今夜は三軒茶屋　鮨かんてらへ : 三軒茶屋 鮨かんてら

　今夜は三軒茶屋　鮨かんてらへ。
　とある会で小松オーナーさんと知り合いになり、店舗リニューアルの際に「伺います」と勢い込んで、早一年。
　夜は２回転、早い会が満席でしたので、遅い会を予約し、飲み友を拝み倒して伺いました。

　以前は18席あったコの字カウンターを、8席のストレートカウンターに改装されたとのこと。
　コロナ禍の影響もあってのことでしょうけど、なんとしても生き残る作戦、功を奏された様です。

　口濡らしはビール、今夜のビールはヱビスビール生。
　今夜は三軒茶屋で二人お疲れ様会。
　ウスハリのグラスで飲むビールは格別ですなー

　卓上には、今や遅しとガリが用意されています。
　多くのお鮨屋では、「これから握りますよ」のタイミングでガリを出されます。
　大抵のお鮨屋のガリは一種類ですが、こちらでは竹生姜、新生姜、さらにゴボウやザーサイも用意されています。
　舌をサッパリさせるとか、何かの殺菌とは関係なく、一品料理ですね。

　浜名湖産浅利と青海苔の酒蒸し
　先ずはお腹から温まり下さいと、お椀から。
　そんなに熱くありませんが、飲めばポカリと温まる酒蒸し。

　気仙沼の平目
　低いカウンター台（高い仕切り台）がゲタになっていて、布巾で綺麗にしつつ、切り身を置いて下さいます。
　僅かな熟成を感じるねっとりとした食感に、ほんのりとした甘味が、とても心好い。

　赤貝のひも
　大好きな赤貝、さらに好きな貝ひも、こんなにも嬉しい。
　久し振りに頂いたので、しばし無言で味わう。

　北海道産の新秋刀魚
　炙り加減が絶妙で、とても心好い。

　島根のさわら
　皮目が炙ってあり、先の切り身との繋がりを感じ、次の日本酒へ繋がる。

　茨城の蔵元である来福酒造が醸す「来福（らいふく）」純米酒　R4BY。
　日本酒はリストさえ無いので、完全にお任せ、いや、好みを言えば合わせてくれそうだけど。
　きっちり冷してあるけど、瓶に水滴一つ付いていないのが素晴らしい。

　羅臼産鱈の白子
　昆布だしに漬け、仕上げに自家製の橙酢を掛けてあります。
　色々な白子を味わってきましたが、個人的にもの凄くクオリティが高い。

　鹿児島産コダイの昆布〆
　全般的に昆布〆での仕事が多く、それでいて飽きさせないキレの良さ。

　北海道長万部産北寄貝
　貝は選りすぐった大きさで、多めに入れた包丁で貝の旨さが香り立ちます。

　愛知産目光
　こんな小さい魚に、こんな丁寧に仕事してあるのは素晴らしい。
　一尾半、半分ずつ大切にいただきます。

　赤身のヅケ
　ここから握り、ネタに合わせてシャリが２種類用意されていて、先ずは赤酢。

　秋田の蔵元である秋田醸造が醸す「ゆきの美人」純米酒　R4BY。
　飲み慣れていない銘柄ですけど、まあ、美味しいわ。

　佐賀のコハダ
　すっと二本の包丁がカミソリのように綺麗、一口で食べるのが惜しいほどのキレ。

　赤貝昆布締め
　シャリを感じさせない大きい赤貝、大好きな赤貝、場所によって味わいの違う赤貝。
　できることならお代わりしたかったけど、できるわけないでしょ。

　茶碗蒸し
　兵庫県香住町（かすみちょう）産セコガニを使った茶碗蒸し。
　こんな美味しい茶碗蒸し、食べたこと無いです、はい。

　長崎の車海老
　単に焼いただけの車海老も美味しいけど、昆布締めした車海老も美味しい。
　一口で食べられないほど大きいけど、一口で食べる。

　金真鯛
　しっかり締まった身を楽しめる様に包丁を入れ、味わい深く。

　富津のスミイカ
　スミイカに炭塩をあしらい、米酢のシャリを合わせた握り。
　どれもこれも美味しい。

　スミイカのゲソ焼き
　切り身と焼きを両方楽しめる嗜好、楽しいですなぁ。

　富山の蔵元である富美菊酒造が醸す「羽根屋　煌火（はねや　きらび）」純米酒　R4BY。
　羽根屋を飲むのは久し振りで、煌火は初めてだな。
　どれもこれもお鮨によく合って、とても美味しい。

　雲丹の軍艦巻き
　もちろん雲丹も食べますよ、溢れそうじゃないですか。

　トロ
　大トロでも中トロでもなくトロ、しかも終盤、きっと理由があるんだろうけど、聞きそびれました。

　雲丹ご飯のイクラ乗せ小鉢
　この辺りで小松オーナーがいらっしゃって、大笑いしながら盛り上がってしまい。
　前回お目にかかったときは言葉を交わした記憶が無いけど、今夜はたっぷりお話ができて嬉しい。

　穴子
　江戸前ではないけど江戸前を踏襲し、穴子は外せません。
　食べやすい大きさに煮切りを塗って、ペロリと一口で美味しくいただきます。

　たまご
　カステラのようなしっとりタイプで、ほんの一口分。

　お味噌汁
　蟹とか海老とか魚介たっぷりの味噌汁、思いっきり濃厚。

　ラフランス
　小皿ではなくゲタに置かれ、こうなると箸ではなく手で直接もって頂きます。

　最後にお茶を飲んで。
　たまたま同席されたお客さんが誕生日で、シャンパンが振る舞われ、突然の合唱が始まったりして。
　美味しいお鮨、美味しい日本酒、楽しいサプライズ、どれもこれもご馳走様でした。