

おなじみのウニは揚げた大葉の上に生のウニをのせて。

揚げたミョウガの上に生みょうが。

肉厚な穴子。

おなじみの名物、角もろこし。とうもろこしを粒にして丁寧に四角く整形したもの。

そしてこのあと締めが、天丼や天茶などから選べるのですが、
なんとサイズが自由に選べるようになりました。これはうれしい。

コースの天ぷらは比較的ポーション小さめ。（切り分けて一口サイズになってます）

お腹減ってる人はここで一気に取り戻して満腹で帰れるというしかけ。これは良い。
お腹いっぱいの人は雰囲気やお味はあじわいつつ。食べ過ぎて胃にもたれることなくフィニッシュ。

今回注目したのは元吉さん考案の、てんぷら冷やし機。熱々の天ぷらを少しさまして食べやすい状態にして提供。最初に猫舌かどうか聞いてくださいます。こんな天ぷらやさんは他にはありません！
もちろん提供温度を下げて、その天ぷらが一番美味しい温度にするときにも使われます。

最近おもたせするお店が増えていますが、手ぬぐいや、かわいいマークのついたお箸も持ち帰れます。

店主の元吉さんは気さくで写真撮影も気持ちよく応じてもらえます。

ただ揚げただけじゃない見た目もこだわる天ぷらのバリエーションが増えてます。

プレゼンテーションなど全体的に見て、やはり増えている外国人のお客さんにも楽しんでもらおうというおもてなしの心なんじゃないですかね。

外国の方にもうれしいおもてなしの良店です。

一ヶ月先まででしたらホームページからネット予約可能。ちょうど一ヶ月後の日程が狙い目です。

ごちそうさまでした。

（写真は提供順逆

天婦羅　元吉

お昼のレビューを追加します。土曜のお昼は今お弟子さんの吉田さんが揚げてらっしゃいます。表の看板ものれんも「吉田」に！なんという元吉さんのお弟子さん愛、素晴らしい！
お昼で元吉さんが揚げないということでお値段は夜よりも控えめ。ネタは夜と同じということです。この日も六日寝かせたキスなどこだわりのネタは間違い無し。この日面白かったのは加茂茄子と水茄子の食べ比べ。加茂茄子は天つゆで、刺身でも食べられる水茄子はしょうゆで。文句無しの美味しさでした。
こうしてお弟子さんも巣立って行くのでしょうね〜楽しみです。
ごちそうさまでした。（写真アップしました）

ちなみにお昼の間店主の元吉さんはどこにいたかというと・・・・さりげなくホールで頑張ってました（笑）素敵です。

夜のレビューは以下。

青山外苑で遅い時間に入れる天婦羅店。
遅く開始してまともな天ぷらが食べれるとは嬉しい。しかも青山。前後でほかの店と絡ませやすい。
立地はお寿司の海味の裏手の一本入った路地。地下に入るお店なので入り口はわかりにくいか。カウンターは9席。店内にもう一つテーブル席一つとこじんまりとした作り。

階段に飾られたほおずき。カウンター向かいに金魚鉢。どこからともなく鈴虫の鳴き声が聞こえていたりと風流。
春には桜、秋には紅葉が飾られたりと、お店の雰囲気づくりには力が入っています。

メニューを頂くとコースの説明を丁寧にしてもらえます。
コースの種類がいくつかあり、野菜多め、魚介多めなどの種類があり、それに刺身か、刺身と焼き魚（この日はのど黒）がついたりするようです。
ちなみにお安めのコースでは大葉雲丹がつかないようです。
ただ、苦手なものや食べられないもののように、要望によって、柔軟に対応していただけますので大将に相談してみるとよいでしょう。

日本酒は銘柄が変わるたびに新しいおちょこを出してもらえるのですが、選べるおちょこがバラエティに飛んでいて面白い。
ウサギのおちょこや富士山のおちょこもありました。
そして、おちょこを選ぶといったん下げておちょこを冷やしてからもってきてもらえるという気の使いよう。これは嬉しい。
一方この店には、生ビールがありません。すべて瓶ビール。ぬるくなってしまわないようにの配慮なのでしょうけれどかなり残念。うすはりグラスレベルの薄くて小さいタンブラーにて、小瓶のプレモルを頂きました。

肝心の天ぷらが始まりました。

◎海老のくも手揚げ

○海老
○海老２匹目

アスパラ

きす

茄子

○大葉うに
スペシャリテ。揚げた大葉の上に生の雲丹をのせて塩をふったもの。
雲丹に火が入りすぎることもなく絶妙。

のどぐろ塩焼き

松茸

◎穴子

○角もろこし
こちらのお店のスペシャリテ。とうもろこしの粒を並べて四角に整形したもの。断面がきれい。どうやったらこういうふうに整形できるのだろう。


途中で気づきました。
ごま油の癖のあるかおりがほとんどしない！　衣も卵の風味がするし、ふんわり若干厚めの衣。
良質なごま油と他の油をブレンドしているんでしょうね。
もしかしたら、関西風なのか？　と胸がときめきました。
〆のチョイスは天丼、天茶、かき揚げとご飯。
つれに天丼を頼んでもらい、私はかき揚げとご飯。
出てきた天丼のかき揚げに染みていたのは、天つゆ。どっぷり濃く甘いつゆではありませんでした。
ご飯と共に供された漬物にはしば漬けの細かく刻んで小山にまとめたものが。お味噌汁はシジミの赤出汁。
完璧です。関西判定出します。
連れの天丼を一口もらったら、美味しかった。
あーやっと見つけましたよ、東京に暮らす関西育ちの皆さん！
関西天ぷらをまともなお店で頂くなら、ここです。

天丼の関西判定に喜びをかみしめていると、
デザートが。桃の寒天ゼリーです。これがびっくり。
和食で出るデザートで感激することは、ほぼないのですが、こちらのデザートは美味しかった。
川中島の桃かなあ・・ももそのものをかじるよりも、桃を実感する一品でした。

入店10時以降OKでLast Order　11時のありがたい営業時間。
外で軽く飲んでから来るもよし、一軒目でもよし。　
一言お店側に相談すると使い勝手の良さを発揮してくれますので、ぜひお近づきに。

ごちそう様でした。またお邪魔します。