ご飯が惜しい　今日の日替わり定食 : 藤九寿司

　近くの居酒屋さんにランチに行ったら13:15頃でもう「ご飯がなくなりました」と言われ、牧野の行きつけの散髪屋にいくと17:10まで予約が入っているとのことで予約だけ入れ、久しぶりにこちらの店に寄りました。

　日替わり定食を注文。
　
　待っているときにメニューを見ていると、Google Mapsで最新情報を発信している旨書かれており、「フォローしてね！」とあります。
　フォロー機能なんてあったっけ？
　開いても見つかりません。
　料理が来たときに聞くと、「係のものが作ったのでわたしは詳しくはなくて……」とのこと。
　あとでよく調べると、デバイスやバージョンによってあったりなかったりのようです。

　品数多いです。
　炊き合わせ。はんぺん、白菜、かぼちゃ、高野どうふなど。
　水菜のサラダ。さっぱりしていていいです。
　じゃこ、キュウリ、かにの酢の物は甘酢で、口内を刺激しないやわらかい味。
　刺身はぶり？　が2切れ、とまぐろが3切れずつ。ブリは味が活かっていて新鮮です。しかし身質自体はそこそこでしょうか。
　味噌汁は大きな麩がふたつ入っています。
　そしてデザートにりんごが一切れ。
　
　メインの皿は鉄火巻きが2切れ、おから、漬け物、焼き魚の切り身が1切れ。
　4品を盛り付けることでひとつの主菜のごとき雰囲気を作る盛り付け技術と演出の妙、おからはさっぱりした中に旨味を吸い込んでおり、漬け物は演出のせいか本当にわたしにはわからない一工夫あるのか、単なるご飯の付け合わせ以上の存在感があります。
　焼き魚はぶりの粕漬けだったかな？　気がついていたら食べていたせいではっきりしません。自称鉄火巻き評論家にも合格の完成度の鉄火巻きは彩りのアクセントとともに寿司屋としての自己主張がさりげなく漂います。
　
　ひとつだけ残念だったのはご飯でした。
　味そのものはよいのですが、すこし冷めたような生暖かい温度――おかわりしても同じでした。
　なお、おかわりのときは小さなお盆で持ち運んでくれるあたりちょっと高級感があります。

　近くのスーパーで買い物をして、同じ通りにある中華屋さんにでも行こうかと思っていたのですが、閉まっていて（寂れた感じのお店なのであるいは……）道路を挟んでとなりのこちらにしました。
　
　店内はテーブル席ひとつ分のスペースを潰して堂々たる雛飾りがそびえ立っています。
　
　最初は天ぷら定食にしようかと思いましたが、日替わり以外は夜でもできるようで日替わりをいただき、さば寿司の小を注文（小は1000円、大は2600円、バッテラは450円）。
　お店でもいただけるそうですが、さば寿司は少しおいた方が良さそうなので持ち帰りです（晩酌のあて）。
　
　炊き合わせとコールスローサラダ、カニの酢の物、マグロとハマチの刺身、サワラの西京焼き、玉子焼き、鉄火巻き二切れ、みそ汁。
　みそ汁は「今日のみそ汁はTVでやっていた健康みそ汁です」
　赤味噌と白味噌、玉ネギのすりおろしにリンゴ酢というものだそうです。
　
　前回のセイロ蒸しほどのインパクトはありませんがボリュームもあり、おいしかったです。
　
　
　食べ終わるとさば寿司を渡されました。
　さば寿司は室温18度がベストなので今の時期なら、室内保存がよい、明日でも食べられるが今晩ぐらいが食べ頃とのこと。
　
　「大は倍ぐらいあるの？」とわたし。「大はサバ自体が大きいものを使っていて、酢飯もそれに伴って多い、そうですね倍ぐらいはあるかな」「バッテラもあるんですね」「はい、でもこっち（さば寿司）の方がお得と思います」
　
===================================================

　そしてその日の晩。
　
　ネタがとっちらかってしまっているのはバイクで運んだためで店のせいではありません。
　期待したより厚みがないのですが、1000円ならしょうがないか。
　
　酢の加減はなかなかのもので、酢飯も固すぎず良い頃合いです。
　1000円でこれなら満足ですが、2600円の方を脂ののった時期にいただいたらもっとおいしいのでしょうね。

　11:20頃訪問すると、「まだなんですけど」
　食べログでは11:00とありましたが、変更があったのでしょうか（修正済み）。
　お茶も出していただき、オーダーも取っていただき、11:30まで店内で待たせていただきました。
　
　寿司屋なのだからということで今回はにぎり定食です。
　先ににぎりが、一足遅れてうどんが到着しました。
　
　にぎりは八貫。
　イカ、マグロ、ぶり、イカ、ヒラメ、エビ、玉子、うなぎ。
　
　表面の切れ味が見事です。
　特にイカは丁寧に松笠の切れ目が入れてありました。
　
　どのネタも鮮度がよくおいしいです。
　ブリとヒラメは時期柄脂がしっかりのっています。
　
　そして鰻、このお店はさば寿司と鰻が売りらしく大書して壁にはられています。
　鰻は「創業以来継ぎ足しのタレ」だそう。
　確かにおいしい鰻でした。
　
　ただ、にぎりはやや固めでしょうか。
　また、ミスなのか意図的なのか知りませんが、いか、マグロ、ぶりはわさびが効きすぎでした。
　
　うどんはキツネと火の通った玉子が入ったものです。
　だしはやや淡口の昆布味。
　
　
　充分値段の価値はありますが、お得度は日替わりかな。

　1954年開業、老舗のお寿司屋さんです。
　ランチがお得と聞いて訪れました。
　
　駐車場は向かいにあり約10台とのこと（「約」って何？）。
　
　お店の構えは京都・伏見の酒蔵でも改造したかのような趣です。
　
　店内は奥に広く、カウンターはないようですね。
　
　日替わりのボリュームが気になりこれを注文しました。
　
　お店の壁にある値段表をパチリ。
　「写真撮ったはるけど」（最近撮影関係でトラブルに遭ったのでちょっと警戒）「今は値段違うよ」
　え？
　「これは消費税5%の時の値段。10%になったら書き換える。これだけ一気に書くのは集中力がいるので」
　
　お膳が運ばれてきました。
　「蒸籠はタイの蒸籠蒸しです。お熱い内にどうぞ」
　
　
　まずはごはんを一口。
　しっかり丁寧に処理されたのが分かるおいしいごはんです。
　
　蒸籠のタイ蒸しはタイの風味がしっかりとして、白身ならではなおふっくら感もあってよいです。
　
　刺身はマグロが、まったく筋がなく、赤身の食感をありのまま味わうことが出来ます。
　ぶりも脂がのりすぎておらず、鮮度も問題なし。
　
　鉄火巻きもいい塩梅で口の中でほぐれます。
　
　ほかの料理も薄味ですが物足りなさがなく、満足度あり。
　
　ごはんはおかわり自由だそうです。