お得さが想像以上 : 北浦酒店

【2022年12月 再訪】

忘年会前の0次会で久しぶりに利用しました。人気店につき幹事が予め5人で予約済みですが思った通り満席でした。
それにしても相変わらず新聞販売店にしか見えません。佇まいも内装のそっけなさもある意味健在です(^_^;)

この後が控えているので料理はごく軽めに注文。この日は幸いにもビフカツがあるとのこと！ラッキーです(^_^)
酒は終始瓶ビールにしました。ごく軽めと言いながらも都合5本呑んだので1人大瓶1本の勘定ですね。

・坂越セルガキ 200円×4個
坂越は兵庫県赤穂市にある牡蠣の有名産地です。そんなクオリティの高い牡蠣が200円で食えるとか結構凄いです。
出てきた牡蠣はサイズは中くらいですが瑞々しくて臭みなど一切無し。旨味がギュギュっと詰まっています^ｍ^

・ビフカツ ※値段不明
多分2000円前後の品。初めて頂いた時よりも流石に少々サイズダウン。とはいえ肉厚カットは変わらず。
ソースは出来合いのヤツだと思いますが、このレベルのビフカツを酒場で頂けるとか幸せ過ぎます(^_^)

・生スルメイカ塩焼き ※値段不明
生牡蠣も状態がかなり良かったですがこのスルメイカもムチムチしてて肉厚。お店の仕入れ力恐るべし(^_^;)
多分丸ごと一杯使っているのでゲソやミミまで楽しめるのも大きく魅力。シンプルですがかなり旨いです。

・おでん盛り合わせ ※値段不明
盛り合わせ内容はお店お任せ。この時は大根・玉子・蒟蒻・ちくわ・がんもどき・ゴボ天等が10品程。
流石に1人前じゃなくて人数に合わせた品数を出してくれたと思いますが、それにしても盛り盛りです(^_^)
全種類食べたわけじゃないですが出汁はどのネタにもしっかり優しく染みています。この時期殊の外旨い！

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【最後に】
めちゃめちゃ簡素な造りのお店なのに料理のレベルは違和感を覚えるほど高いです。このギャップも大きな魅力。
本日のお勘定は5人で〆て8500円。1人2000円しないとかあまりにも凄すぎます。これは流行るわけだよなぁ(^_^;)
ご馳走様でした。

【総評】
天神橋筋六丁目駅(大阪)から徒歩３分ほど。酒屋がやってる立ち飲み、所謂角打ちのお店です。
一般的な角打ちは乾き物や缶詰等の簡易なアテでサクッと酒を楽しむ場所ですが、こちらの料理は結構本格的。
珍味系をポンと出す角打ちと違って生牡蠣やビフカツまで扱う、ちょっと信じられない充実ぶりです^m^
それでいてお値段は角打ちの範疇に収まっているという、何とも奇跡的なお店なのです。

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お店は大通りから路地に入って住宅街に差し掛かるエリアにあります。
新聞の配達所みたいな簡素な造りなので、前を通りかかってもここが飲食店と気付かないかもしれません(^_^;)
今回はこの店の存在をキャッチした知り合いと２人で土曜の17時に訪問しました。入るのにチト勇気がいります。
ちなみに午前中から通し営業でやってるお店みたいですが、角打ちが何時スタートなのかは不明です。

店内は倉庫みたいな感じで店の奥にビールや造り置きのアテを保管している大きな冷蔵ケースがあります。
カウンターとテーブルで大体15人前後が立ち飲み出来るキャパシティー。いかにも角打ちって感じですね。
こんな分かりにくい場所でも驚くことに店内はほぼ満席(満立ち？)です。皆、どうやって知るんでしょうか(^_^;)
決客はお歳の女将さんお1人で対応。調理は男性が担当していました。見た感じは家族経営でしょうかね～

メニューはおでん・うまき・ビフカツ等と、およそ角打ちとは思えない不思議かつ面白いラインナップ。
酒は冷蔵ケースから自分で持ってくるスタイルでそのまんま売り物です。生ビールは扱っていました。
まずは冷蔵ケースの缶ビールとアテを数皿取り分けて乾杯。人気だというビフカツもこの時点で注文しました。
ビフカツはかなり早い時間に売り切れじまいとなるみたいで、我々の注文もギリギリ間に合うタイミングでした。

・お造り
冷蔵ケースにあった品。扱う魚は日替わりみたいです。この日はカンパチでした。
一皿３切れのちょこっとした量ですが、物はすこぶる良質で鮮度も高く旨いです(^_^)

・なまこ酢
これも冷蔵ケースにあった品です。コリコリした歯触りと磯の香りがなんとも酒を煽ります^m^
なまこは変なやつだとクセがあって酷いこともありますが、これは鮮度の高い上等なヤツでした。

・鰻の肝しぐれ煮
これまた冷蔵ケースの品。メニューにうまきがありましたが、肝まで扱っているとは思いませんでした。
甘辛い味付けで肝のこってりした風味がしっかり生きています。この店の鰻は侮れん(^_^;)

・生牡蠣
何気に坂越(兵庫)の牡蠣を使用してます。牡蠣を扱うだけでも珍しいのに、まさかのブランド物を使用です。
生・焼き・フライとそれぞれ対応してくれますが、今回はストレートに生で頂きました(^_^)
磯の風味と牡蠣のミルキーなコクが渾然一体となった素晴らしいクオリティでめっちゃ旨いです！
これは和食の店で出すレベルのヤツです。この店、一体どういうことになっているんでしょうか(^_^;)

・ビフカツ
出てきたモノを見て驚愕！ 赤身主体の部位(多分ヒレ)を使っていて、カットが分厚いです^m^
断面の赤色が何とも官能的です。牡蠣にも驚きましたが、こっちの方が見た目にも更に衝撃的です。
一口頂いてみると柔らかで適度に噛みごたえのある充実の食感。肉肉しさが半端ないです^m^
ソースはやや甘口です。市販品の中濃ソースとかにお店でいろいろブレンドして仕上げている感じ。
とはいえ肉のレベルが半端なく高いので、このソースでも十分以上に旨いです。こりゃスゲー(^_^)

・おでん：大根、玉子、牛すじ
カウンター越しにイイ感じに炊きあがっているおでんが目に入ってしまいました。適当に３品注文です。
おでんダネはどれも優しいアタリの出汁がよく染みていて旨いです。大根も繊維質を感じさせない柔らかさ(^_^)
片手間にちゃちゃっと造っている感じではなく、出汁の加減もネタの下ごしらえもかなりしっかりしたおでんです。

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【最後に】
この店の料理は一切手抜きがありません。角打ちってもっと簡素なアテであることが多いのに驚きです(^_^;)
そして更に驚愕なのがお値段。今回の支払いはなんと１人2000円丁度です。マジかコレ？信じられん。
あのビフカツと生牡蠣だけで2000円を超えそうなクオリティですが、まさかの衝撃的な安さです。
角打ちの概念を根本からひっくり返される何とも凄いお店に出会ってしまいました。そりゃ人気にもなるわ。
ここは暫く通ってしまうかもしれませんね。ご馳走様でした。