忙しいったらありゃしない : かに道楽 銀座八丁目店

カニを食べる時。黙り込むってあると思います。

兄の昔話に、えらいさんも集めたあまり無い一堂に会する機会に、カニをメインにしたコースを用意してしまい、葬式のような場になってしまい、後でえらく怒られた・・・みたいな話があります。

つい黙ってほじくり返しているんですよね・・・

かに道楽さんは基本そんなことはさせずに、食べやすいように仕込み・考えた料理が並びます。カニだけでよくまぁこんなにバリエーションあるよなというくらい色々あります。

今回１０年以上ぶりでかに道楽を利用した気がします。

あまりにテンションが上がり、かにをほじるのに忙しく、写真撮り忘れ・口コミ書くのも忘れていました。

微妙に焼きがにやかにすきをメインのするのか？毛ガニ・タラバ・ズワイの量バランスを変えて提供するのですが、それぞれコースの名前が違っています。

何喰ったかな・・・６～８０００円ぐらいのコースを食べました。せっかくだもんね。

以前利用しようとしたときに電話をしてみたのですが、「ただいま予約でいっぱいでして・・・」みたいなことを言われて「いまだ、かに道楽はすごいのか？」と、再認識。食べログ的には標準点に埋没していたので、気にしていませんでしたが十分憧れのポジションで居続けているようです。こんなに食べるとカニが無くなっちゃうのでは？と、要らぬ心配をしてしまいます。


今回は利用直前のオープンちょっと前に営業しているか？確認の電話を入れたのですが「ハイ営業しています・・・」との事。「予約とかでいっぱいですか？」に「ハイ」的な回答。やっぱり人気あんだなと思ってあきらめかけた時に「えーと、何でしたら予約頂戴いたしましょうか？」的なお話し。若干の余裕があったようです。わーい。

一応昔は味なんかさっぱりわかんなかった時の利用以来なので、今現在ちょっぴり舌が肥えたかな？と言う経験値で利用することになりました。さあて、どう感じるか・・・


しかし、なぜだろう・・・テンションが上がる。


連れは甲殻類好きなのですが、無事予約が取れて、かに喰いが確約されたことで喜んでいるテンションがこちらにも移ったのか？アトラクション的なイメージもあるワクワク感を持ちました。慣れないフレンチとかとまた違う高揚感があります。

こちらのお店エレベーターで行けます。予約したから時間ぴったりに到着。既に先客がエレベーター前で待っています。当方も順番待ち。はい次のエレベーターで乗って・・・ってお店二階でした・・・若者は階段で行きましょう。

受付前は人だかり・・・やはりすごいわ、かに道楽。最初予約以外の待ち客かと思ったので、連れは「予約してんだから、はよ行けホイ行け」とプッシュ。直後「予約の○○様お待たせしました」の声。連れ沈黙。「すごいね」ってフォロー。どうも違うようで、予約客の受付順番待ちも含まれていたようです。

手が空き「ご予約ですか？」とこちらに確認。無事予約を告げ、席の用意確認後ご案内。

ゆったりした空間ですな。そんな空間に少し仕切られた茶屋的な感じの小部屋に通されます。人数によってだと思いますが、みんなこんな内装仕立てなのでしょうか？ぎゅうぎゅうにしたら倍以上入ることが出来そうな空間使いです。

そんなこんなで、コースを注文。毛ガニ半身や刺身・かにすき・茹でかになど色々あります。

良いなと思ったのは、お互い別々の注文で食べ分けようって思っていたのですが、そうする客が多いのか？（多いのでしょうね）当たり前のように取り皿などが二つ用意されていきます。

また、おしぼりもマメに交換してもらえました。当たり前ですけど、カニ食いは手が汚れます。交換して欲しいなと思う前に交換・・・これが素晴らしいですね。

一応いっちょ前にワインも一本頼んでみました。やはり白か・・・と、選んだものはカニみそにまで合うものでした。少なくともダメな物ではなかったです。刺身とか魚介系にからきし合わないワインってあるのですが、そういうものも当たり前に置いておくちょっとこじゃれた居酒屋さんってあると思うのですが、あれは残念と思います。

かなり洒落たかに道楽さんはそんな間違いはしないようです。それが当たり前と言うのが良いです。

ポンポンと前半良いペースで出てきて、テーブルの上が賑やかになる・・・コース料理を食べ慣れていたので、最初ちょっと戸惑いましたが、途中で間が空きます。なるほど、テーブルの上が料理で賑やかで無いと嫌って人がいますが、そのような配慮ですね。中華は置けないのにさらに料理を作って持ってくることが多いですね。あっ、飲み放題の居酒屋もそうか・・・

細かい料理の感想はどうぞ他の方で。人が何食べたか？どう感じたか？細かく聞いたって、食べなきゃわからないと思うので割愛。

ただし、一応都内では背伸びをして食べている経験から今回の食事はどうかと言うと「とても良かった・・・」です。上記の通り、ストレスをどこにも感じない完ぺきな提供・空間です。雑炊はお店の方が作ってくれるとか、もういろいろ考えつくされています。

味に関しては、めちゃくちゃうまいかと言われればそこまで響いてきませんが、かにを食べる行為自体がもう一つのカテゴリーだと思うので、価格以上の満足を得られました。おいしいカニを主にしたお店ってあまり知らないのですが、金額倍以上しますよね？

とにかく、「もういいやってほど食べたねー」と連れと会話。「しばらくいいや」との事。「でも、来月食べるって提案したら？」に「食べちゃうね」と即答。

甲殻類と女性・・・なにか、好き嫌い以外に科学的なアプローチで高い相性の理由があるのでは？なんて、思いました。

気が付けば３時間ほど経っていた気がします。フランスのフルコース並みの時間を満喫していたのか・・・時間が短く感じるほど満足であったという事ですね。甲殻類と男性・・・これも、結局良い相性なんですね。