安く飲めるが料理もなかなかの総合居酒屋 : 居酒屋 八天将 西日暮里店

西日暮里駅前にある居酒屋です。

八天将は、この界隈に数店舗を展開する居酒屋チェーンで、安くてボリュームがあることに定評があり、人気のお店です。

こちらのお店は、ビルの２階にあり、お店に入る際に靴を脱ぎます。

店内は板張りになっており、掘りごたつ形式のテーブルが並びますね。大箱系の居酒屋の造りになっています。

メニューは、刺身、焼き鳥、揚げ物と何でもありの総合居酒屋という感じで、料理は簡単なものなら２８０円＋税という安さです。
お酒のほうも、中生で４５０円＋税とまずまずの価格でしょう。

いただいたのは、
■お通し（３００円＋税）
既製品のポテトサラダです。
こちらのお店のシステムは面白く、お通しは３００円＋税、席料は２００円＋税とのこと。そして、「お通し料金には席料も含まれています」との記載があります。
最近は困ったもので、居酒屋に来てお酒を頼まない人。更には飲み物を頼まない人。お通しを拒否する人がいるとのことで、そういう問題への対策でしょう。
お通しは、居酒屋が安定的な経営をするためのシステムで不文律なわけですから、法的に注文する義務は無くてもいただいてお金を払ってあげたいものです。
また、このような安い居酒屋は、それなりに食べ、それなりにお酒を飲んでこそお店は儲かるわけで、「下戸に居酒屋に来るな」とは言いませんが、お酒を飲める人と一緒に来てバランスよく注文していただきたいものです。
それが良質な飲食店の経営を維持し、みんなが飲食を楽しめる世の中を作るということに繋がりますね。

■刺身４点盛り（１，２８０円＋税）
あまり期待しないで頼んだのですが、なかなかの良質なものでした。
マグロ、イカ、サーモン、炙りしめ鯖の４点盛りです。各４切れずつありました。
マグロは、メバチマグロですが、見事な赤身ですね。
イカは、丁寧に包丁が入れられているものでねっとりとイカの旨みが口にひろがります。
サーモンは、いまどきの流行りに逆行して脂の無いサーモンですが、こちらのほうがサーモンの臭みがなく、美味しいかもしれません。マグロの赤身を好む人なら美味しくいただける味わいです。
しめ鯖は、皮をバーナーで炙ってあります。ちょっと香ばしく、それが鯖の臭さを和らげてくれて美味しいですね。
総合居酒屋でこのレベルの刺身盛り合せが出せれば合格だと思います。

■タコわさび（２８０円＋税）
スピードメニューのひとつなのですが、スピードメニューは１品２８０円＋税という安さも魅力です。
見た目どおりの味わいですが、下にはオニオンスライスと青じそも敷いてあり、盛り付けも悪くないのが魅力ですね。

■梅水晶（３９０円＋税）
軟骨と梅肉の和え物です。
本来は、鮫軟骨ですが、安い居酒屋では安価で手に入りやすい鶏軟骨を使っている場合が多いです。
こちらのものは、白濁した大きいものと透明度の高い細いものが混じっているので、両方を混ぜて使っているようですね。
安いなりに頑張っているのがわかる一品です。

■チリトリ鍋（９８０円＋税）
不思議な名前の鍋です。
豚バラ肉と鶏肉の両方が入り、野菜はキャベツ、もやし、人参、ニラなどがたっぷり入って山盛りになっている鍋です。
注文すると卓上にカセットコンロを用意して調理して食べます。
味付けは、キムチの素っぽいものを使った辛さのあるものですね。しかも、ダシは加熱する前から微妙に泡立っていたのでビールが入っているのかもしれません。
大胆なのか、手が込んでいるのか、イロイロと不思議な鍋です。
丸い鍋ではなく、ステンレス製の四角い鍋なのでこれが『チリトリ』のようだからこの名前なのか、『チリ味の鶏鍋』なのか、その両方なのかわかりません。
味のほうは赤いタレの割に辛さはマイルドです。塩気や旨みは十分なので、辛さが欲しいときには卓上の七味唐辛子を入れるといいでしょう。
お肉も野菜もたっぷりなので若者にも満足してもらえると思います。

●中生（４５０円＋税）
アサヒスーパードライです。この量で価格なら悪くないですね。

●大生（７２０円＋税）
大のほうが割安感はありますが、ぬるくなるので１杯だけにしておいたほうが美味しく飲めます。

●酒場のレモンサワー（３３０円＋税）
軽めのレモンサワーでした。安いのが魅力です。

●徳利（熱燗）（６８０円＋税）
寒かったので熱燗をいただきました。普通ですが温まりますね。


安く飲むならこちらで間違いなしというお店ですね。メニューも豊富なので好みが分かれていても安心して利用できるのもいいでしょう。