いくらをゲヴェルツで漬けるという発想に拍手 : BOLT

神楽坂に、今年７月１２日に登場したお店です。

仲田高広シェフは、「マルディグラ」や、「ミタニ」がまだ恵比寿にあったときに

いらしたそう。　恵比寿時代に、私はかなりシェフのお料理を食べていたことに

なります。

さて、こちらは、カウンターのみのお店で、メニューを拝見すると、

フレンチというより、和素材などを縦横に取り入れたクロスオーバーで、

お酒にあう料理を取り揃えた、という感じ。

なにしろ、ネーミングがどこかすべて、居酒屋風。

しかも、その発想のユニークさは、唯一無二。

昨今、いかに、他店との差別化をするかがキモ、な世の中ですが、

シェフはそれを意識しているのかしていないのか、こういうお店が

長く生き残っていく気がします。

さて、まずは、いつもどおり、赤ワインをグラスで。

実は、カウンターには、日本酒もずらりと並べられていて、お酒も

クロスオーバー。

グラスワイン用のメニューもあり、その中から好みのものを選びました。

Chateau Carlmagnus メルロー主体で、ボディがあります。

さて、この日いただいたもの。

１、黒無花果、リコッタチーズの白和え　　　　　水牛のリコッタです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マカダミアナッツを散らして、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白味噌で和えてあります。美味。

２、鰯の酢〆　焼きナスのなめろう　　　　　　　これはかなり「和」な料理
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　真っ黒に焼いた茄子に、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オリーブオイル、レモンを。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鰯がキリリとしまって、好み。

３、いくらのゲヴェルツマリネ　　　　　　　　　いくらを塩、醤油と、ゲヴェルツトラミネール
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　に、ほんの３０分ほど漬けたもの。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　吉田パンに、セルベルドカニュを塗り、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その上に、キラキラ輝くいくら。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セルベルドカニュは、リヨンの郷土料理で、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フロマージュブランに、ハーブ、塩、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ブラックベパーを加えたもの。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この発想は驚きます。

４、カリフラワーの磯部揚げ　　　　　　　　　　黒い海苔に挟まってくるのかと
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　思いきや、衣に青のりを散らして、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フリットで登場。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ちょっと優しいお味。

５、ミートボール　辣油クリームソース　　　　　これも意表をつかれました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　米沢牛をつなぎなしでボールに
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しているので、肉肉しい食感。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クリームと辣油が合うとは！！！

６、スープドポワソンカレー　　　　　　　　　　ビスクがベースなのに色はカレー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お米は、ジャスミンライス。

７、ピーチロワイヤル　　　　　　　　　　　　　丸ごとのピーチのコンポートに
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バニラアイス。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その上から、桃のリキュールを。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つい先日、「せららばあど」で
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　食後酒にいただいた、桃の
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　リキュールと同じでした。

８、チョコレートのテリーヌ　　　　　　　　　　バローナを使用とのこと。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　濃厚で、甘さもほどよく美味。


　メニューには、まだまだいただいてみたいユニークメニューがたくさんありました。

　なぜか、この日、飲食関係者らしきお客さんばかりで、皆さん、気になっている

　のでしょうか。

　シェフもマダムもきさくで、感じがよく、とてもいい雰囲気です。

　再訪確実。