池袋ルミネ、しゃぶしゃぶ・すき焼食べ放題「菜の庵」。【33rd】 : 菜の庵 ルミネ池袋店

以前の印象より、かなり良くなった。

下書きによると、2014年11月の夜に訪問している。
ある程度、記憶にあるが、その時は、大人数のグループで飲んで食べて、という感じだった。
高々４年程前だが、今より尖っていたのか(笑)、肉質とアルコールにあまり良い印象が無かった。


さて、この店、池袋ルミネの９階にある店である。
池袋ルミネ９階と言えば、言わずもがな「大食漢の楽園」である。(笑)
どの店もビュッフェ形式で、いわゆる食べ放題の店なのだ。

その日、急な仕事の関係で、朝食も摂らず、昼メシも14時過ぎまでお預け状態だった。
行くでしょ、９階に！(笑)

こういう店に１人で突撃するのは躊躇われるが、この店と「はーべすと」「バケット」などは比較的１人でも入りやすい。お一人様が多いからでもある。

その日の気分は、和食でなく、パンでもなく、肉だった。
で、この店である。


「平日ランチ・牛肉＆豚肉食べ放題コース・スタンダードプラン」(1,499円税別)　――　牛肉が食べられる一番安価なコースでもある。
1,699円税別のコースにすると、牛肩ロースが加わるが、所詮、こういう感じのレベルの店である。この日は、牛バラだけで十分と判断した。

火鍋のように、浸けダシが２種類選べる。
「すき焼き」ダシと、期間限定の「焼きあごの塩だし」にした。

肉は「牛バラ」「豚バラ」「豚ロース」「鶏つくね」の４種類で注文形式。

野菜は「白菜」「キャベツ」「長ネギ」「水菜」「ニラ」「モヤシ」「エノキ」「玉ネギ」「ニンジン」「スライスごぼう」「スライスじゃがいも」などなど15種類程度がコーナーに並べられていたと思う。

あと、「豆腐」「春雨」「うどん」「中華麺」、ソレに、「白飯」とソレにかける「ふりかけ」や「肉そぼろ」などがあった。

最初に、すき焼である。肉が食いたかったので、牛バラすき焼。
ところが、このすき焼きダシ、かなり濃くて甘い。
水を差したが、濃度こそ変れど質感は変らない。
で、さらに水を入れ、ふりかけのカツオを使って、自分なりにダシをアレンジする。
うん、イイ感じになってきた。

牛肉をガンガンお代わりして、長ネギと白菜あたりでどんどん食べる。
そう、最初に１個だけ生卵が配膳されていたので、ソレも使う。
うどんや豆腐も投入して、煮込む。
テーブルにあったポン酢と、コーナーにあったもみじおろしと分葱を使って、更にすき焼ダレをアッサリ系でつくってみたりする。
すき焼をポン酢で食べるって、アリだな。
ネギともみじおろしが効いて、イイ感じになる。
元のすき焼ダシを薄めたおかげで、こういうアレンジもなかなかイイ。
煮込まれた豆腐とうどんもなかなか良い。

焼きあご塩ダシの方は、鶏つくね、ニラ、モヤシ、中華麺で、かるく一品つくる。
アゴダシ鶏ラーメンである。
やや生姜が強い気がしたので、生姜片を出して、鶏つくねをお代わりし、どんどんダシスープに鶏の油を浮かせてつくる。肉そぼろの投入も良かったかも知れない。
コチラのダシ汁は、〆に白メシまで投入して、鶏油とあごダシの特製雑炊もつくってみた。


昼間っから、食べ放題の店で、１人悦に入り、勝手に調理してガンガン食べている人を見かけたなら、ソレが僕である。

食べ放題の店は、昔から悪友と何度も訪問し、バーミヤンですき焼をやったり、ステーキガストでコーンバターやフレンチトースト風のモノをつくったり、とにかく何が自由に使えるかをスグさま判断し、およそ、想像外のモノをつくり出すコトが、食べ放題の醍醐味だと勘違いしている一味の人間である。(笑)

満足。腹一杯。ごちそうさまでした。


この食べログにおいてもそうだが、味のコトを頭で考え、頭で評するのは別にイイのだが、チェーン店だからと一様に妙なフィルターにかけると、美味しいモノから遠くなるだけだと思う。

セレブやグルメぶった人に向けて言うつもりは無い。

僕ら庶民は、安くて、美味しいモノが好きなのだ。


過去のレビューとも重複するが、「食べ放題の店」について、自分に言い聞かせているコトをちょっと書きたい。

①必ずしも腹一杯食う必要は無いかも知れないが、その要望に対応でき得るお店だというコトを重々認識したい。
そして、その腹一杯食える状況に訪問する方が、より良いコトも認識したい。
食べ放題やビュッフェのコトバの定義について述べるつもりはないが、僕を含め多くの庶民は、腹一杯食べたい時に利用するコトが多い形態の店である。諭吉さんとお別れしなければならないレベルでなく、漱石さん何人かで食べられるレベルのお店では、グルメぶって、詳細に味にケチをつけるつもりは、さらさら無い。
当然にウマいマズいはあるかも知れない。だが、まず、量ありきの店だというコトを忘れたくないからだ。

②料理を選択しているのは自分だというコトを重々認識したい。
すべてがダメな場合を除き、良いと思ったモノがあれば、ソレを繰り返しリピートすればよいだけであり、わざわざダメなモノをああだこうだと言いたくない。
むしろ、想像でき得る「旬」や状況など勘案すべき事象に、考えが及ばなかった自分を責めるべきだと思っている。であるから、メニューの種類が少ない場合などは「飽きる」というコトも当然に想定すべきである。

③お店の混雑状況など、よく把握したうえで、予想でき得る提供時間の遅れなど、気持ちにある程度余裕を持って臨むべきだと重々自分に言い聞かせたい。
また、よくフルサービスの食べ放題の店で提供時間に時間がかかり、結局、食べ放題が高くつくという印象を持ってしまうのは、自分のヨミの甘さであると反省したい。

以上の３点を最低限再確認し訪問する。


（文責：京夏終空、2018.9.4）
（32件/3.06）

（※写真は、後日掲載。）