今回はラーメン＋やきめしをガッツリいただきました！ : らあめん英

食べログをやっていると、予期せぬ出来事に見舞われることがあります。
その最たるものが、お店の都合による臨時休業というやつで、SNSなどでの情報発信の浸透度がそれほど捗々しくない飲食店の業界では運悪く臨時休業に見舞われる確率が決して少なくありません。
これはこれまで何度も経験しており、その度に学びみたいなものもあるにはあるのですが、100%これを防ぐのは困難です。

このほか、営業はしていても営業時間に変更があるようなケースにもよく遭遇します。
これは時間に余裕がある時は受け流せるのですが、スケジュールが押している時は、そのお店を諦めざるを得ないこともあり、遠くのお店でこれに見舞われるとちょっとショックですね。

この日は、小田急線の経堂まで出向いたのですが、たまたまこの日は経堂の商店街（すずらん通り商店街）のお祭りの日に当たってしまいました。
年に1日だけのお祭りだそうなので、まさに偶然当たってしまったということではあるのですが、各店が屋台を設けたり店頭販売をしていたり、あるいは店頭でバザーをやっていたりで、商店街全体に非通常営業モードが漂っています。
案の定、目指していたお店（彼女のカレー）も店頭に掲示があって営業時間を大幅に変更しており、この日（ダービーデーでした。）の予定上、ここで時間を費やすわけにはいかなかったので、同店は断念することにしました。
そこで、同店から近くて経堂らしいお店ということで選んだお店が当店であったわけですが、当店も完全にお祭りモードになっており、店頭では名物チャーハンを始め餃子やビール、コーラ、ラムネなどを販売していました。
それでも店員さんに店内飲食はやっているか聞いたところ通常通りとのことだったので、当店を利用することで決定しました。
オープン時刻の11時ちょっと前に伺ったのですが、店頭には6名ほどが並んでおり、店頭販売コーナーの待ち客もいるのでごった返しています。
それでも並んでいたのは、食券購入のための渋滞で席自体は空きがあったので、大人しく並ぶことにしました。

当店の創業は、1994年（平成6年）4月ですので、現在30年目のシーズンに突入していることになり、入れ替わりの激しいラーメン店としては業歴はかなり長いと言えると思います。
経堂ではかなり名の通ったラーメン店として芸能人などの利用もかなりあるそうですが、支店を渋谷と下高井戸にも出していました。
下高井戸店は閉店してしまったようですが（らあめん英 下高井戸店）、渋谷のお店は現在も営業中です（らあめん渋英）。

店内は、入ってすぐ右手に券売機があり、そこで食券を購入してから入店します。
券売機メニューはノーマルラーメン（豚骨スープ）の他、看板メニューの赤いとんこつめん、やきめし、餃子などが並びます。
つけ麺もあり、長年の営業の中で、メニューが多様化してきたのかなという推測が働きます。
ラーメンとやきめしのセットメニューもあったので、たまには炭水化物の重ね食いもいいかと考え、らーめんやきめしセット＠1,200円の食券を購入しました。
店内はL字型のカウンター席11席のみで、その一角に腰を下ろして食券をスタッフに渡します。
麺の固さのみバリカタを指定しました。

混んでいたので、結構時間がかかり、注文の品の提供まで13分ほどを要しました。

らあめんは、九州ラーメン風のとんこつスープで、チャーシュー2枚と半切りの煮卵、メンマ、青ネギが乗ります。
麺は九州ラーメンらしい中細の少加水ストレート麺でバリカタだとかなり固いです。
スープはとんこつですが、まろやかで、あまりクセがありません。
これだと女性や子供でも抵抗なく食べられると思われ、それだからか、この日の先客には女性の姿が目立ちました。
チャーシューは脂身のしっかりついた肩ロースチャーシューで、やや濃い目の味付けでしたが、ジューシーでなかなか美味しかったです。
固めに茹でられた煮卵、ネギもラーメンの味を引き立てていますが、メンマはややチープで、一切れ入っているくらいでした。
当店の麺は自家製麺みたいで、デフォルトの細麺以外に平打ち麺、極細麺などがあって、替玉（＠150円）でそれらを指定することも出来るのですが、今回はやきめしのセットを頼んだので、替玉まで頼むとトリプル炭水化物ということになってしまうため、それは見送りました。
ちょっと惜しい気はしましたが・・

やきめしは、カウンター席に座りましたので、調理場面をつぶさに見ることが出来ましたが、ネギと卵とご飯をあらかじめ軽く炒めて置いてあります。
注文が入ると、それにチャーシューなどをザッと混ぜて強火でサッと炒めます。
そのチャーハン、軽い醤油味ですが、さすがプロの作るチャーハンという味ですね。
半分作り置きでも、強火でサッと炒めるところに鮮度を感じますし、調味料が絶妙の塩梅です。
お祭りメニューの中心になる看板メニューだけのことはあってとても美味しかったです。

どちらかと言うとクラシックなラーメン店という感じで斬新さは感じませんでしたが、町中華の色も出ているお店で、その意味では面白い位置づけのお店と言ってもいいのではないでしょうか。
今回は、お祭り当日というちょっとイレギュラーな形での利用となりましたが、それもあってかスタッフの皆さんからも活気を感じ取ることが出来ました。

経堂は、駅の南口側は東京農大があって、農大通りなど独特の雰囲気のあるところですが、北口側はそれとはまた違った趣きがあるエリアで、当店もその中にあって象徴的な存在のお店なのかもしれませんね。