いよいよ駆け込み : ポンポンマスティ

再訪。10回目。
結局、毎週行ってる。

営業日もあと数回らしい。
出来るカレーも限られ、使えるスパイスも限られてきており、
パワー全開のカレーに仕上げるのは難しくなってきた模様。

＜カレー＞
「ナスバターキーマ」
＜主食＞
「ガーリックバスマティライス」

いろいろな制約がある中でも、このキーマカレーはかなり美味しい。
ご主人は、全然ダメです、と仰っていたが、全然そんなことなくて、
素晴らしく美味しいキーマカレーだ。
これが、今回使えなかったスパイスが入っていたら、
一体どんなことになっていたのだろう。

鶏肉の旨みがしっかり閉じ込められ、野菜の旨みもしっかり。
そこに重厚なスパイスがたっぷりと入り、全体をグイッと引き締める。
油分もすっきりしていて綺麗な後口。

これが、ふわっとニンニクの香りが広がるガーリックバスマティライスと
素晴らしく合う。

翌々日以降の営業の為に、マッシュルームを仕込んでいらっしゃる様子を
少しだけ見せていただいた。
次回の狙いはこれ。
閉店まで、こちらのお店の魅力をたっぷり堪能させて頂く予定。

再訪。9回目。
お店を閉められるまであと僅か。
あと何回行けるだろうか。

今回はカレー好きの3人でのオフ会。

<カレー>
「ダルタドゥカ」（確か）
「カシューナッツエビ」
「マトンビンダル」
<主食>
「プレーンバスマティライス」
「ココナッツバスマティライス」
「ロティ」（メニューにない予約品）
<一品料理>
「チキンティッカ」
「ベジタブルコルマ」
「ひよこ豆のサラダ」
<飲み物、他>
「ラッシー」
「ピスタチオのアイス」（サービス）
「パパド」（サービス）

前回、前々回に頂いて大変素晴らしかった「カシューナッツエビ」と「マトンビンダル」は、
ギーがバターとなり、赤ワインが変わるなど、材料が変わったため、
味わい的に以前ほどではなかった。
閉店を控えており使える材料に制限があるため残念だが致し方ないところ。
それでも、他店と比べたら遥かにいい。
それほど、本気バージョンは素晴らしかったということだ。
今回頂いたカレーでは、「ダルタドゥカ」が大変良かった。
5種類の豆を使用したカレーで、豆の味わいがとてもいい。
やはりこちらのお店は豆のカレーが素晴らしくいい。

「ココナッツバスマティライス」は、前回とはテイストが変わっていて、しかもいい方向。
煎ったカシューナッツなどが混ぜ込まれ、とても芳しい。
こんな味付けバスマティライス、食べたことがない。
すごいよ、これ。

予約しておいた「ロティ」も美味。
中に詰められた豆などの具も、皮とのバランスが綺麗。
カレーとも合う。

「チキンティッカ」も素晴らしい。
漬け込み汁がしっかり染みて、柔らかくしっとりした食感があり、ジンジャーとスパイスがグワッとくる味と香り。
こんなチキンティッカ、食べたことがない。

「ベジタブルコルマ」は、ソフトで軽い衣が華やかでスパイシー。
揚げられているから香る香る。

もう、材料が少なくなり、作ることのできる料理は少なくなっている。
しかも、材料を代用されるので、どうしても最上級の味ではなくなってしまう。
それでも、この味は他の店では楽しめない。

あと数日のうちに、何回行けるだろうか。

今回、ご主人が将来のことを楽しそうに話して下さったことが、僕にとってすごく嬉しかった。
初めてここを訪れてまだたった2ヶ月半。あまりにも素晴らしかったので、通いまくった。
当初はお客さんは全然いなかったが、最近は増えてきた。
お店を閉めることは悲しいことだと思うけれど、
僕のように次の新しいお店の開店を期待して待つ客が何人もできたことで、
ご主人が少しでも元気を出してくれるといいなと思う。
そういう点で、ご主人が将来のことを楽しそうに話して下さったことが、僕はとても嬉しかったのだ。

通って良かった。
レビューを書いて良かった。

再訪。8回目。
結局今週も訪問。笑

今回もディナーにて。

＜カレー＞
「カシューナッツエビ」（1,280円＋税）
＜主食＞
「ココナッツバスマティライス」（680円＋税）

いや～、今回の「カシューナッツエビ」にもブッ飛んだ。
それと、「ココナッツバスマティライス」も旨いの何の。
そしてこれらの相性も抜群にいい。
ライスが全然足りない。お代わりしようかと思ったほど。

綺麗に砕かれたカシューナッツが、綺麗に下拵えされて味が昇華。
カシューナッツって、カシューナッツ臭いあの味のイメージしかなかったんだけれど、
こんな凄い味に変化するんだね。もう別物だよ。
ご主人はホワイトペッパーの効果と仰っていたけれど、
ホワイトペッパーの味なんて全然しないので、
カシューナッツとホワイトペッパーが互いに影響しあって
渾然一体になって別の新しい味を作り出したという印象。
そこに海老から出たダシが旨みをプラスして味がまとまる。
そして、軽い油が全体を軽やかな味わいに広げる。
こちらのお店のカレーの中で、このカレーだけ「ギー」を使用しているとのこと。

「ココナッツバスマティライス」は、素晴らしい香り。
ココナッツの甘い香りが仄かに立ち上り、
混ぜ込まれたスパイスがその甘さをビシッと引き締める。

いや～、参りました。

再訪。7回目。
やっぱり毎週行ってる。。。笑

今回もディナーにて。
スパイス料理に詳しいレビュアーさんとの2名利用。

<カレー>
「マトンビンダル」（1,180円＋税）
「ココナッツダル」（1,080円＋税）
<主食>
「プレーンバスマティライス」（580円＋税）
「プレーンナン」（480円＋税）
<サイド>
「サモサミックス」（480円＋税）

今回は今まで以上にぶっ飛んだ。
「マトンビンダル」の美味しさがハンパない。
赤ワインがビンビンに効いているのが最大の特徴。
なんと言っても最初の一口が衝撃的だ。
ホット赤ワイン的な香りがブワッときて、
その後ホット赤ワインの果実味がきて、
その後マトンカレーのテイストがガツンと。
そしてスパイスが華やかに広がり、でもじんわりと広がる感じもあり、味と香りが広がる広がる。
温度が落ち着いてくると、旨みやコクの輪郭がしっかりと感じられるようになる。
スパイスの詳しいことはよく分からないが、マトンの味を落ち着かせながら深みのある味に変える効果。
更に、旨みの方向をさまざまな方向に曲げて広げる効果。
そして、全体をまとめ上げる効果。
これまで出会ったことがない、素晴らしいマトンビンダルだ。

「ココナッツダル」も素晴らしい品。
5種類の豆が綺麗に混ざり合い、一体化して複雑で深い味に仕上がっている。
ココナッツはあくまで脇役。主役はダル(豆)。
こちらのお店の豆の使い方は素晴らしく良い。
各々の豆の特質に合わせた調理をなされて特徴を引き出し、更にそれを上手く組み合わせて味を組み立てる。
こんなお店が他にあるだろうか。
いえね。スパイスを主役にして食材を引き立てる店は沢山あると思うんだけど、
豆を主役にしてスパイスはあくまで脇役で主役も引き立てることに徹する店って、
なかなかないと思うんだよね。

「サモサミックス」は、前回よりも美味しくなっている。
スパイスが効いた生地が最高に美味しい。
そして、全体のバランス感が優れている。

いや〜。素晴らしい。
北インド料理でここまで唸った経験は初めてだ。
食べれば食べるほど味が分かってくる。
知れば知るほど深くなっていく。
そして、行けば行くほど楽しくなっていく。

再訪。6回目。
最近、毎週行ってる。。。笑

今回もディナーにて。
お客さんは、また私だけに逆戻り。。。苦笑

頂いたのは、
「パラクパニール」（1,180円＋税）
「クミンバスマティライス」（680円＋税）

オーダー時にパラクパニールが食べたいと伝え、
これに合うライスをピックアップしてもらい、
クミンバスマティライスを選んだ。

パラクパニールは、ほうれん草、カッテージチーズ、ヒングというスパイスが材料。
それと、マスタードの油が使用される。

ほうれん草がねっとり。ペースト状で、食べ応え充分。
余計な水分は出ておらず全く水っぽくない。
かと言って、ほうれん草独特のエグミは全く無く、スパイスで綺麗に味が整えられている。
カッテージチーズは、ほうれん草の陰に隠れてしまい、アシスト役に回る。
これはもはやカレーと言うより、ほうれん草料理だね。

マスタードの油はとても軽く、ほうれん草の重たさを少し軽減。

ただ、ボリューム的には、1皿を1人で頂くのは多過ぎた印象。
2人で2皿とか、3人で3皿とかなら味に変化が出て飽きない気がする。

今回もご主人にいろいろお話をお伺いすることができて、勉強になったし、楽しかった。

変化球なしの真っ向勝負の北インド料理店。
北インド料理のカレーの真髄を知るには最適なお店だ。
なぜ流行らないのかいろいろ考えてみるのだが、
カレーの写真映りが全く華やかでないのも一因か。
かと言って、チャラい盛り付けにして欲しくはないが。

再訪。5回目。
ここ最近、ものすごい頻度で訪れている。
「ポンポン行き過ぎ！」という駄洒落ツッコミも出るくらい。笑

頂いたのは、
「パンプキンキーマ」（1,180円＋税）
「グリンピースバスマティライス」（680円＋税）

今回は、キーマカレー。
今回のオーダーもご主人に相談。
主食を「グリンピースバスマティライス」に決め、
これに合うキーマカレーを尋ねると、エッグキーマか、パンプキンキーマとのこと。
エッグキーマにも惹かれたが、トマト気分だったのでパンプキンキーマをチョイス。

「パンプキンキーマ」は、トマト、鶏挽肉、かぼちゃ、バター、スパイスが使用される。
スパイスの中には、カロンジ、メティが入り、その存在感が際立つ。
というか、スパイスがバッチリ決まっていて、素晴らしく美味しい。
スパイスをかなり多くお使いですね。
鶏挽肉は全体的に馴染んでおり、キーマカレーであることを意識できないくらいに一体化。
カボチャの煮込み加減や、全体との馴染み加減が、素晴らしくいい。
いや～、美味しい。まじで美味しい。

「グリンピースバスマティライス」との相性も非常にいい。

いや～、行けば行くほど、知れば知るほど深くなる。深い味に出会える。

ちなみに、今日も他のお客さんがいらっしゃり、繁盛していた。

9月15日に閉店の話があったが、どうやら延びた模様。
食材も新しく仕入れるとのことなので、
またポンポン行っちゃおうかなと思っている。

再訪。4回目。
閉店されるかもしれないとのことで、できるだけ多く行っておきたかったため、
今回は2名で訪問し、カレー2種を頂く作戦。

カレーは、
「バターチキン」
「ガーリックバターエビ」
これに主食として、
「クミンバスマティライス」
「チーズナン」
その前にビールのつまみに、
「サモサミックス」
「ベジタブルパコラ」
そしてビール。

「バターチキン」は、定番中の定番であるが、
お店のご主人によると、
他店と違ってちゃんと作っている、ということでオーダー。
材料は、トマト、バター、チキン、スパイス。以上。
このため、トマトの煮込みの味とバターのコクとチキンの旨みがシンプルに重なり合う味わい。
いや〜、美味しい。バスマティライスにも素晴らしく合う。
トマトの味が活きてるよなぁ。美味しいなぁ。
確かに、他店の味とは全然違っている。

「ガーリックバターエビ」は、以前からご主人にオススメされていた品。
現在は新しい食材は仕入れていないとのことで、今日はシーフード系はこれしかできないとのこと。
いや〜、これも美味。
海老の仄かな旨みの上にバターの強いコクが乗り、そこにガーリックの味が綺麗に浮き上がっている。
これにはナンが合う。

ただ、カレー2品は両方ともバター系を選んでしまって、味が似通ってしまったのが反省材料。

つまみは、タンドリーチキンなどを頂いてみたかったが、
もう食材を仕入れていないためできないとのことで、「サモサミックス」、「ベジタブルパコラ」をオーダー。
ただ、どちらも揚げ物系でボリューム的に多く、カレーや主食と合わせるとトータルでも物凄いボリューム。
頼みすぎた。汗

この日、初めて、僕以外にお客さんが入っている光景を見た。
（西川口にあった2号店を含め、過去5回全て客は僕一人だったのに）
しかも、この日は、次から次へとお客さんがやってくるではないか。なんたることか。
この要因は恐らく、店外に漂うスパイスの香りだ。
これまで、お店の前でスパイスの香りがすることは一度もなかった。
これまで何十回となくお店の前を通っていたにもかかわらず、だ。
でもこの日は、違った。
初めて、お店の前に芳しいスパイスの香りが漂い、
行き交う人々は、カレー食べようか、という話をしていた。
鰻屋が客寄せするには鰻を焼いているときの匂いを嗅がせたらいいんだとよく言われるが、
こちらのお店はそれと同じことをスパイスでやればいいのだ。
恐らく、たったそれだけのことで、客足は伸びていたはずだ。

閉店が間近となり新しい食材の入荷もなく、
注文できるメニューはどんどん限られていくが、
そうであったとしても、また行ってみたくなる。
そんな真面目なお店。

再訪。３回目。
東十条にある北インド料理のお店。
カレーのクオリティが非常に高く、とても気に入っている。

前々回にヒヨコ豆のカレーをおススメされたので、今回はこれを頂きに訪れた。

注文時に、お店の方から再度、ヒヨコ豆のカレーはとても美味しいとの助言。
更に、お店の方に、このヒヨコ豆のカレーに合うのはナンかライスか尋ねると、
ナンをおススメされた。
オーダー決定。

「チャナマサラ」（980円＋税）
「プレーンナン」（480円＋税）

注文後、今回も丁寧に調理開始。しばらく待ち時間あり。

「チャナマサラ」（ヒヨコ豆のカレー）は、ヒヨコ豆がゴロゴロ入ったドライ系。
多種多様なスパイスが香り立ち、ミントの味と香りが仄かに漂う。
また、炒めた玉ねぎが甘さと共にスパイスを纏い、ねっとりと旨い。
これは素晴らしく美味しい。
それに、ヒヨコ豆の茹で加減が素晴らしく良い。
モソモソすることなく、かつきちんと甘さが引き出されている。
お店の方は、「茹で小豆（あずき）でも同じことですよね、
きちんと丁寧に茹で上げないと豆の美味しさは引き出されない」
と仰っていた。まさにその通り。
インド料理店でここまでちゃんとやっているところってなかなかないんじゃないかな。

いや～、実に美味しいヒヨコ豆のカレーだった。

こんないいお店なのに、なかなか理解されないのか、この日も客は僕一人だけ。
そしてとうとう危惧していたことが。
お店を閉じられるかもしれないとのこと。

こちらのお店は他店と比べて少し高めだが、高いだけの理由がある。
安いインド料理店は、安いなりの理由がある。
本当に美味しいインド料理店がこうしてなくなっていくことが残念でならない。

再訪。
前回訪問から間を置かず。
前回とても美味しかったので。

前回訪問時に決めた、次回注文の公約は、
シーフード、サグ系、ひよこ豆、マトン系の４種のカレー。
でもこれらを別々に頼むのではなく、
どうせなら組み合わせちゃえばいいんじゃないかと思い、
サグとマトンの両方を楽しめる「マトンサッグ」を選択。

というわけで、頂いたのは、
「マトンサッグ」（1,280円＋税）
「ミックスガーリックナン」（680円＋税）
それと、生ビール（550円＋税）

「マトンサッグ」は、サグ（青菜）の味がとてもクリアでイキイキしている。
ネットリ系ではなく、油の中にペーストがぷよぷよ浮いているイメージ。
でも、香り立つスパイスの効果でほうれん草の味が引き立ち、そして広がる。
いや～、こういうタイプのサグカレーは初めてかもしれない。
それにしても、このスパイス感、素晴らしい。

「ミックスガーリックナン」も、ガーリックの味が鮮烈。
パリッと焼けたナンが香ばしく、そこにガーリックの香りがぷーんと広がる。
いや～、前回のバスマティライスも美味しかったけれど、ナンも美味しいね。

いや～、やっぱりここ、いいわ。
マジで。

でも、今回もお客さんはゼロ。
美味しいと思うんだけれどな・・・。

東十条駅からすぐ。
西川口にあった2号店でその美味しさは確認済み。
今その2号店は無くなってしまったため、こちら本店を訪れた。

日曜夜に訪問。先客ゼロ。
いいお店なのになぁ。

頂いたのは、
「チキンマサラ」（1,080円＋税）
「クミンバスマティライス」（680円＋税）

注文を受けてからしっかり調理。
いろいろ炒めていらっしゃるサウンドが耳に入る。
待ち時間は少々長め。その間にサービスのパパドを摘む。

「チキンマサラ」。とてもいい出来栄えだ。
スパイスがイキイキとしており、味わい的にふわっとした感じ。
スパイスの周りに空間が出来上がっているかのようだ。
きっちりと香り。きっちりと清涼感。きっちりと辛み。
油分との相性も良く、塩もバッチリ決まっている。
チキンの状態も下味も良く、ゆで卵の状態も良く、全体のバランスもいい。

「クミンバスマティライス」は、まず、バスマティライスの質や状態が素晴らしく良い。
ここまで美味しいバスマティライスは初めてかもしれない。
そこに、クミンがほどよく効いて、その香りが全体をふわっと包み込む。

この「チキンマサラ」と「クミンバスマティライス」の相性もとてもいい。
いや～。美味しい。

この界隈の北インド料理としては、赤羽の「バーワルチー」がイチオシであったが、
なんのなんの、こちらのお店も負けず劣らずかなりいい。

東十条のお店の中では少々お高めではあるけれど、
内容を考えると至極真っ当な価格設定だと思うので、また行くつもり。

次回は、
・シーフード
・サグ系
・ひよこ豆のカレー
・マトン系
あたりを攻めたい。