やっぱり焼きたてをいただくのが一番 : 根津のたいやき

この日のランチは、根津の下町たまご食堂 一卵亭さんにて。
ランチタイムに根津を訪れたなら、どうしてもついでに立ち寄りたかったのが、根津のたいやきさん。
前回はランチ前に購入し、しかもランチを終えて持ち帰ってからいただいたので、完全に冷めてしんなりしてました。ですので、今回は是非焼きたてアツアツのたい焼きをいただきたくて、買ったら持ち帰らずにお店の前で直ぐいただこうと心に決めていました。

東京メトロ千代田線根津駅2番出入口から地上に出て、不忍通り沿いに千駄木方向に歩き、11時20分頃に根津神社入口交差点まで来たところ、左前方に見えるお店の前には5人程の並び列が。これなら余り待たされそうに無いので、根津のたいやきさんを先にすることも一瞬頭を過りました。
でも、ランチをより美味しく食べるにはたい焼きは食後の方が良いに決まっていますし、一卵亭さんは僅かカウンター5席なので満席で待たされるのも心配。
そこで、当初の予定通り一卵亭さんでランチを済ませてから根津のたい焼きさんを訪れました。

11時45分頃にお店の前に着くと、先程より行列がかなり伸び、何と12人待ち。でも、こうなるのは覚悟していましたし、この後特に急ぐ予定も無かったので、のんびり待つことにしました。

11時51分頃、女将さんが注文取りに出て来ました。私の直前の客が何と13個という大量買いだったせいもあり、およそ30分待ちとのことでした。私の後にも直ぐ何人か並びましたが、待ち時間が長そうだと分かると諦めて立ち去る人もいました。

結局、女将さんの読みがほぼ的中。12時20分頃に私の番になり、210円を支払ってたい焼き1個をGET。そのまま直ぐお店の前の歩道のガードレール寄りに移動し、紙袋からたい焼きの頭を出して齧り付きました。

流石に焼きたてだけあって、たい焼きの皮はパリパリとクリスピーで、中身の餡子はアツアツ。やはり焼きたてをいただくに限ります。
皮がパリパリだったせいか冷めたときより破れ易く、齧っているうちに尻尾の方から餡子が袋の中に飛び出してしまいましたが、これもご愛嬌。
個人的には、こちらより皮は少し厚いものの、もっと餡子が一杯入っている四ツ谷のたいやき わかばさんの方が好みですが、根津のたいやきさんのアツアツパリパリの焼きたてたいやきもそれに次いで気に入りました。

なお、今回気付いたのですが、レジカウンターの奥に先代のご店主夫妻と思しき男性と女性の写真がそれぞれ2枚ずつ飾られていました。
現在のご店主夫妻も、このお二人に見守られながらその味を受け継いで頑張っておられるのですね。何だかほっこりしました。

この日は根津・谷中方面へ。

先ず、不忍通りの根津一丁目交差点そばの路地裏にあるCiao centroさんにてランチし、その後、谷中キッテ通りのCOUZT COFFEEさんに立ち寄り、最後に余り並んでなければ根津のたいやきさんでたい焼きを買って帰ろうと思っていました。
ところが、下車駅の東京メトロ千代田線根津駅に着いたのがランチの予約時刻よりかなり早め。そこで、ダメ元で先にこちらに寄ってみることにしました。

根津駅1番出入口から地上に出て、小雨がぱらつく中、目の前の不忍通りを左へ。根津神社入口信号を過ぎると左前方のマンション1階に並ぶ店舗群の中程にお店があります。
途中、こちらのたい焼きを入れたと思われるビニール袋を下げ、足取りも軽くご満悦の表情の背広の男性とすれ違いました。もしかしたらと希望を膨らませてお店に向かったところ、案の定、お店の前に人影は全く無く、直ぐにたい焼き1個 210円（税込）を買うことができました。

左のレジカウンターで会計をしながら、女将さんに「平日のこの時間帯はいつもこんな感じですか？」と尋ねたところ、「う〜ん」と思案顔。「その日によりますか？」と更に尋ねると、「そうですね」とのお答えでした。
すると、右でたい焼きを焼いておられた旦那さんが「今日みたいにお天気の良くない日に来られるといいですよ」とすかさず一言。
流石はいつも2人オペで息の合ったご夫婦ですね。

女将さんから「袋要りますか？」と聞かれ、「持って来ました」とポケットから小さいビニール袋を出そうとしたのですが、「一応これに入れておきますね」とお店で用意しているビニール袋に紙で包んだたい焼きを入れてくれました。
良く見ると、そのビニール袋にはパンチ穴が幾つも空いています。恐らく、熱々のたい焼きからの蒸気が籠らないようにとの配慮でしょう。こういう何気ない心遣いが嬉しいですね。

袋の中からは焼き立てのたい焼きの芳ばしい香りがし、直ぐに食べたいのは山々でしたが、何せランチ前ですし、ランチの予約時刻まで途中で立ち食いしている時間もないので、諦めて持ち帰りました。

持ち帰ったときにはお店で購入してから2時間以上経っていたので、たい焼きは完全に冷め、たい焼きの皮もしんなり柔らかくなっていました。鯛のデザインは凹凸がはっきりせず、正直言って余り見栄えしませんし、片面だけ焦げが目立って焼き方も不揃いです。
でも、皮は薄くて小豆の粒あんがたっぷり。しかも、甘さは抑えめで小豆本来の味を楽しめます。
私イチオシの四ツ谷 たいやきわかばさんと同じく、こちらもたい焼きだけでなく餡子の販売もされているようですが、その自信の程が十分伺える餡子でした。

年明け以降になると思いますが、次に買いに来たときには是非焼き立てを食べてみたいと思います。


補足

私の口コミ評価では、味についてはたいやきわかばさんが満点の5.0なのに対し、根津のたいやきさんが4.0に止まりますが、サービスについてはたいやきわかばさんの3.5に対し、根津のたいやきさんがパーフェクトの5.0。
その結果、トータルの評価点では根津のたいやきさんがコンマ2点上回ってます。
たい焼きの味だけなら、たいやきわかばさんが私のイチオシ。サービスを含めると根津のたいやきさんがイチオシです。