無料会員登録/ログイン
閉じる
公式
お店の営業情報は店舗関係者によって公開されています。
食べログ フレンチ WEST 百名店 2023 選出店
気になるお店はこちらで保存ができます
ネット予約
閉じる
空席確認・ネット予約
閉じる
リクエスト予約希望条件をお店に申し込み、お店からの確定の連絡をもって、予約が成立します。
1 予約の申し込み
ご希望の条件を当サイトよりご入力ください。
2 お店からのメール
ご予約が承れるか、お店からの返信メールが届きます。
3 お店へ来店
予約が確定した場合、そのままお店へお越しください。
電話なら予約できることがあります
閉じる
050-5596-9861
最新の情報は直接店舗へお問い合わせください。
スペシャリテ「仔羊のピカタ」の誘惑…
6/20 淀屋橋 3度目の「ラ ベガス」
フランスで、3人の名だたるシェフの元で研鑽を積み、30年ほど前に店を開かれた…
2度移転され、今回の店は初めて…
席数を抑え、全てがシェフズテーブルと思われる…格調高きグランメゾンである。
今日は、彼のスペシャリテ 「仔羊のピカタ」を予約しておいた。
今日もランチという名の、最高のディナーを……
★鮎のヴィシソワーズ
ソムリエによれば、こちらもスペシャリテ らしい…
鮎の苦味を、ジャガイモを使ったヴィシソワーズが、上品な甘さで優しくて包む…
★シラサエビ・鱧・ナスのサラダ
他にもタンポポなど 色々な素材・味が、チョコチョコと顔を覗かせる…
冷たく柔らかな酸味の中に、山椒がしっかり…ピリッと効いている。
最初にソムリエが「山椒は 大丈夫ですか?」と尋ねたのは、この皿のためだったらしい……
何か昨夜の「柏屋」の二品目の皿によく似ているようで…「和食とフレンチで…面白いなぁ〜」と、一人ニヤニヤ…☺️
★ホタテと押麦のサラダ グリンピースのピュレ
スナップエンドウ、グリンピースの深いグリーンが美しい……
今日のコースの中では、ひときわ美しさが際立つ一皿だった。
ホタテ貝に押麦のサラダをサンドした…不思議な甘い香りがしたような?…
やはり柔らかな酸味のヴィネガーが、素材の旨味を際立たせている……
★オマール海老のサラダ サマートリュフ
アーティチョークのピューレに、とうもろこしのソースが ほろ甘い…
オマールは大きく切って食べた方が美味しいと、いつの頃からか…思っている。
しっかりと大きめに切ってオマールを頬張れば、悩ましいサマートリュフの香りに包まれたオマールが、甘いエキスを滲ませながら、妖しく腰を振って…僕にウインクしたような……
★フォアグラとホワイトアスパラガス
ロワールのホワイトアスパラだという…
6月のホワイトアスパラガスは僕の中では珍しく…少しジューシーさに欠けるような気もしたが、ラタトゥイユのソースがそれを補っている。
大好きなフォアグラのポアレは、一般的な甘めのソースではない。
潔くキリッと効いた塩が、フォアグラのピュアな甘さを引き出している……
★仔牛の舌と根菜のポトフ
熱々の小さなカップの中に、様々な旨味が凝縮されていた。
ソムリエによれば…里芋・ゴボウ・ネギ・キノコなどは、別に湯がいておき 最後に合わすそうな……濃厚な旨味の中に、透明感も感じさせた。
ホロホロと崩れゆく…仔牛の舌の柔らかさに驚く!
自らの旨味を熱いスープにした牛タンが、ねっとりと舌にしなだれる。
これほど濃厚で素敵なフレンチキスを…牛タンと交わしたことはない…
★アイナメのポワレ 白ワインとエシャロットのソース
付け合わせのジャガイモの中には、丁寧にエビとイカの詰め物。
ソースは、魚によく使われるソース ブールブランかと思えば、バターは使っていないという…
……が、柔らかく無難な味わいに まとめてはいない。
イカスミのソースをアクセントとし、アイナメに対する塩は、やはりギリギリまで?……強い!
先のフォアグラといい、久しぶりに塩で攻めて来る?シェフである…
★仔羊のピカタ
これだけはリクエストしておいた…
渋谷シェフのスペシャリテ 「仔羊のピカタ」
付け合わせは、ミンチ肉をロメインレタスでロールキャベツ風に包んだもの。
仔羊の表面を覆う卵は、極めて薄い。
ソムリエに「ピカタにした意味は、何でしょうか?」と聞けば……「ソースを絡めやすくするため…と聞いております」とのこと。
ゆっくりとナイフを入れれば、仔羊がピンク色に頬を染めて 姿を現した。
絶妙な火入れは、当然の如く、肉汁を全く逃してはいない。
口に入れればジューシーさの中に、スーッと何かスパイシーな香りもしたような…
程よい柔らかさの中にあるしっかりとした弾力は、噛む喜びを呼び覚ます…
噛みゆくうちに滋味が滲み出し、仔羊の甘い香りが…微笑みながら 鼻に抜けて行く……
★梅のコンポート
★苺のケーキ
★小松菜と苺のアイス
完成形はない!…というのが、シェフの哲学だと聞いた。
スペシャリテといえども、微妙に変化してゆくそうである!
そう言えば、仔羊のピカタのソースも、料理書で見たソースとは違っていた…
試作嫌い…とも聞いた。
いきなり客に出すのは、随分 大胆な気もするが、長年のキャリアが それを支えるのだろう……
大阪では、福島のミチノ ル トゥールビヨン 道野シェフ、本町のカランドリエ 門口シェフと共に…その歴史も実力も素晴らしいシェフである……
悲しいかな…確かな舌?のミシュラン審査員は、認めようとしないが……
口コミが参考になったらフォローしよう
清家一郎
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。問題のある口コミを連絡する
清家一郎さんの他のお店の口コミ
柏屋(大江橋、北新地、東梅田 / 日本料理)
カアラ(大江橋、北新地、東梅田 / バー)
ヴィオロン・ダングル(宇和島 / フレンチ)
鰻はし本(日本橋、東京、三越前 / うなぎ、日本料理、丼)
トシ・ヨロイヅカ 東京(京橋、宝町、銀座一丁目 / ケーキ、カフェ、パン)
神田まつや(淡路町、小川町、新御茶ノ水 / そば)
店名 |
ラ・ベカス(La Becasse)
|
---|---|
受賞・選出歴 |
フレンチ 百名店 2023 選出店
食べログ フレンチ WEST 百名店 2023 選出店
フレンチ 百名店 2021 選出店
食べログ フレンチ WEST 百名店 2021 選出店 |
ジャンル | フレンチ、イノベーティブ |
予約・ お問い合わせ |
050-5596-9861 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
大阪地下鉄御堂筋線 淀屋橋駅徒歩3分 淀屋橋駅から462m |
営業時間 |
|
予算 |
¥20,000~¥29,999 ¥10,000~¥14,999 |
予算(口コミ集計) |
¥30,000~¥39,999
¥10,000~¥14,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、JCB、AMEX、Master、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料10% |
席数 |
12席 (テーブル2名×6席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 近くにコインパーキング |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い、無料Wi-Fiあり、車椅子で入店可 |
ドリンク | ワインあり、ワインにこだわる |
---|
利用シーン |
|
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
サービス | お祝い・サプライズ可 |
ホームページ | |
オープン日 |
1990年10月4日 |
電話番号 |
06-4707-0070 |
備考 |
【大阪市中央区高麗橋4-6-2 より移転】 |
初投稿者 |
このレストランは食べログ店舗会員等に登録しているため、ユーザーの皆様は編集することができません。
店舗情報に誤りを発見された場合には、ご連絡をお願いいたします。お問い合わせフォーム
閉じる
10/22 淀屋橋「ラ・ベカス」
(ミシュラン一つ星)(ゴエミヨ16/20)
フランス料理の巨匠「ポール・ボギューズ」「アラン・シャペル」「ジョエル・ロブション」
この3人の元で、長く働いた経験を持つ日本人シェフは、おそらくこの渋谷シェフぐらいではないだろうか?
今月より30周年を記念して、巨匠3人へのオマージュを込めた、特別メニューがあると聞いた…
予約の折、二つ返事でそのメニューに飛びついた…
今日のメニューは全てフランス語!
渋谷シェフの頑固な意志らしいので…敬意を評してそのままで…
★Gelee de caviar a la creme de chou fleur
ジョエル・ロブションの有名なスペシャリテ!
キャビアと甲殻類のジュレを、滑らかなカリフラワーのクレームで覆った……
30と書いたのは渋谷シェフのシャレ
またシェフのアレンジで、小さく切ったオマールも加えたという…
甲殻類のジュレは、滑らかなカリフラワーのクレームと絶妙に溶け合い、上質なキャビアの塩気が優しく引き締める。
微かにカレーの風味も感じる…綺麗な綺麗な一皿…
★Soupe aux truffes noirs V.G.E.
これもポール・ボキューズの代表的なスペシャリテ ……以前、和歌山か何処かで、2-3度いただいたことがある…
パイを崩せば、パリパリと軽い音が心地よく響き、スープの中に落ちてゆく…
覗き込めば、ふわりとトリュフの香り…
パイ生地の優しい甘みが、スープに溶け込み、微かに甘さが増してゆく……その変化も楽しみながらいただいてゆく
ほのかに甘い香りと味のパイ生地と、妖しげな色香のトリュフのスープのマリアージュが、僕の粘膜を、くすぐるように撫でながら抜けてゆく……幸せです
★Le foie gras chaud et les navets noirs confit
大根のコンフィとフォアグラのソテー、ポルトソース
「厨房のダ・ヴィンチ」と称されたアラン・シャペルの代表的な一皿。
昔々、やはりシャペルの愛弟子、上柿本ムッシュ率いるハウステンボスの伝説のレストラン、「エリタージュ」で、この料理をいただいた。
何より僕がフレンチに魅入られた…懐かしい一皿である…
エリタージュでは、フォアグラは厚めに切られた大根の上に乗せられていたが、渋谷シェフは、黒大根を小さく切ってフォアグラに添えた…
フォアグラの火入れが、とてもデリケートで素晴らしい
黒大根のコンフィには、渋谷シェフらしく しっかりめの塩。
フォアグラの妖しいエキスとポルトソースの甘味を吸い込み、それは高貴なドレスを纏った 華麗な大根に変貌していた…
この大根よりも美味しい大根を……
未だに…僕は知らない…
★ Poisson (魚)
石鯛の蒸し焼き
石鯛・鮑・帆立・牡蠣のグラタン仕立て
先にソムリエが「骨付きの魚は大丈夫ですか?」と尋ねられたので、「全然 大丈夫ですよ!」と答えておいた……
2.7kg超の石鯛だという……
石鯛の脂の乗った腹身、カマの蒸し焼きは塩もドンピシャ・旨味十分…ソースはブールブランを、ややあっさりめに仕上げた…
石鯛・鮑・帆立・牡蠣のグラタン仕立ては濃厚な旨味の塊…
フランスの港町マルセイユあたりの、骨太のビストロ料理のような豪快さに…思わず笑みが溢れる…
★ Viande(肉)
美山の仔鹿のロースト
菊芋 アルバの白トリュフ
インゲン豆 ジロール茸
昨夜に続き白トリュフの香りに包まれる…
でも、菊芋と白トリュフが、こんなに合うとは知らなかった
美山の仔鹿は2歳ぐらいらしい……
しっとりと柔らかな中に、艶やかで瑞々しい命がある…
昨夜の「オテル ド ヨシノ」と2日続けて、いたいけな仔鹿をいただけるなんて……
なんて罪深くて…
魅惑的な日々だろう…
★ Mitsumame(みつ豆)
渋谷シェフのスペシャリテ らしい……
レンズ豆のみつ豆である…
アールグレイの香り…
フレンチで「みつ豆」をいただくのは初めてだし、みつ豆自体も、ウン十年ぶり…
母さんが好きだったなぁ〜
中身も味わいも違うけど…とっても楽しくって、一人ニヤニヤ…
★ Cafe et mignardises(コーヒーと小菓子)
「食後酒を…」と、照れ臭そうに頼むと、ソムリエがニヤッと笑って「30周年ですので…」と30年物のアルマニャックを持って来ていただいた…
圧巻のコースだった…
巨匠3人のスペシャリテを胸を張って出せるのは、渋谷シェフぐらいだろう。
そしてそれは…何度いただいても、ゾクゾクするほど素晴らしい
帰りに渋谷シェフにお見送りいただき、お土産に彼の本-写真集をいただいた。
「何でもリクエストして下さい!」とのことなので、次回までに、ゆっくりと眺めてみることにしよう…☺️