【人形町】幻の白神うどんと人形町大勝軒本店の丼。 : ポーカードッグ

浜町緑道の人気ハンバーガー屋さん、ブラザーズさんを南に進むとすぐお店はあります。
パブと言うか居酒屋というか、やや洋風系の飲み屋さんだと思います。

ランチは、白神うどんとカレーを提供しています。
白神うどんは、秋田県の白神山地から名前を取っていると思われます。
秋田県と言えば稲庭うどんが有名ですよね。

うどん各種、カレー　各\500。
うどんを頼んだ場合、茶碗カレーが\100で付けられます。

今回はかき揚げうどんと茶碗カレーで計\600です。

さて、このうどんが入っている丼に注目してほしいのですが、
この丼、スープを飲み干すと屋号が出てきます。
大勝軒と書いております。これは人形町にて1912年に創業された大勝軒のものになります。
名前の由来は、たしか日露戦争の勝利にあやかったものだったと思います。
今でいう町中華の元祖みたいなものでしょうね。
人形町大勝軒はその後暖簾分けを増やして、人形町大勝軒本店と名乗っていました。
中華料理屋さんとしての人形町大勝軒本店は1988年にその役目を終えています。
その後、同じ場所で喫茶店の珈琲大勝軒として営業をしておりましたが、
こちらも2020年2月末にて閉店されました。

中華屋さんの大勝軒の方は、現時点で残っているのは、新川の大勝軒飯店と浅草橋の大勝軒の2軒のとなっています。

と、途中からポーカードッグさんの話からそれてしまいましたが、
なぜ、ポーカードッグさんが人形町大勝軒本店の丼を使用しているかは、店主がランチを始めるにあたり、いろいろな方に相談していたところ、大勝軒本店の方が丼を譲ってくださったとのことです。当時は今よりも町内のつながりも強かったので、みなさん顔見知りだったんだと思います。

しかし、大勝軒本店の焼売を食べてみたかったなぁ。

2020年2月末に昭和の町中華の元祖　人形町系大勝軒本店の珈琲大勝軒が閉店してしまいました。
町中華から数えると、創業百八年とのこと。

う～ん、歴史ある町の歴史あるお店の閉店は寂しいですよね。
名残惜しむべき、ポーカードッグへ突入です。

こちら、お昼は秋田県の白神うどんを出しておられます。
ポーカードッグさん、もう30数年営業されているらしく、店主にお話をお聞きすると、ランチでうどんを始める時(15年くらい前)に大勝軒本店の女将さんから大勝軒本店の丼を譲り受けたんだとか。

そう、大勝軒本店(正確には珈琲大勝軒)は閉店しようとも、その丼はこのポーカードッグでお目に掛かることができるのです。

ランチの白神うどんは４種類。かき揚げ、鳥山菜、とろろ昆布、ワカメ　各\500。
カレーも\500。ミニカレーは\100です。
かき揚げは売り切れとのことで、鳥山菜うどんとミニカレーで\600です。

程なくして、登場です。
白神うどんは、やや小ぶりの丼で登場です。
鳥山菜うどんは野菜がたっぷり入っており、お出汁も優しい味ですね。
これは二日酔いの時に食べたい逸品です。
さて、出汁まで飲み干すと、丼の底から大勝軒の文字が出てきます。
今となっては、貴重な大勝軒本店の丼です。

ミニカレーも茶碗に入ってきますが、きちんと福神漬けも付いてきて、挽肉たっぷりのキーマカレー風です。こちらも美味しいですね。

店主も高齢ですが、いつまでもお元気でお店を続けてください。

たまに食べに伺います。
ランチはうどんだけ、カレーだけですと\500でワンコインです。
うどんにミニカレーをつけても\600です。
界隈でもかなりコスパが良いお店です。

もうすぐ、目の前の浜町緑道は桜の季節になりますね。
人形町の桜の名所と言っても良いと思います。

【場所】
人形町交差点から金座通りを久松町交差点方面に進みます。
左に久松警察署が見えましたら、右に曲がります。ゆで太郎さんが目印です。
まっすぐ進みますと、右手にブラザーズ 人形町本店さんがありますので、そこも過ぎすると右手にお店はあります。

【店舗、店内】
店内に入りますと左手奥に厨房とカウンター席がありまして、その左右にテーブル席があります。

【料理】
ランチタイムは、白神うどんとカレーがあるようです。
白神うどんとは、能代うどんや稲庭うどんとほぼ同じだと思われるその地方で食べられているうどんを指していると思います。
白神と言えば、青森県と秋田県の県境にある白神山地が出てくると思います。
1993年に屋久島と同じく日本で初めての世界遺産に登録された場所です。

白神うどんは具材が4種類ほどあり、各\500。
カレーも単品で\500、うどんに付けられるカレーご飯は\100です。

かき揚げのうどんとカレーご飯で計\600を注文しました。
テーブルに座って待っていまして、出来上がりますと店主からお声が掛かります。
受け取る際に料金を払います。またうどんに薬味を掛けていいかと確認がありまして、ネギを掛けてもらいました。

やや小ぶりな丼にうどんが入っており、お茶碗にはカレーです。
量的にはこの２つで丁度良いくらいかもしれませんね。

早速うどんを食べていきます。
やや濃い目の出汁ですね。でもかけそばほど濃くはないかな。
うどんは細めのつるっとした食感です。かき揚げの油が出汁に溶け出し、なかなか良い塩梅になっています。
さて、カレーの方ですが、具は挽肉と野菜ですね。野菜はニンジンが辛うじて確認できました。
それほど辛さはないマイルドなカレーでした。

残っているうどんの出汁を飲み干すと、丼の底には「大勝軒」の文字が出てきます。
こちらは、チェ・メタボ様の投稿にもありましたように、人形町大勝軒総本店の丼です。
1988年に閉店された時の頂いたものなんだそうです。へぇ～、その時、まだ子供ですわ。

人形町の歴史も垣間見れる白神うどんなのでした。

【飲み物】
ランチ時に利用のため、注文していません。

【サービス】
大将お一人でのサービスです。
冷たいおしぼりを出していただけます。
ランチはこの値段ですけどこれは嬉しいサービスですね。

この投稿が皆様のお店選びの参考になれば幸いです。