「ピッツォッケリ」「カッスーラ」「オッソブーコ」ロンバルディア名物を愉しみました！ : イル カルディナーレ 銀座本店

春の彼岸入りで随分と暖かい夜、「ロンバルディア州フェア」が開催されているイル カルディナーレさんにお邪魔しました。

ミラノのあるロンバルディア州は、言わずと知れたイタリア経済の中心地域で、美食でも有名ですね。

今回の州都フェアでは、五品がフィーチャーされており、その中から三品を頂戴しました。
それぞれパートナーとシェアしましたが、お一人で召し上がると結構な量になります。

●そば粉の自家製パスタ “ピッツォッケリ” ちりめんキャベツとじゃがいも、山のチーズ “フォンティーナ”とバターの香り（2300円）

　まずはそば粉のピッツォッケリから。
　バター＆チーズ＆じゃがいも＆ちりめんキャベツという定番のレシピでフォンティーナチーズの香ばしさもなかなか良好。
　そば粉というとガレットが真っ先に頭に浮かびますが、そば粉で作られた平麺のパスタも美味。塩味とニンニクが効いています。

●杜仲高麗豚の“カッスーラ”3種の部位（肩ロース、スペアリブ、サルシッチャ）とちりめんキャベツの煮込み（4000円）

　杜仲葉と高麗人参の配合飼料で育てられた「杜仲高麗豚（茨城県産）」。ネーミングからして、いかにも健康に良さそうです。
　カッスーラ（カッソーラ）もロンバルディアの有名料理。同じ煮込みでもラングドックのカスレ（白インゲン豆、鴨、豚）ほどの濃厚さはなく、部位ごとに変化を愉しめました。特に肩ロースが美味しく、サルシッチャも独特のお味です。
　付け合わせのポレンタはドテッとした食感でなく良かったですね。
　
●仔牛のすね肉の煮込み “オッソブーコ” サフランリゾット添え（4300円)

　ここで、また煮込み料理を。
　サフランのミラノ風リゾットと愉しむオッソブーコ。ロンバルディア特集なので、ローマ風でなくミラノ風にグレモラーダ？と言う訳ではなくトマト風味。リゾットもアルデンテで良好。大好きなお料理だけに、堪能しました。

合わせるワインですが、ロンバルディアで赤ワインがオンリストされていなかったので、東に行った（西のピエモンテは高いので）ヴェネトの赤、コルヴィーナ ヴェロネーゼをボトルでオーダー。

●ラ・コリーナ・デイ・チリエージ カンポーニ　2021（6000円）

やはりカルディナーレさんの州都フェアは良いですね！

当日は中尾店長にご挨拶できず残念でしたが、次回は、どこの州だろうか？と楽しみです。
期待しておりますので、よろしくお願い申し上げます。

ご馳走様でした！！

1966年（昭和41年）、東京・銀座で「マキシム・ド・パリ」をオープンさせた「ミヨシコーポレーション」（当時は「三好興産」）。創業70年を誇る外食プロデュースの老舗中の老舗企業です。

「マキシム」に続いて80年代「サバティーニ・ディ・フィレンツェ」、21世紀に入って「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」など名店を次々と開業、西洋食文化のエバンジェリスト。

「イル カルディナーレ」も、その伝統を受け継ぎ、カジュアルでありながら本物志向のお料理で、表面だけをなぞったイタリアンとは一線を画し、提供される素材のレベルも高いです。

本日、GINZA SIXのラグジュアリーブランドで、今月9月に担当さんがお辞めになるので、ご挨拶に伺った帰りに、またまた、お邪魔しました。ひと月に二度、同じ店に行くのは久しぶりで、「イタリア州都フェア」の次回を待ちたかったところですが・・・。

今回、グランドメニューの中から、定番料理をアラカルトで頂戴しました。

●前菜：「カルディナ―レ風 鶏レバーとポルチーニのクロスティーニ」
　鶏レバーのしっかりした味わいの中、ポルチーニの香りがやや弱い感じでしたが、赤ワインと合わせるスターターとして良好でした。

●メイン1（お肉）：「赤鶏とキノコとジャガイモのガーリックロースト」
　上質な肉質で知られる「赤鶏」。主なブランド産地としては九州（福岡・佐賀・熊本・鹿児島）が有名でしょうが、今回は茨城県産の赤鶏。
　皮目もカリッと焼かれ、お味は「コンフィ？」という感じで、当然のように赤ワインと合いました。

●メイン2（グリル）：「厳選豚肩ロースのグリル」
　当日の厳選豚肉は岩手県産。実に美味！
　岩手県の食材は本当に素晴らしいですね。世界的なアスリートが生まれる理由でしょうか。海産物も今騒動に巻き込まれているようですが、頑張っていただきたいです。

これらの逸品に合わせるワインは、トスカーナと行きたいところですが、ちょっとお高いので、エミリア-ロマーニャの

◯「カリヴォ 2019」
　バルベーラとメルローで、お肉ともよく合いました。

スタッフの方々の接遇も老舗らしく、相変わらず良好です。
空間の狭いお店でも、インカムで店長が連絡を取って、優しくキチンと指導なさっているのも流石です。
当たり前の話でしょうが、こういった「常識」ができていないお店が最近、あまりに多すぎます。

本日も満足いくディナーを頂戴しまして、中尾翔店長、有り難うございました！

GINZA SIXでラグジュアリーブランドの「受注会」にお邪魔した後、阪急メンズ東京で開かれた「Autumn Night Invitation」にハシゴし、またGINZA SIXに舞い戻ってイル カルディナーレさんで夕食。

台風の中、各ブランドで振舞われた只酒とおつまみを節操なく食べ、かつ飲みまくり、アペリティフにしては過剰でした。

さて今回、イル カルディナーレでは肉系をアラカルトで頂戴する予定でお邪魔しました。

トスカーナ料理がメインの同店ですが、食を楽しむイタリアツアーと称して「州都フェア」を行っています。イタリアは州だけで20あるので大変ですね。
私が伺ったときは、第13弾としてシチリア州で、個人的には、その前の「水の都ヴェネト州フェア」に興味があり「鴨胸肉のロースト　黒胡椒と鶏レバー“ペヴェラーダソース”」を頂戴したかったので残念！　フェアのメニューをグランドメニューに入れて頂けると嬉しいですね。

今回、チョイスしたアラカルトは次の3品。
前菜とパスタがグランドメニューのトスカーナ、お肉がシチリアでした。

＜前菜＞
●ランプレドットとトリッパのトマト煮込み トスカーナ風（1900円）

イルカルディナーレ風の、フィレンツェ牛もつ煮込み。驚きの洗練さで、実に美味！！
吉田類さんではないですが、もつ煮込みだと、いくらでもお酒が進みます。
日本酒でなく、赤ワインでも。
二つのモツで左右にソースを分けて、別途に味わえるのも嬉しいです。

＜パスタ＞
●牛肉と黒胡椒の煮込み　ペポーゾ（ペッパー）とジャガイモのニョッキ（2200円）

同店のスペシャリテの一つで、前菜に続いて煮込みをオーダー。
牛肉の黒胡椒＆赤ワイン煮込みで、マッシュポテトでなくジャガイモのニョッキ。
素晴らしい煮込みのマリアージュでした。

＜お肉＞
●特選豚のシチリア風ミートローフ ファルソマーグロ（2800円）

私は素人なので良く知らないのですが、シチリアの「ファルソマーグロ」は色々なレシピがあるのですね。
今回のお皿は、サルシッチャ、ほうれん草、豚肉で、ゆで卵を真ん中に包んで焼き上げたもの。
この一皿も見事でした！

お店のお薦め通り、シチリアのワイナリー「バーリョ・オーロ」のネロ・ダーヴォラと合わせました。

＜ワイン＞
●バーリョ・オーロ「デイ・レスピリ　ネロ・ダーヴォラ 2020」（4500円）

ビステッカをメインに考えていた自らを恥じました。
同店の、どの一品料理も素晴らしいレベルで、シェフの力量を実感しました。
また是非とも「州都フェア」を味わいに伺いたいです。

充実感最高の三品＋ワイン1本。それで、お一人5000円程度。銀座ディナーにしてはクオリティーからして、コスパ最高じゃないでしょうか！

ご馳走様でした！！

GINZA SIX６階にあるトラットリア「イル カルディナーレ」さんにお邪魔しました。先日の「サバティーニ・ディ・フィレンツエ大丸東京店」に続き、またまた株式会社ミヨシコーポレーションさんのお店です。

こちらのお店にはビステッカがメニューにあり、しかも月火水の週前半では、お得な割引があります。
お肉の銘柄はブラックアンガス牛。横浜馬車道の「ダ・ケンゾー」さんではアイルランド産ビステッカが提供されているようですが、ブラックアンガス牛がどんな具合に仕上がっているか、安価なだけに興味がありました。

ビステッカをメインにしたコース「ビステッカ　ディナーコース」は前菜、パスタ、ビステッカ、デザートの構成です。

それにワイン3杯を付けたコースにしましたが、泡・白・赤を選択できるので、前菜には泡１杯、パスタとビステッカには赤２杯をお願いしました。
泡はプロセッコ、赤はメルロー。ただしメルローは2杯目のほうが確実に美味しかったですね。

【前菜】
　4種の盛り合わせ
・味恋トマトとモッツァレラチーズのブルスケッタ
　那須のブランドトマト。やはり美味しいですね。
・ホワイトアスパラガスのミモザ風
　オランデーズソースを作るのは面倒ですが、ミモザ風とはなるほどです。
・魚介（エビ）のサラダとスペルト小麦
・本日の前菜
　当日は自家製ロースハム。
四品ともレベルの高い前菜でした。

【パスタ】
・仔牛と春野菜のラグーソースのタリアテッレ
　春野菜はグリーンピース、グリーンアスパラ、ソラマメ、それにブロッコリーやズッキーニも入り、仔牛肉の柔らかさと相まって、実に良い塩梅に仕上がった、美味なパスタでした。
　シェフの技量がよく分かります。

【お肉】
・ブラックアンガス牛のビステッカ アッラ・フィオレンティーナ
　ブラックアンガス牛も産地がいろいろですが、お伺いするとUSビーフとのこと。
「900℃の高温オーブンで焼き上げたサーロインとフィレ肉の両方をお楽しみいただけます」とあり、炭火などではないのは残念ですが、それ以上に驚いたのは、ニンニク＆ハーブの香りの効いたオリーブオイルたっぷりのなかで供されたことです。サーブされた時も、お皿を傾げないといけない状況で、実に意外でした。

そのままでも、もちろん良いですが、お好みで塩・レモン・香草オリーブオイルで食べるチョイスもあり、フィレはそのまま、サーロインは少し塩でしょうか。オリーブオイルのかかった脂身にはレモンでさっぱりと。

お肉の焼き具合はOK、ナイフの切れ味がやや鈍いような。それにしても、ビステッカのこういう食べ方もあるのだと、妙に感心いたしました。

【デザート】
・自家製カボチャのプリン
　本日のドルチェですが、柔らかくなくて、しっかりした作りでした。

スタッフの方々の接遇は完璧です。さすが、ミヨシコーポレーション！です。
お支払いには、先日GINZA SIXで頂戴した「プレミアムお買物券」を充当させていただきました。

お客さんは若い方が多いですね。東京大丸のサバティーニさんの客層がやや年配寄りだったので、棲み分けがされているのでしょうか。

なかなかに良いお店でした。
ご馳走様でした！！