【★3.7】OMAKASE限定スペシャルコース【2698】 : 蕃 YORONIKU

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スペシャルコース 茶漬けオプション（26,620円、税サ込）滞在時間：約2時間10分

食べログのSilverアワードかつ焼肉百名店である同店（4.32）。
よろにく（4.14）グループの4号店という位置付けになるでしょうか。
グループ屈指のハイスコア店。

肉の仕入れ先は人形町の日山。
美女軍団（顔採用としか思えない美女スタッフ多数）によるフルアテンド型焼肉。
ネット予約サイトOMAKASEで空き枠を見つけてお邪魔しました。
（今回予約したスペシャルコースはOMAKASE限定となります。）

エレベーターでGEMS恵比寿の8階（最上階）へ。
テーブル席で60席ぐらいの店内を美女スタッフがキビキビ動き回っています。
食べログの公式ページではグランメゾンに例えていましたが、
そんなゆったりした配置は都心の恵比寿で不可能のようでテーブルやや窮屈。

卓上に、タレ、カットレモン、取り皿、今治タオルおしぼり、ナプキン、箸、箸置き。
中央の窪みにガスロースターを設置しており焼肉の火力となります。
（フルアテンド型なので客はひたすら食べるだけ。）
インバウンドのお客さんが多くて高級焼肉にしては騒々しいかも知れません。

アサヒスーパードライ ジョッキ（847円）
エビスマッコルリ 甕（2,178円）

・スペシャルコース 茶漬けオプション（26,620円）

01.前菜（キムチの盛り合わせ、3種のナムル）
02.冷製盛り合わせ（ヒレの炙り、ユッケ）
03.たん開き
04.たん昆布
05.本日のサラダ
06.焼き物 たれ（カメノコ、ツチノコ）
07.カイノミ
08.お口直し（ハチノスのお吸い物）
09.キャビア寿司
10.焼き物 希少部位（シャトーブリアン、シルクロース）
11.上ミノ
12.コプチャンおろしポン酢
13.シャトーブリアンのロゼカツサンド
14.ザブトンのすき焼きトリュフ添え
15.シルクロースのお茶漬け（プラス2,420円オプション）
16.阿波の手延べ素麺
17.かき氷 宇治金時
18.かき氷 練乳フルーツ
食後に：ロッテのグリーンガム丸ごと1個

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点、表示価格は税サ込です

【3.5】前菜（キムチの盛り合わせ、3種のナムル）

キムチは白菜、大根、胡瓜、ナムルはほうれん草、もやし、ぜんまい。
いずれも穏やかな味付けとなっており食べやすいです。
個人的には唐辛子の辛味と旨味が強く効いたキムチのほうが好きなのですが、
そういう本格派は日本人に賛否両論なので高級店には向かないでしょう。

・冷製盛り合わせ【3.3】ヒレの炙り【3.5】ユッケ

ヒレの炙りは胡麻醤油で。
滑らかな肉質なのですが蕩け加減に少し物足りなさ。
ユッケはロースターで炙ったバゲットに乗せて「ブルスケッタ」のように。

美女が炙ったバゲットですがラスクのようにカリッカリ。
ユッケの滑らかな食感との対比を狙っているのかも知れませんが、
個人的には親和性のほうを重視して、やわらかいバゲットに合わせて欲しかったです。

【4.2】たん開き

分厚くカットしたタンモトを開いて表面積が広くなっています。
裏面だけに火を入れており、ナマに近い表面の官能的な食感が素晴らしかったです。
おそらく黒タン（黒毛和牛のタン）と思いますが高級焼肉の面目躍如といった美味しさ。
火入れの妙味を楽しめるのもフルアテンド型ならでは。

【3.6】たん昆布

タンナカからタンモトを縦にスライスしたという金竜山（4.28）インスパイアなカット。
薄切りですがサッと火を入れてレアー感を残すような仕上がり。
クルクル巻いて塩昆布をトッピング。
タンモトが圧巻だったので次に食べるのは不利でしたが十分に美味しい。

【3.5】本日のサラダ

葉物野菜メインの特製塩ダレサラダ。
タレに少し甘みを効かせてあって、業務用の塩ダレとは別格な味わい。

・焼き物 たれ【3.5】カメノコ【3.7】ツチノコ

カメノコはレアー感を残す火入れ、仕上げに巻いてタレにたっぷり浸して。
よろにくオリジナル部位のツチノコは腰の内側。
一口で食べてフワッとやわらかな食感を楽しんで欲しいとのこと。

【3.8】カイノミ

塊なので暫く焼くことになります（たん開きと一緒に登場するも食べたのはこの時点）。
味付けに、塩、ガーリックチップ、わさび。
わさびは擂り立て本わさびではなくて塩が効いていました。

フレンチを思わせるレアーな火入れ。
端っこは下げられそうになりましたがアピールすれば貰えます。
滑らかな肉質を楽しめて美味しいのですが少し脂が強いようにも。
カイノミよりヒレ（カイノミもヒレに近い部位ですが）をこのスタイルで食べたかったです。

【3.3】お口直し（ハチノスのお吸い物）

吸い地は悪くないですがハチノスが欠片のような量というのが残念。

【3.6】キャヴィア寿司

金箔まで乗せてユッケとキャヴィアを寿司で巻いて食べます。
バブリーで悪趣味にも思える料理ですがキャヴィア自体が意外に良質。
某高級居酒屋のバブル丼よりは遙かに食べる価値を感じられました。

・焼き物 希少部位【4.0】シャトーブリアン【3.8】シルクロース

シャトーブリアンはロースターの火力を弱くして低温でじっくり焼きます。
一口目はタレで、以降はお好みでわさび（塩の効いたわさび）でも。
やわらか滑らかな口当たりが官能的で美味しい。

シルクロースは対照的に高温で一気に焼き上げます。
一口サイズのご飯に巻いて。
ここに卵黄を加えてもと思うところですが、霜降り系として十分な美味しさ。

【3.3】上ミノ

お好みでレモンを搾って、筋肉系で脂は付いていません。

【3.2】コプチャンおろしポン酢

内臓脂肪付きの小腸を大根おろしとポン酢でサッパリと。
ホルモンは脂にこそ魅力と思っている筆者からするとミノもコプチャンも好みと外れます。
下町のホルモン焼き屋で脂ギトギトのを貪るほうが性に合っています。

【3.8】シャトーブリアンのロゼカツサンド

セントルザベーカリー（3.79）のパンドミを10分ぐらい低温で火入れ。
薄衣かつレアーな火入れに仕上げたシャトーブリアンの牛カツ。
端っこをまずはシンプルに塩で味わって、残りはパンドミでサンドしてカツサンドに。

まずはそのまま一口。
柚子芥子や別皿のソースを加えても。
ブリコラージュ（3.83）のパンを使うSATOブリアン（3.95）のブリカツサンドのほうが、
個人的には好みなのですが食べログのスコアは同店のほうが高いです。
美女がポースを取って提供してくれたりする点も世間的には大事なのでしょうか。

【3.9】ザブトンのすき焼きトリュフ添え

ロースターに土鍋をセットして、土鍋の出汁でしゃぶしゃぶする関西風すき焼き。
卵黄の入った皿に乗せてスライサーから黒トリュフを削っていきます。
そこそこ香ってきてトリュフの質は悪くないと思います。

仕上げに美女がトリュフと混ぜ合わせながら卵黄を溶いていきます。
トリュフと卵黄は相性が良くて、こうすることでトリュフの香りが更に引き立つのです。
まずはザブトンだけ食べて「トリュフすき焼き」。
残った卵液にご飯を入れ後料理としてトリュフTKGも堪能。

【3.2】シルクロースのお茶漬け（プラス2,420円オプション）

熱々の出汁を卓上で掛けます。
まずはそのまま。
お好みで塩わさびや韓国海苔を入れて味変。

値段を度外視すれば決して不味くはないのですが、
2,420円も追加料金を要する料理としては微妙に思ってしまいました。
どうせなら先ほどのトリュフすき焼きのときにザブトンと一緒にしゃぶしゃぶしたかったです。

【3.6】阿波の手延べ素麺

シンプルに冷たい出汁で味わう素麺が美味しい。
素麺というよりもパスタやうどんを思わせるモチシコ歯応え。
割干し大根（カクテキ）で味変すれば冷麺のようなニュアンスも楽しめます。

【3.6】かき氷 宇治金時
【3.7】かき氷 練乳フルーツ

熱いほうじ茶とおしぼりの差し替えあり。
よろにく系の定番となっているフワフワ系のかき氷。
下手な専門店で食べるより美味しいです、練乳のほうは氷の中に色々なフルーツ入り。

焼肉屋としては確かにトップクラスに美味しいのでしょうけど、
26,620円もの高値に見合うか問われると少し疑問も抱いてしまうところ。
美女は好物ですが食事の場で求めるほどそういう欲望は強くないですし、
よろにく本店でオーナー直々に焼いて貰ったときのほうが美味しかったようにも思います。
下町のホルモン焼き屋で満足できてしまう人間には「猫に小判」な高級焼肉。