食べて幸せになれる和漢洋才、コース＆ペアリングが最強：『CROSS TOKYO』赤坂 : CROSS TOKYO

『CROSS TOKYO』を表す言葉として「和漢洋才」意外にありませんでした。和漢洋才は西洋の技に日本の医食同源や東洋の食医という考え方を加えた世界観、食べた人の細胞が笑顔になる事を願ったCROSSTOKYO独自の考え方です。

TBSのすぐ脇、地下鉄の4番出口横にあるTHE HEXAGON bldgの10階。エレベーター前からお店のホールに入ると一気に広がる視界、見晴らしの良い大きな窓と高い天井でかなり広く感じます。ブルーを基調としたカラーコーディネートもオシャレでシックな印象。これはデートだと気分が上がりそう！


この日頂いたのは「”Wakanyosai”〜『和漢洋才』コース×世界のワインペアリング〜」。

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Eps 1　“源”
ブイヨン・ドゥ・レギューム
駝鳥のラビオリ セージのユイル

Eps 2　“伍”
五行のパレット
(1脾・甘 → 2肺・辛 → 3腎・鹹 → 4肺・酸 → 5心・苦)
鮑 / 天使の海老 / ゴールドラッシュ / アスパラガス
鶏胸 / ゴーヤ / クレソン / あわび茸 / 樹子 / パクチー
桃 / 陳皮 / セージ / タイム / カルダモン / 自家製 XO醬

Eps 3　“菜”
CROSS Farm×滋賀みのり農園コンポジション
ランティーユのピューレ　薫香をまとわせて

Eps 4　“仏”
アンクルート ＜食労寿＞のエキス 茸色々

Eps 5　“興”
気仙沼直送のフカヒレ サフランの香り

Eps 6　“縁”
琵琶湖鱒のミキュイ
滋賀杉谷茄子のクーリと四川赤山椒のヴァンルージュ

Eps 7　“想”
漢方和牛×フォアグラの『クロスバーグ』　
黒トリュフとアニス

Eps 8　“伊”
胡麻と焼き葱ヌードル

Eps 9　“薬”
ウコンと生姜

Eps 10　“膳”
TYG ：ココナッツ/レモングラス/桜エビ/こぶみかん/コリアンダー/唐辛子
　
ワインペアリング8杯付
薬膳茶
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何が凄いって、Eps1〜10まで、全10皿の中に合計50種のハーブが使われているんです。けれども薬膳のように素材が主張しすぎること無く、お料理にさりげなく隠れているような。。知らないうちに50種を頂いていました。


Eps1：「“源” ブイヨン・ドゥ・レギューム 駝鳥のラビオリ セージのユイル」スープは滋味あふれ胃腸を労る優しい味わい、駝鳥（ダチョウ）と聞き少し身構えてしまいましたが、臭みなどは全くなありません！

Eps2：「”伍” 五行のパレット」がこちらのお店らしさを一番感じる一皿。手前から時計回りに「土・金・水・木・火」を一回り、春夏秋冬にも例えられ 互いに作用し合いベストマッチな食べ合わせを体現していました。ここでペアリングしたのが、シェリー2種に 中国の黒米から作られたワイン。かなり面白く味わいはフルーティー、例えるならまるでブルーベリー酒のよう！こんなワインもあるんですね。

Eps3：「“菜” CROSS Farm×滋賀みのり農園コンポジション」はその名の通り、こだわりの野菜を使った見目麗しい演出。薫香がふわっと広がる瞬間はシャッターチャンスですよ！無駄の無い味付けで野菜の甘みを最大限生かしつつ香りで遊ぶ。こちらに 白ワイン「山梨笛吹甲州グリ・ド・グリ」を合わせます。

Eps4：キノコ好きは悶絶するであろう「アンクルート ＜食労寿＞のエキス 茸色々」。何種使っているのか分からないほど、うま味に溺れそう。もちろんベースになっているスープは 始めにも頂いた「ブイヨン・ドゥ・レギューム」です。

Eps5：中盤にさしかかり「“興” 気仙沼直送のフカヒレ サフランの香り」は隠し味にバターを使った濃厚なひと品。中華のテクニックを使いつつ、洋食に昇華したフカヒレを頂きます。重厚な味わいに対し「ムルソー・クロ・デュ・ミュルジェ2017」をデキャンティング。やはりバターにはこのくらいボリュームが無いと負けてしまうのね。

Eps6：「“縁” 琵琶湖鱒のミキュイ」今月の食材は滋賀も1つのテーマ。優しく火入れされたミキュイ、私の大好きな調理法の1つ、メニューにあるのを目敏く見つけて楽しみにしていました。ソースに山椒を使うなんて和食よりになるのかと思いきや、ちゃんと”洋” 使い方。優しい茄子のペーストとの対比も抜群です。


Eps7：「“想” 漢方和牛×フォアグラの『クロスバーグ』」メインは目の前で仕上げられるハンバーグ。小粒に見えますがしっかり中身が詰まっているので、なかなかボリュームがあります。ソースも濃厚ですし、粗挽きで肉々しく 男性でもしっかり満足感が得られるかと！ 「オー　メドック　クリュ　ブルジョワ　シャトー　デュ　ルトゥ」カベルネ・ソーヴィニョン70%　メルロ23%とボディーのしっかりしたまろやかで豊かな味わいな赤で受け止めます。

Eps8：「“伊” 胡麻と焼き葱ヌードル」〆の炭水化物として最適！細くしなやかな麺に焼き葱の香ばしい香り。ほんの一口サイズでしたが、お腹の中が温まり一気に満腹感が。Eps9はウコンで肝臓を労りましょう。


Eps10：「“膳” TYG ：ココナッツ/レモングラス/桜エビ/こぶみかん/コリアンダー/唐辛子」デザートはここに正解を書かない方がいいのかな〜♪ 材料をみてるとなんだかあの国が浮かんできますよね！口に入れるたび驚きと発見にあふれます。


10皿のコースに、8杯のペアリング。かなり面白く＆美味しく頂きました。ハーブ類を多めに使っているので、もしかしたら苦手な男性もいるかもしれませんが、間違いなく女子は好きですね♪ コースの一部にプリフィクスが含まれているので、違うものを頼んで一口シェアし合うのもイイですよ。ワインに関しては ソムリエさんが冒険しつつも的確にメニューに合わせていらっしゃいます。すべておまかせにした方が確実だと思いましたし、この内容で8杯5,000円は安すぎるかと。そんなわけで コース全般気 入ってしまったワタシ、季節が変わったらもう一回来ようと思っています。


それと テクアウトで三元豚を使った薬膳鍋も出しているとのこと（鍋コースもあります）。最初のスープと同じ「ブイヨン・ドゥ・レギューム」ベースとのことで、どんだけ美味しいの？！と興味津々。もうちょっと肌寒くなってきたら、こちらも手を出してみたいです。