上品で丁寧かつ繊細なスープがすごい煮干しラーメン : 煮干鰮らーめん 圓 八王子本店

【再訪です】

八王子の昼下がり。
ゆったりとした時間の流れる街並み、
久しぶりに著名店の圓さんへ足を運びます。
気が付けば、初訪から2年近く経ってました。

午後2時近くだったので並びなし。
前回煮干らーめんを食べ、あまり感動しなかった記憶があるが、
何せ2年前、もう一度きちんと味わってみようと、
「煮干しらーめん」（730円）の食券を購入。
消費税分値上がりしたみたいですね。

あまりにも地味な作りの店内は、
それでもきれいに清掃されていて、
立地と相まって、穴場感の漂う雰囲気。
厨房では若めの男性二人で切り盛り。
フロアは年季の入った方が仕切られていて、この方が店主？

5分程度で出て来たらーめんは
小ぶりで懐かしいデザインの中華どんぶりに
シンプルながらきれいに盛られていて
とってもおいしそうなビジュアル♪

スープを飲んでみると、
うわぁ… これ、おいしいわぁ（泣）
煮干しがとっても効いているけど、
くどくなる直前の絶妙なバランスでまとめられていて、
ビターで上品な大人の味に仕上がってる。
塩分感が低いものの、深いミネラル感と
醤油のほのかな酸味が織りなす豊かな味わいがたまらない。
刻まれた新鮮なねぎが良く合う。

麺はつややかながらも表面がマット状になった細麺で、
スープとよく絡み、非常に上質な味。
チャーシューは豚肉の旨みをうまく閉じ込めた品の良い味で、
半身のたまごは白身が燻製状になっていて、
素朴な香ばしさと黄身のとろみ感が絶品。

あっという間にスープまで完食 ♫
これはすごいラーメンじゃないか？
煮干しというエグミのある荒削りな海の素材を
濃度を出しつつもここまで上質に仕上げるのは
まさに職人技。比類ないものがあります。

後で初訪時のコメントをみたら、
何だかナマイキなことを書いてましたね…（恥）
食べログの高得点が示す通りの、究極の煮干味でした。
再訪してみて、良かったぁ…
☆アップします！

次は、昔ながらのらーめんを食べてみたいです。


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【初回訪問】

八王子、暑いお昼前。
この八王子で最も有名なラーメン店、食べログ驚異の4点台、
「煮干鰮ラーメン 圓」さんへ行って来ました！
圓＝えん、も読めなかったが、「鰮」って何？
「いわし」と読むんですね…

八王子駅の北側エリア。
国道20号線の大通りをちょっと北に入った静かなところにありました。
意外と地味な外観だなぁ…
11時台だが、誰も並んでいない。
店内入ると、右手に券売機。
最初なので、「煮干しラーメン」（700円）を購入。
店内は、木のカウンターだけの7席で狭い。
厨房に男性3名、フロアに年配の女性1名。
何だか皆さん親族みたいに、気の置けない感じ。
小ぎれいにしてあるが、有名店という感じではなく、
そう、何だか街の中華そば屋さんの、アットホームな雰囲気。

3分程度で登場！
おおー、この丼ぶり。
小ぶりで、渦巻模様が並んで描かれていて、
昔の屋台のラーメンって感じ。懐かしいなぁ…
懐かしいながら、見た目、これがとっても美しい！
黄金色に輝くスープに、ストレート麺が寝てる。
バラ肉の、色のきれいなチャーシュー2枚。
やや太めのメンマ、左下部に半割の煮玉子。真ん中に小口切りの長ねぎ。
表面で時折うっすらと光っている油膜。
食べる前から、こいつはただの街中の中華そばじゃないオーラが出てる。

スープを一口。

うむぅ… 意外なあっさり感。 へぇー
こいつは、絶品ではないか？ （凄）
主役の煮干しは、何気に主張してくる感じ。
すんごく、上品なスープに、ぴりりとビターな煮干しの味が、とても印象的。
このスープ、何なんだろ…
ベーシックなスープは、煮干しを生かしてどこもマネできないくらいの上品な味を創ってる。
たぶん、元々は煮干し云々が分からないぐらいの、和食のダシのように繊細な味なんだろう。
そこに、後から、わざわざビターな煮干しのフレーバーを加えたような印象を受ける。
このベースのスープだけだったら、もっと凄さが分かるんじゃないのかなぁ…
ちなみに「鰮」って、どうブレンドされてるのかな。

麺、こいつも個性的。
麺の表面がつるつるとした、やや色白の、秋田美人のような麺。
柔らかくて、すぐに伸びそうに見えるのに、
食べると、コシとモッチリ感が同居してるナゾの食感。
一本一本が長く、ずずっとすすり切れず、
途中で歯で切ると、つるつる柔らかい感じなのにも関わらずプツンと切れる。
スープには良く合っているが、意外と量があり、
比較的味が淡白なこともあってか、案外後半に飽きてくるかも…

チャーシューは良質なゆで豚のよう。
中が白く、非常に上品な味付けながら、肉のおいしさが充満している。
メンマは、やや太さがあり、ハードな食感ながら、とても丁寧な味付けがされた逸品。
煮玉子はこれもさっぱりとした味付けに、絶妙の半熟感。

驚いたり、うなったりしながら、
幾重にも織りなすスープと淡白な麺に格闘しつつ、
汗を拭くころには、スープまで完食してました！

お店の雰囲気からは想像もできない、実に上品で丁寧かつ繊細なラーメン。
特に、このスープ、店主のラーメンへの思いが伝わる。
しかし、他のレビュワーさんが言っていた通り、
「昔ながらのラーメン」というメニューが実はベースなのだとすれば、
この煮干しラーメンは、それを煮干しオリエンテッドな形に、
上品に進化させたものなのかもなぁ…
ビターな煮干し感が、正直、ちょっとわざとらしく感じるかも…
いや、とってもおいしいんですが、何と言っても、驚異の4点台。
本日の印象だけでは、（ド素人の私ですけど）そこまでは感じなかったのが正直なところ…

ひとつこれはと思ったのは、麺の表面がとってもつるつるなところに、
お箸が木製でないプラスチックのような材質の箸のため、
麺が滑ってつかみにくく、かなり食べにくかったこと。
つるっと滑り抜けるので、何度もその拍子に服に汁が飛んできました。

というわけで、次は、隠れた真打の「昔ながらのラーメン」を食べてみて、
また評価したいです！

でも、八王子って、めったに来れないよなぁ…