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Jackie_mさんの他のお店の口コミ
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店名 |
男旭山
|
---|---|
ジャンル | ラーメン |
お問い合わせ |
03-6416-9761 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
京王井の頭線【渋谷駅】西口 徒歩1分 渋谷駅から277m |
営業時間 |
|
予算 |
~¥999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
27席 (カウンター11席、テーブル16席(4人用×4卓)) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近くの有料駐車場:道玄坂2-10-9新大宗ビル6号館200台収容、ほか |
空間・設備 | カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
オープン日 |
2009年11月5日 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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令和六年元旦
田舎なし、金なし、彼女なし。
そんな永遠のチョンガーの三ない正月が今年もやってきた。べつに虚しくもない。寧ろアイ・アム・レジェンドごっこ[注]を愉しむチャンスとさえ思っているが、コロナ過を離脱して初めての正月。自分の趣味はさておいて、景気的にも賑わいを見せてくれていたら良いのだけれど
注):アイ・アム・レジェンドごっこ
原因不明の伝染病に依って滅びた人類。最後の生き残りであるウィル・スミスが、動物園から逃げ出して野生化したサバンナの肉食、草食動物跋扈し、さながらジャングルと化したマンハッタンに唯一人、それでも都会、文明の残り香を思う存分に享受しつつ、人間性を保ちながら、前向きな人生を送ろうと藻掻く気分を、人っ気の無くなった東京で沁み沁みと味わおうという目論見のこと
※ 実際のその映画は、ヒューマンドラマを連想させるTVCMで観客を集めておいてしかし ! 蓋を開けてみれば強烈な暴力的ゾンビ映画であって、その物議を醸した宣伝方法が今尚語り継がれている
<2024.1.1>
渋谷という街を過信し過ぎていたか、界隈をぐるりと大回りしてしまったこともすべては無駄な徒労。結局出発点に還ってもう一周し始めたところで見えた、飲み屋を除いた最初の飲食店、所謂ラーメン屋さんに、ここは素直に縋っておくことが得策であろうと判断。
店頭に待ち客を抱えていないことだけでもluckyと思い一直線に突っ込んでいって、店内から迷いの無い「いらっしゃいませ !」が返ってきたことには心底安堵した
※ 初めての店に飛び込んでの、お店の人からの訝りの表情とともに発せられるおっかなびっくりの「いらっしゃいませ」ほど、様々な面において頭に来ることはないので
「男旭山」
一介の男塾塾長として食券自動販売機に立ち向かい、お店の若い彼に誘われて恐る恐るカウンターを伝う恰好で奥へと進むと、最奥には孤高の独りご飯を敢行しようという若きcharmingな女の子。
その手前、椅子を二つ空けてやけに体格の良い男性客。
ともなれば、オトコの本能で「う~ん、マンダム」とつぶやきながら女の子側の椅子を引くしかなかったわけだが、兎も角椅子間のクリアランスがほとんどないことに、ここもか、と ……
この商魂には、自動的に、今は亡き湯島の稲庭うどん屋「醍醐」を連想させられるが、そこのお母さんの悪口を私はここで、とりわけ正月っから言いたくないので、この飲食店お客鮨詰めに対するビジネス上の考察については、今は触れないことにする
背にはボックス席があり、内の一つが空くと、茹で場から家族連れに、「狭いようなら向こうへ移動しますか ?」と声が掛かった。
店員さんは総じて威勢が良く、私も何をしていいのか ? そして何をしなければならないのか ? それらを模索して緊張を強いられていたくらいなので、だから家族連れのお母さんの移動するとかしないとか、そんな煮え切らない態度には、こっちがヒヤヒヤしてくる。
隣の女の子がどのくらい待っているか分からなかったが、ボクとともに、ラーメンの提供時間としてはけっこう待たされおり、しかしその時間を共有することで何らかのsympathyが芽生えたらどうしようとドキドキしてきたが、何も芽生えはしなかった。
その次に、ラーメンがやって来て、もしもその女の子が羽織っている真っ白な穢れなきダウンに、割り箸の操作ミスでつゆを跳ね飛ばしてしまったらどうしようと、今年も元旦から悩みは尽きず ……
“(ふつうの一番安い)味噌” @1,000也。
そして私たちの眼前に同時に、同じく最もsimpleな“味噌”のどんぶりが並ぶ !
女の子が心配していたダウンを潔く脱いでくれたとき、若い女の子だと思って侮るところであったが、その脱ぎっぷりの良さから、これはただ者ではない ! と即座に見破って、気を引き締め直して割り箸を正眼に構える。
が、私には迷いがあった。
それは、この店が、立ち上がったお客が軒並み「ごちそうさまでした~ !」とお店に気を使って帰っていくところなどから、面倒なそっち系の店なのではなかろうか ? という心配である。
依って格好つけて割った箸はとりあえずタンマして、先ずは蓮華でつゆを啜り、危ないところだったがとりあえず、「スープから飲んでいただけない方はうちのお客様ではないので、帰っていただけますか !」という仕打ちからは、辛くも免れることに成功 ♪
しかしお店に気を使ってがんじがらめの私に対し、隣の女の子はまだ若いにもかかわらず、既に確立した自分のスタイルを敢然と貫いていることには感心させられる。
具体的にいうと麺を啜らずに、箸の切っ先で八の字を掻き、あやとりのように麺を絡めとって口に運んでいるのだが、これは私が師匠、(岡田)茉莉子から習ったフランス式のテーブルマナーにはなかったことで、思った通りに非常に手強い相手 !
となれば、これは騎士道対武士道の戦いなることを覚悟した。
無論、彼女が武士道のほうだけど ……
ラーメンは、町中華の味噌ラーメンのように大量の野菜炒めがのっていないことが、(私の好みで言うと)良かった。
ふつうの味噌ラーメンの味がして、ということは味噌ラーメンはふつうにおいしいので、ふつうにおいしい味噌ラーメンであると言える。
残された問題点は苦手な叉焼をどう残すか ? ということだが(笑)、つゆを残すことと叉焼を残すことと、そのどちらがより怒られるかを天秤にかけ、つゆをどんぶりに15mmほど残し、叉焼を底に敷き、念のためにそこへさらに蓮華を被せて命辛々店をあとにした
依って女の子との勝負は残念無念、私の試合放棄、反則負けという結果に終わってしまったが、なにか逆に清々しい、ふっ切れた気分になれるのは、これも正月だからだろうか (笑)
正月っからラーメンかよ ! という気持ちと、下手したらコンビニでパン買って路上で立ち食いするしかなかったかも知れない状況だったんだから、座ってご飯出来ただけでも良かったぢゃないか ! という心の中での誰か同士の鬩ぎ合いを傍観しつつ、でも元旦、渋谷だからということもあるけど、今年は街もそこそこに賑わっていて、なんか良かったわ、とそこはとなく安堵しつつ、
一人コンクリートジャングルに滲みていく ……