予想以上にハイコスパのお店でした。料理もロイホ並みのクオリティがあるかも。 : OAKS 御茶ノ水

休日のこの日は、淡路町界隈まで出向きました。
職場の場所が移って、神保町、小川町方面が便利になった一方で、淡路町界隈は平日ランチで出向くにはややつらいエリアになりましたので、休日営業しているお店は、休日にクリアしておこうということです。
ただ、淡路町から岩本町方面は、小さめのオフィスが林立しているところなので、ランチ営業は平日のみというところが多いんですよね。
親しくしている神田レビュアー様のお一人は、この辺りは休日はゴーストタウンになると言っておられます。

そんなことで、この日は、休日営業している(と言っても、日祝は休みですが)当店をターゲットにしました。

当店を運営しているのは、株式会社レストランピガール。
当店は、そもそも2007年3月に複合施設「オークプラザ」が竣工した時にカフェ レストランバー(その後、フレンチレストラン)「OAKS(オークス）」としてオープンしましたが、当時の運営会社は、株式会社ジェイ・ワークだったと思われます。
同社は、この他、神田の司町にカジュアルフレンチ「Bistrot VIVANT(ビストロ ヴィヴァン)」も運営していましたが、同店は、現在は個人経営となっているようなので、当店もジェイ・ワーク社に何らかの事情があって経営が変わったのではないかと思われます。
当店もビストロ ヴィヴァンも前店名を踏襲している点で共通なので、その可能性は高そうですね。

もう一つ、当店の食べログ上の特徴を語るのに見過ごせないのは、2010年頃に例の面々が集中的に高評価レビューをしているのが確認出来ることです。
調べてみると、その頃は、ジェイ・ワーク社が私募債を発行した時期と重なり、営業に力を入れていたことが伺い知れます。
その苦労？が実らずに経営を手放すことになったようですね。

現在の運営主体のレストランピガール社は、昭和46年設立の斯業老舗で、ケータリングサービスや給食事業なども手掛けていますが、レストラン部門は、ピガールブランドのお店を数店展開(レストランピガール 亀戸店、レストランピガール1010(千住)店、レストラン・ピガール 八王子店など)しています。

当店は、外堀通り沿いにあり、淡路町交差点から昌平橋方面へ進むこと300mほどの右手、神田郵便局の手前に位置します。
建物である前記オークプラザは、1階部分に当店とファミマ、2階・3階にはレンタルオフィスや会議室などが入り、4階〜9階は、ウィークリーマンション東京が運営するビジネスホテル「ホテルマイステイズ御茶ノ水」になっています。

この日は、11時35分頃の訪店になりました。
店頭には、諸々のセットメニューのようなものが掲示されていますが、ランチメニュー的な記載はありません。

入店します。
店内に先客はおらず、私がこの日の一番客だったようです。
ただ、私の後から3組6名ほどの入店がありましたので、そこそこ認知はされているお店かなという印象です。

店内はテーブル席中心で、3密回避のためかカウンター席があったと思われるところは椅子が撤去されていました。
店員さんの案内で窓際のテーブル席に着席しました。
アラフォーくらいの男性店員さんですが、なかなか腰が低くて丁寧な接客で気も利いており、好感が持てます。

席に着くと水とメニューが提供されます。
メニューは、店頭に掲げられていたものと同じもののようで、大別して肉料理系のセットメニューとパスタメニューに分かれる感じです。
お値段はかなり良心的と思われ、プレミアムメニューのサーロインステーキでも、サラダ、スープ、ライス、ドリンクが付いて@2,000円。
その他は、ほとんどが1,000円以内に抑えられています。
パスタは5種類ありましたが、やはりサラダ、スープ、ドリンク付きで@950円均一です。
しかも、牛肉のラグーソースパスタやペスカトーレビアンコなどなかなか凝ったラインナップです。

当店は店名等には運営主体のピガールの名前は一切無いのですが、メニューの中には、伝統ピガールカレーというのがあり、現在の運営主体がレストランピガール社であることはこの点からも確認出来ます。

注文は、メニューのトップにあった牛100%ハンバーグ〜温玉添え〜@980円にしました。
ドリンクはアイスコーヒーを料理と同時提供でお願いします。

待つこと3分ほどでセットのサラダとスープが提供されました。
サラダは、リーフレタスをメインにトマト、パプリカ、きゅうりが盛られシーザードレッシングがかかっています。
瑞々しいキチンとしたサラダです。
スープも冷製コーンスープですが、甘くてコクがあり、とても美味しいです。
正直、それほど期待していなかっただけに、このサラダとスープで、これは意外にいいかもという期待が芽生えます。

メインのハンバーグのプレートは、それから6〜7分ほどでの提供となりました。
ハンバーグにはキノコのデミグラスソースがかかり、スナップエンドウと温玉が添えられます。

温玉をハンバーグにかけてソースと合わせてからいただきます。
ハンバーグは、それほどビーフビーフはしておらず、つなぎの味もしますが、それなりにキチンとしたハンバーグです。
デミグラスソースもキノコ(しめじ)がたっぷり入って贅沢感があり、なかなか。
温玉を入れることで円やかさも増してとても美味しかったです。

この内容でドリンクが付いて＠980円ですから、並のファミレスよりもはるかに安いですよね。
そして、料理のクオリティもファミレスに例えればロイホレベルはあるように思われるので、コスパ評価は高くて当然と思います。

当店、意外な掘り出し物と言ったら失礼にあたるかもしれませんが、なかなかの良店です。
本来なら運営主体が変わった時点で別登録すべきお店なのかもしれませんが(それにより2010年頃の怪しいレビューは一掃されるし)、まあそこは食べログの限界でしょうね。