さすが魚金グループ。安定したランチです。 : 錦町 食堂このじ魚金

神田錦町に神田スクエアという地上21階の複合ビルがオープンしました。
建築主は住友商事株式会社で、同社単独の不動産事業としては、過去最大規模になるようです。

元々、神田錦町界隈は、別名”安田村”と称されてきたように、旧安田財閥系列（みずほグループなど）の不動産が多く集積する場所でしたが、そこに住友が参入してきた形でしょうか。

考えてみたら、以前勝どきのトリトンスクエアに本社を置いていた住友商事がこちらへ移転すれば自然な流れだったのかもしれませんが、住友商事の本社は、2018年9月に大手町の再開発ビルである大手町プレイス・イーストタワーに移転しています。
やはり、大手商社の本社としては大手町が相応しいということかもしれませんね。
因みに三井物産の本社は、同じ大手町でも2020年5月にやはり大手町の再開発物件であるOtemachi One街区に移転したばかりですし、三菱商事の本社は、丸の内の伝統の三菱村にありますので、住商が中小オフィスの林立する(しかも安田村の)神田錦町ではバランスが取れないのかもしれませんね(笑)

神田スクエアは、2020年2月の竣工で、同3月以降、オフィスエリアは順次入居が始まり、核テナントの一つであるサミットストア(やはり住商らしい！)も7月10日にオープンしました。
ただ、飲食エリアは、新型コロナウイルスの影響もあって大幅に開業が遅れ、ようやくこの9月4日に全面オープンとなったところです。

今回は、こちらの飲食店街の2店目利用として魚金グループの当店を訪問しましたが、同じ魚金グループの「魚金醸造スタンド」も同時期にオープンしましたし、それ以外にベーカリーレストランで、大手町にあるパン百名店「ポワン エリーニュ」の姉妹店である「ポワン エリーニュ 2号店」、博多串焼きの「博多松介」、中国料理の「モダン チャイニーズ コックマン」といった大型チェーンでは無いなかなか楽しみなお店も名を連ねているのは嬉しいですね。
今後はこれらも順次利用、レビューしていきたいと思います。

魚金は、平成7年4月、阪神大震災のあった年に新橋の烏森口で産声を上げたわけですが、調べてみたところ、魚金グループのお店は現在、合計でなんと53店舗もあります。
うち魚金ブランドのお店が40店舗、ビストロ・バル業態のお店も13店舗に及んでいるんですね。
四半世紀経たない間にここまで成長したわけですから大したものです。

私の魚金との出会いは、平成24年2月のこと。
当時、私が所属していた部署では、私の発案で月1回当番制でその人のイチ押しのお店を紹介してもらう「グルメの会」というのを開催していたのですが、その飲み会を魚金本店で開催したのに遡ります。
当時の驚きは、同店のレビューに書かれていますが、評価は4.5点を付けていますね。
その後は、系列店をビストロ・バル業態のお店も含めて優に10店以上は利用させてもらっています。

この日は、3代目ランチ友との週1ランチの日で、私がこちらに案内する形をとりました。
お店は、神田スクエアの西側の一角にあります。

この日は午前中の会議が昼またぎになってしまったため、ちょっと出遅れて、当店に到着したのは12時15分過ぎくらいになってしまいました。
さすがにランチのピーク時で、店頭には5〜6名の入店待ち客がいました。
それでも店内を覗いてみると、結構空席があり、オペレーションが追い付いていない感じを受けました。

5〜6分ほど待たされて、奥の空いているテーブル席に案内されました。
店内は、厨房を囲むようにコの字型のカウンター席が並び、その周りにテーブル席が配置されています。

卓上にはランチメニューがあり、毎日ランチというのが6種類、おばんざいランチが2種類の計8種類のメニューがあります。
"1,000円札でお釣りがくる"というのがキャッチフレーズになっており、価格帯は@780円〜@1,280円(うち1,000円未満が6種類）となっています。
注文は、私が、刺身定食＠1,000円、ランチ友は、金目鯛煮付定食@980円にしました。

提供までの待ち時間は、3分ほどとスムーズで、必ずしもオペレーション全体が悪いわけではなさそうです。
私の刺身定食は、メインの刺身のほか、タイの刺身の胡麻和え付き、さらに添え物として、だし巻き玉子、小松菜のおひたし、野沢菜の漬物が付きます。
刺身はブリが3切れとマグロが2切れですが、これは、魚金らしいかなりの厚切りで、鮮度も良くてとても美味しいです。
刺身系は、これにタイの刺身の胡麻和えが加わりますので、かなり刺身を食べた感がありますね。
付け合せは全体に平板でしたが、これで1,000円ポッキリならまずまず満足です。

ランチ友の金目鯛煮付定食も、付け合わせは刺身定食と同じ。
金目鯛は、可食部がやや少なめに見えましたが、ランチ友はなかなか美味しいと評価していました。

全体にやはり魚金は、ランチも安定している印象ですね。
この日は12時40分頃まで在店しましたが、退店時も店頭には待ち客がおり、神田スクエアの飲食店街のお店の中でもしっかりした地位を築き始めているようです。
もちろん、魚金グループの本業は居酒屋ですので、夜の部へのコロナの影響は甚大なものがあるとは思いますが、かねてからランチを手掛けていたのも多少のリスクヘッジにはなっているのかもしれないですね。
いずれにしても、当店もコロナに負けずに頑張ってもらいたいです。