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ジュラの有名ワイン生産者、ピエール・オヴェルノワ、エマニュエル・ウイヨンを迎えての業界向けのワイン会に特別に参加させて頂きました。 料理は通常のコースを簡略化したようなメニューの流れでしたが、十分にレフェルヴェソンスの料理を堪能することができました。ワインとのペアリングも少しは考えられてるのかと思いましたが、敢えていつもの料理にされたようです。それでも、何故かうまく寄り添うような味わいになっていたと思います。 因みにワインの素晴らしさは語る必要はありません。
2018/04訪問
1回
滋賀の名店、比良山荘さんからのお取り寄せ。 omakaseさんのサイトで販売されていたセットを購入利用させて頂きました。 不便な場所であるにも関わらず、以前から人気で、予約も取れませんが、この状況でお取り寄せのセットを提供されています。 まず第一弾はこの時期だけの貴重な花山椒を使った鍋。実際の花山椒のピークの時期とは若干ズレてるかなと思いましたが、特に品質には問題ない感じでした。 近江軍鶏も初めて頂きましたが、食感も風味も素晴らしい。 一部は焼いてみましたが、より美味しく頂けました。 花山椒以外の筍や山菜、野菜も流石のクオリティで、これを自宅で頂けるのは本当に贅沢で貴重な機会だと思いました。 なかなか実際のお店の方に伺うことは難しいですが、落ち着いたら是非伺って、色々な料理を堪能出来たらと思いました。 大変だとは思いますが、今後もこの様な企画は季節ごとでも続けていって貰えると有り難いなと思います。
2021/07訪問
4回
半年以上を空けて、久しぶりの訪問です。 今回もランチでの訪問です。 夜は周辺は街灯も無く真っ暗で、心細いと思うし、迷いやすいと思うので、初めて伺う方はランチでの訪問がオススメです。 とは言え、何のサインも無いので、地図を見ながら進むしか無いのですが。 今回は久しぶりに宮島口から歩きましたが、タクシーを使うなら、予め予約したり、アプリで呼んでおかないと宮島口駅前からタクシーを捕まえるのは非常に困難です。 広島から向かうなら一つ手間の阿品駅前にはタクシー会社もあり常駐されているので、阿品で電車を降りて向かうのが良い様です。 お店の予約は波がある様ですが、人気店の割には直前でも予約は取りやすい様です。日によって、ランチがいっぱいだったり、逆にディナーがいっぱいだったりという事もありますが。 コースの流れ以前と同様。 旬の素材を使いながら、まずは米料理から始まり、前菜が続いた後、肉を途中に挟んで、魚、その後、肉、〆の料理と続きます。 ドリンクは今回もペアリングでお願いしましたが、こちらも途中で赤ワインが入って、白に戻ったりするので、違和感を覚える方も多い様です。 今回は見ていると、ペアリングを選択されている方は少ない様でした。 季節的に春から初夏は広島は食材的に難しいのかもしれませんが、こちらでもそう感じます。 実際に6月は通常の営業はお休みして、スタイルを変えて、惣菜屋さんとなるようです。 その間に今後のコース内容やスタイルも模索されるのだと思います。 7月以降、どういうコース内容で再開されるのか、今から進化が楽しみです。 山菜 煮えばな 平貝 山菜 黄身酢和 牡蠣 柑橘ジュレ 豚 肩ロース 玄米麹 甘鯛 原木椎茸 がんもどき 猪 ハンバーグ ご飯 グリーンアスパラガス 黄身醤油漬け レモン アイスクリーム 約半年ぶりに広島の宮島に程近い場所にあるAKAIさんへ。 前回は寒い時期の夜に訪問しましたが、今回は昼間に。 夜は周囲には何も無く真っ暗で、看板も無いので、不安になりながら向かいましたが、今回は一度行った場所だし、周囲も明るいので安心。とはいえ、真夏の炎天下に駅から歩くのはきつく、宮島口の駅前からはタクシーで向かいます。最近は駅前にタクシーがいない事が多いので、Uberで地元のタクシーを呼ぶのがリーズナブルだし便利な様です。大抵は数分で来てくれます。 お店に着くと前回同様に直ぐにスタッフの方が表まで出てきてくれます。 今回もおまかせコースにアルコールのペアリングを付けて頂きました。 前回の年始のコースに比べて、素材の良さを感じられ、相変わらず和の要素は強いが、AKAIさんらしい料理。 今回、驚いたのは鮎をおろして、ほぼ生で洗いにして出していて、小骨も気にならないし、厚みのある身も食感が良かったこと。 鮎は焼いたりコンフィにするお店が多いが、骨の処理と苦味をどうするか難しい食材。特にワインと合わせるなら苦味や生臭さはどうしても気になるが、こちらではそれらを全く感じず、上手く鮎の旨みを引き出している。 ペアリングもワインと合わせても面白かったかもしれない。 年末年始のコースは日本酒も多いペアリングでしたが、今回は一部のものに限られる感じ。お米と生に近い魚には日本酒を合わせている。比較的、味わいも強く、最近の造りではあるので、食事に合わせやすいものを選ばれている印象。 ワインも味わいはクラシックだが、自然に近い造りのものが多く、和食にも合わせやすいものが多い様に感じられた。 ただやはりクラシックなセオリー通りに近いペアリングとなっており、驚きはすくない。ソムリエが入るか、何らかのコンサルティングが入ると、より一段、良いお店になる気がする。 なかなか来れないお店ですが、また違う季節に訪れたいと思います。 広島駅から電車で30分ほど、郊外の宮島、厳島神社の玄関口の宮島口駅から更に徒歩で10分ほどの距離にあるお店。 少し高台の裏道の奥にある古民家をリノベーションされた雰囲気のある佇まい。 ただ、実際に歩いて向かってみると、ネット上の地図の通り、踏切を越えて、車一台が通れるくらいの細い道に入っていくのだが、あまりにも真っ暗で、そこに道があるのかもよくわからない。18時45分からの一斉スタートであるが、この時期は既に辺りは暗く、初めての訪問であれば、昼の訪問をお勧めしたい。 街や大通りからもそれ程、離れてはいないが、山奥に入った様な静けさと暗さは、よくこの場所を見つけたなという感じで、街灯も無く、更にお店の看板なども無い事から、正しいルートで向かい、実際にお店の前に着いても本当に合っているのか、どこからお店に入るのかもよくわからず不安になる事だろう。 お店の入り口は敢えてなのか、勝手口や茶室の入り口の様な狭くて低い造り。 実際に中に入ると古民家らしい雰囲気などは残しながら、カウンター中心の贅沢な造り。 敢えてなのか、店員さんは客側の方には入らず、荷物や上着なども預からず、客自らが管理して席の側に置く感じ。 客が全員揃うとドリンクやペアリングの確認をして、コースが始まるが、季節柄か、年始だからか、日本酒のペアリングが非常に多い設定であったが、お店側からも日本酒が多く入るけれど良いですか?との確認もあった。 なので、普段のコースの感じとは若干異なるのかもしれず、面白さはあるが、不思議な感じも若干、感じられた。 この辺は別の季節に再訪してみないと判断は難しいが、和のニュアンスが全面に出ており、都内周辺などでもよく見られる日本料理とクラッシックな洋食の部分が調和した料理に感じられた。貴重な食材はふんだんに使っているが、目立つ高級食材は使用しておらず、一般的な年配の客層が多いお店の様だが、そういう層には解りやすい内容だと感じられた。 また、料理に相当な自信があるのか、白い皿を敢えて使っているのは、最近の高級店の多くが有名な窯の作品を使っている中で好感が持てる。 ドリンクは日本酒とクリーンナチュラルなワインが半々くらいで、かなり日本酒比率が高いペアリング。質が高いものばかりだし、決してペアリングも下手では無いが、流れや特別感などで不思議に感じるものも多くあると感じられた。 料理は最初に〆の様な温かい米を使った料理から始まるのは面白さもあるが、季節的に次に冷菜が来るのはコントラストが激しく感じられた。 更に広島では流行りなのか、こちらだけでは無いが、ペアリングでコースの中盤にスパークリングワインを入れるのは、あまり納得感も無く、流れ的にも疑問に感じた。 コース中盤で魚料理の前に肉料理が出たり、合わせて赤ワインが出たりもするので、一部の年配のお客さんは戸惑っている様にも感じられた。 店主はかなり自身にも客にも素材にも真剣に向き合っている様に最初の挨拶から感じられたが、目の前で火入れする様子を見ても、何度も焼きの工程を繰り返して、仕上げる感じは、なかなかの真面目さも強く感じられ、トータルとして好感を持った。 丁寧に仕上げている事もあるのか、トータルで十品のコースであるが、店主自らが淹れるコーヒーを飲み終わるまで、ほぼ三時間の所要時間。 飲む事を考えると大半の客が電車で伺うことになると思うが、夜は30分おきにしか電車は走っておらず、タイミングを逃すと大変なので、ゆっくりとした余韻の時間を楽しみたい気持ちはあるが、オーベルジュでは無いので、終了時間はもう少し気を遣われるか、敢えて辺鄙な場所を選んだのだから、駅まで送迎するくらいはしても良いのではと感じられた。 なかなか人気も上がってきており、今後は予約も困難にはなるだろうが、別の季節に今度は明るい時間に訪れて、お店の周囲の雰囲気もまた感じてみたい。
2024/04訪問
3回
京都の地下鉄丸太町駅からも程近い裏通りにある木山さん。風情のある一軒家と異なりマンションの様な建物に入っていますが、入り口を一歩入ると、かなり雰囲気のある造り。 個室もいくつかある様ですが、この日は全9席のカウンターへ。 最近は店内や料理の写真は撮影禁止の様ですが、特に明確な説明はありません。外国人の客などは知らないまま、普通に撮影もされている様です。 ただ、提供されるワインなどの撮影は良いようで、グラスでワインをいただきながら、そちらのボトルも記録に残させて頂きました。 ワインは全てコラヴァンを使用しており、この手の日本料理店にしては、かなり豊富なラインナップ。ジュラの自然派なども扱い、全て親方が選んでサーブもしてくださります。料理だけでなく、ワインにも詳しいのは流石といったところ。 また、初めてシャンパーニュなどスパークリングワイン向けのコラヴァンを拝見しました。普通スティル様に比べると色々と制限はある様ですが、充分にクオリティは維持できる様です。 ランチとはいえ、充分な数のワインをグラスでペアリングしながら楽しめるのはかなり贅沢で優雅な時間の過ごし方だと思います。 席につくと、まず、井戸水の白湯が提供されますが、近くのKOKEさんなども、まずは敷地内の井戸水を使ったスープを提供されていますし、やはり、京都は水を大切にされているのが感じられる。 この日の内容は、簡潔でうる覚えながら、以下の様な流れ。肉料理はありませんが、充分な内容とクオリティ。昨今のコースの値段高騰から考えるとかなりリーズナブルだと思います。また、〆のご飯ものはサイズや種類を選べますが、ほぼ全員が全種類を頂いている様でしたし、全て頂くことをオススメします。 先付け 胡麻豆腐 白海老 潤菜 揚げもの おつくり 縞鯵 一番出汁 本枯節 鮪節 粗節 昆布 お椀 万願寺とうがらし ヨモギダイ お造り 鳥貝 肝醤油 和え物 焚き物 賀茂茄子 ズワイガニ ご飯もの 4種 蛸 卵 ちりめん山椒 卵黄 煮麺 湯葉 イサキ お新香 味噌汁 水物 スイカ 和三盆ゼリー 抹茶 水菓子 木の芽
2023/06訪問
1回
久しぶりのフロリレージュ。 前回訪問からちょうど一年でした。 今回も遅めの入店でのランチ。 席はほぼ全て埋まっており、皆さん、コースの途中まで進んでいる様子。 「分かち合う」と題されたシェアする料理があるので、どうしても早く入った方は料理を長く待つタイミングがあるので、ランチなどテンポよく頂きたい方は出来るだけ遅く入店するか、品数の多いコースの方が良いと思います。特に今回は見ていると早めにコースが終了する方が皆無で、ほぼ同時にメインに入っている感じで、トータルの所要時間は30分から1時間くらい変わってくると思います。 今回もランチでディナーのコースを頂きました。3割くらいの方がディナーコースを頂いている様です。前回ほど客ごとで大きく内容や順序が変わる感じが無く、客それぞれで組み立てている様にはあまり感じませんでした。 それでも同じ時季でも前回と被る皿は無かったのは流石。 今回はドリンクは一部ノンアルコールを含んだミックスペアリングでお願いしました。 大半がワインでのペアリングで一部日本酒も提供されます。ペアリング自体の精度はまあまあですが、料理や味わいの意図とは異なり、偶然、方向性が合っている様に感じるものも料理やワインの説明から感じたものもありました。 ノンアルコールのペアリングは、ワインよりも遥かに面白く、自家製のドリンクはどれも良かったです。一皿毎に食べ終わる頃のタイミングで中身の種明かしがされるので、想像しながら頂くのも面白い。次回は全てノンアルコールでも良いかと思いました。 料理の方は前半はこれまでよりも出来が良いと思える感じで良かったのですが、メイン以降、デザートもクラシックよりの味付けでかなり濃厚なものが多かったのは若干、残念。 全体的にもっとモダンに振っても良いし、サスティナブルを意識する皿が経産牛以外にももっと合ってもいい気がしました。 相変わらずスタッフは多めで、若い方が多い。その分、マニュアル通りの動きや対応が目立ちます。 シェフもほとんど客とはコミュニケーションを取らず、メインが出し終わると挨拶もせず消えてしまうのも相変わらずですが残念に感じます。 蕗の薹 トマト あん肝 百合根 筍 人参 独活 大根 分かち合う 蜜柑 フィナンシェ 贈り物 アマゾンカカオ 現在の場所に移転されてからは、初めての訪問。 この辺りの近所のお店には何度も来ていますが。。 階段を下る手前のビルの看板にはお店のサインが入っていますが、明確な目印はお店の入り口にも無いので、初めてだと迷う方もいるのではないでしょうか。 ドアを開けて入った先やダイニングの空間は特別感はあり、期待を感じさせますが、それ以降の体験は比較的、ドライだし、料理もワインも目新しさは感じず、心を動かされる事も、驚きもあまり感じられなかったのが残念だった。(別に不味い訳ではなく、充分、美味しいのだけれど。。) 食材は特に高級感のあるものを使っていないのは構わないし、拘りがあるのは、料理を見ていても判るだけに、似た様な味わいは、もっとカジュアルなお店でも最近は見られるし、一昔前のモダンスタイルの様にも感じてしまう雰囲気なのが非常に残念。まあ、何度か訪れてみないと実際の実力は判らないが、コース途中の数皿とデザートは特にそう感じてしまった。スタッフは若いながらも、かなり多いので、もっと手の込んだ料理を丁寧に、最新のスタイルで造り上げる事は可能だと思うのだけれど。 今回はランチでディナーのコースを頂いたが、周囲を見ていると半数がディナーコースを頂いていた感じ。 いくつかの料理は両方のコースで被るものもあるが、20人近い客が異なる時間に入店しているにも関わらず、ほぼ全員が同じ時間にコースを終了しており、早い時間に入ったランチコースの客は料理の間隔が非常に長く、数皿少ない短いコースにも関わらず2時間以上かかる感じで、イライラしているのが遠目にも判る。メインの料理がまとめて塊を焼いているので、それを同じコースの全員でシェアする為にそれぞれ時間調整が入ってしまう感じ。 遅めに入ってディナーコースを頂いても、途中気になる事が多少あったので、こちらに伺うなら特にランチは遅めの時間で予約した方が良いのかもしれない。 ワインやペアリングに関しては可もなく不可もなくという感じ。値段的にも料理と合わせてトータルで¥25,000程度(税、サービス料抜き)だと思われ、まあまあ良心的。 ただ、サービスは決まった役割をそれぞれ機械的にこなしている感じがして、もう少しひとりひとりのお客さんを丁寧に扱わないと、非常に大衆的なお店に感じられて、少し残念な気もしてしまった。
2023/02訪問
2回
数ヶ月前に新しい場所に移転されたばかりのレミニセンス。地下鉄の車道や千種駅からは徒歩圏内。周囲はほぼ住宅街で、なぜこの場所を選ばれたのか不思議。 あまり便がいいエリアでは無いという事もあってか、殆どの方がタクシーを使われていた。 以前のお店よりも広く、贅沢なスペース。 ただ、なんとなくレストランと言うよりは披露宴会場という感じで、雰囲気重視。店の前のアプローチも大きな段差が複数あり、スロープは設置されておらずバリアフリーで無いのは福祉や社会貢献に対しての意識があるのか疑問に感じ、本当に非常に残念に感じます。 昔のお店のオープン当初の頃の様に美味しいものを頂きに行くお店というよりは、お洒落で贅沢な雰囲気だけを味わいに行くお店に変わってしまっていた。 わざわざ遠方から訪れるべきという感じでは無く、名古屋らしい感じの地元の人向けのお店だと思う。 実際、横浜のサローネの様にお祝いで訪れている方が多いし、同伴と思われる客も複数。 その為か、比較的、広めの店内ですが、騒がしく感じられ、サービスの方の声も聞き取りづらいと思った。 また、比較的、室温が高めで、湿度も高いように感じられ、グラス内のワインも食事を待つ間に生温くなってしまいました。 決して店内の環境は食事するには最高な雰囲気とは言いがたい。 スタッフは多めだが、料理で使っている素材の説明も間違っていたり、自身なさげで、イマイチ、慣れている様に見えない。若いスタッフはほぼカトラリーのセッティングのみだが、これも辿々しい。 パンは安易に食感だけ意識している感じで、どれも子供騙しで、味わいは微妙で、食事やワインに合わせる事を考えているとは思えない。 本来なら適切な水分量と充分な湿度を保ってしっかり焼けば、表面のサクッとした感じはアラレを使ったり、揚げたりしなくても、出せるはず。 ただ肉と同時に提供された三つ目のものは美味しかった。唯一、日本のパンっぽく無く、食事にも合わせやすい感じだったせいかもしれない。 ペアリングもあまり上手いとは言えない。 どうしてこれを選んだのかなど蘊蓄は色々説明があるが、料理自体の味の方向性や素材の組み合わせのせいか、想定通りのペアリングが成立しているとは言い難い。 若干、後半に自然派っぽいものも提供されていたが、基本的にはわかりやすいクラッシックなフランスワインが中心。いくつかフランス以外のものも提供されていたが、何故、スペインやポルトガルのもので無ければいけなかったのか、味わいからは理解できなかった。 スタッフはちゃんと料理を試食して、シェフと共にワインを決めているのだろうか? 高級食材をどの皿も使っているが、素材が活きておらず、酸味や塩味がかなり控えめなので、年配の日本人向けのフレンチやイタリアンの様な平凡な味わいのバランスで非常に大衆的。旬の素材を中心にした料理では無いので、年中、同じ内容のコースが出来そうです。 美味しく無いわけではないけれど、どの料理も旨みの重なりだけで構成されている感じで、コースの前半で飽きてしまう。多分、シェフ自身のセンスというよりは海外での修行経験が無い事に加えて、海外のモダンなお店での食事経験が乏しいのではと感じられるが、客層的な問題もあるのかもしれない。 前菜でも変に砂時計を使って余韻を表現しようとしているが、逆効果だし、素材同士でのペアリングでは完全にドリンクとのペアリングを無視しており、アイデアとしても微妙。固形物同士ではなく、片方は液体にするか、最初から一つの料理として提供するなどの工夫が欲しい。 また全体的に季節を感じられる様な素材や料理が無いのも非常に残念に感じられた。 キッチンが多くなった席数に対応出来ていないのか、ワインの提供のタイミングと料理が運ばれてくるタイミングが合っていない。うまくサービスとキッチンのコミュニケーションが出来ていないのかもしれない。 肉の提供の頃になると、少しキッチンが落ち着いたのか、多少よくはなっていたが。 明確な一斉スタートではないが、時間に遅れてくる客が多いとタイミングを合わせているせいか、コース一品目が運ばれてくるのにも時間がかかっていた。(一杯目のドリンクから約20分後に一皿目が提供。) 時間が掛かるなら前室に案内したり、バーなどで過ごさせるべきだと思う。 器は相変わらず、国内の有名生産者のものを贅沢に使っている。ただ富山の釋永岳やshimoodesignのカスタムのものが目立つ。他県からの客も呼び込みたいなら、もう少し愛知周辺のものに絞っても良いのではと感じる。食材も含めて、ローカルガストロノミー的な感じは無く、ただ派手に見せたいのだと感じられる。また皿は温められているが、十分ではなく、料理の温度に合っていないものも。 最後の農福と呼ばれる皿は野菜のクリームシチューっぽい感じ。ホワイトソースメインの味わいで、これをなぜ肉と合わせるのか疑問。まさにお子様定食。 お茶菓子は当初のプリンや餅アイスをイメージしたものだけで無く、11種類にも増えていて、そちらから4種を選ばせる。ワゴンで運ばれて来て見せられるが、それほどの驚きは無い。コンビニやスーパーで買える市販のお菓子をそのまま真似ているだけで、まさに子供騙しなので、何かもう一工夫、欲しいところ。どのテーブルもそれほど喜んでいる様には見えなかったが、いつもは幼稚な客が多いのだろうか? また、お店の裏にはワインバーのスペースも作られている様だが、3時間も掛かるこのコースの流れで、こちらでワインをもう一杯とはならないと思う。周辺地域には二軒目に使えるまともなお店は少ないが。 食事前に時間があれば利用出来るのなら、一杯頂いてという使い方もありだと思うが、残念ながら、営業は遅い時間のみ。 どういうお店を目指しているのか、よくわからないが、今後の進化を期待したい。 特に愛知県を含めた東海地方のミシュランは2019を最後に選定されておらず、公式サイトへの掲載も2022年に終了している。移転に関係なくミシュラン星付きというのは間違いだし、今後も地域的な問題でミシュラン掲載というのは無い可能性も高いので、注意が必要です。 第一章 ~余韻~ 雲丹 キャビア フォアグラ 地魚 第二章 ~創造〜 サスエ 鱧 オマールブルー 第三章 ~記憶~ 天岩戸 鰻 肉 農福 第四章 ~安堵〜 天使音メロン 無花果 終章 ~追憶〜 茶菓子
2023/10訪問
1回
The Tabelog Award 2024 Bronze 受賞店
食べログ イタリアン WEST 百名店 2023 選出店
多比良/イタリアン、イノベーティブ
長崎県雲仙市国見町にあるイタリアンがベースのローカルガストロノミー的なお店。 島原鉄道の多比良駅が最寄りで、歩くと10分ちょっと掛かります。また近くには多比良港があり、フェリーで熊本側の長洲港から渡ることも可能です。 どちらの場合でも、タクシー乗り場にある電話番号から地元のタクシー会社に連絡して迎えに来てもらうのがオススメです。 周辺は農村地帯といった感じでビニールハウスや大きな農家が目立つ感じ。 お店の前まで来ないとそこにお店がある事に気付きませんが、店名が入った看板の傍から敷地内に入り、青い扉が印象的な小さな建物の中へ。 店内はいくつかのテーブル席に別れていますが、一部の席は若干近く、グループ客がいると騒々しく感じることもありそうです。実際、地元客の利用も多い平日は注意が必要です。 お店はご夫婦で営業されている様で、基本的には料理もワインのサービスもシェフのご主人が行い、サービスの補助を奥様が行なっている感じで、詳しい説明などは全てシェフがされていました。 全体的に落ち着いた雰囲気で、シェフも奥様も穏やかな対応。 料理はまさにローカルガストロノミーといった感じで、地元の素材を贅沢に使った感じ。 素材の旨みを重ねて、素材の良さを引き出している。 旨み、酸味のバランスも良く、ワインとの相性も良い感じに仕上げている。 また火入れや調理法も工夫されていて、食感も良く仕上げていたり、料理の温度感も良い。 自家製のフォカッチャも2種類提供されているが、水分量が多い生地で、モチモチ感もあり、長時間発酵の酸味も仄かに感じられる。料理にもワインにも合うバランスの良い味わい。 ランチもディナーも一斉スタートのおまかせコース一本だが、所要時間は二時間半くらい。ディナーは帰りのフェリーの最終時間に合わせて、早めに提供するなどの対応もされている様なので、次の予定などがあれば、予め相談されてみるのも良いかもしれない。 ドリンクは最初からアルコールペアリングの用意があり、飲まれる場合はこちらがオススメ。トータルでワイン一本分くらいとの事であったが、あまり飲まれない方は少なめのハーフの量でのペアリングもある。 ノンアルコールドリンクなど一杯でコースを通して過ごされる客も多いけれど、お店にも失礼だし、ノンアルコールでも数杯をペアリングの様に頂くのが良いと思われる。 ペアリング自体はクリーンな自然派ワインからクラシックよりのものまで、バリエーションは豊富。 シェフが選んでいる事から、きちんと料理もワインも引き立つ感じでセンスもよく感じられた。 〆の飲み物がデフォルトでコーヒーな点は拘りもあるし、日本人には特に問題も少ないと思うが、将来的にはハーブティーなども推していくなど、世界的な客層にもフレキシブルで対応できる様にしていくと、またレベルが上がる気がする。 なかなか伺いづらい場所ではあるが、長崎や熊本周辺に来る機会があれば、また足を伸ばしてみたい。 湧水パン 突出し 味重 モリ突き海中神経締め 初夏 素麵 親鶏昆布 粉物 肉 デザート 寺門さん焙煎珋琲
2023/07訪問
1回
阿佐ヶ谷の裏通りの住宅街とも言える一角。 普通に前を通っても、外の待ち合わせスペースは影になってるし、通り沿いに人が立ってなければ、そこにお店があるとは判らないですね。 今回は予約した時間の10分ほど前に到着。何人か既に外で待ってます。程無く、店員さんが外に出て来て、予約名を聞いて来られます。そのまま暫く外で待ってると、順に呼ばれて店内へ。 席について暫く待ってると、メニューを渡されて説明が。残念ながらランチでもTOKYO-Xのシャ豚ブリアンは売り切れとの事。 代わりに愛農ナチュラルポークがあるとの事で、そちらを注文。単品からは敢えて脂が多いであろうミルフィーユかつを。 注文を終えるまで、店内に入ってから、ここまで約10分。 ドリンクも頼んでおくと、その後の待ち時間もどうにか待てそう。。 20数分待ってると先ずは定食が。単品は後程との事で、先にシャ豚ブリアンから。やっぱり品種が違うからなのか、熟成度合いが違うからなのか、肉質は柔らかさも、旨味もそこまで感動するほどは感じない。そのまま、塩、ソースやドレッシングをかけたキャベツを添えてなど、試してみたけど、食べ応えも味わいもイマイチ。普通に低温で調理したトンカツとしか感じない。 その他、キャベツは美味しい。ごはん、豚汁はまあまあ。その他付け合わせも拘ってるのかよくわからない。付け合わせは客が座ってるカウンターの目の前にそれぞれの配膳用のトレーに既に並べられて数十分放置されています。どうせトンカツの調理に数十分掛かるのだからトレーにのせるのは提供する直前でも良いのではないかと思いました。衛生的にもよくないし。 追加のミルフィーユかつは思った通り、脂は多め。ジューシーだけど脂っこすぎる。。何故か市販のものだと思われるチリソースがついてくるが、甘すぎてカツに合うとは思えなかった。普通にトンカツソースか酸味もあるドレッシングの方が合いそうだった。オリジナル感を出したいならオレンジなどの柑橘類を使ったソースの方が面白いだろう。 ビールはキリンのものが2種類あるがフルーティなものはワインとブレンドした様な味わい。。美味しいがトンカツに合うかは疑問に感じた。もう少しトンカツソースがアッサリめなら比較的合うかもしれないが。 トータルでも、この内容のランチに五千円以上出すのは何度も並んでまで味わおうとは思わない。TOKYO-Xなら、もう少し感動はあるのかな??
2019/09訪問
1回
押上の人気の焼き鳥屋さん。 ストップ制でお腹がいっぱいになる前に声掛けする感じ。野菜串も含め、最近は30種弱くらいを用意されている様です。特にお酒をあまり飲まないなら軽く一通り頂けると思いますが、〆を食べても苦しくならない程度に抑えるなら、20種類くらいで抑えるのが良いと思います。 こちらは早い時間は16時オープン。暖簾は直前まで出されないので、予約時間丁度か、少し過ぎたくらいに伺うのが良いと思います。 入店時に軒先で予約名を聞かれますが、大声で店内に名前を叫ぶのはやめた方がいい気がします。 コースが始まると最初の串が焼き上がるまでは10分程度、そのあとも5分間隔くらいで串は提供されますが、結構、最初の数本は提供が遅く感じられ、手持ち無沙汰。 おしんことシンプルな大根おろしだけでは、少し寂しい。 串自体のクオリティですが、親方が京橋の新店の方で焼かれているので、焼き手が変わっている。最初の1本目のささみが表面がパサパサで美味しく無くて、最初からテンションが一気に下がってしまった。 その後のどの串も意外と焼きも塩加減もムラがあり微妙に思え、なかなかこれはと思えるものが無く、これなら値段も半額以下の小さな町の焼鳥店に行った方がマシだと感じた。 元々なのか、焼き手が変わったせいなのか、焼鳥有名店でここまで微妙に感じられたのは初めての経験。先日の新店舗に伺った際に親方が焼く焼き鳥は美味しかっただけに、非常に残念に感じられた。 〆の親子丼も卵は美味しいがそれだけという感じ。スープも塩加減が微妙だし、美味しくない。親方不在だとここまで微妙になるものなのだろうか?全体的にバランスやクオリティ、安定感も乏しい雰囲気で残念だった。 さび焼き ささみ 血肝 レバー 銀杏 砂肝 ししとう 手羽元 脛肉 ネギ わさび 厚揚げ つくね 石川芋 里芋 やげん軟骨 白玉 うずら卵 丸ハツ 茄子 手羽先 ペコロス セセリ ハツモト 皮 天王寺蕪 膝周り 親子丼
2023/11訪問
1回
2ヶ月半ぶりの外出は、3ヶ月ぶりのサエキ飯店さんでした。 自宅から一歩も出なくても仕事も生活も出来るのは、以前から何度も試していましたが、ここまで長期になるのは初めてでした。それでも社会貢献も出来るし、経済を回す事も可能だし、暫くは今の生活は続けていくかもしれません。 元々、4月、5月は休みを取られて海外に行かれる予定でしたが、結局、休みは取れない状況に。。 料理の内容は若干変化がありましたが、丁寧な仕事で素材の良さを引き出されていました。 一品目から蛙を出される冒険もされていましたが、日本では中華でも、あまり使わないハードルの高い素材ですが、普通は鶏の手羽の様に感じる素材ですが、火の通し方が上手く、白身魚や河豚の様にも感じます。脚だけでは無く、肩も使ってるのもあまり見かけないと思いました。 相変わらずの人気店で、お客さんも入っていますが、常連さんも増えてるせいか、余裕も出てきたのか、サービスのタイミングや愛想などは以前よりも格段に良くなったのではと感じました。 2ヶ月ぶりの訪問でした。 最近は以前にも増して予約が難しい。 それでも常に3割程度は新規の方が訪れる機会は作られてるようです。 どうしても予約が取れないお店に行く事がステータスになってる方もいたり、自分が食べたいものだけ食べたいという様な変わった方も一部にはいる様ですが、何度か訪れてる方は全てを理解して美味しいものに対して情熱を持ってる方が多そうですね。 まずは珍しく香港のクラフトビールから。 結構、ちゃんと造っていて美味しい。上海とか香港とかは世界的にも外国人が多い都市なので、クラフトビールもクオリティ高いですよね。 ワインは色々並べて貰って、それでもやっぱりムツヴァネが良いと思い、顔が描かれたラベルが印象的なDOREMIを選択。 香りも味わい結構しっかり。タンニンもあり酸も控えめなので、幅広くペアリング出来ると思います。コルクのデザインもなかなか凝っています。 ・前菜 鴨肉、鶏レバー、豚耳 どれも相変わらずの美味しさ。臭みは全くない甘みと旨味が押し寄せる鶏レバーは流石。素材の良さ、新鮮さ、丁寧な仕事が前菜の一口目からよくわかる。 ・前菜の揚げ物 優しい大根餅の味わいも相変わらず。 ・鳩の紹興酒漬け 鳩の肉と紹興酒の味わいの相乗効果で素晴らしい旨みよ美味しさ。解剖図を見てる様な鳩の頭は、小さな脳みその美味しさに感動しました。 ・烏賊のスパイス煮 イカの美味しさに感動。 こういう出汁にするとイカの臭みが出そうだけど、全くない。 イカの火の通り具合も絶妙で柔らかい。 味はしっかりだけどじゃが芋とパクチーのお陰で意外と軽く食べられる。臭みは素材が新鮮なら出ないとの事でした。 クミンが効いているので、人によってはカレーの様に感じるかも知れませんが、個人的には出汁の旨さ甘味が印象的でした。 ・スープ スープで一息ついて。 シンプルですが優しい味わいに驚かされます。 ・大山鶏 じっくり油を掛けながら火を入れた大山鶏。 脂が落ちてパリッとした皮にふっくらとした身が凄く美味しい。優しい鶏肉の旨みはそのままで、まるで北京ダックの様な皮の感じは新鮮。 ・小松菜の菜花と筍の煮物 春らしい苦味と旨味が良い感じです。 ・牡蠣 表面が艶々に輝き、ふっくらとして、見るからに美味しそうな牡蠣。ハタとかの魚料理によく使うソースですが、牡蠣とも相性は抜群。御飯にのっけて頂くのもありですね。 ・担々麺 以前に頂いた時から、麺が変わっていました。スープの美味しさと山椒の効きは相変わらず。 麺は刀削麺を意識したと言い、長さは刀削麺より長いけど、似た様な食感。生麺の良い感じが出ており、麺の中央が少し厚く、端の部分が薄くヒダの様になってる面白い形状。いつか自分でも再現してみたい。 ・上湯麺 今回は2種類、両方とも頂きました。 細麺の卵麺の食感がとても良いです。乾麺ではなく、生麺の様。食べ慣れない方はゴムの様な食感に好き嫌いが別れるそう。スープも相変わらず優しい味わいですが旨味もしっかりで美味しいです。 ・デザート。 いつものアイスだけで無く、フルーツも付いてちょっと贅沢。 食後に遅くまで色々と話す機会もありましたが、どんな想いでお店をやられてるのか感じられる機会になりました。 どのお客さんが以前に何を食べているのかも、きちんと記録し、把握もしている様で、新しい料理や旬のものも入れながら、繰り返しでも食べたいと思えるものも入れる工夫もされているそう。 二度と同じものは出さないとか、高級食材ばかり使う様なお店では無く、本当に美味しいものが食べたいというお客さんに気軽に何度も長く来て頂ける様なお店を目指しているのがよく分かり、人気が出過ぎてしまうと難しいところはありますが、今後も頑張って欲しいと思いました。 昨年春にオープンして以来、常に話題のお店。夏には予約困難店となっていましたが、ようやく数ヶ月ぶりの訪問です。 以前に比べても知名度も上がったし、予約の方も相変わらず取るのが大変。。 今回は初のテーブル席で、また違った雰囲気です。そんなに大きなテーブルではありませんが、カウンターよりもゆったりかもしれません。 でも、カウンターだと目の前の調理の様子が見られるので、初めてだとカウンターの方が良いかもしれませんね。 ということで、新年早々、貴重な席で、クオリティの高い丁寧で優しい料理と自然派ワインを堪能しました。 ワインは以前に伺った際にも特にジョージアに拘っている訳ではないとの話でしたが、イタリアやフランスの自然派ワインも少しずつラインアップが増えている様子。 ただ有名なものや高級なものでは無く、きちんと優しい中華料理の味わいにも合うものを選ばれているのには好感が持てます。 予約が取れないことで、特に美味しいものが本当に食べたくて来ているのか疑問を感じる客も増えていると思いますし、ワインもあまり飲まない方も多そうなのは残念ですが、やっぱり評価され過ぎるというのもお店としては大変なのでしょうね。 料理に関しては相変わらず丁寧で基本に忠実に作られた優しい味わいの広東らしい感じの料理だと思います。とりわけここが凄いとかモダンな要素も無いので、その分、本当に真面目に料理されているのが強く感じられます。今後、予約が取りづらいことへの対策と、料理にもう少し遊び心が入ってきたりしたら、ミシュランの星も取りそうかななどと思います。 またタイミングよく予約が取れたら、伺いたいと思います。 念願のサエキ飯店さんへ。 特に拘ってるわけでは無いらしいけど、広東料理とジョージアワインのお店です。 4月にオープンされてから、話題のお店で、既に予約困難店に。完全にお一人で営業されているので、なかなか大変だし、現在の予約が取れないお店という状況も不本意なところもありそうな感じもします。 9月の予約は開始から一時間ほどで埋まってしまった様で、今回は本当に貴重な機会。 ただ、そういう事は関係なく、本当に優しい味わいで料理は美味しいし、最近は中華と自然派ワインのお店は増えていますが、ジョージアのオレンジワインとの組み合わせもなかなか素晴らしいと感じました。 10月は、ほぼお休みを取られるそうなので、次は11月以降か。。また、機会があれば、予約取ってみようと思います。 以前はアラカルトも提供していた様ですが、最近は一人8000円のおまかせコースのみの提供です。 コースはまずは、蒸し鶏の紹興酒漬けから。印象的な食感のコントラストと味わいが素晴らしく、一気に期待が高まります。 そして、見た目にも美しい、豚耳と豚足の煮こごりと、鶏レバーのソースと続きます。 揚げ物は3種類。腐乳煮付けた豚肉、大根餅などを五香粉と塩で頂きます。 つぶ貝の麻辣煮込みは、食べにくいけど、火の通り方も絶妙でスープも美味しいです。 続くスープも優しい味わい。烏賊の炒め物はワタの旨味も感じる濃厚な味わいです。 目の前では、鳩に油を掛けながら火を通していく姿が。 現れた二羽の鳩は輝く美しさ。頂くと若干クセのある部分もありますが、大変美味しいです。 ハタの蒸し物も中華ではよくある料理ですが、これもセンスを感じる良いバランス。 どの料理もワインを飲みながらでも、やっぱりご飯も欲しくなる味わいですね。 〆は担々麺。爽やかな山椒の香りと味わい。かなりフレッシュな感じがしたので、生のものを使っているのでしょうか?結構、食べ始めはしびれを強く感じたので、辛いのが苦手な人にはキツかった様です。ただ、時間が経つと旨味が前面に出てくるので、スープも全て飲み干しました。 最後は紹興酒のアイスで終了。 紹興酒感もありますが、トータルでは昔懐かしいコーヒーアイスクリームの様な風味も感じました。 ワインはジョージアのものが中心ですが、最近は拘らずにイタリアのものなども入れている様です。 比較的、綺麗なジョージアワインが多く、ジョージアのペットナットも初めて頂きました。 なかなか予約は取れないと思いますが、このスタイルのお店はまだまだ貴重ですし、ぜひ、また伺いたいと思います。
2020/06訪問
4回
約半年を空けての訪問。 以前は昼間に訪問していましたが、最近は平日は夜のみの営業になっており、初めてディナータイムに訪問しました。 夜はこの時期、お店の周辺は真っ暗なので、タクシーで向かいますが、場所は知っていても目立たないので、判りづらい。 またこの時期は特別メニューとなっており、11月、12月は通常より約2万円近く高く設定されています。この価格も以前の同じ時期と比べてもかなり高いものになっています。 明確なメニューの説明はありませんが、11月から解禁される蟹を使ったメニュー構成で、漁次第な部分もありますがブランド蟹の加能ガニ、香箱蟹を贅沢に使用されています。 店内のダイニングエリアに入った瞬間から濃厚な魚介の香りがしており、後にわかりますが蟹の濃厚な出汁の香りで、コースが始まる前から蟹好きはテンションが上がるかもしれません。 また席に予め置かれたメニューを見るといつも通り、絵で表現されているので、詳細は判りませんが、蟹の図柄が多く並び、完全に蟹尽くしなのが判ります。 元々、実家が北陸で蟹は子供の頃からよく頂いていたので、それほどズワイガニには興味が無く、金沢などこの時期の蟹フィーバー的な様子には若干、引いてしまいますが、コースが始まると、まずはその日に提供される加能ガニが盛られて見せてくれるので、その大きさと迫力には自然と気分も上がります。 目の前でシェフが蟹を捌きながら、コースの料理も進む感じ。 一部のメニューを除いて、図柄が蟹じゃないものも、蟹が使われた料理が続きますが、違う形で蟹の風味や味わいが表現されており、シェフの遊び心も感じられ、意外と飽きずに最後まで堪能しました。 ドリンクはペアリングでお願いしましたが、最近は自然派よりのものを多く提供されているとの事でしたが、比較的、クラシックなペアリングも多い様に感じました。この料理の流れだともっと攻めても面白い様に感じました。 更にいくつか気になった点が。 元々、時間が掛かることは判っていましたが、以前よりも更に長く時間が掛かっていて、入店から約4時間掛かっている。最後のフィナンシェが提供されたのは21時半以降です。新幹線などの終電がある方はかなり注意です。 また、ディナータイムという事もあってか、以前よりもお祝いの為に訪れる客が多く、遠方から美味しいものを頂くためだけに訪れる客は皆無になっており、有名店や派手な演出を求める客層になっているのは残念に感じられた。 一度は体験しても良いかなという、かなり贅沢な内容ではあるが、価格に見合うかどうかは疑問も感じられる。 ただ通常の季節のコースはまた時間を置いて頂きに伺いたいと思います。 人参ムース 蟹 外子 脚肉 タルト 蟹 お椀 カマス 根セロリ シークワーサー ブリック 香箱蟹 酔っ払い蟹 白子 焼き蟹 蓮根 生松茸 蟹爪 しゃぶしゃぶ アメリケーヌ ポテト 国産黒トリュフ 蟹 蟹味噌 ブリオッシュ ルッコラ マッシュルーム サラダ 仙台牛 牛タン シチュー 松茸ごはん 蟹肉 チャウダー 約半年ぶりにこちらへ。 今回もランチでの訪問でした。 市内の桜もほぼ散って緑の葉が目立ちますが、少し肌寒い風が吹く中、向かいます。時間もあったので、タクシーで向かうつもりが、のんびり散歩しながら。 浅野川沿いを歩き、東茶屋街の外れを抜けて、神社などが並ぶ古い街並みを抜けて、少しずつ山の上へ。 途中の眺めも良く、少しハイキング気分。 それでも意外と近く、15から20分も有れば、東茶屋街からも歩けると思います。 11時半過ぎに到着し、ベルを鳴らします。前回訪問時の事を覚えていて下さっていて、今回も三時間くらい掛かるし大丈夫ですかと。前回もそうですが、夜の予定は遅めにしていたので、今回も大丈夫と伝えます。 ただ今回は個室は入っていなかった様で、メインのカウンター席だけという事もあり、前回より30分くらい早くコースは進んでいたと思います。 それでも、観光で訪れる方は、当日の予定はこちらだけにしておいた方が、時間もフレキシブルに調整出来るし、お腹もかなりいっぱいになるので、他のお店での食事に影響が出ることも無いと思います。 このシーズン、連休前という事もあり、比較的、都内など遠方から訪れる方は少ない様。この日のお客さんもほぼ何度か訪れた事のある地元の方が多かった様です。 変わらずメニューは絵で書かれており、想像しながら、料理が提供されるのを待ちます。 ドリンクはフルペアリングで。ただ、話していると、アルコールだけでは無く、ノンアルコールも多く準備はしており、ノンアルコールだけのペアリングも可能との事。ただ準備もあるので、予約の際に伝えて欲しいとのこと。今回はワインとノンアルコールを半分ずつくらい交互にミックスで出して頂くことに。 いくつか料理に合わせてお茶やハーブなども使ったノンアルコールを出して頂きました。レベルは決して高いとは言えませんが、工夫は色々とされており、面白さはあり、今後の進化に期待します。 昼という事もありますが、ワインなどは飲まず、ノンアルコールや炭酸水など一杯だけで済ます客も多い様で、そういう客に合わせた料理の分量はワインペアリングを選んだ客に対してはかなり多め。予めノンアルコールかアルコールペアリングを含んだコース設定にすれば、客単価も安定するし、コースの量も調整しやすい様に感じ、今後、検討して欲しいと思いました。 料理は地元の食材をふんだんに使っていますが、やはり高級食材も目立ちます。前回ほど既視感のある料理は少なかったし、より食感や旨みを意識された感じが出ていたのは好感が持てた。 ワインもフルペアリングの内容を見ていると自然派ワインや日本ワインの利用も増えていて、良い感じに。 クラシックな高級ワインは使うのは完全に無くすか選べる様にして、ナチュラルワイン中心のペアリングにした方がこちらの料理には合うと感じました。 タイミングを見ながら?また別の季節に伺いたいと思います。 以前から気になっていた卯辰山のMakino ncîさんへ。 卯辰山といえば、ヘルスセンターのイメージですが、後のサニーランドも無くなり、動物園も移転した事で、市の中心に近いにも関わらず、今ではかなり落ち着いたエリアの様です。 建物も斜面に建てられた古い一軒家で金沢市の中心部を臨む眺めは、なんとなくサンフランシスコの街並みを思い出します。 お店はミシュランの星を取っている事もあり、この地に移転してからも、遠くからのお客さんが増えている様。平日のランチにも関わらず、ほとんどのお客さんが観光で金沢を訪れている方々でした。初訪問と思われる方が多く、会話を聞いていると、あまりモダンな料理に慣れていないか、有名店や予約困難という事に重きを置いており、食事の中身についてはあまり解っていない方が多く、ちょっと残念にも感じました。この辺は地方でも都内でも有名店特有の悩みの様にも感じます。 その為か、本来、きっとシェフがやりたいスタイルとは若干ズレたコース内容になっており、近隣の珍しい素材をふんだんに使っている点は好感を持ちますが、客層が求める高級食材を前面に押し出した料理と皿数になっていると感じます。その為、一番の問題ですがランチにも関わらず、4時間近くコース終了まで掛かるのはどうかと感じました。実際、観光客にはその後のプランやディナーにも影響が出てしまうので、こちらに訪れる際は、他に予定を入れない方が良さそうです。 ワインはペアリングでも提供しており、一品ごとにクラッシックなフランスワインを中心に合わせて頂きます。これも客層的には、判りやすく良いのでしょうが、料理をカジュアルな感じにした上で、よりフレッシュさのあるワインを合わせた方がシェフやお店の雰囲気にも合うと感じました。 追加になりますが、今回の料理に関しては地元の食材よりも高級食材が目立ってしまっており、素材の組み合わせも味わいも驚きはほぼ無く、初訪問ながら既知感の強い料理ばかりだったのが非常に残念。特にどこかのお店のオマージュや真似をしているという訳では無いと思うが。客に合わせ過ぎず、もっとシェフの個性を出すべきだと感じた。 ただ機会が有れば、別の季節にこちらのシェフの料理はまた頂いてみたいと思いました。
2023/11訪問
3回
半年と少しの期間を空けての訪問です。 前回訪問時は色々と驚かされる事も多かったですが、今回は色々と心の準備もしながらの訪問でした。 その為か、入店して直ぐに気づくのは、出汁の良い香りが店内に既に拡っている事。湿度や気温の違いもあると思いますが、これは気分も最初から上がります。 出汁は料理によって使う昆布も変えており、やはり拘りも感じますし、面白い。一品目から、出汁が素材を引き立てている事がよくわかりますし、それぞれの旬の素材も適切な下処理、調理がされて良さを最大に引き出されている事がよく解る。 全体的にコースの流れは変わりませんが、素材としては、若干、寒い時期の方が面白さはあるのかなと感じましたが、何度か訪れてそれぞれの季節の良さを感じてみたい。 お店によると5月から始まる潤菜はかなりオススメの様で、既に予約はほとんど埋まっているとのこと。来年は狙って訪れてみたい。 ドリンクは今回も日本酒を色々と合わせて出して頂きました。大将も変態だというくらい日本酒の知識を持つスタッフが拘って選んだものを二品に一杯くらいのタイミングで頂きましたが、出汁の強さをしっかりと受け止める感じで、食事とのペアリングをちゃんと考えられている。 日本酒単独では未だに淡麗辛口が一番だと思い込んでいる人も多いが、現在の楽しみ方ではやはり生酛造りなど、旨みや酸味があるものが良いと思う。 〆の煎茶まで、今回も楽しませて頂いた。 これだけの有名店、人気店でありながら、クオリティも高く、予約も比較的取りやすいのは奇跡的。また、タイミングを見ながら、訪れたい。 ただやはり、広島県内の客層の悪さは前回同様に感じられたのは残念。ここだけでは無く、県外から広島の有名店に訪れる方は気にし過ぎない様に注意して欲しい。 鮑 朝採れ白筍 羅臼昆布 鯛の子 京湯葉 平貝 雲丹 地中海の塩 甘鯛 利尻昆布 おこぜ 熟成2日 鯛 熟成2日 甲烏賊 熟成5日 白甘鯛 熟成1週間 桜鱒 おじや 紅瞳のどぐろ キャベツ 沼本ビーフ サーロイン 出汁しゃぶ 真昆布 鯛飯 筍 玉子 煎茶 一煎目 41度 お茶菓子 煎茶 二煎目 30度 広島市内の繁華街から少し離れた中央通りと平和大通りの交差点から一本入った富士見町にある日本料理店。 この周辺はこちらのお店の影響か隠れ家的なお店が増えていますが、人によっては馳走通りと呼んでいるらしい。 色々と噂は聞いていたものの、広島市内のお店としてはというか、全国的にもまさにトップクラスの料理店だと今回、改めて認識しました。 今回、普通にネットからの予約。 数日前に女将から携帯のショートメールでご挨拶と質問が。何故か県内か、県外からかの訪問か、聞かれるので不思議に思っていましたが、食事の中盤頃には、その答えが自ずと理解できました。 店内は現在はカウンターのみの利用で、目の前で大将が仕上げていく感じで、臨場感がある。 コースが始まる前にも大将や女将などとも色々と話が出来、その考え方には一部の人には抵抗もあるかもしれないくらい、繊細過ぎる程に拘りも強いが、自信の表れともいえるほど豪快さもあり、個人的には親近感も持った。 料理は日本中の信頼の出来る生産者から一番良いものを仕入れており、そのクオリティは素晴らしい。 見た事も無いくらい大きく肉厚の鯵を一番最初に見せられて驚きからコースが始まり、一品ずつ提供されるお造りも新鮮なものから、適度に寝かせたものも含め、どれも味わいも食感も驚かされた。 ぽん酢も美味しく、全て飲み干したくなるくらい。 肉にも拘りの高森和牛が使われ、適度にサシが入っている。焼いたものも味わいが素晴らしいが、しゃぶしゃぶも火が入り過ぎない様に銅鍋には氷から入れられて、低い温度で仕上げられていく。 器には出汁に浸かった状態で提供されるが、蓋を取った際の見た目にも適度に火が入った半生の状態で美しい。 出汁の味わいも素晴らしく、全て飲み干したくなるし、これで饂飩を頂きたいと思うほど。意外とそういう客は多いそうです。 出汁は使う昆布にも拘りがあり、2種類をコースの前半と後半で使い分け。水に関しても拘りを語っておられた。これがきちんと良い仕事をしているのが、どの皿を頂いてもはっきりと感じられる。 その後は〆の土鍋ご飯ですが、硬めに炊かれたものにイクラを混ぜて提供されますが、これがまた適度にイクラにも火が入って食感が楽しい。 最初から最後まで隙が無い、素晴らしいコースでした。 更にこの料理を支えるのが、合わせて出して頂いた日本酒の数々。こちらのスタッフの一人が唎酒師の資格を持っており、かなりの知識を持っておられる。大将曰く、変態との事。 自ら仕込んだお酒やアレンジを加えて提供されるものもあり、ここでしか経験の出来ない日本酒の世界を堪能出来た。 最後になるが、ここまで素晴らしいお店ではあるが、広島の客層の品の無さ、幼稚さを嫌になる程、感じさせられ、何故、最初の質問をされるのか実感させられた。 なかなか他の広島の高級店でも感じる事が無かった印象だが、年齢層の高い、成金の客が多いお店では、よくある光景なのかもしれない。 お店側も余程の事がないと注意はしないようだが、グループ客は最初から断るなど、改善はしていって欲しい。 客層以外は良いお店だと思うので、また機会を見つけて通っていきたいお店です。 雲丹 茄子 鯵 本ミル貝 お椀 甘鯛 お造り 虎魚 ミズイカ 金目鯛 鰆 鯵 煎茶 二煎 高森和牛 31ヶ月 無経産 焼魚 真魚鰹 和牛 サーロイン しゃぶしゃぶ 白胡麻プリン