南紀白浜うまいもの旅行④　～ＫＵＭＡＯ　エマージェンシーを根性で乗り切る～ : ふれあい名産館 まつや

さて、正月明けに2泊3日過ごした白浜。
両親は5泊6日なので、KUMAOだけ先に帰ります。
お宿からタクシーでJR白浜駅に向かうKUMAOと両親。
帰りはね、何だか「旅情」に浸りたくて普通列車の利用ですよ。
ですが・・・それが後に大変な思いをさせてくれる結果になったのです。

白浜駅に着いたのは10時半ごろ。
KUMAOの乗る普通列車まで1時間余りあります。
駅舎に向かって右端の案内所で手荷物を預かってもらいました。
それはね。バス停前で案内していたおかあさんが教えてくれたのですよ。
当初駅前のコインロッカーに預けようとしたKUMAOたち。
1時間ぐらいに600円は高いだの高くないだの3人で論争です。
それを聞いていないようで、さりげなく聞いていたようで。
結果200円で預けられました。
旅をしていると、たまにこんな嬉しい体験をします。
優しく丁寧な案内、有用な情報を的確に伝えてくれて。
ありがとう。おかあさん。

さて、両親はお昼前だけど駅前なんだから何でも食べられるだろうって思ってたみたいで。
でもね。KUMAOは今から20数年前（おっさんでゴメン）白浜に来た事があってね。
それはもう・・・もうですよ。
建物はいくつかあるけど、開いてる店は数少なく。
JR利用の観光客も、ここからバス・タクシー・レンタカーで移動なのでね。
ここは乗換えポイントで、みんな飲食や買い物はしないのですね。
事前にちょっと情報提供はしていたのだけどね。
ここは両親に行く末を託してみました。

で、両親とKUMAOは駅舎から右方向の角地に建つコチラのお店へ。
2階建てで、1階は半分は物販で残りが飲食。
内部の階段で上がれる2階にも飲食用の空間はあるようです。
まずは中央の入口から入って左側の物販コーナーへ。
和歌山といえば・・・みかん、梅、柿、備長炭、海産物、ラーメン。
それらの品々を冠した品々が並び、後はパンダ系のみなさん。
続けてお店右側の飲食エリアへ。
何だかね「ダラ～」って感じの雰囲気。
いえ、否定的では無いのですよ。
特急に乗る人々と、地元の作業服で日焼けする系の人々の憩いの場な感じ。
前者はテーブル席でウダウダ。
で、特急の時刻が近付くとザッといなくなる。
後者はカウンター席でスポーツ紙見ながらウダウダ。
どっしり座ってご歓談中です。
そんな対比の中で、それはそれで和む感じ。

で、パンダラーメンやパンダうどん※なる野心的なメニューも並ぶ中を。
　※パンダの顔を模ったさつま揚げ入り　そのさつま揚げ単体もお店で売ってます。
KUMAOは　 アイスコーヒー　410円
両親は　　　コーヒー　　　　380円　をオーダー。
お茶請けのチョコレートもあってね。
相方を亡くし、この後に引越しする事になるKUMAOを父上も母上も気遣ってくれましたよ。
美味しいコーヒーとゆったり時間を過ごさせてもらって。

？
あれ？何だかココの店見た事あるような。
そう。実はここはKUMAOの若かりし頃訪れた店なのですぞ。
ひと夏のアバンチュールがあった様な無かった様なの、その旅の終わりがコチラのお店。
真っ黒に日焼けして（KUMAOのロースト状態）、喉が渇いて入ったのです。
悪友クマたちに誘われて・・・楽しい夏でしたな（遠い目）。

さてさて、父上と母上にお別れして、普通列車で大阪方面へ向かいます。
白浜→紀伊田辺→御坊→和歌山→和歌山市とJRで。
そして、和歌山市→南海難波。地下道を歩いて近鉄で大阪難波→松阪です。
紀伊半島をJRで巡るのと迷いましたが、どちらも一長一短でね。

で、タイトルにある事件は御坊→和歌山間で発生しました。
御坊を出た頃、何だかトイレに行きたいような。
あれ？白浜でトイレに行ってから乗ったのにな。
列車にトイレがあるかは不明です。過ぎ行く駅は無人駅な感じでトイレ無さそう。
途中で降りれば次の列車は随分後に違いありません。
おや、隣の空席に見知らぬおかあさんが着席。
窓際のKUMAOの避難通路を遮るように、足を組みうたた寝。
あれあれ、これは結構切迫しているかも。
何か違うことを考えてみても、トイレを欲する指数は跳ね上がるばかり。
土俵際まで追い詰められそうなKUMAO。
これはいけません。
このままでは人間でいられなくなります。
いや、クマなんだけどね。設定は。しかも仔熊。おさらいです。
和歌山駅まで辛抱すれば・・・さすれば万事解決するはず。
下津を過ぎて海南へ。
ああ、利尿作用のあるコーヒーなんて飲まなければよかった。
激しく後悔しながら眺める海南の火力発電所。
KUMAOの「トイレを欲する」メーターがレッドゾーンを指し小刻みに震えます。
ここは根性ですよ。
胸に「USA」って書いてあるKUMAOだけれど。
一大事の時は「大和魂」と「島国根性」の炸裂ですよ。
あれ、何か違うかね。まあいいや。
で、まあ和歌山駅に到着。
地下道を渡って（最後の難関です）無事にトイレに到着。
すっかりひと仕事終わった感が、とっても半端ないKUMAOなのでした。