町中華のチャーシュー食べたお話　その１２ : 幸軒

今や海外の観光客でごった返してまともに歩く事なんて不可能となった超過密地帯である築地場外市場
そわな平日土日祝関係なくカオスと化した場所の中に、静かにゆったりと食事とお酒が楽しめる店がある。それが今回行った幸軒だ。
食べたのはしゅうまいチャーシュー盛り合わせライス1100円と瓶ビール750円だ。
料理はすぐ来た
チャーシューとしゅうまいと千切りキャベツと辛子が盛られた皿に、茶碗飯と醤油スープとお新香
それと赤星の大瓶
それが今回楽しんだ内容だ。
スープからは生姜の良い香りが立ち上ってる。
思わずそのスープを啜る、美味い！フワッと生姜が効いてる、ちょい醤油っ気強めのスープはしみじみ美味しくて、熱々だ。身体が温まっていくのを感じる。次にチャーシューを食べる。。来た！来たコレヤバい美味さ！！うわあ優勝確定の美味さだ！
コレ相当好きなタイプ
バラ肉の煮豚なんだけど
まず柔らかい豚肉にしっかりと醤油タレが染み込んでて、その醤油のキレが激しく白飯を欲する塩梅なのだ。コレ完全に飯友確定の奴だ！その肉部分に隣接する脂身、トロッとしてて甘味があって、コクもあって、更に脂身にも醤油タレの影響が及んでで、絶妙な塩味感じる脂身なのだ。チャーシュー齧る度に感じる至福感と飯欠乏症候群の波状攻撃はちょっとそんじょそこらのチャーシューでは味わえない魅力だと思った。うわあここのチャーシュー５枚だけのチャーシュー皿が食べたい、そんでそれ食べながら丼飯をワシワシ喰らいたい！そんな欲望に駆られるチャーシューだった。
しゅうまいはここの名物みたいだが、普通だった。
みっちり肉餡が詰まったしゅうまい
肉肉しさがあり、肉の旨みや玉葱の甘み感じる優しい美味しさなんだけど、暴力的なまでに旨みが爆発してるチャーシューの後だと色褪せてしまう。
これ、コンビ組ませたらアカン奴やん！
明らかに相方のバランス悪い
しゅうまいは美味しいんだけど、チャーシューがヤバキャラ過ぎるのだ。
あと、スープも美味しいけどここのライス
もう炊き加減がベストな硬さ
強めの弾力と甘い香り立ち昇るライスは
この店のチャーシューとの相性が最高なのだ。
ビール頼んだけど、ビールが脇役になってた。
影が薄くなってた、美味しかったけどね。
最後に１つだけ、ここのメニューに茶碗カレーってのがあるんだけど、このメニューはラーメンと一緒に注文しないとダメみたい。
隣の客がラーメン食べ終わってから茶碗カレー頼んだら断られてた。一緒にじゃないと困るって店主言ってたな〜
さて、このシリーズは採点方式だから今回もやっちゃうよ、エガちゃんねる方式で。
えっと、酢来軒のチャーシューが100点だとすると
幸軒のチャーシューは、100点！！！
並びましたね！
とは言え、酢来軒は焼いてるチャーシュー
幸軒は煮豚チャーシューなので
全然タイプ違うんだよね。
だから、今後は煮豚なら幸軒基準
焼豚なら酢来軒をそれぞれ基準にして判断します。
まあ、煮豚最強とライスを楽しみたかったら
この店は最適解だと思う、今のところ
ご馳走様でした！！！

2019年2月に行った時の話となる。
自分の中ではとっくの昔に書いてたと言う認識があったのだが。。。歳をとると頭の中に色々湧いてくるらしい。
まあそれはともかく、築地場外市場にある幸軒なんだけど
お店の場所が非常に分かりにくい
この店は3度来てるんだけど
毎回店を求めて徘徊する羽目になってしまう。
人混みの中にある、隠れるように存在する細い路地を歩いて行くと、他の店の段ボール箱などが山積みされてるような中に店はある。隠れ家的な店って世の中にはたくさんあるけれど、この店の隠れ具合はその中でもトップクラスなのではないか？と思ってしまう。多分、表通りの人混みが無ければ多少は見つけやすいと思うんだけど。築地場外市場は休日祝日平日朝昼晩関係なく人混みに溢れ、魑魅魍魎に満ちた空間となっているから無理な相談なのだろう。
まあそんな感じで辿り着いた、人混みの喧騒から隔絶された世界にあるかのようなラーメン屋だから、店内はシーンと静まり返っている。調理する音、クチャラーの飯を咀嚼する音、麺を啜る音、それらが店のBGMとなっていた。
クチャラーに一言、口を開けて飯を食べるなと言いたいですな。
さて、本題に入ろう
食べた料理はチャーシュー麺1100円（当時は1000円でした。）
一応この店は焼売が名物で、チャーシューと焼売が両方楽しめる定食が人気あるみたいだ。ラーメン食べる人も焼売も同時に頼む人が多いのだが僕はチャーシュー麺一本に絞り込む事にした。この店は日曜もやってるからまた行ける機会は必ずある、その時こそ焼売食べよう、そう思ったからだ。なんて事書いてるけどその後も2回訪れたけど結局チャーシュー麺しか食べてない。理由は単純でこの店のチャーシュー麺がしこたま美味かったからに他ならない。
濃いめの醤油スープは動物系の旨味がしっかり溶け込んでいて、醤油の甘みとコクとも相まってベスト過ぎる昔ながら東京ラーメンスタイルを体現していた。さらにスープから立ち上る生姜のアロマが食欲を激しく刺激してくる。ああ、なんて美味しいスープなんだろう。もし僕に有り余る財産があったらこの店を西東京市に引っ越しさせたいくらいだった。ていうか自分が築地に引っ越した方がいいのかな？
麺も中細で喉越し香り旨味食感映え具合全て良好な奴だ
極ウマスープを絡めて啜るともう。。我が人生もはや思い残す事なしって気持ちになってしまった。
チャーシュー麺1100円はお値段異常ニトリ的なんじゃね？
と思う方もいるかもしれないが、決してそんなことはない、写真を見て頂ければご理解いただけると思うのだが、分厚いチャーシューが10枚も入っているのだ。お値段異常どころかむしろコスパ高い気がするくらいの気前の良さだと僕は思う。
そのチャーシューがまた美味しいんだよね
柔らかい肉にかぶりつくとジワリと滲み出る肉の旨味と煮汁の旨味が舌全体を強烈にジャックされた気持ちになってしまうのだ。それは決して不快なものではなく、むしろ激しくウェルカムな感覚だった。
何気にサヤインゲンも肉肉しい世界の中でフレッシュな香気を放っていたし、刻みネギやメンマも一見普通なんだけど食べてみたら見た目通り普通だった。
香りと旨味と食感の三位一体が堪能出来る素晴らしい一杯に出会えて本当に良かった。

ご馳走様でした。