【お母さんに会いに】 : 海新山

定期的訪問。コラーゲンスープのラーメンとコラーゲン入り餃子が食べたくなったらここに来るのだが、一方で82歳になる店のお母さんの顔を見にくるもの目的の一つ。

相変わらずこの年で社交ダンスにも打ち込み、今年も元気でいらして、嬉しい。亡くなられたお父さんが鍋を振るう時代からのお付き合いでかれこれ30年も経ってしまった…。

まずこの店、不思議なのが店内の空気の流れ…ゆったり流れていてまるで神社にお参りに来たような密度の濃さとゆったり流れる時間と空気感。いつ来てもこれだから不思議なんだよなぁ〜。

食事は相変わらずラーメン（ラーメンには醤油、塩レモン、味噌の3種類）と餃子の2品目しかないが、どちらも優しい味で気持ちがホッとする。
ホントに食べた当日から翌日の調子が良いのもこのおかげかも。

この日は6人で訪問。事前連絡を入れて予約をお願いすると「じゃあ、貸切にするわね」とお母さん。

実はこの当日の前の日から約13時間コラーゲン作りの仕込みをしてくれていたらしく、頭の下がる思い…。
コラーゲンは鶏やら海藻、キノコやら牛骨を使って丁寧に作る。骨はトンカチで息子にも手伝ってもらいながらお母さんが自ら叩いて素材を作っていく。

「全部スープ飲み切ってね」と言われ、僕ら6人で醤油ラーメン6杯、塩レモン2杯、餃子10人前をペロリと平らげた。
お値段は上々ラーメン一杯1600円、餃子一人前500円。（もう15年前くらいら上々ラーメンは1500円だったはずだが、ようやく100円値上げした感じ）ラーメン＋餃子のセットにしたら100円引きの2000円。

手間暇かけた仕込み時間に比したら、なんとも安い。

それにしても満腹気分なんだけどお腹は軽い。
不思議なんだよねぇ、この店の料理は。

そう、手間のかかる料理だけど、この味はどうしても後世にも残したい…。

五本木の「海新山」に久々に来てみたら、あの、店名の書いてある汚ったない(失礼！)店舗上のテントがキレイなピンク色に変わっていてビックリ!
しかも、Twitterのアドレスまで入ってるし。さらには店舗スローガンなの？「THE BEST Healthy restaurant ×COLLAGEN」と言うタイトルまで付いて…。

と言っても、もちろん店主が変わったわけではなく、81歳になったおばちゃまがここ10年は亡くなった大将の跡をしっかり受け継いでいる。

内装も綺麗に改装して、まだまだ継続する気が見えて僕的には嬉しい。
以前は『いつやめるか分からないわよ』と言っていたので尚更嬉しい。
この日も訪ねて、しばらく経ったら、最近ずっとやっている社交ダンス(最近はジルバも踊っているらしい)の成果の脚のアップ(ヒッチキック)を見せてくれた。

さて今回は4人で食事。「サッポロビール中瓶(税込500円)」で乾杯の後、結局この店には3種の味(醤油、味噌、塩レモン)のラーメンと手作り餃子しかメニューにないので、夜だろうが昼だろうが、基本いつも同じメニューを食べることになる。

また今夜も「醤油味のラーメン(税込1600円)」と「餃子(税込500円)」、そしてみんなでシェア用に「塩レモンラーメン(税込1600円)」を2杯お願いした。

餃子の皮も手作り、タレも手作り。実は醤油も手作り•自家製、と言うこだわりを持つ。まずは10分後に餃子到着。4人で2皿、8人前を注文するも、ペロリ。
コラーゲンのおかげなのか、食べても食べた気がしない軽やかさ。お腹に溜まっている感じがしない。いくらでも食べられる。

ラーメンも軽やか。しかも同じメニューでも一緒に作らず、一杯づつ丁寧に作る。さらには、先日終わったNHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」のように『美味しくなぁ〜れ、美味しくなぁ〜れ』と麺におまじないをかけて作るのがこの店の昔からの作り方。

「醤油ラーメン」は相変わらず軽やかに美味しい。スープの中に12〜13時間掛けて作ったコラーゲンを使う。しかもその量が半端なく、スープの約9割がコラーゲン。材料は骨や海藻や貝、野菜。作り上げたコラーゲンを惜しみなく使う。食事は味よりも健康が重要と言うことから癌細胞に効くであろうと言われている「クマザサの粉末」もどんぶりの淵につている。
チャーシューも手作りで優しい味。スープも飲み干した。やっぱり美味しい。

血糖値を考えて、塩レモンラーメンは今回僕はパス。

ところがやはり、ここのラーメンも餃子同様軽やかなので、2〜3時間後にはお腹が空いてつい間食してしまった。あかん、ならば塩レモンラーメンも食べておけばよかった…。

コラーゲンのお陰で今日お肌はツヤツヤ。オッさんがツヤツヤになってもしょうがないけどね。

僕はこの店に通って30年になるが、その前からやっていた頃(店名も前身の「三王飯店」)のメニューが見つかったと言って見せてもらった。メニュー数も多いし、ラーメン100円、焼き餃子90円となんと安いこと！
　このメニューが今は1600円と500円…10倍？…。その頃に比べれば収入も10倍くらい上がってたら良いけど。面白いなぁ〜。

※そう言えばちょいちょいこの店に来て、飾られていたおばちゃま自慢の「Perfume」のサイン色紙が無くなっていて、どうしたの？と聞いたら…盗まれた、と。
持って行った人、お願いだから返してあげて下さい。

そして、あの「キタナシュ○ン」のオジサンの片腕ももがれていて、え？これも盗まれたの？と聞いたら、奥の部屋に置いてある、という謎の答え。
さすがのマサ子オバちゃま、不思議な行動。

この店のコラーゲンラーメンは今まで何回食べて来ただろう…。

おそらく30年以上通っているから100杯以上は確実に食べている。

この日も名古屋から出てきた知人が食べたい、と言うのでお連れした。僕も2ヶ月ぶり…。

79歳のお母さんが今日もせっせと作ってくれた。来年1月で80歳…。いつまでこの味が食べられんだろう…そんな事を思いながら、いつもゆっくり味合わせてもらう。

今回もどんぶり90%以上がコラーゲン成分の「上々ラーメン(税込1500円)」と、これにもコラーゲンが入っている餃子を注文。
自家製のタレに付けて食べる「餃子」は相変わらず、ぷるんぷるんの絶品。皮は焦げてカリカリッとしたタイプではないが、少しだけ焦げ目のついたモノ。その部分以外の皮と中身の餡はぷるんとしている。

ラーメンは前回スープ薄めだったが、今回はその時よりやや濃い目。しかも一緒に行った知人と2人で同じ「上々ラーメンの醤油タイプ」を選んだのだが、何故かひとりひとり別々に一回一回麺を茹でて作ってくれていた…。
食べてみると以前よりさらに美味しい。
知人（実は料理人）は「今まで食べた中で一番美味しいラーメン」とまで言っている。

確かにいつもよりうまい…。
お母さんが「美味しくなってるでしょ？」と聞いてきた。
日々考えて今でも変化させているんだそう…。いやぁ感服、凄いぞ79歳！

そして先日「バックステージ」(TBS系日曜23時半〜)と言う番組で、30年以上油で汚れたこのお店の換気扇フードと厨房を掃除する事をテーマに取り上げていた。たまたま放送を見た直後でもあり、その綺麗になった現場を見せてもらった。
なんだか、その後もキレイに使おうとお母さん、汚れないようにシートを敷いたりしていた。
でもまたベッタリ汚れる位にまで長く今後も頑張って欲しいなぁ。

少しご無沙汰してしまった。かれこれ35年は通う町中華、と言うかオヤジさんが亡くなってからはお母さんの作る町ラーメン屋さん。ラーメンと餃子メニューだけになってからもう10年経つと言う。

この日は友人と2人で訪問。醤油味の「上上ラーメン(1500円)」2杯と「レモン入りの塩味上上ラーメン(1500円)」1杯をシェア、そして「餃子(ひと皿400円)」を3人前オーダー。

この店は不思議な店で、たっぷりコラーゲンのお陰で具合が悪かった人が調子良くなったりする。あんまり言うと薬事法違反になるが、実際に調子が悪かった人が足繁く通って来ている人を僕自身は目の当たりにしている。

まず餃子3人前到着。この餃子にもコラーゲンが入る。皮はパリパリタイプではなく、柔らかいタイプ。タレが絶妙。餃子の餡はニンニクが効いているので、テレワークなら問題ないけれど、この後リアル会議のある人は要注意。

続いて久しぶりに醤油上上ラーメン実食。味がやや薄くなったような気がするが、毎日濃い目の味を食べているから自分のせいかもしれない。
でもどんぶり内のスープは90%はコラーゲン成分で出来ていて、味は相変わらず軽やか。
スープはクセもなく、体が欲するほど。もちろん最後の一滴まで完食。
なにせ、このコラーゲン、お母さんが毎日13時間かけて作る賜物。残すわけにはいかないし、普通に飲めちゃう。
食後にハッキリするが、全く胃にもたれないし、もっと言えばどれだけ食べても食べた気がしない。

続いてレモン塩ラーメンも、サッパリ美味しい。

お母さんももう79歳だと言う、だけど肌はコラーゲン効果なのかツルツルだし、シミひとつない。社交ダンスを趣味にしていて、脚も頭まで上がるほど。

僕もこの猛暑で夏バテになりそうなので、ここのコラーゲンラーメン食べて元気になろうと言うのも訪問の半分の目的。あとの目的はお母さんの様子見と美味しい味のラーメン・餃子を食べる事。

翌日、オッさんの僕でもお肌の調子良く、ぷるんぷるん。

コラーゲンで作る唯一無二の店。誰か料理人さんでこの技を継いでくれる人いないかなぁ。

【先月に続き、また来たよ〜。】


ここもまた食べログ点数が、低すぎと感じている店。（だから、混まなくてイイのですが^ ^）
それと今回ようやく、ずっと分からなかった『絶品餃子を乗せる皿の謎が解けた！^ ^』

前回の訪問時、餃子を2人で2人前と当たり前にしか頼まず物足りなかったので、今回は2人で4人前オーダー。それでも軽くペロリ。

そしてコラーゲンたっぷりの「上々ラーメン醤油味」は今回もスープまで完食。それでもお腹がいっぱいになる感じがしない不思議な食後感。

確かに13時間かけて作るコラーゲンの効果と思うが、この技は誰かが残さないと日本にとって勿体無い匠の技。

ところで何度聞いてもよくわからなかった（亡くなられた店主だったオヤジさんに質問してもはぐらかされていたような気がする）この皿に書かれた「三王飯店」と言う店名の謎。
最初に独立した時の店名だったらしく、しかもその当時らしく長嶋選手の背番号「三」と王選手の「王」を取って「三王飯店」。なんと、安易な（笑）。その後、神戸ポートピアが出来た頃に「海に新しい山が出来る？」と言うことから「海新山」に名前も変更。
それもよく分からんネーミングの発想だが、事ほど左様に、ぶっ飛んでたオヤジの素晴らしい料理の数々を懐かしく思い出した(^_^;)。


【10月に2年ぶりに訪問】
友人がネットにアップしてきたのを見て、どうしても食べたくなってと言うかお店のお父さんとお母さんに会いたくなって2年ぶりに来てみた。それにしても食べログ点数低過ぎ(>_<)

今のメニューは「ラーメン」と「餃子」のみ。

と言うのも、お父さんが数年前に体調を崩してからめちゃくちゃ美味しかった「酢豚」や「麻婆豆腐」「ナマコ料理」などいわゆる一品料理はお母さんには引き継がれず、以来メニューはこの2品に絞られることに。思い起こしてみれば約20年前に「料理の鉄人」の放送100回記念に出演交渉をしに来て断られた御仁である。

お母さんから残念ながらそのお父さんは昨年亡くなられた話を聞いた。あの天才料理人の中華はもう食べれない…。

お父さんからお母さんに受け継がれた「上々ラーメン」はコラーゲン成分がスープの90%を占めるラーメン。昔は味のバリエーションに「醤油」しかなかったが、15年くらい前に「塩レモン」が加わり、さらに最近「味噌」が加わったらしい。コラーゲンは砕いた豚や鶏の骨やら生姜、葱、大根、牛蒡などの野菜、さらにはシジミ、アサリなどの貝を材料に13時間煮込んで作る貴重な代物。
実は翌日、お肌がスベスベツルツルになる。
今回も食べたのは「醤油の上々ラーメン」、「塩レモン上々ラーメン」と「餃子」。昔から何故か「三王飯店」とプリントされているお皿に乗ってくる(^_^;)

この店の食事はいくら食べてもお腹にもたれない。これもコラーゲンが原因か。
お父さんが生前良く言っていた。「料理は健康のために作るんであって、その結果が美味しいんだ」と。餃子の皮は相変わらず市販モノは使わず、自家製手作り。ちなみに餃子の餡にもコラーゲンが練り込まれている。スルッとお腹に入っていく。皮には熊笹が練りこまれている心遣い。

来年開業50年、ずっと残って欲しいお店。

そう言えば、20年前にお店の事を僕が書いた雑誌がまだ店に置いてかれていて、ちょっと嬉しかった。