新型コロナ、何するものぞ : 陸蒸気

新型コロナの猛威が止まらない。
むしろ加速しているように映るくらいの昨今。
新型コロナ対策で国民に給付金の配布が検討されている。
リーマンショックの時に1万2千円貰ったんだっけか。
忘れてしまっているが。
今回のこの騒動で給付金が手元に届いたならば。

コロナショックもなんのその、開店前から大行列は変わらず、元気一杯の陸蒸気に来て、焼き鯖と大瓶で優雅な昼飯を食おうか。
それにしらすおろしに卵焼き、生野菜なんかもつけちゃおうかしら。

コロナになんか負けずにみんなで頑張りましょう。

他に何が必要なのか。

目の前で丁寧に炭火で焼き上げられた鯖の塩焼き。
その鯖には大根おろしが添えられて。
艶々な白飯と味噌汁。
日替わりの漬け物。
因みに白飯、味噌汁、漬け物はお代わり自由である。
千円以下で堪能し得る昼飯で陸蒸気以上の食後の満足度を得られる店に出会った事が無い。
もしも、

「いやいや、しゅういちろおさんよ、あるよ」

なんて方がいらしたら是非ともご教示頂き度。
活気しか無い店内で上述の品々を大瓶と共に味わう事の出来る喜び。
焼き鯖を半身平らげた辺りで白飯と味噌汁をお代わり。
漬け物を足しに行き更に白飯を喰らう。
手酌でコップに満たした黒ラベルを呷る。
野沢菜を囓る。
白菜漬けをもひとしきり囓り更に白飯を喰らう。
味噌汁を啜る。

この愉悦、中野にあり。

※1/5までランチはお休みのようです

公休日初日、水曜日。
中野駅の近くで所用をいくつか済ませ、妻と共に往訪するのが日本最強の焼き魚を提供することで広く区民に愛され続けている陸蒸気だ。
かく言うしゅういちろおもランドセルを背負っている時分から父に連れられて数多く通っている。
開店時刻の11時半のかなり前から年配の紳士淑女が列を為すことでもお馴染み、中野の風景である。
我らもご多聞に漏れずに列をなす一部と化し、鼻腔を心地良く刺激している焼き魚の薫りを店頭で楽しみ、開店を待つ事とした。

閑話休題、この秋は空前の秋刀魚の不漁を告げる便りが多く。
あっても小さくて食指を伸ばす気になれないが、陸蒸気の秋刀魚ならば是非にでも食いたい。
あの囲炉裏で丁寧に焼き上げられた職人芸の焼き魚。
脂乗り抜群の鯖が大の好物であるがこの時期は秋刀魚だ。

陸蒸気の大振りな秋刀魚があった。
間違いなく木札に「さんま」と書かれ、会計のお姉さんの頭上に掲げられている。
拳を高々と中野の空に突き上げたくなる高揚を内に秘め、お姉さんに声高にこう告げた。

「さんま、さっぽろ、おろしで」

ここまでくれば後はもう。
そう、中野での至福、陸蒸気にあり。ってなもんです。(^^)

妻と中野駅まで万障繰り合わせの上で繰り出してお昼時となり中野で昼飯をと。
そうなればまず間違いのないこちら、そう焼き魚が凄すぎる中野のレジェンド陸蒸気へ。
妻は沖目鯛、しゅういちろおはあこう鯛。それに瓶ビールは安定のサッポロ黒ラベルのダイビン（関西では大瓶をダイビンと呼ぶんだ）と玉子焼きだ。
ここで生ビールしかありません、なんて体たらくだと途端に興ざめするが流石は陸蒸気だ。
沖目鯛はタレ焼きにて供され、あこう鯛は塩焼きにて。
これらを互いにシェアしつつ頂く仲の良い、睦まじきしゅういちろお夫妻、どちらも48歳。気の置けない夫妻である。（笑）
焼き魚が供されるまでの間に玉子焼きやら食べ放題の漬物をつまみながらの黒ラベル大瓶は公休日故の堪らない愉悦である。
一階で瓶ビールを昼飯時から煽っているのは俺のみである。
なんたる幸せかと一人満足気であった。
幸福なんてものはそこかしこにに点在していることを改めて思い知る。
塩焼きも良し、タレ焼きはこれまた、ご飯が進む君の感があってまた良し。
かようなる最強の焼き魚達を前にして感じる事は、この街に住んで良かった。

しゅういちろおの住んで良かった街ランキング、不動の第1位が中野なんだ。

台風一過の蒸し暑い公休日、久々に妻とクロスバイクに乗りやってきたのは中野駅。
ブロードウェイ横の駐輪場で何とか空き区画を発見し、無事に駐輪完了。
やおら向かったのはそう、中野と言えばな当店だ。

備長炭の浜焼き、陸蒸気。

開店前から数人の行列ができるのが日常。
どでかい囲炉裏に豪快に串刺しにされた迫力満点な焼き魚の数々。
一階の囲炉裏前に席を確保できたのは僥倖だ。
臼井は鯖の一択、妻は旬の新秋刀魚。
サッポロ黒ラベル大瓶を今日の食べ放題の漬物、野沢菜漬けで楽しんで焼き上がりを待つだけ。

焼き魚ってこんなにも美味かったかな？と感じさせるもの凄い焼き魚が此処にある。
ご飯と味噌汁、漬物をお代わりして大満足の公休ランチとなりました。

中野に住まう愉悦、此処にありけり。

年休を利用し、妻と中野を散歩。
ランチにとうん10年ぶりのこちら
原始炭火焼き「陸蒸気」

囲炉裏に敷き詰められた串刺しの魚が香ばしく、しっとりと焼かれていく様を眺めながら。

臼井が鯖、妻は鮭。共に900円。
それにシラスおろし100円、大瓶（関西ではダイビンと呼びますね）は735円でアサヒとサッポロから選択可能。
しかしまぁ、囲炉裏で炭火で焼かれたこれら魚達の旨さといったら格別に過ぎる。
お漬物、ご飯、味噌汁のお代わりが自由なものだからついつい食べ過ぎてしまうのもこちらならではだ。
結局ご飯三杯お代わりしちゃったもの。（笑）
大変満足度の高いランチとなりました、陸蒸気さん、ご馳走さまでした。