おやき＜野沢菜、ひじき胡桃和え＞　再訪 : さかた菓子舗

初回訪問は2011年。6年ぶりに安曇野の"さかた菓子舗"を再訪です。チョー久しぶりだったので開店時刻の朝10時に訪問してみました。狙いは焼き立てのおやきです。

入店してショーケースを眺めると、おやきが全種類あるある。開店直後だから当然だけど……。ちなみに"こねつけ"は生産見送り中らしい。以下は店員との会話です。

　私　：(念の為)全て焼き立てですか。
　店員：ケースに並んでいるのはテイクアウト用に冷まして包装したものです。
　私　：焼き立てのおやきをイートインしたいです。何がありますか。
　店員：いま焼き立てなのは"野沢菜/ひじき胡桃和え"の2種類です。
　私　：ではその2つとケース内から"うの花/きんぴら"。全部で4つください。
　店員：有難うございます。野沢菜/ひじき胡桃和えはアツアツなのでそのままお召し上がりください。うの花/きんぴらは備え付けのレンジで温めてお召し上がりください。また、お茶をご用意しますのでお替りはお申し付けください。

提供されたおやきは、野沢菜/ひじき胡桃和えに作り立ての特長が出てます。ちなみに画像では、包装されてない胡麻なしが野沢菜。胡麻付きがひじき胡桃和えです。

一応、皮に焼き色は付けてますが、焼き焦がした皮目のパリッと感はなく、実体は蒸しおやきだと思います。但し、蒸しに重点を置いている分、皮に透明感があり、具の野沢菜/ひじきが透けて見えてて美味しそう。

もちろん見た目だけでなく、ハンパなくボリューミーなおやきの具材達に圧倒されます。野沢菜がね。浸ってて濃ゆいの。ひじき胡桃がね。甘～いの。具材達の餡がアツアツ超ジューシー。加えて皮のモッチリした食感もまたウマし。さかたのツートップは味もCPも揺るぎない存在です。

相対的にババを引くのは、うの花/きんぴらで損な役回り。もちろん美味しんだけど、蒸し立てvsレンチンを同時に食べ比べたら味わいに差が出るのは当たり前。レンチンは熱が籠もりがちというか具材の保湿力の弱いというか。まぁ騙されたと思って食べ比べてみなはれ。サルでも違いが解るから。

個々のおやきの評価は過去口コミの01)～04)を見て欲しいです。きんぴらは前回紹介してなかったので追記します。

05)きんぴら：牛蒡の味付けは醤油と砂糖がチトきついように感じました。旧店舗の頃のきんぴらの味を覚えてますが、もっと薄味でした。そんでもって薄味の方が牛蒡の味が強く感じられて、郷土料理っぽい素朴さが好みでした。総菜屋のきんぴらみたいな味付けはポイッかなぁ。

今回のおやきを好きな順に並べると、野沢菜>ひじき胡桃和え>うの花>きんぴら でした。

そうそう。イートインはテイクアウトと違って値段がちょっぴり高め。税10%と8%の差で1個当たり5円x4個=20円増し。でも熱いお茶を出してくれるし、何よりも蒸し立ておやきをその場で食べられる付加価値を考えたら、断然イートインがお薦めです。

こんなにも幸せになれる"さかた菓子舗"なのに、おやきとして評価は個人的には小川の庄おやき村の方が高く、さかたは第2位。理由は簡単で私の評価基準が"お焼き"だから。さかたの美味しさって"お焼き"じゃなくて"お蒸し"なんだよね。

最近は"おやき業界"も経営効率が求められてるようで、いろは堂とかは、おやきを揚げ焼きにすることで生産性と時短回転率を向上させてるようでチョット残念。まぁ、銀だこのビジネスモデルと似たような強み/弱みが内在してるんだと思います。

せっかく信州に来たのならスローフードを楽しみたいよね。焼いた皮目を楽しみたいなら"小川の庄"を、蒸した皮のモッチリ感が好みなら"さかた菓子舗"をお奨めします。ご馳走さま。
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おやき：野沢菜(\250),ひじき胡桃和え(\250),うの花(\250),きんぴら(\250)
テイクアウトの場合は各@\245

旧店舗は野麦街道<国道158号>沿いで、便利かつ超人気店でしたが、2016年6月に穂高の奥地に移転。何が悲しゅうて不便な地に引っ越したのか不思議でなりませんでした。

とはいえ、"さかたのおやき"は忘れられない味。ボリュームがあり、ぎっしり詰まった具材を思い出すにつれ、食べたくて食べたくて我慢できなくなり新店舗を訪れました。

カーナビに"安曇野アートヒルズミュージアム"をセットして走ると、横浜から240kmで到着。そこは彫刻の森美術館を2廻りほどコンパクトにした体験型の美術館で結構な人出で混んでました。私の狭い器量で穂高を不便な地と偏見してしまい。ごめんなさい。

店に入って陳列棚を見渡すとおやきが5種類<野沢菜/うの花/小倉/ひじきくるみ/やさい>あります。旧店舗の頃は、加えて3種類<豚みそ/山菜/きんぴら>の選択肢があったので念の為確認すると、後者はもう作ってないとの事。"きんぴら"は胡麻の香りが強くて好みだったので残念だす。

さて前者の5種からどれを買うか。小倉は甘過ぎて苦手なので、それ以外の4種<野沢菜/うの花/ひじきくるみ/やさい>を購入。おやきの値段は(\221～\227/個)。旧店舗の時は(\205/個)だったので新店舗は1割増しかな。まぁ諸物価高騰もあるので、その程度は許容範囲でしょう。

さて実食です。

01)野沢菜：見てください。薄皮の生地にゴリゴリ詰まった野沢菜の塊りを。野沢菜は塩っ気が少なく、旅館の朝食で出てくる野沢菜漬とは全く別物。よく咀嚼すると甘みすら感じられます。間違いない主役です。

02)うの花：ボリューミーなだけじゃないよっ。刻んだネギがたくさん入ってて繊維質を感じられます。うの花の水分を飛ばした餡で作ってますが、その分、甘みをより強く感じられるのが魅力です。

03)ひじきくるみ：コレも主役です。ひじきと蒟蒻が具で甘辛く煮てますが、擂った胡桃ペーストで和えてます。胡桃の量はそれほど多くはないのですが、濃厚なコクが前述の甘辛煮と絡んでチョー美味っす。

04)やさい：やさいとは銘打っていますが、キャベツも玉葱も使わずに"切り干し大根"です。切り干し大根に人参と薄揚げ。煮汁が溢れないよう工夫されてますが想像通りの味なので、具だくさん以外にサプライズは少ないです。

今回のおやきを好きな順に並べると、野沢菜>ひじきくるみ>うの花>やさい になりますが、きんぴらの復刻を是非とも願いたいところ。どの品も旧店と変わらず具沢山なので、おやき4個を大人2人で食べて充分腹一杯になるし、CPの良さにも満足です。加えて、食べ終わった後にアゴに残る疲労感がなんとも言えず心地良いんだよなぁ～。。。

さかたの今後の利用シーンですが、横浜→飛騨高山ルートの時だと遠回りが激しすぎるので、横浜→大町糸魚川ルートの時に朝10時に立ち寄って焼き立てのおやきをGetするのがセオリーかなぁ。また暫くしたら異常に食べたくなるんだろうなぁ。ご馳走さま。
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おやき：野沢菜(\227),うの花(\221),ひじきくるみ(\227),やさい[切り干し大根](\227)