四季おりおり : 京粕漬 魚久 人形町本店

魚久　イートイン　あじみせにて食事した後
折角なので、家族にも食べて欲しいので、１階の売店に寄る。

やはり、定番のぎんだらははずせないし、
先ほど食べたものでは、カレイもおいしかったから、これも欲しい。

また、定食でいただいたもの以外にも
興味をそそる魚もあるし
３人家族で、一体何を何個買って、どの組み合わせにすれば良いのだろう？
…と、陳列ケースの前で悩んでいると

お店の方が
「いろいろ入っている「四季おりおり」がおすすめですよ。」
と、声をかけてくださったので、
…じゃ、ソレにするか…と注文。

ただ、四季おりおりにはカレイがなく、
カレイはどうしても家族に食べて欲しかったので、単品にて注文。

◆かれい味噌漬　５００円（税別）

実のところ、陳列ケース前でいろいろ商品を見て驚いたのは、
魚の原料原産地のほとんどが、日本ではないことだったりもする。

自分で魚を買うときは、冷凍されていない魚を選ぶことが多いので
原料原産地が日本以外のカレイだったり、鮭だったり、たらだったりを選ぶことは
普段ないのだ。

高級なお店の商品なので、魚はてっきり日本のものだと思っていた。

実母へのお年賀にも、魚久の粕漬けはどうかと考えていたけれど
魚の鮮度にうるさい実母には、原料原産地が外国の魚はちょっと難しいかもな…と
考えたりする。

思えば、そもそも「粕漬け」の魚は、私はほとんど食べたことがないので
魚久の粕漬けの魚が、他と比べて格段においしいのかどうかも、わからない。

小学生のこどもがいるので、なんとなく「粕」の風味のものは避けてしまうし
自身も実家で「粕汁」や「甘酒」は飲んだことがあっても、
魚の粕漬け…っていうのは、そういえば、あんまり食べた記憶がないなぁ…と思う。

野菜の「漬物」と同じように、
魚の粕漬けもまた、おいしく「保存」して食べるための知恵なんだなあと
改めて思ったりする。

自宅で早速カレイの包み紙を開封し驚いたのは、
包装紙の裏側に、おいしい焼き方が印刷されていたこと。
新しい発想！だけどすごくいい考え！

リーフレットを挟むよりも、
通常、白いだけの包装紙の裏側が利用できていいし、
何より、文字が大きくて見やすいし、
リーフレットを探す必要もないし、
この考え、特に年配には受け入れられるのではないでしょうか…。
私はとてもいい考えだと思ったし、
コレだけでも、魚久の姿勢がとても好きになった。

◆四季おりおり　９００円（税別）
通常ならば、一人２個までという制限がある商品だとのこと。

◇ぎんだら　１／２切
◇鮭　１／２切
◇さわら　１／２切
◇げそ

改めて、「粕漬け」だと思っていた商品が
実は「粕漬け」「酒粕白味噌漬け」「味噌漬け」の３種類があるのだと知る。

四季おりおりは
ぎんだらと鮭が、粕漬け
さわらが、酒粕白味噌漬け

単品で購入したカレイは、味噌漬けだったので
たまたま、それぞれを味わうことが出来る。

魚久の粕漬けのおいしさの秘密は、
その漬け床にあるのかもしれないと思う。
漬け床がめちゃくちゃおいしい！！
なめらかで、芳醇で…、魚を漬けなくても
この漬け床だけで肴になってしまいそうな…そんなおいしさ！
この漬け床に浸かっているんだから、そりゃ魚もおいしくなるだろう。
漬け床だけ欲しいくらい。

魚は、網焼きが自宅では出来ないので、
グリルで焼く。
指南通り
水で粕を洗い流し→キッチンペーパーで水気を取り→弱めの火力で焼く
…で、焦げ付くようなことない。
我が家だと、約３分＋ひっくり返して約４分で様子を見て、火を止めて、余熱で温める
くらいの感覚。
普通の魚だと、片側約７分くらいを目安にしているので、
普段の半分くらいの時間で、１回様子を見てみると安心かもしれない。

お店で焼くよりも、味は落ちるかもしれないけど
それでも魚久の粕漬けは、自宅で食べてもおいしくいただけました。

自宅で食べる醍醐味は、
その漬け床の風味がわかること、だと思う。

お店で食べられる良さは、
座っているだけで、焼きたてのものが食べられることだと思う…。

夫は絶賛、

小学生のこどもは、粕の味に難を示すかと思ったのですが
一言も酒粕の風味に言及することなく、全種類の魚の味を楽しみました。
子どもが一番好きだったのは、げそ、でした。
こんがりとした食感が最高だそうです。

賞味期限が長いので、
すぐ食べたり、賞味期限間際に食べたりしましたが
個人的には、買ってすぐの淡い漬け床の風味の方が好み。

次は、いろいろなものをちょっとずつじゃなくて
単品で食べてみたいなぁ。