づけ丼もなかなか : 魚々十 日本橋

久し振りに昼食で利用。この店は地下に一軒だけある店故、地上に僅かにある看板を認めないと気付きにくいが、いざ、店に入ると奥に長く結構広い空間で、落ち着いた雰囲気があるので良い。魚を昼にきちんと此処で食べれば、そんなに魚不足になることもないので、焼き魚にせよ、煮魚にせよ、刺身にせよ、魚を食べようと思えば、此処に来て食べれば充足されるので重宝している。それも、ランチにしても毎回同じものもあるが、日替わりか週替わりかは覚えていないが、色々と目先が変わるのもの良い。それに一部を除けば1,000円丁度の設定も多く、これがありがたい。今や、1,000円札1枚丁度で支払いがすっきりと完了すると何だか良い感じがするが、慣れは恐ろしい。一寸前は800円程で昼食は大体事足りたが、今は1.5倍の1,200円程することも珍しくない。

この日は鮪のづけ丼を頼む。茶碗蒸しに小物としてひじきが付く。後は味噌汁、ご飯、香の物。野菜が足りないことのみを除けば立派な構成である。これも1,000円丁度である。まぐろの漬け具合は浅からず深からずで加減が良かった。量としてはもう一切れあれば良かったが、少し足りない感じがした。だが、まあ、不満が残るものでもない。しっかりとした昼を食べたいう気持ちになったので、それで良し。

夜に利用して散々飲み食いした後日に、今度は再び、昼で利用。この際はカキフライ定食である。カキは３つと些か寂しい感じもしたが身が厚く、揚げたことで縮んだ感じは寸毫も受けず。量的になかなかである。しっかりとしたもので、この際は未だ暑かったが、そろそろ秋の気配も夜半の虫の音に感じられる頃でもあり、カキをこれから暫くは楽しめるなと嬉しく思う次第だった。一方で、今やかなり色々なところにあるオイスターバーは殆ど利用しないが・・・

副菜はひじきがほんの少しとこれは平凡だが、写真のほんの端っこに移っているが茶碗蒸しも付いて都合1,100円だったか・・・　まあ、良心的とも言える。

店名からして魚を中心にした料理を提供する店で、其れは夜も確認済みだが、ランチも結構色々選択肢があり、勿論、魚が中心である。店が広々としているのでせせこましい感じがしないのがいい。掘り炬燵形式ではないので座卓は少し足の収まりが悪いのが難点だが・・・　これからも幾度と利用するだろう。

仲の良い同期が五時頃にメールで、如何かな？と尋ねてきた。真っ直ぐ帰る心算だったが、食事はしなければいけない。夜、仕事が終わった後の独りでの食事はやはり詫びしい。誰かと食事をすれば、やはり最低でも5,000円は遣うことになるので、毎日だと流石に困るが、この週は仕事を終えた後の外食は、一件しか入ってなかったので、えい、ままよとOKをして出掛けた。

急な申し出なので予約は勿論してないし、今更、出来ない。さて、何処にするかと思案し、昼に二度程訪れたこの店は、日本酒に於いては47都道府県各々日本酒を揃えてあるのを訪れた際に認めており、焼酎も沢山あったので、店に入れるか不安だったが出向いてみた。

幸いにも早い時間で、奥のテーブル席に座ることが出来、色々と頼んだ。2時間の飲み放題が3,300円なので、同期と相談する迄もなく、双方の目を互いに確認して其れでいこうと瞬時に即決。後は料理を頼みながら、色々と話しながら楽しんだ。双方共に55歳を超えればやはり、今後をどう過ごすかという様な話が割と出るがなる様にしかならぬ。仕事を辞めた後に何であれ働くことを考えなければ、好きなことに身を窶して其れが退屈であれば次々とやることを変えれば良いだけである。尤も、あまりにも金の掛る様なことを変転するのはどうかと思うが・・・

同期が何時になく沢山食う。「よく食うな、この豚野郎奴！　でも、食欲があるのは良いことだな」等と言いながら、沢山食べてよく飲んだ。此処の酒は面白い。この飲み放題に関しては、自分で酒を保管してある冷蔵庫に向かい、引き戸を開けて、自分のコップに好き勝手に次ぐというものである。勿論、中央のテーブルに氷も水も備えてある。濃さも自分で加減出来る訳だ。店員さんにこういうスタイルだと、酔いどれがコップを割ったり粗相が無いかい？　と聞くと、今迄にほんの数人ですとのこと。それに加わらない様に気を付けながら酒を幾度と汲みに行った。全ての都道府県の酒が公平に供えてあるなら、地元や郷里の酒を応援したくなる向きもあるかも知れぬ。足に来る程飲むと、あぶないがそういうこともなく、行儀良く飲んだ。

料理も店名宜しく、魚を中心になかなかである。その後、日を空けずにもう一度3人で訪れた。

同僚と昼食出向き、当初、当て込んでいた店は海鮮丼の店でとても人気のある店。12時少し前に到着したが外国人観光客も含め既に10人程が店外で列を為していた。即座に翻意。踵を返し別の店で何処か無いかということで地上に品書きを書いた看板を見て、地階にあるこの店を訪れた。このオフィスビルの中での唯一の飲食店か、地下には他の飲食店は無かった。となると存外穴場感がある。既に訪れたことのある客でなければ以外と、当初から目標にすることは稀だろう。

店の入り口脇に生け簀があり数は少ないが魚が泳いでいた。入店して奥に入り其処から右に折れた先に上がり座敷があり、其処に座った。堀炬燵形式でないので座り心地はあまり宜しくない。
店名からも海鮮に力を入れている店の様子である。その日の日替わり限定10食で「メンチカツと鮪の刺身定食」とあったので店員に未だ有りますかと尋ねるとそうだとの返答。なので其れにした。価格は1,000円である。副菜には茶碗蒸しと切干大根が付いていた。メンチかつは大きさも充分だが些か玉葱の食感が大きく、もう少し減らすか小さくするかの方が良いだろう。刺身は極普通。副菜も悪くないが、味噌汁の具にしても、些か貧弱な感じは受けたが、まあ、こんなものか。

卓上にあるファイルされたメニューを見ると、都道府県別＋αで、日本の地酒がずらりと記載されている。夜は飲み放題でこれを楽しめるコースもある様だ。とてもありがたい。一つは一合弱で提供されるのだろうが、なら、４杯も頼めば充分であろう。ワインよりは余程日本酒の方が、旨い不味いではなく、自分の好みに合うものが何かは飲んだ瞬間に判るが、どうあれ何杯も飲み過ぎると、後々、碌なことにならないのは明らかである。四合も飲めば充分である。料理の種類まで確認しなかったが、酒の肴になるものも多いだろう。一度、夜に臨んでみようかと思う。