大将おまかせ定食 : とと河岸

　前回のランチが納得できなかったので、もう一度。
　この日の日替わりはさばの塩焼きですが、悩んだ末「大将おまかせ定食」を選択しました。

　ソーシャルディスタンスをキープするため収容人数が減っており、再三お客さんを断る場面が見られました。また、それでも人が足りないのか大将自ら料理を持ち運んでいます（この日は大将と女性スタッフの2人だった）。

　主菜は刺身6種。あとは小さめの焼き魚（準主役？　こういうのはどういう呼び名があるのだろう）。
　副菜は高野どうふ、かにともずくの酢の物、えのきと水菜のおひたし。

　刺身は甘エビ、ベビーホタテ、タルイカ、ツバス？、タイ、キハダマグロ。
　焼き魚はスズキです。おまかせ定食についてくる焼き魚はスズキが多いような。
　
　酢の物は甘酢で、きつさがなく食欲をそそります。
　おひたしはシャキッとした食感にシャキッとした味。
　高野どうふはちょっとエグいような味でいまいちでした。
　
　刺身ですが、わさびがない？
　同じおまかせ定食をたのんでいたお隣に目をやると、やっぱりついていないようです。
　すると間を置かずに、すいませんとわさびが届けられました。
　刺身は鮮度もよく美味しいです。
　
　スズキは作り置きなのか温度は冷め気味。
　程よく油物って焼き加減もよいのですが、毎回スズキなので飽き気味なのと温度で点数を下げています。
　
　ごはんおかわり。この日はおかわりも、海苔たまふりかけ。
　
　
　この日も盆に料理をのせていくのが見える場所でしたが、サバは身も厚く焦げ目も香ばしさが伝わるような鮮やかさに脂が踊っており、この日もメニュー選びを間違えた気になったのでした。

　2月7日までランチ休止されていたようですが、緊急事態宣言延長には付き合わずランチを再開されています。
　
　店内はご盛況の様子……。
　
　消費税サービスのかわりにご飯の大盛り・おかわりは1回までになってしまいましたね。もっともご飯の量は多い目のお店なので、1回のおかわりでほとんどの人は満足できると思います。

　本日の日替わり、ブリ山椒焼き。

　数分待って料理が到着しました。
　
　前述の通り、お椀に一杯のご飯。ふりかけののりたまがかかっているけど、おかわりするとこれがゆかりに変わります。もしかしてこれで1杯目か2杯目か判別しているんでしょうか。
　
　小鉢の副菜は切り干し大根と小松菜とエノキダケのおひたし、どちらも食材の食感と風味を残しつつ、いい味付いています。
　
　ブリの山椒焼は山椒ダレを塗って焼いたもののようですが、ちょいと身が固く、山椒の風味もあまりしません。
　
　ほかがよくても主菜がいまいちでは画竜点睛を欠くというものです。
　これが税込みとはいえ900円となると、値段的にも魅力ありませんね。この日は残念でした。

　1年半ぶりです。
　開店10分前について、開くと同時に入りました。

　いつの間にか追加されていたランチメニュー、「とと御膳」（1800円）を注文しました。「大将おまかせ定食」（1200円）に天ぷらを追加したもののようです。そういえば、天ぷら定食（1200円）も以前はなかったはず。
　
　
　さて、やってきました。
　小鉢はホタルイカ、水菜、たけのこ。
　焼魚はたぶんスズキ。
　刺身はハモ、タイ、メバチマグロ、ハマチ。
　ちょっと遅れて到着した天ぷらはキス、エビ、ナス、マイタケ、オランダエンドウ、レンコン。エビの衣が目を引きます。

　大盛りのご飯はおいしいし、みそ汁も上質なだしと麹を感じさせるもの。
　
　ホタルイカときゅうりと分け目の和え物。季節感を感じますが、目玉の処理をしていないので減点です。
　水菜ときのこはあっさり上品な味。
　たけのこは新竹で若々しい歯ごたえがあります。
　
　刺身の鮮度はよいですが、せっかくのハモの骨切りは粗めで、いささか骨が気になる歯ごたえ。
　まぐろもそこまでよいものとは……。
　
　焼魚はほくほくして、塩加減もよく文句なしにおいしいです。
　
　天ぷらは薄めの衣で素材の持ち味を感じる揚げ方ですが、いかにも目を引くカラフルな衣のエビ、これが駄目でした。
　
　衣に施されたあられが口内に障ります。
　気のせいか、エビが縮んでしまっているような。
　
　
　天ぷらによる600円差をどう捉えるか。わたしは今後は遠慮したいです。
　なお、ランチタイムの会計は現金のみです。
　

　ランチがお得な、深草で人気の和食屋さんも持ち帰りを始めています。

　なんとなく、こちらのお店のランチシステムが分かってきました。
　おそらくあまり数は用意していません。早いときには12時過ぎに売り切れます。
　仕込みも小鉢など保存がきくもの以外は最小限にしているように思います。
　メニューもあまり手間のかからないもの数種類に絞り込んでいます。
　コストを省き、価格をリーズナブルに抑え、本命の夜のお客さんを呼び込むためににサービスしているのでしょう。


　さて、お造り定食。
　
　サーモン、マグロ、イカ、鯛、ブリ、イタヤガイ。
　相変わらず仕入れの確かさを感じさせます。この日は特にタイは身がプリプリしていました。
　小鉢の一つはマグロの大和煮ですが、添えられた野菜がまったく型崩れしていないにもかかわらず驚くほど柔らかく、いい味付けでした。
　
　
　次にレビューするときは夜になると思います。

　この日は＜天馬鮨＞に行こうと思ったのですが、閉まっておりお向かいのこちらへ。
　
　海鮮ちらし定食をいただきました。
　
　
　具はタイ、マグロ、シマアジ、縦半分に切ったエビ、スズキ？、小粒な貝（名前が出てこない）。
　錦糸卵をあしらい、中央にガリが載っています。
　
　酢飯は抑え気味な酸味と甘みがよい塩梅で、これまた素晴らしい付け加減のガリと甘い卵と合わさって味に膨らみを与えています。
　海鮮の質のよさはいまさら言うまでもなし。
　
　小鉢は水菜のおひたしと、千切り大根のふたつ。
　どちらも野菜の歯ごたえを残しつつ、薄味でありながらしっかりした味わいがあります。
　
　ただみそ汁。
　いつも思うのですが、単体としてはおいしくても、濃厚なのでほかの料理に合わない気がします。

　この日も日替わりはサバの塩焼きだったのでマグロ漬け丼をいただきました。
　この人なりの方がおすすめ定食を食べておられましたが、それにもサバの塩焼きが入っていました。
　
　カウンターが高く手元が見えないので確信できませんが、注文してからたれを作り軽く漬ける即席漬けのようです。
　
　ごはんの上に大葉と刻み海苔をのせ、その上にマグロと錦糸卵、ゴマ。
　
　浅漬けなのでマグロがトロリとしておらず、しっかり形を保っています。
　味付けも必要最低限の味という感じで、マグロそのものの味を味わうタイプです。
　各薬味や具のバランスや相互作用がよく、丼だけで自己完結していいます。
　
　ゆえに、せいぜいあとはみそ汁だけで充分という感じですが、小鉢もふたつ。
　
　ひとつは水菜のおひたし。シャキシャキで薄味。大将の調理は薄味で食材の味を引き出すタイプのようです。
　
　もう一つはマグロの甘辛煮。一方、こっちはしっかりした味付けでごはんのお供やおつまみによい感じ。マグロ漬け丼にはミスマッチのような気もしますが、単品として食べる分には申し分ないです。
　
　このお店はごはんが通常でも大盛りサイズなのでお腹がいっぱいになります。
　次は海鮮ちらしでもいただきましょう。

　この日の日替わりはサバの塩焼き。
　ということでこれに決定。
　
　この日はやや空席が目立ちます。
　とは言え、焼き物なのに早い！　作りおき？
　
　相変わらず量の多いごはん、ヒジキの煮物、水菜とえのきとにんじんのおひたし、みそ汁。
　
　サバは火の通り方が自然で、電子レンジで温めた時のような不自然な脂のにじみがありません。どういうことだ？
　
　しっかり脂はのっていますが、ギトギト感がなく抵抗なくいただけます。
　塩はやや控えめでしょうか。
　
　ヒジキもおひたしも上品な味付けで、なんとなく夏の終わりの季節感のようなものを感じます。
　
　
　このお店のレギュラーは一通りレビューします。
　決定！

　名神高速の南側の道と師団街道の交差するところです。
　すぐ目の前が陸橋で少し目立ちにくいです。
　ほぼ向かいに＜天馬鮨＞と＜一番星＞。
　
　こじんまりした入り口ですが中は結構広いです。
　繁盛していますね。
　
　カウンターに座り、メニューを前に悩んでいると大将が簡潔に各メニューの売りを教えてくれます。押しつけがましさがなく、よい距離感です。
　
　日替わりはイサキの塩焼きらしいです。
　が、結局「大将のおまかせ定食」を選びました。
　
　ごはんの量も多く、品数も充分すぎるほど。
　ごはん、漬物、水菜のおひたし、タコとキュウリの酢の物、千切りダイコン、お造り盛り合わせ、スズキのかま焼、みそ汁。
　ごはんにはおかかふりかけがのっています。
　
　刺身はマグロ、ブリ（時期を考えるとカンパチ？）、タイ、タコ。
　鮮度がよく、ブリはほどよく脂がのり、マグロはスッーと口の中をフェイドアウトするような食感。
　
　スズキのカマも適度な塩加減が旨味を引き出しています。
　
　そのほかお総菜も丁寧に作られており、美味しいです。
　
　これだけおかずがあるとごはんの量があっても足りません。おかわりしました（大盛り・おかわり無料）。
　おかわりのごはんにはのり玉のふりかけです。
　
　味噌汁は赤だしで、それ自体は美味しいですが、献立全体の中ではその濃厚さからバランスが悪いと思いました。
　
　
　しかし、かなりよい店です。
　夜にも来てみたいですね。