老若男女みんなに愛される洋食屋さん : グリル満天星 麻布十番 新宿店

新宿三丁目にある洋食屋さん「グリル満天星」

伊勢丹西館レストラン街4階にあります。

総料理長を務めるシェフ窪田好直さんは、赤レンガ時代の旧丸の内会館にて『天皇の料理番』として知られている「秋山徳蔵」に本格フランス料理を学ばれたそうです。

1978（昭和53）年に赤坂見附で開業した“串ビストロ満天星”をそのルーツにしています。

1988（昭和63）年に、“上質な普段使いの洋食屋”として“グリル満天星 麻布十番”を開業。

基本に忠実でいながら斬新なアイディアで和の風合いを取り入れ気軽に本物のフランス料理が楽しめるレストラン。

麻布十番に本店があり、他には、町田小田急、丸ビルなど、日本橋には､高島屋と三越の、両方にあります。

人気のメニューには、昔ながらのやり方でバターを使わずに1週間かけて作る
自家製デミグラスを使ったビーフシチューやハヤシライス。

8種類の野菜を米と一緒にブイヨンで炊き上げ一晩寝かせたこだわりのベーキライスをつかったオムレツライス。

期間限定メニューには、現在開催中、モネの絵画展とのタイアップのセット、
季節ものには、三陸産の牡蠣を使った牡蠣フライ、牡蠣のグラタン、牡蠣のドリア、牡蠣のピラフがありました。

夜遅くから始まるお食事会の前に、お願いしたのは、『牡蠣フライ』、飲み物とデザートのセットを付けました。

【メイン】
「牡蠣フライ、タルタルソース」
粗く刻んだパン粉を纏わせ揚げたきつね色の牡蠣フライ。5個。
ソースには、中濃ウスターソースとタルタルソース。一口噛めば、ジュワリと広がるミルキーな牡蠣の旨味とエキス。
さくっさくと、よく揚がった衣の音がまた心地よく。タルタルソースがまた完璧。

サラダは、トマト、千切りキャベツにヴィネグレットドレッシング。

【ライス】
「ご飯」
固めで美味しい。

【デザート】
「プリン」
卵感たっぷりの固めのプリン、ほろ苦いカラメルソース。これは日本人なら、きっと誰でも好きなタイプのクラシカルプリンです。

【食後の飲み物】
「アイスコーヒー」

どれもお料理は、期待した通りの味を満たしてくれる味と質と量です。
牡蠣フライがいろいろなお店に登場する時期ですが、出来の良さは格差がありますからね。

麻布十番でグリル満天星が開業されて、いまや本店、丸ビル、新宿伊勢丹会館、日本橋たかしにもみつこにもお店があります。可愛らしくってチャーミングな制服のスタッフが誘導してくださいます。 伊勢丹会館は昭和的レトロビルですが、こちらはうかがうと、センスが良く、オシャレな内装。テーブルもぎゅうぎゅうとは違って、配置が広々で、さらにテーブルまでも大きくゆったりして落ち着いてお食事できます。

こちらは丸の内と異なるメニュー、レディースランチがないかわりにハーフセットがあります。
わたしはカニコロッケ、ご一緒はハーフセットで看板メニュー“オムレツライスデミグラス”。

【サラダ】
サラダは、「チーズ、ハム」にレタスとかトレビス。和風な醤油ベースのドレッシングがかかってシンプルなもの。

【スープ】
「オニオンスープ」
野菜がしっかり入っていて、玉ネギの甘味がたっぷりで、味にも深みがあります。

【ごはん】
「ライス」
大盛りで。炊きたてのお米かな。冷めてもおいしかった。

【メイン】
「カニクリームコロッケ」
細かいのパン粉で衣薄め、きれいなきつね色にさくっと、揚げられたカニクリームコロッケ。 しずく型。
内側には固めのベシャメルソース、大降りのタラバガニの身がぎっしり入って、ベシャメルソースに頼っていないのでクリーミーだけど、割くと、ベシャメルとろーり、な感じではない。クリームコロッケというより贅沢カニカニコロッケ。しっかり味をつけているのでそのままで充分でソースを付けると逆にもったいないかも。街の洋食屋のとはちがういかにも高級洋食店の味。ソースは別添え。オムライスのソースはデミグラスソース、こちらは見るからにケチャップでもなくトマトクリームソース。鮮烈な酸味が立った味ではなく、穏やかなクリーム入りトマトソース美味い。 コロッケにつけたらこれはこれで調和されておいしい！！ウスターソースでなくて他の洋食店と一味違うと思います。付け合わせのチーズもかかったポテトグラタンもおいしいのでこれだけでもひとさら、ほしい。

ご一緒の【ハーフポーション・ランチセット・オムレツライス】
大きなお盆の上にスープもサラダもメインもいっしょに載せられてきました。
【スープ】
「コーンポタージュ」
【サラダ】
「サラダ」
同じく美味しい和風醤油ドレッシング。
【メイン】
「オムレツライス」
スモール・オムライス。ふわっふわの玉子の上にデミグラスソース1週間煮込んで作るドゥミソース。濃厚な味わいながら、あっさりめソースです。この下にフランス技法、８種類の野菜と一緒にブイヨンで炊き上げたピラフ。こだわりのベーキライス、いろいろ細かく刻んだ玉ネギ、ニンジン、しめじ、コーンが入って単なるケチャップライスとかチキンライスとはかなり逸脱していて炊いた後、一晩寝かせトマトソースのうまみを絡ませたものとか。たまごを巻いたタイプではなく掛かったタイプ。バター風味の半熟玉子は、ふわっと、とろーり。ここにエビとホタテ貝が入っています。
☆☆同じのお値段ですが、量が少なくていい人用。


【コーヒー】
「食前か食後、どちらにコーヒーをお持ちしますか？」と、こういう気づかいもいいですね。人によって欲しいタイミングが違いますものね。

オムハヤシライスで有名ですが私はこちらカニクリームコロッケの方をいちおし、と思います。この繊細で緻密な味わいは、正統派。伝統の古典西洋料理、お手間隙を掛けたもの。他にある洋食老舗ともう一歩上の上品な洋食。