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正統派・・・真の茶懐石をこなしてきた大将が魅せる
この日のお料理
◯アワビの水貝仕立て(肝ソース)、シンコの握り、ジュンサイの赤味噌仕立て
◯八寸:タコ、イチジク胡麻餡和え、カマス一夜干し、鱧落とし
◯お椀:オコゼ揚げの煮麺仕立て
◯お造り:明石のタイの薄造り、長万部のホッキ貝、長崎の白イカ
◯焼き物:郡上八幡のアユの塩焼き
◯炊き合わせ:湯葉、穴子の鳴門煮
◯酢の物:カモナス、ウニ、蒸しアワビ、万願寺とうがらし、ジュレ掛け
◯〆のご飯の前の追加:岩牡蠣オイル煮
◯ウナギご飯(ウナギは浜名湖から)
◯デザート:桃とマンゴーに白ワインジュレを掛けたもの、白くて軽やかな信玄餅
お酒は二人でビール(サントリープレミアム)小瓶2本、日本酒3合。
下記はベース投稿
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最近は煌びやかな経歴のお料理人が若くしてお店を持つことが多いように見受けられる。自分はそういう風潮を決して否定はしないし、むしろそういう風潮に沿ったお店にも積極的に伺うミーハーなタイプだ。
こちらのお店はそのような風潮とは一線を画す。お店の内装は、京都の人気店ほどの贅沢さはないし、どうだとばかりにどデカイ一枚カウンターを入れているということもないが、とても美しく整理され、清潔に整えられ、カウンター席も個室もお手洗いも十分な広さを確保していて、とても快適だ。お料理は、いま一世を風靡している人気店のような華やかさはないし、豪華な食材を前面に押し出してくるスタイルでもないが、その丁寧な仕事に裏打ちされたお料理は実に滋味に富む。アルコール類は、人気店が凌ぎを削って奪い合うような超有名銘柄の日本酒は置いていないが、選ばれたものはどれも堅実でお料理とよく寄り添うものばかりだし、ワインは数種類置いているだけだが、どれもとてもリーズナブルで誰もが安心して美味しく飲めるものだ。大将はトークでぐいぐいとカウンター席の客を惹きつけるタイプではないが、とても謙虚で腰が低く、丁重に話され、こちらから話しかければにこやかに対応してくれる。
要するに「イマドキ」なお店ではないし、SNS映えすることもないであろうし、お店の方もそういうことを目指しているわけではなかろう。
しかし、長きに渡って「本物の」茶懐石の出張料理人として仕事をしてきた大将のお料理、茶道の世界にいる者でも垂涎の的となるような器の数々、女将との二人三脚で供される丁寧でアットホームなおもてなしは、まさに本物であり、それを12,000円で味わうことができるのであるから文句はない。
お料理はいかにも茶懐石という風情で始まる。向付にお刺身、そして黒いお椀が二つあって、左手に(茶懐石の場合には煮えばなの白米だがそれに代えて)押し寿司、右手にお味噌汁だ。茶事の作法としては、左手のお椀の蓋を裏返しにして、その上に右手のお椀の蓋を被せるようにすることとなっているので試してみて欲しい。
ついで前菜、八寸、煮物椀、お造り、焼き物、炊き合わせ、酢の物、ご飯、デザート2品と続くのが基本。箸休めと称して数種類の手間をかけたお料理が載せられた一皿が炊き合わせの前に出ることもしばしばで、満足度が高い。たくさん食べる自分の場合にはご飯の前にもう一皿追加していただくことが多い。
真に美味しいものを食べ慣れた人、逆に最近の人気店で日本料理を食べることに慣れてはいない人、そのどちらの方々にも是非訪れていただきたいと思う。
正統派・・・真の茶懐石をこなしてきた大将が魅せる
年末の平日の午後6時半に2名で伺った。半年ぶりの訪問となってしまったが、実はコロナ禍も落ち着いてきて様々なイベントものが復活、拙宅でもお客様をお招きしてお食事などを楽しんでいただいたのだが、その関係でこちらの大将にはこの半年間で三回も拙宅に出張していただいた。
さて、この日も茶懐石をベースとした美味で安定感のあるお料理を堪能させていただいた。
茶懐石スタイルのこちらのお店、最初はいつもどおりご飯、味噌汁、向付の三点セット(この日の向付はサヨリ、アカガイとヒラメの手毬寿司、お味噌汁は舞茸天ぷらの白味噌仕立て)からスタートし、天然のトラフグ、カニ、アワビなどの高級食材をリーズナブルなお値段でいただいた。白眉はフグの白子。プリップリの食感がお見事であった。〆のご飯はウナギ。
下記はベース投稿
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最近は煌びやかな経歴のお料理人が若くしてお店を持つことが多いように見受けられる。自分はそういう風潮を決して否定はしないし、むしろそういう風潮に沿ったお店にも積極的に伺うミーハーなタイプだ。
こちらのお店はそのような風潮とは一線を画す。お店の内装は、京都の人気店ほどの贅沢さはないし、どうだとばかりにどデカイ一枚カウンターを入れているということもないが、とても美しく整理され、清潔に整えられ、カウンター席も個室もお手洗いも十分な広さを確保していて、とても快適だ。お料理は、いま一世を風靡している人気店のような華やかさはないし、豪華な食材を前面に押し出してくるスタイルでもないが、その丁寧な仕事に裏打ちされたお料理は実に滋味に富む。アルコール類は、人気店が凌ぎを削って奪い合うような超有名銘柄の日本酒は置いていないが、選ばれたものはどれも堅実でお料理とよく寄り添うものばかりだし、ワインは数種類置いているだけだが、どれもとてもリーズナブルで誰もが安心して美味しく飲めるものだ。大将はトークでぐいぐいとカウンター席の客を惹きつけるタイプではないが、とても謙虚で腰が低く、丁重に話され、こちらから話しかければにこやかに対応してくれる。
要するに「イマドキ」なお店ではないし、SNS映えすることもないであろうし、お店の方もそういうことを目指しているわけではなかろう。
しかし、長きに渡って「本物の」茶懐石の出張料理人として仕事をしてきた大将のお料理、茶道の世界にいる者でも垂涎の的となるような器の数々、女将との二人三脚で供される丁寧でアットホームなおもてなしは、まさに本物であり、それを12,000円で味わうことができるのであるから文句はない。
お料理はいかにも茶懐石という風情で始まる。向付にお刺身、そして黒いお椀が二つあって、左手に(茶懐石の場合には煮えばなの白米だがそれに代えて)押し寿司、右手にお味噌汁だ。茶事の作法としては、左手のお椀の蓋を裏返しにして、その上に右手のお椀の蓋を被せるようにすることとなっているので試してみて欲しい。
ついで前菜、八寸、煮物椀、お造り、焼き物、炊き合わせ、酢の物、ご飯、デザート2品と続くのが基本。箸休めと称して数種類の手間をかけたお料理が載せられた一皿が炊き合わせの前に出ることもしばしばで、満足度が高い。たくさん食べる自分の場合にはご飯の前にもう一皿追加していただくことが多い。
真に美味しいものを食べ慣れた人、逆に最近の人気店で日本料理を食べることに慣れてはいない人、そのどちらの方々にも是非訪れていただきたいと思う。
正統派・・・真の茶懐石をこなしてきた大将が魅せる
平日の午後6時に伺った。この日のお客さんは二組。自分たちはカウンターを2名でゆったりと占拠。もう一組は個室を占拠。
この日は初夏のお料理を堪能させていただいた。
〇茶懐石スタイルのこちらのお店、最初はいつもどおりご飯、味噌汁、向付の三点セット。この日の向付はカツオのたたき、アジの握り寿司、お味噌汁は揚げ茄子の合わせ味噌仕立て。
〇八寸は茶懐石で使う本当の八寸盆にて登場。カエルを模したソラマメが乗っている葉っぱをよけるとその下にジュンサイ、鮎の一夜干し(スイカとか酢ジュレと合わせて)、イチジクの胡麻餡掛け、アワビの肝ソース和え、鳴門アナゴ、黄ニラの合鴨巻き、そしてトウモロコシのかき揚げ。どれも安定のお味である。
〇お椀はもちろんハモ。実にオーソドックスな仕立て。お出汁はほんわりと柔らかい。紫陽花の蒔絵のお椀。この時期にしか使うことができないという贅沢品。
〇お造り。マコガレイの薄造り、島根県境港であがったマグロ、大阪・岸和田のトリガイ、そしてシロイカ。マコガレイは加減酢のようなものでいただくのだが、その塩梅がとてもよい。
〇タチウオの木の芽焼き。
〇炊き合わせは飛龍頭とタコの柔らか煮。タコの柔らか煮の柔らかさが絶品!
〇同伴者には毛ガニにウニのお料理。自分には近江牛のシャトーブリアンの焼き物。
〇〆のごはんに行く前に自分だけ追加で一品・・・ウニの殻のなかにタップリのムラサキウニ。それに少しだけ醤油を掛けてつるんといただく。
〇〆のごはんが春の名残りと初夏を思わせるとても芳しいもの。ホタテ、姫竹、蕨、そして蕗の炊き込みごはん。二杯目にはおこげもいただきつつ。
〇デザートはいつもどおりフルーツと抹茶しるこのコンビ。この日のフルーツはメロンに白ワインジュレを掛けたもの。抹茶しるこはこちらのスペシャリテ、いつ頂いても美味しい。
アルコールは、サントリーのプレミアムを小瓶でいただき、そのあとは日本酒をお任せでいただいた。一合目は防長鶴(山口県)の純米吟醸、二合目は雪の茅舎(秋田県)の山廃純米。
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最近は煌びやかな経歴のお料理人が若くしてお店を持つことが多いように見受けられる。自分はそういう風潮を決して否定はしないし、むしろそういう風潮に沿ったお店にも積極的に伺うミーハーなタイプだ。
こちらのお店はそのような風潮とは一線を画す。お店の内装は、京都の人気店ほどの贅沢さはないし、どうだとばかりにどデカイ一枚カウンターを入れているということもないが、とても美しく整理され、清潔に整えられ、カウンター席も個室もお手洗いも十分な広さを確保していて、とても快適だ。お料理は、いま一世を風靡している人気店のような華やかさはないし、豪華な食材を前面に押し出してくるスタイルでもないが、その丁寧な仕事に裏打ちされたお料理は実に滋味に富む。アルコール類は、人気店が凌ぎを削って奪い合うような超有名銘柄の日本酒は置いていないが、選ばれたものはどれも堅実でお料理とよく寄り添うものばかりだし、ワインは数種類置いているだけだが、どれもとてもリーズナブルで誰もが安心して美味しく飲めるものだ。大将はトークでぐいぐいとカウンター席の客を惹きつけるタイプではないが、とても謙虚で腰が低く、丁重に話され、こちらから話しかければにこやかに対応してくれる。
要するに「イマドキ」なお店ではないし、SNS映えすることもないであろうし、お店の方もそういうことを目指しているわけではなかろう。
しかし、長きに渡って「本物の」茶懐石の出張料理人として仕事をしてきた大将のお料理、茶道の世界にいる者でも垂涎の的となるような器の数々、女将との二人三脚で供される丁寧でアットホームなおもてなしは、まさに本物であり、それを12,000円で味わうことができるのであるから文句はない。
お料理はいかにも茶懐石という風情で始まる。向付にお刺身、そして黒いお椀が二つあって、左手に(茶懐石の場合には煮えばなの白米だがそれに代えて)押し寿司、右手にお味噌汁だ。茶事の作法としては、左手のお椀の蓋を裏返しにして、その上に右手のお椀の蓋を被せるようにすることとなっているので試してみて欲しい。
ついで前菜、八寸、煮物椀、お造り、焼き物、炊き合わせ、酢の物、ご飯、デザート2品と続くのが基本。箸休めと称して数種類の手間をかけたお料理が載せられた一皿が炊き合わせの前に出ることもしばしばで、満足度が高い。たくさん食べる自分の場合にはご飯の前にもう一皿追加していただくことが多い。
真に美味しいものを食べ慣れた人、逆に最近の人気店で日本料理を食べることに慣れてはいない人、そのどちらの方々にも是非訪れていただきたいと思う。
正統派・・・真の茶懐石をこなしてきた大将が魅せる
3月上旬の週末に3名にて訪問。
まずはいつも通り茶懐石仕立てのスタート。黒い折敷に三皿。向付は金目鯛の昆布〆。左椀にはちらし寿司、小さく円形に成形されたご飯の上に錦糸卵やイクラやシラスが可愛らしく散らされたもの、右手椀には菱餅の白味噌。雛祭りの時期ならではのお料理。
八寸は5品。①ホタルイカの沖漬け、②クチコの茶碗蒸し(これが絶品!茶碗蒸しでもお酒がススム)、③子持ち昆布とワサビの花のお浸し、④白子酢の上にアオヤギとウリとワラビ、⑤メヒカリの一夜干し。
お椀はハマグリ真薯とエビ真薯の紅白、その潮仕立て。甲殻類アレルギーのお客さんにはエビ真薯の代わりにウニ真薯。磯の香り。
お造りは、フグのアンキモ、アカガイ、トリガイ。
美しい伊万里焼の器に入って登場したのは鯛子と若竹の煮物。派手さはないかも知らないが見事な塩梅の良さ。
唐津焼の器の上にはサワラの焼き物。上には蕗味噌。春の苦味と味噌の甘味とがバランス良く。
琵琶湖の地鮎の天ぷらはとても軽やかに仕上げられていて美味。ウドの芽やワラビなどの春のネタの天ぷらと一緒に塩で頂く。
〆のご飯の前に自分だけ追加で一品。牡蠣のオイル漬け、パプリカやピクルスなどを加えて。上品な南蛮漬けのような雰囲気。
〆のご飯はタケノコとホタルイカの炊き込みご飯。
デザートはいつも通りに果物(デコポン、イチゴ、キウイ、生クリーム掛け)と抹茶のしら玉。
相変わらずリーズナブルなお値段で大満足でした。
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最近は煌びやかな経歴のお料理人が若くしてお店を持つことが多いように見受けられる。自分はそういう風潮を決して否定はしないし、むしろそういう風潮に沿ったお店にも積極的に伺うミーハーなタイプだ。
こちらのお店はそのような風潮とは一線を画す。お店の内装は、京都の人気店ほどの贅沢さはないし、どうだとばかりにどデカイ一枚カウンターを入れているということもないが、とても美しく整理され、清潔に整えられ、カウンター席も個室もお手洗いも十分な広さを確保していて、とても快適だ。お料理は、いま一世を風靡している人気店のような華やかさはないし、豪華な食材を前面に押し出してくるスタイルでもないが、その丁寧な仕事に裏打ちされたお料理は実に滋味に富む。アルコール類は、人気店が凌ぎを削って奪い合うような超有名銘柄の日本酒は置いていないが、選ばれたものはどれも堅実でお料理とよく寄り添うものばかりだし、ワインは数種類置いているだけだが、どれもとてもリーズナブルで誰もが安心して美味しく飲めるものだ。大将はトークでぐいぐいとカウンター席の客を惹きつけるタイプではないが、とても謙虚で腰が低く、丁重に話され、こちらから話しかければにこやかに対応してくれる。
要するに「イマドキ」なお店ではないし、SNS映えすることもないであろうし、お店の方もそういうことを目指しているわけではなかろう。
しかし、長きに渡って「本物の」茶懐石の出張料理人として仕事をしてきた大将のお料理、茶道の世界にいる者でも垂涎の的となるような器の数々、女将との二人三脚で供される丁寧でアットホームなおもてなしは、まさに本物であり、それを12,000円で味わうことができるのであるから文句はない。
お料理はいかにも茶懐石という風情で始まる。向付にお刺身、そして黒いお椀が二つあって、左手に(茶懐石の場合には煮えばなの白米だがそれに代えて)押し寿司、右手にお味噌汁だ。茶事の作法としては、左手のお椀の蓋を裏返しにして、その上に右手のお椀の蓋を被せるようにすることとなっているので試してみて欲しい。
ついで前菜、八寸、煮物椀、お造り、焼き物、炊き合わせ、酢の物、ご飯、デザート2品と続くのが基本。箸休めと称して数種類の手間をかけたお料理が載せられた一皿が炊き合わせの前に出ることもしばしばで、満足度が高い。たくさん食べる自分の場合にはご飯の前にもう一皿追加していただくことが多い。
真に美味しいものを食べ慣れた人、逆に最近の人気店で日本料理を食べることに慣れてはいない人、そのどちらの方々にも是非訪れていただきたいと思う。
12月の土曜日午後7時に訪問。コロナ禍のせいもあって今年はあまり訪問出来なかったし、茶事がなかったので出張料理もお願いすることができなかったが、年内に訪問出来て良かった。カウンターには自分たち以外におひとり客、そして個室にもお客さんが入っていた。コロナ禍も落ち着いて少し調子が回復してきたのだろうか、少し安心した。
その日もいつも通りの安定感。一皿目のお味噌汁は白味噌に湯葉と焼いた白舞茸だったのだが、甘さと塩っぱさとがバランスが良く、焼いてあった白舞茸がトロリとした白味噌から浮くこともなく調和していて、とても美味しかった。一緒に供された先付けは明石の鯛、それに平目と赤貝の手鞠寿司。シャリが(青空さんのように)少しキツめの仕上がりで自分の好みであった。
お造りはトラフグの刺身、〆のご飯は喉黒ご飯などなど、この日もとても美味しゅうございました。おせちが楽しみである。
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最近は煌びやかな経歴のお料理人が若くしてお店を持つことが多いように見受けられる。自分はそういう風潮を決して否定はしないし、むしろそういう風潮に沿ったお店にも積極的に伺うミーハーなタイプだ。
こちらのお店はそのような風潮とは一線を画す。お店の内装は、京都の人気店ほどの贅沢さはないし、どうだとばかりにどデカイ一枚カウンターを入れているということもないが、とても美しく整理され、清潔に整えられ、カウンター席も個室もお手洗いも十分な広さを確保していて、とても快適だ。お料理は、いま一世を風靡している人気店のような華やかさはないし、豪華な食材を前面に押し出してくるスタイルでもないが、その丁寧な仕事に裏打ちされたお料理は実に滋味に富む。アルコール類は、人気店が凌ぎを削って奪い合うような超有名銘柄の日本酒は置いていないが、選ばれたものはどれも堅実でお料理とよく寄り添うものばかりだし、ワインは数種類置いているだけだが、どれもとてもリーズナブルで誰もが安心して美味しく飲めるものだ。大将はトークでぐいぐいとカウンター席の客を惹きつけるタイプではないが、とても謙虚で腰が低く、丁重に話され、こちらから話しかければにこやかに対応してくれる。
要するに「イマドキ」なお店ではないし、SNS映えすることもないであろうし、お店の方もそういうことを目指しているわけではなかろう。
しかし、長きに渡って「本物の」茶懐石の出張料理人として仕事をしてきた大将のお料理、茶道の世界にいる者でも垂涎の的となるような器の数々、女将との二人三脚で供される丁寧でアットホームなおもてなしは、まさに本物であり、それを12,000円で味わうことができるのであるから文句はない。
お料理はいかにも茶懐石という風情で始まる。向付にお刺身、そして黒いお椀が二つあって、左手に(茶懐石の場合には煮えばなの白米だがそれに代えて)押し寿司、右手にお味噌汁だ。茶事の作法としては、左手のお椀の蓋を裏返しにして、その上に右手のお椀の蓋を被せるようにすることとなっているので試してみて欲しい。
ついで前菜、八寸、煮物椀、お造り、焼き物、炊き合わせ、酢の物、ご飯、デザート2品と続くのが基本。箸休めと称して数種類の手間をかけたお料理が載せられた一皿が炊き合わせの前に出ることもしばしばで、満足度が高い。たくさん食べる自分の場合にはご飯の前にもう一皿追加していただくことが多い。
真に美味しいものを食べ慣れた人、逆に最近の人気店で日本料理を食べることに慣れてはいない人、そのどちらの方々にも是非訪れていただきたいと思う。
正統派・・・真の茶懐石をこなしてきた大将が魅せる
四度目の緊急事態宣言の最中の土曜日の訪問。
この日は鰻を食べたいと事前にリクエストしていた。
いつも茶懐石の風情で始まる大将のお料理。この日は向付が鮎の一夜干し、ご飯が喉黒の握り、お汁がカボチャの赤味噌。
八寸。トウモロコシの摺流しの中に雲丹と枝豆、無花果の胡麻餡掛け、冬瓜の玉味噌掛け、琵琶湖の若鮎の天ぷら。
お椀は鱧と早松茸とジュンサイ。松茸は今シーズン初。
お造りは、星鰈の薄造り、インド鮪、北寄貝、そしてシロイカ。
おつまみセット。太刀魚の遊庵焼、小鉢の中に入っているのが鱧ざく、鬼灯の中には卵の黄身の西京漬け、焼きとうもろこしの真薯(芯に見立てた部分は魚のすり身)、白バイ貝、スイカに見立てた明太子、青梅。
本日の逸品は賀茂茄子と鰻のはさみ揚げ。鰻はシンコ・・・まだ皮が薄いので蒸す必要がないとのこと。色々と食べてきたけど、実はこの組み合わせの揚げ物って初めてかも。シンプルでありながら、ジューシーでとても美味。レモンを絞ってお塩でサッパリと頂く。
毛蟹のお料理。夏のお野菜にジュレを掛けて。
本当はここでお料理は終わりで〆のご飯にいくところだが、大将から「とてもいい鰹があったので入れてきたのですが、召し上がりますか?」とのこと、是非にとお願いしたところ、この時期にしては驚くほど脂が乗った気仙沼の鰹、それをタタキにして頂いた。
〆のご飯にいく前にちょっとだけつまみが欲しいなあ・・・などと我儘を言ったら、鰻の肝を甘く炊いたものを急遽お出しくださった。柔軟なご対応に感謝。
そしてはさみ揚げで出てきたシンコの鰻を使った炊き込みご飯で〆る。パリッとした食感とホクホクとしてジューシーな食感とが共存するお見事な仕上がり。
デザートは桃とマンゴー、そしていつもどおり抹茶のしら玉。
「ちょっとお値段いつもより高くてすみません。」と言いながら、お値段は2人で30,000円ほど。この日も大変満足であった。
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最近は煌びやかな経歴のお料理人が若くしてお店を持つことが多いように見受けられる。自分はそういう風潮を決して否定はしないし、むしろそういう風潮に沿ったお店にも積極的に伺うミーハーなタイプだ。
こちらのお店はそのような風潮とは一線を画す。お店の内装は、京都の人気店ほどの贅沢さはないし、どうだとばかりにどデカイ一枚カウンターを入れているということもないが、とても美しく整理され、清潔に整えられ、カウンター席も個室もお手洗いも十分な広さを確保していて、とても快適だ。お料理は、いま一世を風靡している人気店のような華やかさはないし、豪華な食材を前面に押し出してくるスタイルでもないが、その丁寧な仕事に裏打ちされたお料理は実に滋味に富む。アルコール類は、人気店が凌ぎを削って奪い合うような超有名銘柄の日本酒は置いていないが、選ばれたものはどれも堅実でお料理とよく寄り添うものばかりだし、ワインは数種類置いているだけだが、どれもとてもリーズナブルで誰もが安心して美味しく飲めるものだ。大将はトークでぐいぐいとカウンター席の客を惹きつけるタイプではないが、とても謙虚で腰が低く、丁重に話され、こちらから話しかければにこやかに対応してくれる。
要するに「イマドキ」なお店ではないし、SNS映えすることもないであろうし、お店の方もそういうことを目指しているわけではなかろう。
しかし、長きに渡って「本物の」茶懐石の出張料理人として仕事をしてきた大将のお料理、茶道の世界にいる者でも垂涎の的となるような器の数々、女将との二人三脚で供される丁寧でアットホームなおもてなしは、まさに本物であり、それを12,000円で味わうことができるのであるから文句はない。
お料理はいかにも茶懐石という風情で始まる。向付にお刺身、そして黒いお椀が二つあって、左手に(茶懐石の場合には煮えばなの白米だがそれに代えて)押し寿司、右手にお味噌汁だ。茶事の作法としては、左手のお椀の蓋を裏返しにして、その上に右手のお椀の蓋を被せるようにすることとなっているので試してみて欲しい。
ついで前菜、八寸、煮物椀、お造り、焼き物、炊き合わせ、酢の物、ご飯、デザート2品と続くのが基本。箸休めと称して数種類の手間をかけたお料理が載せられた一皿が炊き合わせの前に出ることもしばしばで、満足度が高い。たくさん食べる自分の場合にはご飯の前にもう一皿追加していただくことが多い。
真に美味しいものを食べ慣れた人、逆に最近の人気店で日本料理を食べることに慣れてはいない人、そのどちらの方々にも是非訪れていただきたいと思う。
正統派・・・真の茶懐石をこなしてきた大将が魅せる
この日のお料理は春満載。
サバの握り寿司に白味噌、そしてカワハギの向付からスタート。温かい茶碗蒸しにはトラフグの白子。そして八寸(子持ちワカサギの南蛮漬け、子持ち昆布、蛤、お豆、シャケ、鮑、柔らかい味わいのイカ塩辛など満載)。
この日の白眉は白魚真薯のお椀。白魚のお味と食感がとても良かった。薄くスライスした聖護院蕪は、池に張った薄氷が春先に溶けていく様子に見立てて。
焼き物も贅沢だった。タケノコの木の芽焼き、鰆の味噌焼き。続いて稚鮎と春野菜の天ぷら・・・じつはこちらで天ぷらを頂いたのは初めて。炊き合わせは飛龍頭に穴子にウルイ。追加で豚肉(バラ肉だったかな?)にジャガイモのペーストを掛けたお料理を頂き、〆のご飯は今年初のホタルイカ。
大満足でした。
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最近は煌びやかな経歴のお料理人が若くしてお店を持つことが多いように見受けられる。自分はそういう風潮を決して否定はしないし、むしろそういう風潮に沿ったお店にも積極的に伺うミーハーなタイプだ。
こちらのお店はそのような風潮とは一線を画す。お店の内装は、京都の人気店ほどの贅沢さはないし、どうだとばかりにどデカイ一枚カウンターを入れているということもないが、とても美しく整理され、清潔に整えられ、カウンター席も個室もお手洗いも十分な広さを確保していて、とても快適だ。お料理は、いま一世を風靡している人気店のような華やかさはないし、豪華な食材を前面に押し出してくるスタイルでもないが、その丁寧な仕事に裏打ちされたお料理は実に滋味に富む。アルコール類は、人気店が凌ぎを削って奪い合うような超有名銘柄の日本酒は置いていないが、選ばれたものはどれも堅実でお料理とよく寄り添うものばかりだし、ワインは数種類置いているだけだが、どれもとてもリーズナブルで誰もが安心して美味しく飲めるものだ。大将はトークでぐいぐいとカウンター席の客を惹きつけるタイプではないが、とても謙虚で腰が低く、丁重に話され、こちらから話しかければにこやかに対応してくれる。
要するに「イマドキ」なお店ではないし、SNS映えすることもないであろうし、お店の方もそういうことを目指しているわけではなかろう。
しかし、長きに渡って「本物の」茶懐石の出張料理人として仕事をしてきた大将のお料理、茶道の世界にいる者でも垂涎の的となるような器の数々、女将との二人三脚で供される丁寧でアットホームなおもてなしは、まさに本物であり、それを12,000円で味わうことができるのであるから文句はない。
お料理はいかにも茶懐石という風情で始まる。向付にお刺身、そして黒いお椀が二つあって、左手に(茶懐石の場合には煮えばなの白米だがそれに代えて)押し寿司、右手にお味噌汁だ。茶事の作法としては、左手のお椀の蓋を裏返しにして、その上に右手のお椀の蓋を被せるようにすることとなっているので試してみて欲しい。
ついで前菜、八寸、煮物椀、お造り、焼き物、炊き合わせ、酢の物、ご飯、デザート2品と続くのが基本。箸休めと称して数種類の手間をかけたお料理が載せられた一皿が炊き合わせの前に出ることもしばしばで、満足度が高い。たくさん食べる自分の場合にはご飯の前にもう一皿追加していただくことが多い。
真に美味しいものを食べ慣れた人、逆に最近の人気店で日本料理を食べることに慣れてはいない人、そのどちらの方々にも是非訪れていただきたいと思う。
正統派・・・真の茶懐石をこなしてきた大将が魅せる
この日の〆のご飯はノドグロご飯・・・とても美味しかった。その前の逸品が葱鮪、酒呑みの自分のために追加でくださったのは最近仕込んだばかりのカラスミ3枚などなど・・・この日も堪能させていただいた。
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最近は煌びやかな経歴のお料理人が若くしてお店を持つことが多いように見受けられる。自分はそういう風潮を決して否定はしないし、むしろそういう風潮に沿ったお店にも積極的に伺うミーハーなタイプだ。
こちらのお店はそのような風潮とは一線を画す。お店の内装は、京都の人気店ほどの贅沢さはないし、どうだとばかりにどデカイ一枚カウンターを入れているということもないが、とても美しく整理され、清潔に整えられ、カウンター席も個室もお手洗いも十分な広さを確保していて、とても快適だ。お料理は、いま一世を風靡している人気店のような華やかさはないし、豪華な食材を前面に押し出してくるスタイルでもないが、その丁寧な仕事に裏打ちされたお料理は実に滋味に富む。アルコール類は、人気店が凌ぎを削って奪い合うような超有名銘柄の日本酒は置いていないが、選ばれたものはどれも堅実でお料理とよく寄り添うものばかりだし、ワインは数種類置いているだけだが、どれもとてもリーズナブルで誰もが安心して美味しく飲めるものだ。大将はトークでぐいぐいとカウンター席の客を惹きつけるタイプではないが、とても謙虚で腰が低く、丁重に話され、こちらから話しかければにこやかに対応してくれる。
要するに「イマドキ」なお店ではないし、SNS映えすることもないであろうし、お店の方もそういうことを目指しているわけではなかろう。
しかし、長きに渡って「本物の」茶懐石の出張料理人として仕事をしてきた大将のお料理、茶道の世界にいる者でも垂涎の的となるような器の数々、女将との二人三脚で供される丁寧でアットホームなおもてなしは、まさに本物であり、それを12,000円で味わうことができるのであるから文句はない。
お料理はいかにも茶懐石という風情で始まる。向付にお刺身、そして黒いお椀が二つあって、左手に(茶懐石の場合には煮えばなの白米だがそれに代えて)押し寿司、右手にお味噌汁だ。茶事の作法としては、左手のお椀の蓋を裏返しにして、その上に右手のお椀の蓋を被せるようにすることとなっているので試してみて欲しい。
ついで前菜、八寸、煮物椀、お造り、焼き物、炊き合わせ、酢の物、ご飯、デザート2品と続くのが基本。箸休めと称して数種類の手間をかけたお料理が載せられた一皿が炊き合わせの前に出ることもしばしばで、満足度が高い。たくさん食べる自分の場合にはご飯の前にもう一皿追加していただくことが多い。
真に美味しいものを食べ慣れた人、逆に最近の人気店で日本料理を食べることに慣れてはいない人、そのどちらの方々にも是非訪れていただきたいと思う。
正統派・・・真の茶懐石をこなしてきた大将が魅せる
少し涼しくなってきた9月中旬。ということで「松茸と鰻をたくさん食べたい、お値段はお任せします」と事前にお願いして伺った。いつも通り茶懐石スタイルでお料理スタート、向付は淡路の鯛、ご飯は鯖押し寿司、お味噌汁は芋茎の赤出汁だ。八寸(いくら、トマトの酢漬け、イチジクなど)の後は、大将のこの時期のスペシャリテである萩真薯のお椀(松茸プラス)。鮪節と利尻(羅臼だったか?)昆布から取られたお出汁はシッカリしていながら柔らかくて上品だ。お造りのインド鮪がなかなか美味でビックリ。鰻の蓮根蒸しは瑞々しくて素晴らしい一皿。カマス(だったかな?)の幽庵焼き(といいながら色んな付け合わせがあって八寸並み)を挟んで頂いたのが松茸好き焼き、これにホウレンソウが合うというのは新しい発見だった。賀茂茄子・鮑・雲丹が贅沢に使われた酢の物、さらに追加で鰆の藁焼きをタップリといただいて、〆のご飯は鰻たくさんの炊きご飯、そして最後にデザート2品。ビール1本、ワイン1本、たくさん食べて二人で41,000円、それでも「今日は少し高くてすみません」って、いやいや、どれだけ腰が低いんですか・・・。
下記は過去のベース投稿
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最近は煌びやかな経歴のお料理人が若くしてお店を持つことが多いように見受けられる。自分はそういう風潮を決して否定はしないし、むしろそういう風潮に沿ったお店にも積極的に伺うミーハーなタイプだ。
こちらのお店はそのような風潮とは一線を画す。お店の内装は、京都の人気店ほどの贅沢さはないし、どうだとばかりにどデカイ一枚カウンターを入れているということもないが、とても美しく整理され、清潔に整えられ、カウンター席も個室もお手洗いも十分な広さを確保していて、とても快適だ。お料理は、いま一世を風靡している人気店のような華やかさはないし、豪華な食材を前面に押し出してくるスタイルでもないが、その丁寧な仕事に裏打ちされたお料理は実に滋味に富む。アルコール類は、人気店が凌ぎを削って奪い合うような超有名銘柄の日本酒は置いていないが、選ばれたものはどれも堅実でお料理とよく寄り添うものばかりだし、ワインは数種類置いているだけだが、どれもとてもリーズナブルで誰もが安心して美味しく飲めるものだ。大将はトークでぐいぐいとカウンター席の客を惹きつけるタイプではないが、とても謙虚で腰が低く、丁重に話され、こちらから話しかければにこやかに対応してくれる。
要するに「イマドキ」なお店ではないし、SNS映えすることもないであろうし、お店の方もそういうことを目指しているわけではなかろう。
しかし、長きに渡って「本物の」茶懐石の出張料理人として仕事をしてきた大将のお料理、茶道の世界にいる者でも垂涎の的となるような器の数々、女将との二人三脚で供される丁寧でアットホームなおもてなしは、まさに本物であり、それを12,000円で味わうことができるのであるから文句はない。
お料理はいかにも茶懐石という風情で始まる。向付にお刺身、そして黒いお椀が二つあって、左手に(茶懐石の場合には煮えばなの白米だがそれに代えて)押し寿司や握り寿司など、右手にお味噌汁だ。茶事の作法としては、左手のお椀の蓋を裏返しにして、その上に右手のお椀の蓋を被せるようにすることとなっているので試してみて欲しい。
ついで前菜、八寸、煮物椀、お造り、焼き物、炊き合わせ、酢の物、ご飯、デザート2品と続くのが基本。箸休めと称して数種類の手間をかけたお料理が載せられた一皿が炊き合わせの前に出ることもしばしばで、満足度が高い。たくさん食べる自分の場合にはご飯の前にもう一皿追加していただくことが多い。
真に美味しいものを食べ慣れた人、逆に最近の人気店で日本料理を食べることに慣れてはいない人、そのどちらの方々にも是非訪れていただきたいと思う。
正統派・・・真の茶懐石をこなしてきた大将が魅せる
最近は煌びやかな経歴のお料理人が若くしてお店を持つことが多いように見受けられる。自分はそういう風潮を決して否定はしないし、むしろそういう風潮に沿ったお店にも積極的に伺うミーハーなタイプだ。
こちらのお店はそのような風潮とは一線を画す。お店の内装は、京都の人気店ほどの贅沢さはないし、どうだとばかりにどデカイ一枚カウンターを入れているということもないが、とても美しく整理され、清潔に整えられ、カウンター席も個室もお手洗いも十分な広さを確保していて、とても快適だ。お料理は、いま一世を風靡している人気店のような華やかさはないし、豪華な食材を前面に押し出してくるスタイルでもないが、その丁寧な仕事に裏打ちされたお料理は実に滋味に富む。アルコール類は、人気店が凌ぎを削って奪い合うような超有名銘柄の日本酒は置いていないが、選ばれたものはどれも堅実でお料理とよく寄り添うものばかりだし、ワインは数種類置いているだけだが、どれもとてもリーズナブルで誰もが安心して美味しく飲めるものだ。大将はトークでぐいぐいとカウンター席の客を惹きつけるタイプではないが、とても謙虚で腰が低く、丁重に話され、こちらから話しかければにこやかに対応してくれる。
要するに「イマドキ」なお店ではないし、SNS映えすることもないであろうし、お店の方もそういうことを目指しているわけではなかろう。
しかし、長きに渡って「本物の」茶懐石の出張料理人として仕事をしてきた大将のお料理、茶道の世界にいる者でも垂涎の的となるような器の数々、女将との二人三脚で供される丁寧でアットホームなおもてなしは、まさに本物であり、それを12,000円で味わうことができるのであるから文句はない。
真に美味しいものを食べ慣れた人、逆に最近の人気店で日本料理を食べることに慣れてはいない人、そのどちらの方々にも是非訪れていただきたいと思う。
満を持して
長きにわたってご修行を積まれ、最近まで茶懐石の出張料理をやられていたお料理人の方が麹町で独立。実直なご性格、丁寧に作られたお料理、リーズナブルなお値段、小綺麗な内装。食材の凄さを前面に出して唸らせるイマドキのお店ではないですし、ご本人もそういうものを目指されているわけでもないようですが、長く通いたいので、長く続いてくれると嬉しい、そんなお店です。
お料理はお任せ、10,000円コースと12,000コースの二本立て。お酒(日本酒)は5種類ほどあって一合1,000円か1,200円。
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頑張れ自分
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頑張れ自分さんの他のお店の口コミ
店名 |
懐石 山よし
|
---|---|
ジャンル | 日本料理 |
予約・ お問い合わせ |
03-6265-6939 |
予約可否 |
完全予約制 |
住所 | |
交通手段 |
有楽町線麹町駅4番出口徒歩1分 麹町駅から103m |
営業時間 |
|
予算 |
¥15,000~¥19,999 |
予算(口コミ集計) |
¥15,000~¥19,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料10% |
席数 |
14席 (カウンター6席、テーブル2〜8席) |
---|---|
個室 |
有 (2人可、4人可、6人可) |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
オープン日 |
2017年5月9日 |
備考 |
茶懐石ケータリング 承っております。 |
お店のPR |
茶懐石を礎とした季節の佳味を提供。おもてなしが行き届くよう、1日3組までの完全予約制◆
麹町駅徒歩1分。ビルの地下1階に暖簾を掲げる【山よし】では、茶懐石を礎とした料理を提供。おもてなしが行き届くよう1日3組までの完全予約制です。 |
初投稿者 |
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12月最初の土曜日に2名で訪問した。
この日のお料理
◯サワラの焼き霜造り、鱈の白子の寿司、蜜柑の生麩の白味噌仕立て
◯八寸:柚子皮の中に甘鯛の入った蕪蒸し、牡蠣のオイル漬け、早堀り筍の木の芽焼き、穴子の鳴門煮、タラの芽の天ぷら、海老芋の田楽、トコブシの煮物、銀杏。少し春を先取りした色とりどりの八寸であった
◯お椀:ホタテ真薯にシイタケ
◯お造り:フグの刺身、その上にアンキモを裏漉しして酢を加えた肝酢ソース しっかりしているけど濃厚すぎない肝酢ソースの塩梅の良さが素晴らしい
◯焼き物:ぶり大根 とはいえブリは塩焼き、その下に大根を炊いたものがあるのだが、敷き大根というにはもったいない塩梅の良さ、上にはゴボウの細切りを揚げたものとミョウガ 見ためはシンプルだけど手間の掛かったお料理
◯炊き合わせ:飛龍頭と鴨の治部煮、付け合わせに菊菜と春菊
◯酢の物:タコの香味漬け
◯〆のご飯の前の追加:茄子のすき煮 皮を剥いて火を入れた茄子と牛肉に超上品なすき焼きのタレと生卵が掛けられたようなイメージのもので、分かりやすいし、とても美味
◯〆のご飯:シャケ・イクラご飯、子持ち昆布と明日葉のお浸し
◯デザート:苺のぜんざい、洋梨(ネプチューン)とシャインマスカット(洋梨をおろしたものをソースにしたものが掛けられていた
この日の飲み物
エビスビール
大納川 天花 純米吟醸 Sparkling
松の翠
十九(特別純米)
〆て2人で41,360円、実にリーズナブル(というかお優し過ぎる)お値段である
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こちらのお店はそのような風潮とは一線を画す。お店の内装は、京都の人気店ほどの贅沢さはないし、どうだとばかりにどデカイ一枚カウンターを入れているということもないが、とても美しく整理され、清潔に整えられ、カウンター席も個室もお手洗いも十分な広さを確保していて、とても快適だ。お料理は、いま一世を風靡している人気店のような華やかさはないし、豪華な食材を前面に押し出してくるスタイルでもないが、その丁寧な仕事に裏打ちされたお料理は実に滋味に富む。アルコール類は、人気店が凌ぎを削って奪い合うような超有名銘柄の日本酒は置いていないが、選ばれたものはどれも堅実でお料理とよく寄り添うものばかりだし、ワインは数種類置いているだけだが、どれもとてもリーズナブルで誰もが安心して美味しく飲めるものだ。大将はトークでぐいぐいとカウンター席の客を惹きつけるタイプではないが、とても謙虚で腰が低く、丁重に話され、こちらから話しかければにこやかに対応してくれる。
要するに「イマドキ」なお店ではないし、SNS映えすることもないであろうし、お店の方もそういうことを目指しているわけではなかろう。
しかし、長きに渡って「本物の」茶懐石の出張料理人として仕事をしてきた大将のお料理、茶道の世界にいる者でも垂涎の的となるような器の数々、女将との二人三脚で供される丁寧でアットホームなおもてなしは、まさに本物であり、それを12,000円で味わうことができるのであるから文句はない。
お料理はいかにも茶懐石という風情で始まる。向付にお刺身、そして黒いお椀が二つあって、左手に(茶懐石の場合には煮えばなの白米だがそれに代えて)押し寿司、右手にお味噌汁だ。茶事の作法としては、左手のお椀の蓋を裏返しにして、その上に右手のお椀の蓋を被せるようにすることとなっているので試してみて欲しい。
ついで前菜、八寸、煮物椀、お造り、焼き物、炊き合わせ、酢の物、ご飯、デザート2品と続くのが基本。箸休めと称して数種類の手間をかけたお料理が載せられた一皿が炊き合わせの前に出ることもしばしばで、満足度が高い。たくさん食べる自分の場合にはご飯の前にもう一皿追加していただくことが多い。
真に美味しいものを食べ慣れた人、逆に最近の人気店で日本料理を食べることに慣れてはいない人、そのどちらの方々にも是非訪れていただきたいと思う。