タイ風豚バラ唐揚げ(丼も)と黒かつカレー : 松乃家 なんさん通り店

「どれもピリ辛や珍しいもの好きにはうってつけだったなぁ」。そう実感したのがこの度『松の家』で頂いたタイ風の豚バラ唐揚げと黒かつカレーです。

3月末、知り合いから聞いて興味を持った[ムートート]という豚バラを使ったタイの唐揚げを目当てに大阪難波にあるこちらの店舗に立ち寄ったのですが、その日訪れた時点ではここを含め一部店舗限定で先行販売していた[ロースかつ黒カレー]というメニューも新たに登場しておりました。そして、その後の4月半ばに寄った際には[ムートート丼]という先述の[ムートート]を豚丼風にアレンジしたメニューが新たに登場しておりました。
私個人いわゆるはタイ風カレーは割とよく食べているつもりでしたが、この度の[ムートート]は初めてでした。こちらはシーズニングソースや醤油、ニンニクなどで下味をつけた豚肉に、小麦粉まぶしてカリカリに揚げた豚の唐揚げです。鶏肉以外の唐揚げは久々でしたが、ベーコンエッグや生姜焼とはまた異なる食べ応えに甘辛な味付けがよく合っておりました。特に、後日頂いた丼ではそれをより実感できました。食感こそ異なりますが、味付けで言えば北海道でお馴染みの豚丼がお好きな方はこちらも気に入るかもしれません。なお、定食または単品の[ムートート]に添えられていたソースはスイートチリソースとありましたが、私の感覚では甘さはあまりなく結構辛口でした。辛いのが苦手な方はソースは付けない方がいいかもしれません。
一方[黒カレー]についてですが、なんでも開発に1年間も費やしてロースかつとの相性にこだわって作り上げたカレーだそうです。その味わいはコクがありつつもキリっとしたスパイシーさが印象的で、そのスパイシーさが豚肉自体の味を引き立てている、そんな印象を受けました。

通常のとんかつ定食とは一味違う豚の揚げ物やスパイシーな味付け、エスニック料理がお好きの方はよろしければお試しあれ。

「うわ、こっちの丼にも載せたのか」。それがこの度こちらの店で鰻が載ったかつ丼を見つけた際の第一声です。

土用の丑の日が近付くと大手牛丼チェーンで鰻丼の他に鰻丼と牛丼を合わせたいわゆる[うな牛]をよく目にします。私個人は[うな牛]に慣れたというか特に抵抗感や違和感などを感じることは無くなってきたのですが、この日こちらの店で見つけた“うなカツ丼”には冒頭で触れたように驚きを隠せませんでした。こういう機会でもないとこのような合盛り丼を口にすることもないだろうと思い、店内で“うなカツ丼”食べていくことにしました。
“うなカツ丼”はカツがロースカツか割と最近復活したというヒレかつから選べます。せっかくなんでより特別感を堪能すべく、今回は“うなヒレかつ丼”の方を注文しました。内容はヒレかつ丼の上に大きめ(＊1/4尾くらい？)の蒲焼きを一緒に載せた、言ってしまえばそれだけかもしれません。ただ、同グループの『松屋』で扱っている“うな丼”や“うなぎコンボ牛めし”などと比べこの度の“うなヒレかつ丼”の方がボリューム感や特別感は上だろう、そう感じました。

今度の土用の丑の日用に特に鰻を予約していらっしゃらない方をはじめ、気になった方々はよろしければ参考にしてみて下さい。

「こういった形で頂くのは初めてだなぁ」。この日こちらの店で頂いたのはフォアグラとポルチーニを使ったコロッケです。

つい先日もちょうどこちらの店舗で[ビストロ松のや]シリーズと謳ったドミグラスソースをかけたとんかつを頂いたのですが、この日店の前を通りがかったところ新たにビストロシリーズ第2弾のメニューが登場しておりました。それがこの度店で頂いた“ポルチーニ香るフォアグラ入りクリームコロッケ”です。
こちらはイタリアンで特に珍重される高級キノコのポルチーニと、世界三大珍味の1つであるスペイン産フォアグラを使ったクリームコロッケです。フォアグラを使った洋食というと一部の洋食店や期間限定で『ガスト』などでもいわゆるロッシーニ風ハンバーグならば何度か頂いたことがありますが、コロッケ、それもポルチーニも使ったものはこれが初めてでした。一口頬張れば、ドミグラス共にポルチーニの芳醇な香りが広がり、同時にベシャメルとフォアグラの異なる濃厚なコクを堪能できました。

今回のコロッケに使われているポルチーニとフォアグラのグレードは存じませんが、少なくとも私のような平民にはとても深い濃厚な味わいで、前回のデミカツと同様に十分贅沢気分を味わえました。フォアグラ入りのコロッケというのも珍しいと思うので、興味を持たれた方は是非検討してみて下さい。

「へぇ、ここでもこういうかつを出したのか」。そう思ったのが、この度『松乃家』で頂いたドミグラスソースのかつ定食です。

とんかつと聞くと一般的に和食のイメージをお持ちの方が多いかと思っておりますが、この日『松乃家』で洋食を組み合わせたちょっとお洒落な内容のとんかつ定食を見つけました。それが今回注文した“ドミグラスソース厚切りロースかつ定食”です。
肉と野菜の旨味がつまったドミグラスソースをかけたとんかつは、個人的には過去に一部の洋食店で頂いたことがありますが、大手飲食チェーンではこれが初めてでした。いざ頂いてみると、素人判断ですがソースは本格的で、食べ応えのある厚切りのロースカツに負けない存在感があるなぁと感じました。これだけの味わいの品を¥790で頂けるならば、コスパは悪くない、そう思いました。

『松乃家』でチーズトマト、カレー以外で洋食らしいとんかつメニューというのもたまにはいいなぁと個人的には思いました。ドミグラス好きや普段の生活で気軽にお洒落な気分を味わいたいという方をはじめ、気になった方々は参考にしてみて下さい。

「意外と刺激的だったなぁ」。そう感じたのが、この度頂いた『松のや』のトマトカレーです。

つい先日もこちらの店舗で食事をしたのですが、その際期間限定の“カニクリームコロッケ定食”とこちらのどちらを注文しようかと迷ったメニューがありました(その日は最終的にカニクリームコロッケにしました)。それが今回注文した同じく期間限定の“海老フライトマトカレー”です。
私自身は頂く機会を逃してしまいましたが、『松のや』では昨年トマトがたっぷり入ったトマトカレーを販売したところ大変好評だったそうです。そして、2020年の今年は昨年も出していた“ロースかつトマトカレー”の他に、香草入りのタルタルソースをかけた“ごちそうハンバーグトマトカレー”・“海老フライトマトカレー”も新たに登場しました。
いざ頂いてみると、酸味だけでなく想定していた以上の辛さ・スパイシーさを感じました。トマトを使ったカレーはこれまでにもいくらか頂いたことがありましたが、その多くはトマトのフレッシュさや旨みを前面に出したもので、大手チェーンでこの度のような刺激性の強い味わいのトマトカレーは珍しいかもと感じました。また、こういったカレーだからこそ香草入りのタルタルソースが合うなぁと思いました。

夏になると専門店以外でもいろんなカレーを目にする機会が増えますが、トマトがお好きな方や気軽にスッキリ且つスパイシーなカレーを試してみたいという方は参考にしてみて下さい。

「一度に2種類楽しめるっていうのも珍しいかも」。そう思い注文したのがこの度のカニクリームコロッケの定食です。

普段『松のや』ではとんかつ定食もしくはかつ丼を注文している私ですが、この日はとんかつではない別の定食に目が留まりました。それがこの度頂いた
“カニクリームコロッケ定食”(＊正確に言えば今回私が注文したのはそれに海老フライを追加したもの)です。
今回の『松のや』カニクリームコロッケの一番の特徴はトマトソース・タルタルソース2種類の味を同時に味わえることです。カニクコロ自体はデパ地下の総菜店や洋食屋でもよく頂きますが、一度に複数の味を楽しめるところはそうそうないと思います。

この度の『松のや』の“カニクリームコロッケ定食”、いわゆる味変や一度にいろんな味を楽しむのがお好きな方はよろしければお試しあれ。