ビルの5階で目立たないですが、ここは穴場のハイコスパ店ですよ！ : SIAM LANNA

雨の日が多い今年の5月ですが、この日を中心とした3日間はお日様が結構お出ましになる日より(予報を含む。)で、気温もかなり上がりました。
残念ながらこういう日に休暇とはなっておらず、在宅勤務含めて全て仕事となったのは恨めしいです。

ただ、年齢的には毎日が日曜日の生活を望もうと思えば可能になるかもしれないのですが、いざそうなると働いていた時の休みとは同列の位置付けにはならないのかなということを最近になって朧げながら思うようになりました。
働いているからこそ、休暇の有り難さがあるということですね。

やはり長年のサラリーマン生活で自然に身についた「仕事をしている安心感」から脱皮するのは簡単ではないということかもしれません。
以前は、仕事を辞めたらハッピーになるなんて思っていた自分がいたのですが、年齢を重ねると考え方も変わるということでしょうか。
私は決して仕事人間では無く、誤解を恐れずに言えば適度にサボりながらも運良くまずまず恵まれたサラリーマン生活を送ってきたクチなのですが、それでも長年の蓄積というのは知らず知らずのうちに身体に染み付くものなんですね。

この日は、最近定例化している初代ランチ友とのランチ会食の日でした。
昨年秋からオフィス間の距離が近くなった初代ランチ友ですが、いつまた異動になるかも分からないので、最近は会食の頻度が高くなっています。

当初、この日のターゲットは、前回の会食(@焼肉ホルモン アポロン 神田駿河台)の際に偶然見かけてBMしておいたショットバーの「渡部商店」の馬肉カレーランチでした。
ところが、同店は、食べログ店舗情報を見てもランチ営業の記載が無くBMせずに放置されていたお店でもあり、食べロガー的勘では臨時休業のリスクが高いお店と認識されましたので、いくつかの代替店を用意して赴いたところ、案の定、営業はしておらず、かつ店頭には何の表記もありません。
同店は、マニアの間では夜はレキシズルバー(「レキシズル」というのは、「歴史」に、広告業界で食べ物や飲み物のみずみずしさを感覚的に訴える「シズル感」という用語を組み合わせた造語)としても有名なお店らしいのですが、ランチ営業のお店としてはちょっと問題有りですね。最低店頭に営業情報は掲示しておくべきだと思いますし、そこはシビアに捉えたいと思います。

当店の方は、同店から近く、今回あらかじめ代替店としてリストアップしておいたお店になります。
明大通り沿いのビル(大雅ビル）の５階で営業しているお店で、１階にある大陸系大衆中華の「興隆」の入口脇にあるエレベーターでアプローチします。
１階に看板は出されているとは言うものの、ビルの５階というのはランチの営業条件としては決して恵まれているとは言えませんね。

店名の”SIAM LANNA"については、調べた限りでは、「サヤム ランナー」、「シャムラナ」、「サイアムランナ」と３通りの読みがあります。
どれが正しいのかは良く分かりません。
2018年5月にオープンしたお店ですので、つい最近、創業丸4年を迎えたところのようですね。
食べログ店舗会員にはなっており、レビュー数16件、評価3.20点で、オープン初期の頃に怪しいレビューも若干見られるものの、最近は皆無で、しかも信頼出来るフォローレビュアー様の評価が思いのほか高いお店なので、気にはなっていたお店でした。

この日は11時50分頃の訪店で、エレベーターで5階まで上がるとそこは店内になっており、どうやら先客は誰もいない様子でした。
我々は4人用テーブルにゆったりと着席します。

席に着くとタイ人と思われる女性スタッフがランチメニューを持って来てくれます。
なかなかフレンドリーでいい感じのスタッフです。

ランチは、大きく分けて、タイラーメンを中心としたＡセットと、ご飯、焼きそば系を中心としたＢセット、そしてガパオライスとカレーのコラボランチのハッピーランチセットの３カテゴリーからなります。
どのメニューもメインの料理に付け合わせ、スープ、デザート、お茶が付いて＠980円均一です。
私は、Ｂセットからパッタイ、ランチ友はハッピーランチセットからグリーンカレーを注文しました。
正直、メニューを見た段階では、あまりパッとしたメニューでなかったこともあり、あまり期待は出来ません。

待つこと1～2分でランチセットの付け合わせとデザートのタピオカココナッツミルクが先出しされます。
この時も、デザートが先出しかい？てな感じであまりいい印象はありませんでした。

付け合わせについては、メニューに書かれていたポピアソット（生春巻き）ではなく、春雨と鶏肉などをピーナッツ等で和えた料理だったのですが、これはこれで悪くありません。
メニューと違う点についてクレームを言う人もいるかもしれませんが、私としては代替品が美味しければそれほど文句はありませんね。

メインのおかずは、ランチ友のグリーンカレー＆ガパオライスプレートが待つこと４分ほどで、私のパッタイはそれからさらに２～3分での提供となりました。
同時にスープも提供されます。

パッタイは、炒めた部分のほかにモヤシ、桜海老、ピーナッツがたっぷり振りかけられているのでそれをザっと混ぜ合わせていただきます。
これ、ナンプラーや桜海老、ピーナッツの風味が豊かで、結構美味しいです。
最近はタイ料理店も大衆化して平凡なパッタイやガパオライスを出すお店も散見されるのですが、風味付けも具の充実度も名店と言われるお店のそれと比べてもあまりそん色の無いパッタイに思えました。
スープも鶏肉がたっぷり入っている中華風スープでこれがタイ料理で何というかは分からなかったのですが、想定以上に充実したスープでした。

ランチ友のグリーンカレー＆ガパオライスのコラボプレートもランチ友の評価は上々。
辛さ耐性が弱めのランチ友からするとグリーンカレーはかなり辛かったらしいので、本格派のグリーンカレーだったのかもしれませんね。

デザートのタピオカ入りココナッツミルクはコーンが入っている以外は普通でしたが、全体に質的にも量的にも十分なランチセットで、満足度は高かったです。

タイ料理店も珍しくなくなったこともあり、期待しないでの訪問で、しかもメニューがあまりパッとしなかったので、食べ始めるまでは半信半疑だったのですが、そんな予想を大きく上回る良店でした。

惜しむらくは立地のハンディもあってか、この日もランチタイムはお世辞にも賑わっているとは言えなかったので、この点は課題ですが、良い評判が積み重なってくると夜の部の繁盛にも結び付くと思うので、この界隈の方には是非訪れていただき、盛り上げて欲しいお店ですね。