唸るピンネタ、富山湾の恵みを存分に堪能…。 : 鮨 難波

本日はこちらでランチ。
北陸出張で富山に用事があり、1ヶ月ほど前かな、ネットで予約をして訪問しました。新幹線のダイヤの乱れで15分ほど遅れましたが、快くお出迎え頂きました。

ランチはコース1種類のみ。
車のため、ドリンクは泣く泣くウーロン茶500円をオーダー。この日は私1人の他に、老夫婦とご家族3人の計6人がカウンターに…。凛とした店内です。

◆ おまかせランチ 6,600円/税込(サ別)

・真鯛 酢橘
・真ハタ 胡麻醤油漬け
・アオリイカ 柚子塩
・白海老
・ガンドブリ(ハマチ)
・甘海老
・北海道産 白老産 漬け赤身
・魚骨の炙りのスープ
・北海道産 白老産 中トロ
・半熟イクラ
・真鱈の白子
・ノドグロ
・煮穴子
・シャリの茶碗蒸し 北海道産 生雲丹と生イクラ
・かんぴょう涙巻きとオリーブオイル
・白海老のすり身入り玉子焼き
・自家製 ほうじ茶プリンと白馬村の食用鬼灯

------- 以下 詳細 -------

富山産の食材を使用、ネタについては、北海道産のマグロ(富山のマグロは夏)と北海道産の生雲丹以外、全て富山産。シャリは小ぶりで、酸味もあり。

まずは真鯛。酢橘を搾って爽やかに…。キュッと引き締まった白身で、じんわりと旨みが溢れてきます。

次に真ハタ。胡麻醤油で漬けたハタは、少し熟成し、ハタ本来の旨みをグンと上げてます。胡麻醤油漬けにすることで、胡麻の香ばしい風味が鼻に広がり新しい味わい。

3貫目はアオリイカ。粗めの塩に、柚子皮を擦ります。口当たりサクッ、舌触りねっとり…、柚子がしっかりと効き、ねっとり感も全くしつこくない。

4貫目は白海老。富山湾の寒ブリ、ホタルイカに並ぶ名物。プリッと鮮度良く甘みがあり、非常に上品。これが本場の白海老か…、めちゃくちゃ旨い。

5貫目はガンドブリ。寒ブリにはまだ早い時期で、10月はガンドブリ、関東や関西だと、イナダやハマチの大きさ。魚体も小さく、まだ脂乗りは少ないですね。ただ、その分さっぱりとした美味しさ。

6貫目は甘海老。たっぷりの卵を乗せた甘海老は、本日のベスト3に入るクオリティ。濃厚で甘く、官能的な旨みが残ります。卵もたっぷりで堪りません！

7貫目は漬け。富山湾でもマグロが揚るそうですが、時期は夏とのことで、マグロについては北海道の白老産のものを使用。適度な漬け具合、赤身の味も濃く、高品質。

ここで一旦、汁物を挟みます。本日のネタを仕込む際に出た骨を炙って、そこから出汁を取ったそう。体に沁みます、色々な魚の旨みが染み渡ってました。

8貫目は中トロ、こちらも北海道の白老産。とろける口当たり、ポーションも大きく、食べ応えも抜群。

9貫目は半熟イクラ。富山県産の鱒子を使用、少し湯引きして半生に仕上げたイクラは、驚くべき口当たり。ねっとりと絡み付く濃厚なイクラで、プツッ…と弾ける口当たりが何とも言えない快感。本日指折りのネタ。

10貫目は真鱈の白子。こちらももちろん富山湾産、まだ時期は早いですが、鮮度が良く臭みの全くない白子で、クリーミー。さっぱりした後味で、美味しいですね〜。

11貫目はノドグロ。待ってましたと言わんばかり、日本海の雄ですね。皮目を少し炙って香ばしく…、白身とは思えない脂乗りで、濃密な脂が滴ります。絶品！

12貫目、最後の握りは煮穴子。こちらの穴子も富山湾だそうで、フワッととろける口当たり。ツメは甘過ぎず、醤油の香ばしさもグッド。気に入りました。

13品目は茶碗蒸し。ただの茶碗蒸しではなく、酢飯を忍ばせ、北海道産の生雲丹と富山湾産の鱒子を贅沢に合わせた逸品。堪らないですね…、痛風になりそう笑

最後に巻物と玉。巻物はかんぴょうの涙巻ですが、オリーブオイルで食べる初体験の食べ方。これにはビックリ！ツンとするかんぴょう巻きの甘さの部分が、オリーブオイルの風味と相性抜群。新しい発見、これは凄い。玉は白海老を練り込んでます。カステラのような仕上がりで甘め。

最後にデザートをいただき、一通り終了。

ご馳走様でした！
これで4桁…相場バグッてますね笑 店主はとても気さくで物腰柔らか、色々話しかけて頂き、全く退屈しませんでした。ネタは富山を満喫出来るものばかりで、どれも粒揃い、最高に美味しかった。これはリピート必須です、夜の時間も行きたいな〜。北陸出張、最高の滑り出しです。

※訪問時→評点 3.83