偶の贅沢 : 手打蕎麦ぐらの

暑かったのと、駐車場が空いていたので滑り込みました。昼膳等のランチメニューが無くなっており、そばのメニューも少し減っているようです。

茄子と辛味大根の冷かけそば1650円、越前おろしそば1375円＋大盛264円にしました。

蕎麦の香り・風味・食感が別格で、ここに来ると蕎麦の麺の旨さが良く分かります。近隣にある街の蕎麦屋の倍近い値段なので、偶の贅沢と蕎麦の旨味を再確認するために訪問する感じでしょうか。東京の小洒落た蕎麦屋に負けない美味さがこんな所で楽しめます。

鴨せいろ1690円＋お代わりそば690円、昼膳小そば(温)1360円にしました。
しばらくしてから、お代わり蕎麦を田舎蕎麦にしても良かったと思いましたが、遅かった。

東京の小洒落た蕎麦屋のような値段設定ですが、コシと噛みごたえのある食感は相変わらずです。以前、十割と通常で食べ比べて初めて分かる程の蕎麦の香りが強いです。蕎麦屋の蕎麦は家で茹でるのと違いツヤツヤしており、食感もツルツルとしている事が多いと思います。ぐらのの蕎麦はツヤツヤとしていますが、舌触りは蕎麦独特のザラっとした感じがありその部分が蕎麦の香りを強く感じさせくれます。昼膳のかけそばのスープと、鴨汁せいろのつけ汁の濃さがあまり変わらない感じがしたので、つけ汁は埼玉の近郊としては若干薄めです。好みとしては、温蕎麦の出汁は醤油が濃いと感じました。昼膳は野菜天6種を考えるとコスパが良いと思います。昼膳の天麩羅は、椎茸・エリンギ・茄子・蓮根・さつまいも・ピーマンで、プリプリのキノコにシャキシャキの蓮根と食感も様々で、関東では珍しくる天汁がついてきます。ご飯に蕎麦の実が混ざっていて食感も楽しく、海老天付きや、蕎麦の量で値段は変わりますが、コスパを考えてランチの一押しは昼膳でしょう。ランチの親子丼セットが長い期間無くなっているので、ご飯ものは天丼のみです。

近隣の蕎麦屋には色々と行きましたが、蕎麦の麺にこれほど魅力を感じたのは「ぐらの」のみです。値段は高めなので、純粋に蕎麦の旨みと香りを楽しみたい時の特別なお店です。

駐車場が空いているのを見てササっと入店しました。

カレー南蛮1380円＋大盛240円、天丼セット小せいろ1380円にしました。

蕎麦屋では「せいろを粋な食べ方で」、とか言われるかもしれませんが、偶にはジャンクなそばとかも食べたくなるものです。少しピリッとするカレーに七味を足して啜ります。トロミの強めなカレーが蕎麦によく絡みます。せいろのようなコシと喉越しはありませんが、カレーの奥に蕎麦の風味はしっかりあります。ぐらのさんは、ほんの少し太さがあるためか、温そばでもそれなりのコシが残っていますので、偶には温そばも良いですよ。カレー南蛮には、昔はご飯が付いていましたが無くなったようです。まぁ、同席者の天丼のご飯を貰い残った汁へダイブさせて最後まで美味しく頂きました。

何故かUPしていなかった冷かけ山菜きのこそばの写真も付けました。

十割そば1100円＋おかわりそば690円にしました。

おかわりそばは、二八蕎麦なので、十割と二八の食べ比べをしようという訳です。
十割の方が太くて短めです。田舎蕎麦のような極太ではありません。二品並ばないと差は分からないと思います。
コシも十割の方が強く、鼻から抜ける蕎麦の香りも強めです。と言っても、別々のタイミングで食べたら違いなんて分からないんだろうなぁ〜。田舎蕎麦だと、見るからに色・太さ味が違うのでわかりやすいですけど、自分の舌では、二八と十割の違いは食べ比べないとわからないぐらいでした。

二八でもしっかりとコシがあり、蕎麦の香りもする美味しい蕎麦です。つけタレが若干濃いめですが、そこはつける量で調節すれば良いので、気になりません。
食べ比べというちょっとした贅沢で、ようやく違いを感じた「食べ過ぎて1.5倍」でした。

何度も来ていますが、レビューを書いていませんでした。

親子丼セット(中)1310円+つけ汁を鴨汁に変更720円、みぞれ蕎麦1150円にしました。

蕎麦は香りも良く、歯応えもしっかりとしています。つけダレは鴨汁にしたのですが少し濃い目です。この地方は肉汁うどん等の濃いタレが多いので、気になりません。みぞれ蕎麦は辛味大根の辛味が強いので、苦手な方は要注意です。個人的には強目のアクセントに合わせて、出汁もかけ蕎麦より強くしても良いと思います。
蕎麦だけだともう少し評価が高くなるのですが、親子丼が普通だったので、この評価にしました。
また、この近隣のそば屋は高めの値段設定が多く、1000円〜1500円はするので、コスパは決して良いとは言えないかと思います。