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店名 |
ラ・デエサ 荻窪
|
---|---|
ジャンル | スペイン料理、ワインバー、ビストロ |
予約・ お問い合わせ |
050-5890-2047 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
JR中央線 荻窪駅 徒歩2分 荻窪駅から73m |
営業時間 |
|
予算 |
¥8,000~¥9,999 ¥3,000~¥3,999 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー可 QRコード決済可 (PayPay) |
席数 |
28席 |
---|---|
最大予約可能人数 |
着席時 28人、立食時 45人 |
個室 |
有 (6人可、8人可) 2階個室は6〜9名様で承れます。 (テーブル4名・カウンター5名でのご案内になります。) |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 建物外、テラス席、入口そばで喫煙可能 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり、ソファー席あり、オープンテラスあり、プロジェクターあり |
コース | 飲み放題 |
---|---|
ドリンク | ワインあり、ワインにこだわる |
料理 | 魚料理にこだわる、英語メニューあり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
サービス | 2時間半以上の宴会可、お祝い・サプライズ可(バースデープレート)、テイクアウト |
お子様連れ |
子供可(未就学児可、小学生可) |
ドレスコード | カジュアル |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
2021年4月1日 |
電話番号 |
03-6338-7790 |
備考 |
ペットはテラス席のみ可 |
初投稿者 |
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日本に在住しているマドリード出身シェフと、本業はミュージシャンだという接客係のスペイン・コンビがはじめた、荻窪駅前のスペイン料理のワインバル。基本2人(火曜日にはシェフの奥様?も手伝われているようだが)なのでレストラン、リストランテというほど行き届いた構成ではないものの、手の込んだ前菜と、いくつかのメインやその日のパエリャが用意されている。店の方も「タパス&ワイン」と歌っているので、タペリア(前菜メインのお店)というべきだろうか。
店は、荻窪駅から比較的近くの路地。「北京遊膳」や「 藤栗ホルモン」の並びで、以前は「DESPACITO Dining」という無国籍料理だった場所だ。もとも独自のカフェ風の洒落た店だったが、さらに内装をウッディに変更して、たいへん居心地の良い店に仕上げている。
サービスの男性も頑張って日本語で応対してくれているので、注文に不自由はない(ラテン系なので、おすすめを強力プッシュしてはくるが・・ま、希望は、はっきりと)だろう。
スペインを始めとしたワインのセレクトは、数は多くはないがなかなか選んであるようだ。一番やすいボトル(赤)は、ボデガ・ペイケの日本ではあまり見かけないメンシア種(スペイン北西部で採れる黒ぶどう)の1本。3800円。値段は、バカやすには見えないが、これがめっぽううまい。一口で、カシスやスミレなど実に複雑なアロマが立ち上がり、とても高級な味。この値段とは思えない、レベルであった。
お料理の方も、もちろん負けないほどすばらしい。
味付けは、どれも非常に繊細で、強すぎることはないが、ボケた味でもない。何を食べても、シェフの実力を感じる。
この日は、旬のパエリャ(2人前からで3200円)、モハマ(マグロのハム:500円)、チョリソ・イベリコ・ペジョータ(1100円)、リードヴォーのバルサミコ・ソース(2000円)をお願いした。
最初に出てくるのは突き出し。本当にカリカリに焼いたパンにつけた鶏レバーのムース。実に滑らかでクリーミー。シェリーのかすかな香り。
次に出てきたのはモハマ。メニューには「ローストナッツのモハマ」と書いてあるが、自家製のマグロのハム=「モハマ」のスライスにローストしたくるみ(この日は)を乗せてオリーブオイルをかけたものである。
自家製のモハマは、旨味が凝縮してマイルドな味わい。その時々ナッツは変わるのかもしれないが、一緒に食べるとコクが加わる。
この店には、当然のようにイベリコ・ペジョーダのうまそうなものが用意されていたが(グラムで20g/40g/80gと注文できる)、連れが正月にハモン・イベリコは食べ過ぎたというので、この日はチョリソの方を注文。ペジョーダのランクAのチョリソは、確かにうまい!ハマる味だ!
一緒に出してもらったパンもうまい。自家製とうより、冷凍業務用かもしれないが焼き方は完璧。フランスパンとはまた違った、スペインのタパスにはこういう相棒が欲しい。
本来なら、この次にパエリャとのことだが、どうしても日本人的腹具合というものがあるので、お料理の方を先に、パエリャを最後に回してもらった。
メインのリードヴォーは、焼いてあるのだろうが、単純に焼いたとは思えない舌触りで実にやわらかく仕上げてある。添えてあるのは、カリフラワーのムースと百合根の素揚げ。ほんの少しウドも加えているというムースは絶品で百合根の食感も面白い。そして、控えめに全体をまとめるバルサミコソースも出来がいい。
スパニッシュというよりほぼフレンチ。というか、フランスやスペイン、北欧諸国など、料理の国境が崩れてしまった、エルブジ出現以降のモダン・スパニッシュ世代のシェフであることを感じさせる料理だ。
最後のパエリャは、予想通りにすばらしい。
正月後、スタートしたばかりということもあろうか。この日のパエリャは、豚肉とかぼちゃとポルチーニという合わせ技っぽいパエリャであったが、味は新鮮で深みがある。味付けは、実に穏やかで、逆に素材の旨みを引き出しているし、コメが吸い込んでいるエキスにも肉汁だけでなく魚介系など複雑な味が入っているようだ。豚肉も驚くほど柔らかい。
米の仕上げは、昔風のセコ(固め)よりは柔らかいがメロッソというほどまで柔らかくはなく、その中間くらい。かといって日本的ご飯とは、全然違う。米粒はひとつひとつがちゃんとオイルでコーティングされている。
パエリャ皿は小さめなので、2人前でもおなかっいっぱいになりすぎる心配はないだろう。やはり、ワインを飲むことに、ちゃんと力点を置いた店のようだ。
お会計は、2人で12,300円(このほかビールも1本飲んでいる)。これだけの味を考えれば、ものすごく安いというべきだろう。
今の所、予約も取りやすそうだが、コロナが収束したら間違いなく入れなくなりそうなお店である。早めに行っておくのが吉!