SOBA CAFE ゆうひ : SOBA CAFEゆうひ

休みの度に東に西に南へと出かけていると、段々と行った事の無い所が少なくなって来る。(^^;
勿論、通り過ぎただけの所も多いので、実質行ったとは言えない所も多いのだけど、気分的には行った事が有る、なので(^^; 、最近は地図を見てもお店を探すだけでなく、通った事の無い所を探す事が多くなった。
当然、遠くまで行けばそんな場所は一杯有るのだけど、大体が日帰り限定なのでやはり範囲は限られる。

で、地図を見て、そう言えばこの辺りは・・と思ったのが大分県は国東半島。
若い頃、石仏巡りをした時以来行っていない。
地図上では海岸沿いの道路が多いので、ドライブがてらには丁度いいかな、と。
勿論ドライブだけでは勿体無いので、何処か食べる所は無いかと探したらここ、「SOBA CAFE ゆうひ」を発見。
店名の通り蕎麦を出されるお店の様だけど、CAFEでもある様。
ま、麺が有れば問題ないし。(^^;
しかもこの場所は、「日本の夕陽百選」の場所でもあるらしい。

と言う事で行ってみた。(^^

場所は、国道213号線沿いの、地図上で「真玉海岸」とか「真玉海水浴場」と表示される位置。
駐車場は道路脇にあって、20台くらいは駐めれそう。
外観は、ちょっとお洒落な物を想像していたけど、瓦屋根と言う事もあってか余りカフェっぽくは感じない。
入口横にもパンフレットや小物の物販、飲み物の冷蔵ショーケースとか有って、やはりオシャレと言う感じではないかなぁ。
ま、あまりオシャレ感が有り過ぎると、私としては居心地が悪いので、逆に丁度良い雰囲気。(^^;

入って左側が厨房でその前が客席。
奥に進むとテラスになっていて、更に進むと・・・海に落ちる。(笑
店内に入ると、客席は割りと空いていたのでどこに座ろうか？と見回し、海に面したテラスのソファー席が良いなぁ、と思ったけど、1人客なので隅っこの席を案内されるかと思ったら、どうぞ良いですよ、と言う事だったので、遠慮なくこのお店の特等席と思われるテラスのソファー席に着席。(^^

入口と外のテラス席まで通路が開けられているので、開放感がある。

お店は、20 〜30代ぐらいの男性2人と女性の1人で営業。
応対は、畏まらない穏やかな丁寧さ。
持って来てもらったメニューを見て、おろししらすそばを注文したが、しらすが切れたと言う事だったので、季節の野菜天ぷらそば1150円と大盛＋300円を注文。

お茶を飲みながら、ぼ〜っと海を眺める。(^^;
テラスの先がコンクリートの階段となっていて、そのまま海に続いている。
「日本の夕陽百選」に選ばれたという真玉海岸だが、今はお昼時。(^^;
流石にそこまで待つ訳にはいかないか・・。
階段の部分はお店の敷地とは別の様で、観光客らしい人が目の前を行き来する。(^^;
なので、私もちょっと周辺を散歩。(^^

この日は生憎薄く雲が掛かる天気だったが、風は無く海は凪いでいて静かだった。
満潮の時間は過ぎていたけど、流石にまだ干潟は見られない。
観光地らしく、フォトスポットとしてオレンジのフォトフレームが設置されていた。
隣の敷地には何故か神社があったりする。
足場も良くて海面も近いので釣りもし易そうだけど、遠浅の海なので釣れる魚は限られるかな。

席に戻ると10分程で、季節の野菜天ざる大盛が到着。
天ぷらは、ナス・ピーマン・カボチャ・しめじと後一つ有ったけど、何か判らないまま食べてしまった。(^^;
衣は、サクッとカリッとの中間ぐらいの歯応えで、油は軽く香りが良い。
ネタはやや小振りだが、適度な熱の入り具合で歯応えが良い。
天つゆは無く(もしかしたら蕎麦つゆとの兼用だったのかも)、色白の少し粒々した塩で食べる。
やや塩気の強い塩で、もう少しミネラル感の有る岩塩とかが好みだけど、これはこれで悪くはない。

蕎麦は、大盛なのだが思っていたより盛りが大きい。(^^
やや細身の蕎麦で、幅は不揃い。
明るい灰色で、中に点々が見える。
水切りはしっかりとされている様で、表面には殆ど水分が見当たらない。
口当たりは"つ"で、少しざらつきも感じる。
表面の緩い圧が僅かに上がりながら中心まで続き、最後はヌッと切れる。
蕎麦の風味としてはちょい低めかな。
山葵は本ワサビで、あまり粒々した所は無くしっかりとおろされた物。
風味や辛味はちゃんと有って、量も丁度良かった。
ネギは白ネギ。
蕎麦の薬味のネギは白ネギ派なので、これはちょっと嬉しい。
シャクシャクとした歯応えや香味はやや低かったけど、やはり青ネギよりは合うと思う。(^^
おろし大根は、まあそのままの物で、こちらもやや香味が低かったのでつゆにちょっと浸けて食べるといい感じに。(^^
蕎麦つゆは、濃い目な茶色。
ぱっと見、コーヒーに見えた。(^^;
出汁は何かな？と味わって見るが、私の舌で判断できず。(^^;
色々な味が複雑に絡んでいる様にも感じるし、メインになる味が大きく幅を効かせている様にも感じる様な、アテにならない舌。(^^;
甘味は低く、僅かに辛味と感じる様な、どちらかと言うと硬派な味だが、キリッと際立つとかまではない、ナタの様な重い切れ味。
蕎麦をどっぷりと浸けて食べるとつゆの味が勝ってしまうので、少量浸けるのがおススメ。
私は蕎麦には余り香りは求めず、どちらかと言うと歯応えを求める方なので、それは別に構わないのだけど、もうちょっと甘みも欲しかったかな。(^^

風の無い日だったが、流石に海に面していると時折海風が通り抜けていく。
元々水切りの良い、水分の少ない蕎麦だったのが、風が通る度に乾いて行く感じで、最後の方では表面に粘りを感じる様になった。
勿論、水気が残ってべちゃべちゃなのは困るけど、多少は水分を残した方が口当たりや喉越しもいいのじゃ無いかなぁと感じる。

蕎麦湯はないかと思っていたら、少し遅れてやってきた。
割りと透明感の有る白い蕎麦湯で、サラッとしている。
蕎麦つゆの味は濃いし、量も有るので蕎麦湯を目一杯入れてもつゆの味が勝ってしまう。(^^;
蕎麦が大盛りだとしても、蕎麦つゆはここまでの量は要らないかと思う。

夕陽が見れなかったのは残念だけど、立地・雰囲気・料理とも満足してお店を後に。

その後、海沿いをドライブして「道の駅くにみ」へ。
特に買い物をとか言う訳でもなく、単に下書きをする場所が欲しかった。(^^
でも、店頭の呼び込みやBGMがうるさかったので、隣の海浜公園の駐車場へ移動。
そこでのんびりと下書きを済ます。
でも、あまりのんびりしすぎた為か、ちよっと時間が押してきた。(^^;
本当は国東半島を一周するつもりだったけど、それをすると時間的に厳しいかなぁ・・。
と、しばらく考えて結局は元の道を戻る事にした。
今から帰ればなんとか日暮れまでには戻れるだろう。

で、来た道を走りながら海の様子を見ていたら、かなり潮が引いていて、一部干潟が見える様になっていた。
お？もしかして・・。
先程のお店の手前に、観光用なのか道路脇に広い駐車場が設けられていたので、そこに駐めて海岸に出てみると、食べていた時の海とは違ってかなり潮が引いている。
干潟が現れ、斑ら模様を描いていた。
おぉ、この風景か。
まだ陽は高くオレンジに色づくとかはなかったけど、確かにこのまま陽が落ちて行けば絶景だろうなぁ、と思える景色。
う〜ん、これは又来ないといけないかなぁ。
天気の良い日の夕方の、干潮時に合わせて来て見たいと思わせる風景だった。