オフィスビルにあるとんかつ屋さん : かつ吉 日比谷国際ビル店

先日、仕事帰りにこちらのとんかつ屋さんに遠征してみました。「かつ吉 日比谷国際ビル店」さん。正直、銀座辺りでとんかつを食べようかなと思ったのですが、せっかくなら行ったことない店を開拓したいなと思いこちらに行ってみました。場所的には内幸町駅と霞が関駅の間くらい。どちらからも３、４分くらい。虎ノ門駅からも近いかも。地下？の中にあるので、どこにあるかってのがなかなか説明しにくいのですが、日比谷国際ビルディングって建物に入っているようです。

こちらのお店ですが、60年前に日本橋で生まれたとんかつ専門店らしいです。こちらのお店は２０１４年にオープンしたと書いてありました。本物の古材や無垢材にこだわり、重厚かつ落ち着いた雰囲気を感じることの出来るお店らしいです。渋谷にある店舗の「かつ吉」さんはとんかつ百名店に２０１７年から２０１９年、そして２０２１にも選ばれているみたいです。

さて、メニューをパラパラ見ます。何にしようかな。初めてなので

ロースかつ定食　１５０ｇ　２５００円
ドメーヌ・ド・ラルジョル・ルージュ　グラス　８００円

をお願いしてみました。最初に漬物盛り合わせ（笑）みたいなのをくれました。漬物はお代わり自由だと店員さんが教えてくれました。人によってはこれで酒が飲めてしまいそう・・・。漬物は意外といい感じで、美味しかった。

それとさほど遅れることなく、先にワインが来ました。とんかつ屋でもワインを飲むのか・・・というのは置いておいて。こちらはとんかつ屋さんですが、訳の分からないワインではなく、一応、ドメーヌ・ド・ラルジョルと書いてありました。知らない作り手だったけど、スマホで調べてみると、南仏ラングドック地方の生産者らしいです。ラングドックはご存知のとおり、フランスの中では大量生産系のテーブルワインをたくさん作っている地域だというイメージが強いですが、しっかり日光が当たるので、結構、果実味があって、安ワインの割には品質も良い気が個人的にはしており、高いワインを頼まないならラングドック選択は十分アリと私は思っています。そんなこんなで、これを飲んでみようと思った訳。

一応、この作り手は結構、こだわっており、リュット･レゾネ方式（いわゆる減農薬農法のことです。）を採用しており、化学肥料などを極力減らした自然なブドウ造りを頑張っているらしい。その意味では、結構、選んで入れてるのかな？味的にはクセがない感じ。ヴィンテージなどは全く不明ですが、ネット情報によると、いわゆるボルドーブレンドをラングドックで行っているそう。カベソーとメルローを５０％ずつでブレンドしているみたい。味的には赤系果実よりはやや黒系果実寄りかな？というような感じ。極端に重い感じではないけど、やや濃厚でコテコテした印象はあるかも。私はどっちかというとカベソーの印象を強く感じたけど、酸味やタンニンも穏やかな印象です。やっぱり、暖かい土地で育ってるなって感じ。果実味があって、悪くはない。でも、１本２０００円しないくらいのワインのようなので、そういう物として飲んでください（笑）。

ロースかつ定食ですが、これはスタンダードなやつだったと思います。もうちょっとランクアップしたのもあるけど、今日はこれで。注文した際に、ご飯を選べると言われました。白米と青しそご飯があると。ご飯については、精米後５日以内の、国産の銘柄一等米を選んで使っており、職人が毎日味を見ているそう。青しそご飯が一つ、こちらの名物（笑）らしいことも聞いていたのと、ちょっと珍しいので、最初は、白米、２杯目はそれにしてみた。しそも産地直接らしい。

さて、とんかつの方ですが、こちらの豚肉は国産の銘柄豚を使っているそうですが、お店の方で納得した物を使うということで、～県産～豚という感じで決めないで、その時期や流通等から選んでいるらしい。肉はこのクラスにしては味わいがあって、結構、行ける気がする。赤身と脂身のバランスも良いかもしれません。クラスが上がってくると肉質がサシ寄りになるのだろうか？平日夜とかだったら（笑）私はこれで十分な気がする。

衣もサックリ揚がっており、コーンサラダ油とごま油をミックスしているらしいのですが、ごまが強く出過ぎないようにしているらしい。パン粉も専門の工場でパン粉用に焼かれたものを季節ごとに発酵時間変えてパンを焼き、熟成、自然乾燥した上で、耳を落とした白い部分だけをパン粉に使っているらしいです。いわゆる生パン粉というやつですかね。軽めで良さげでした。ご飯は白米もテッパンではあるが、しそご飯も初夏の季節などは清涼感？があっていいかもしれないと思いました。ゆかりご飯とは異なる爽やかさがありました。

付け合わせは、赤出汁、サラダ、前述の漬物が付いてます。とんかつソースやドレッシングがありました。

店員さんは男性の方が２人くらいいたかな。キッチンにも別に揚げる人がいるみたい。接客は普通。お店の様子はちょっと目隠しが高めでほかのボックスがあまり目に入らない感じのテーブル席が並んでいる感じ。一部、アイランドテーブル的な小さめなテーブルも並んでいます。奥にカウンターもあるみたい。テーブルは全体的に重厚感がある感じ。私の座った席にはハンガーや荷物カゴなんかはなかったかな。お会計はクレジットカードが使えました。便利です。

ごちそうさまでした。凄く美味しいとんかつかどうかは不明ですが、ここら辺にはあんまりとんかつ屋さんもなさそうですし、オフィス街のサラリーマンやOLを当て込んでいるのかなと思いました。土日は閉まってるみたいだしね。良かったらどうぞ。