少人数の仲間でやるなら、ハズレなし！ : 炭火バル 神田岩本町style 本店

遠い故郷より旧友が二人尋ねてきたので、食べログで俄かチェックして予約し、店の地図の切れっぱしを頼りに歩く。

秋葉原駅から線路沿いに川を渡ってゆくんだが、
その光る川面を見たり､ちょっと通りが暗く古い木造の倉庫とかを見たりしながら歩くのもまた楽しい｡

何もなさげなそんな路地裏通りに、ぽつんと青いネオン。
おお・ここだわ。判り易いじゃないの。

「こっちってさあ、駅ごとに街があってさ、一つ一つ違うよね雰囲気が。
幾らでも知らない店あって面白いよねえ」
と友が言う。
「こんなさあ、別に飲み屋街でもない所にこんなお洒落なワインバーあるんだもんねえ、面白いよなあ」

それが東京の魅力。何年住んでても知り尽くせない。
だからこそ、食べログみたいなサイトが出来るのよねえ。検索のし甲斐がこんなにあるのは東京が一番でしょう!!

月曜夜だというのに、私たち用に予約してあるテーブル以外は満席。
と言っても6テーブルほどしかないんだが、どれも4人くらいのグループで、まあ賑わっていて良い感じ。

「月曜なのにこの混み方凄いね」と友二人。
札幌なんて、こんな状態を見たのなんか89年辺りが最後だった。不景気の波を大きく受けるのは地方都市。
比べて東京にはお金持ちがウヨウヨいる。

ワインリストには、ズラッと国産物が。
私達は国産ワインには疎いので、店の人にブドウ品種を確認・取敢えず3000円台のシラーズフルボディを頼む。
こういう時、人数がいた方が少々お高いボトルもオーダーできてお得よね。

料理も適当に頼み、狭いテーブルが次々と大皿で埋まってゆく
さっさとボトルが空く。
1本目はフルと思えないほど水っぽかったので、店の人にもっとフルボディらしいのはないか聞くと、別に海外品メニューがありそちらを見せてくれた。

なんだあ、海外物があったのか!　早くいってよ～(^_^;)

まあこれは人それぞれの好みですが、
赤ワイン通ならメニュー最初頁にズラッと載ってる国産品はあまりにブドウジュースっぽくて料理も進みません(笑)
何かあれだと寿司向き...?(^_^;)

後ろ頁の輸入物の濃いィ～ヤツをお勧めします｡
今度は間違いない・フルの味。

さてこの小さなワインバー､ちょっと隣席との間隔が狭いしテーブルも小さいんだけど、まあ東京的には普通かな。

隣席の人が席を立って私達のテーブルの間を通る時も全くギリギリでカニのように横歩きせねばならず、
ワイングラスが倒されないか心配でいちいち押さえていたくらい。これがちょっとなあ。そういうの気にしないで飲みたいじゃありませんか。

タパスも次々来るんだけど本当にテーブル小さいから、残り少なくなった料理を他の皿にとってスペースを空けたりとか、ちょっと余裕がない感じ。

席を一つ削って、その分スペース広く取った方が良いような。
客側にとって居心地良い方が、結果的に評判良くなるのでは？
というのが気になった事の一つ。

まあ、でもそんな事言ってたら東京中の店の7割はそんな感じかぁ??(笑)

だけどこの店はワイン仕入れ値を明示してあり、プラス990円でボトルを頂けるという良心的なお店。
そこんとこは、東京中探しても中々ないぞ(笑)
大抵は3倍くらいの値を付けてるからなあ。

友達も私も赤ワイン好きで、おおよそ店に置いてあるワインの原価を知ってるから、
どの位ボられているか判れば、外で飲むのがバカバカしくなっちゃうんですよね。

タパスも評判通り安くて品数も多く、何食べてもとてもおいしい。
アヒージョにはバゲットがついてきてお替り自由だし、そうそう、お通しにはグリッシーニも付いてきます。

スズキのカルパッチョが特に美味しかったなあ。生魚が苦手な私が美味しいと感じるんだからかなり新鮮な筈です。

鳥の串ものもあったりしてこれがたったの99円。
喋ってほろ酔いになってきて、何かつまみたくなった時に1本から頼めるし
これまた美味しい。ささみワサビがおススメです。

ワイン好きの仲間で、少しずつ小皿を頂いてはワインに舌鼓を打ち
会話を楽しむにはとても良いお店。
通路の狭さもそうなればもう気になりません(え?(笑))

懐もそう気にしないでくつろげるし、
周りの席も皆3人以上の小グループで飲んでいて、とても親しくなれそうな環境。
ムム、それはあの小さなテーブルが一役買っているのかも??
そう考えるとそれも良いのかな(^_^)

また行きたいお店です。