世界遺産の中で体験するバスク : アコルドゥ

この口コミは、ガレットブルトンヌさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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4.3

¥15,000~¥19,9991人
  • 料理・味4.3
  • サービス4.2
  • 雰囲気4.3
  • CP4.2
  • 酒・ドリンク4.0
2017/09訪問1回目

4.3

  • 料理・味4.3
  • サービス4.2
  • 雰囲気4.3
  • CP4.2
  • 酒・ドリンク4.0
¥15,000~¥19,9991人

世界遺産の中で体験するバスク

富雄にあった旧店舗がビルの老朽化により休止し、

復活したのが、なんと、世界遺産、東大寺の旧境内跡地という、

驚きのロケーション。

こんなことが可能なのも、奈良ならでは。

6時半の予約に間に合うよう、タクシーで到着。

あたりは、鬱蒼とした木々に囲まれ、こちらのレストランだけが

スポットライトに浮かび上がり、しーんと静まり返っています。

門をくぐると、青い扉が。

早速、サービスの方が迎えてくれました。

まずは、ウェイティングルームへ。

まさに、バスクの3つ星レストランのような出迎えです。

手荷物を預けたり、しばし、お庭を愛でていると、

レストランスペースに案内されます。

広々して、インテリアもシンプルで、とても洗練されています。

お庭をむいて着席するのかと思いきや、なんと椅子が逆を向いています。

廊下を隔てて見えるガラス貼りのキッチンを向いて、食事をする、という趣向。

キッチンも広々して、黒と白を基調にし、未来を意味しているとのこと。

つまり、これから、未来をむいて、食事を楽しむ、のだそうです。


川島宙シェフは、東京、大阪のホテルなどを経て、バスクの名店「ムガリッツ」で

修業。 

奈良の素材を駆使し、歴史的背景を組み込み、バスクのエッセンスを効かせ、さらに、

いろいろなプレゼンテーションが。 

メニュー構成にも、ストーリーとテーマがあり、ワクワクします。

いやはや、予想をはるかに上回るパフォーマンスで、脱帽。


さて、まずは、スパークリングワインを。

GIRO del GORNER CAVA

テーブルの上には、黄緑の箱が。

中には、トランプのようなカードが入っていて、

これから始まるお料理が、1シートに1品書かれており、

サービスの方が、ひとつひとつ取り出してくれます。

ディナーは、13000円。

では、お料理です。

1、奈良ほうじ茶とハーブ      ショットグラスに冷たいほうじ茶
                  ハーブのせいで、清涼感があります。

2、オリーブ            ① ショットグラスの底に、
                    マリネしたシチリアのグリーンオリーブ、
                    ピッコロが。
                  ② 葛城、大和鶏のスモークしたハツ 
                    ブラックペッパーで。

                   シンプルながら、吟味した素材です。

3、野迫川のアマゴ         炙ったアマゴに、なんと、
  砕き胡瓜とディル        ディルのアイスクリームが。 
                  アイスにすることで、川の水の冷たさを
                  表現。
                  なんという詩情豊かな一品。

4、大和肉鶏のレバーコンフィと   「生命をいただく」がテーマの一品。
  生イカ              和と洋の融合。
  古代ひしおとトリュフ風味     ひしおで和えたイカは、塩辛のような造り。
                   これにレバーを合わせる、という発想の
                   飛んでいること。

5、まくわうり            奈良の伝統野菜、まくわうりを冷たい
  アホブランコとペドロヒメネス   スープに。
                   オリジナルは、アーモンドミルクを使用する
                   アンダルシア料理ですが、こちらでは豆乳を。
                   アホブランコは、スペイン語で、白いにんにく、
                   という意味です。
                   ペドロヒメネスのゼリーを浮かべて。

6、三輪山本の海藻麺         これも奈良の老舗。
  磯の香りとアワビ         和歌山産のアワビのソースを絡め、
                   奈良の緑茶と当帰を粉末にしたものをかけ、
                   アワビとともに。
                   もう、説明の必要もないほど、美味。

7、水辺のエビ            水田の葉の下に潜んでいる海老をイメージ。
  稲藁とハーブ           稲藁の香りのスープを、テーブルで注いで
                   くれます。
                   海老のレアさが完璧。

8、焼きハモとビーツのタルタル    「ハモですが、大地のイメージ」とのこと。
  山葵、グリーンハーブのモヒート  土の香りの根菜、ビーツと、ハーブのソースで。
                    ショットグラスに、山葵のグラニテと
                    グリーンハーブのエスプーマを。
                   この組み合わせも、どうしたらこんな発想が??

9、大和牛と護摩木          役行者(えんのぎょうじゃ)が修業で使用する
  ひもとうがらしと松の実のおが屑  護摩木で肉を燻しています。
                   四角の木の箱を開けると、スモークが。
                   まさに、呪術が始まるかのよう。
                   中身は、大和牛と護摩木。
                   役行者が連れていた鬼に見立てた、
                   ひもとうがらし。
                   役行者が食べていたという松の実、
                   玉葱のシェリーマリネと。
                   役行者は、玉葱は食べてはいけないと
                   されていたが、本当は食べたかったんでは、と
                   考えたシェフの遊び心がすてき。

                   部位は腿で、しっかりした滋味があり、
                   肉の旨みを存分に楽しめます。

                   大和肉に役行者、というストーリーが秀逸

10、五條の小麦もち         小麦もちに、雲丹。
   うにと乾いた醤油        香川のフリーズドライの醤油を削って。
                   なんだか、これがご飯がわりみたいで、
                   うれしい一品。

11、夏野菜のフラン         滑らかな夏野菜のフランですが、
   ほうじ茶と焦がれた実      プリンのような仕上がり。
                   焦がしたスイカの種が・・・。

12、地のくだものと野菜       風景をサラダに見立てた、そうです。
   ラヴェンダーの冷たいソバ    柿や梨、レモングラスのソルベ
                   ラヴェンダーのソースをテーブルで
                   注いで。

13、ほうじ茶  

パンは、ロゴ入りキューブ型の全粒粉パンと、

バターを練りこんだパン

オリーブオイルは、 NATURVIE。


 各料理が登場するまで、カードに書かれたメニュー名を見て、

 想像を膨らませるわけですが、すべてにおいて、私の陳腐な

 創造力を上回ってくれました。

 
 食後は、またウェイティングルームに移動して、シェフとお話し。

 2Fも見ますか? とのお誘いで、階上へ。

 かなり広いパーティスペースで、披露宴ができるようになっています。

 また、廊下の奥には、ツインルームが1室だけあり、

 来年から宿泊できるようにするそうです。

 しかも、この1組だけのために、スタッフ全員で、朝食を作るのだとか。

 そんなことを聞いたら、そんな世界一贅沢な朝食を食べるために、

 またお邪魔したくなります。 

 おだやかなシェフの笑顔、丁寧でテキパキしたマダムの接客。

 やさしいサービス陣。

 荘厳なる雰囲気の中、めくるめく時間を過ごさせていただきました。

 奈良の奥行を実感した日となりました。


  • アコルドゥ - 外観

    外観

  • アコルドゥ - 表札

    表札

  • アコルドゥ - 青いドア

    青いドア

  • アコルドゥ - ウェイティングルーム

    ウェイティングルーム

  • アコルドゥ - ウェイティングルーム

    ウェイティングルーム

  • アコルドゥ - レストランスペース

    レストランスペース

  • アコルドゥ - メニューカード

    メニューカード

  • アコルドゥ - 2Fのパーティルーム

    2Fのパーティルーム

  • アコルドゥ - ツインルーム

    ツインルーム

  • アコルドゥ - 奈良ほうじ茶 ハーブ

    奈良ほうじ茶 ハーブ

  • アコルドゥ - キッチンをむいて

    キッチンをむいて

  • アコルドゥ - メニューシートの箱

    メニューシートの箱

  • アコルドゥ - オブジェ

    オブジェ

  • アコルドゥ - CAVA

    CAVA

  • アコルドゥ - オリーブ

    オリーブ

  • アコルドゥ - オリーブ

    オリーブ

  • アコルドゥ - 大和鶏のハツ

    大和鶏のハツ

  • アコルドゥ - 全粒粉のパン

    全粒粉のパン

  • アコルドゥ - オリーブオイル

    オリーブオイル

  • アコルドゥ - オリーブオイル

    オリーブオイル

  • アコルドゥ - 野迫川のアマゴ

    野迫川のアマゴ

  • アコルドゥ - 大和鶏のレバーコンフィと生イカ

    大和鶏のレバーコンフィと生イカ

  • アコルドゥ - まくわうり

    まくわうり

  • アコルドゥ - まくわうり

    まくわうり

  • アコルドゥ - 三輪山本の海藻麺とアワビ

    三輪山本の海藻麺とアワビ

  • アコルドゥ - 三輪山本の海藻麺とアワビ

    三輪山本の海藻麺とアワビ

  • アコルドゥ - バターを練りこんだパン

    バターを練りこんだパン

  • アコルドゥ - 水辺のエビ

    水辺のエビ

  • アコルドゥ - 水辺のエビ

    水辺のエビ

  • アコルドゥ - 焼きハモとビーツのタルタル

    焼きハモとビーツのタルタル

  • アコルドゥ - 焼きハモとビーツのタルタル

    焼きハモとビーツのタルタル

  • アコルドゥ - 山葵、グリーンハーブのモヒート

    山葵、グリーンハーブのモヒート

  • アコルドゥ - 大和牛と護摩木

    大和牛と護摩木

  • アコルドゥ - 大和牛と護摩木

    大和牛と護摩木

  • アコルドゥ - 大和牛と護摩木

    大和牛と護摩木

  • アコルドゥ - 大和牛と護摩木

    大和牛と護摩木

  • アコルドゥ - 大和牛と護摩木

    大和牛と護摩木

  • アコルドゥ - 五條の小麦もち

    五條の小麦もち

  • アコルドゥ - 五條の小麦もち

    五條の小麦もち

  • アコルドゥ - 五條の小麦もち

    五條の小麦もち

  • アコルドゥ -
  • アコルドゥ - 茶葉の缶

    茶葉の缶

  • アコルドゥ - 茶葉

    茶葉

  • アコルドゥ - 夏野菜のフラン

    夏野菜のフラン

  • アコルドゥ - 夏野菜のフラン

    夏野菜のフラン

  • アコルドゥ - 地のくだものと野菜

    地のくだものと野菜

  • アコルドゥ - 地のくだものと野菜

    地のくだものと野菜

  • アコルドゥ - 地のくだものと野菜

    地のくだものと野菜

  • アコルドゥ - ほうじ茶

    ほうじ茶

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店舗情報(詳細)

店舗基本情報

店名
アコルドゥ(akordu)
受賞・選出歴
2024年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2024 Bronze 受賞店

2023年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2023 Bronze 受賞店

2022年Silver受賞店

The Tabelog Award 2022 Silver 受賞店

2021年Silver受賞店

The Tabelog Award 2021 Silver 受賞店

2020年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2020 Bronze 受賞店

ジャンル イノベーティブ、スペイン料理
予約・
お問い合わせ

050-5456-4090

予約可否

完全予約制

住所

奈良県奈良市水門町70-1-3-1

交通手段

近鉄奈良線「奈良駅」から徒歩約10分
JR奈良線「奈良駅」から徒歩約20分

近鉄奈良駅から753m

営業時間
  • 火・水・木・金・土・日

    • 12:00 - 15:30

      L.O. 13:00

    • 18:00 - 21:30

      L.O. 18:30

    • 定休日
  • ■ 定休日
    加えて不定休あり
予算

¥20,000~¥29,999

¥10,000~¥14,999

予算(口コミ集計)
¥20,000~¥29,999 ¥10,000~¥14,999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード可

(JCB、AMEX、Diners、VISA、Master)

電子マネー不可

QRコード決済不可

サービス料・
チャージ

サービス料10%

席・設備

席数

26席

(ダイニング 20席 プライベートダイニング 6席)

最大予約可能人数

着席時 26人

個室

(4人可、6人可)

個室希望の場合サービス料15%

貸切

(20人~50人可)

禁煙・喫煙

全席禁煙

駐車場

空間・設備

オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い、無料Wi-Fiあり

メニュー

ドリンク

ワインあり、ワインにこだわる

料理

野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる

特徴・関連情報

利用シーン

接待

こんな時によく使われます。

ロケーション

景色がきれい、隠れ家レストラン、一軒家レストラン

お子様連れ

お子様は中学生以上よりご入店可能です。

ドレスコード

※ご来店時の服装について、男性のTシャツや半ズボン、サンダル等のカジュアルな服装はご遠慮下さい。

ホームページ

http://www.akordu.com/

オープン日

2016年12月10日

電話番号

0742-77-2525

備考

アメックスが使えます(情報提供元:アメックス)

初投稿者

アルボスアルボス(1652)

ブログに店舗情報を貼る

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