◆店は人、職人は腕、料理は愛◆　ラストレビューＰＡＲＴ９９ : 味ごころ談

※食べログをほぼやめるにあたり、その最後におきましては、
　 いつまでも覚えておきたい店をいくつか再UPして〆たいと思います。
　 己の備忘録＆皆様への佳店の紹介を兼ねまして。
※過去のレビューの再更新ですので、
　 値段が今とは違うお店が多いと思いますが御寛恕賜りたく存じます<(_ _)>

　 このレビューはその９９件目になります。

　 こちらは四条大宮を西へ３分ほど歩いた北側にあるお店です。
　 一品ものはだいたい３５０円という安さで、
　 板さん達も感じの良い方ばかり☆
　 肩肘張らずに愉しめるお店♪
　 皆様も是非☆


◆ここから本文です◆

＝初訪＝
※コチラのお店からの続きです。

自分が飲食店に行った時、
どれだけ味が良かったか、
どれだけ気分（接客なども含め）が良かったか、
どれだけＣＰが良かったか、
こういった事に重点を置いています。

因みに私が超高級店を食べログで書かないのは、
あくまで私の場合はですが、
そういう店に伺う時って食べログで探して行くという事は無いからです。

そも私にとっての高級店とはどこまでエンターテイメントしているか。
味、店構え＆内装＆装飾、接客、客層・・・・価格は二の次です。

そしてそれが値段の高い店（料亭や高級割烹など）であればあるほど、
食べログで探すなんていう事は生きていて有り得ないんですよね。
お茶屋もそうですよね。

店に「まごころ」や「たしかな腕」があり、
自分の友人や身内などを連れて来たいとか、
どんな知り合いにも紹介したいと心底思えるリーズナブルなお店こそが、
この食べログの真価を発揮するところではないかと思ってます☆
そういう佳店こそが私にとっての高級店かなと。

『超高い店・超有名店・超老舗 ≠高級店』という考えです。

それに超高級有名店とかって、
やっぱブランドが値段を取り過ぎているというか、
“いくら何でも値打ちつけすぎでしょ？”と思う事が多い。

職人が頑固だったり接客が不器用だったりするのは全然かまいませんが、
ムダに偉そうに客を選ぶ店に限って客層も“媚び媚び星人”が多かったり、
知識は凄いけどバカ舌だったり、
自慢屋さんや小金持ちの成金が多い気がします（←偏見全開・爆）

そしてそんな店の有名職人などに限って腕も大した事なかったり、
出汁取りが存外に下手糞だったり、
食や調理の知識の偏りがひどかったりします。

とはいえ店にせよ客にせよ趣味趣向はそれぞれですので、
横柄な店や職人に媚びながら異常に高い金を払い、
それを皆に自慢したい客が居ようとも、
そしてそんな常連客だけを大事にしている超高級有名店があろうとも、
そういう世界があるのも知っていますから一向にかまいませんが、
私にとっては今回のコチラの様な店が本当に素晴らしい店だと思います☆

ま、わざわざこんな前置きを書くと、
『お前、最近超高級店で何か嫌な事でもあったのか？』と思われたり、
或いは『ルサンチマンじゃないのか？』などと思われるかも知れません。

おう、どっちも当たってるぜ！(◞≼☉≽◟◞౪◟◞≼☉≽◟)

というわけで、
すっかり不満を吐き出して元気いっぱい夢いっぱい、
いった後の賢者モードになったところで、
コチラのお店のレビューに移りたいと思いま～す☆( ‾⊖◝)ʃ

『やまに鮨』さんを出た頃の時刻は２３：００ＰＭ、
まだ何となく消化不良だった我々３人は、
この日３軒目となる次のお店に行く事に。

色んなお店を検索したんですが、
ことごとく定休日だったり閉店間際だったりと物色に難航していた所、
１人の友人が「馴染みの店なら開いてるけど、どうする？」と言ったので、
「じゃあそこでいいやん！」となり、こちらの『談』さんへ☆

私はこのお店の存在を初めて知りました。
普段からあまり色んな店を開拓しない私ですが、
こんな近くにこんな人気店があったなんて。。。

最初、店の奥の座敷に通されました。
なんかこの日は、１軒目の焼肉店といいコチラといい、
『やたら靴をぬぐ日だなぁ』などと思いながら着席。
（※座敷は全て掘りごたつ式です。コタツ機能はありません。）

ここが馴染みだという友人は、
大将の顔を見ながらカウンターで飲みたかった様でしたが、
あいにくカウンターはいっぱいでした。

繁盛しているのは間違いないんですが、
それより先ず感じたのはお客さんの１人１人が本当に楽しそう！
凄く明るい雰囲気のお店だなあ！と感じました。

給仕の姉さんも凄く気さくで美人で気配り上手な素敵女子！
座敷へ通される時にチラと見かけたカウンター内の職人さん達も、
素朴な雰囲気の中に確かな自信と優しさを内包されておいでに見え、
私も『カウンターで飲みたい！』と思い、
カウンターが空き次第そこへ移りたい旨をお伝えすると、
素敵女子は最高の笑顔で「わかりました！」との事。

こちら、
ほとんどの品が３５０円均一とリーズナボーなお店♪

何よりびっくりしたのが、
こういう若者も多く集う安い飲み屋さんなので、
料理の味なども基本的に“塩分高い系”かと思ったら、
何を食べてもマジで旨い！
（※ただし、刺身系はもひとつです。安いからしょうがないです。）

“旨い”にも色々あると思いますが、
しっかりダシも効いていて全くショッパイわけでもなく、
安い素材を上手に美味しく調理して提供されている印象！

聞けば板さんはちゃんと修行経験をお持ちの方ばかり☆
道理で美味しいはずです。

あと、このアイデアは本当に素晴らしいと思ったのは地酒の提供♪
４種の地酒が凄く安い（全部３５０円）のですが、
量が極端に少ないかといえばそんな事はなく、
可愛い受け皿も付いていますので普通に楽しめる量です！

仮に２杯飲めば７００円ですが、
これが２杯分となると普通の店の１杯分を越えるでしょうし、
八海山なんて少量でも７００円より高い店なんていっぱいありますよね。
（※そのグラスの写真を撮り忘れたんですが、テッサ写真の左上にかすかに写ってま。）

時刻も午前０時を過ぎた頃、
ようやくカウンターが空きましたのでいそいそと移動！

板さんと談笑しながら深夜まで本当に楽しい時間を過ごしました♪
板さんが見事な「大根の桂むき」を黙々とこなしながら話されていましたので、
「凄いですね！めっちゃ綺麗ですね！」と思わず賞賛の声をあげると、
「このくらいはまぁ･･･野球でいえばキャッチボールレベルの事です･･･（笑）」と、
少し照れくさそうにさりげなくおっしゃいました。

惚れてまうやろ！と思った瞬間、
友人の１人が、
「それでもまだ厚いけどね～。」と、
言わなくてもいい一言を言ったので“一目ぼれモード”がブチ壊しに！

ムっとした私は、
「なんでそんな言い方しますねん！僕が感動してるんやからええやんか！」と言うと、
「う･･･そうね、そんな安い包丁でそこまで薄く剥けるのは大した腕だ。」と、
フォローになってるのかどうか分からない言い訳をしておりました。

板さんは苦笑しておられましたが、その友人の言ったように、
もっといい包丁ならもっともっと薄く剥けて当たり前だそうです。
職人、恐るべし！
（※桂むきの写真を撮り忘れました。ぜんぶ地酒のせいです。）

そんな中、
大根の皮の中でもたいていの職人さんが捨てる部分を使って、
美味しい美味しい和え物を作って出して下さいました！
（※ああ！それの写真も撮り忘れた！この撮り忘れが１番くやしい!!!）

その品は九州地方では当たり前にある品だそうですが、
私は初めて食べましたよ！
酸味と甘味の絶妙なハーモニーに加え食感も最高にいい！

そんなこんなで夜も更けて、
非常に大満足の愉しいひと時にも終わりの時が近づいてきました。
夏休みが終わる頃の小学生のような心境でお会計。

これだけ飲み食いして３人で･･･いくらだったか忘れましたけど、
たしか１人３５００円～４０００円くらいだったと記憶しています。
（※我々は地酒をガブ飲みしてこの値段です）

いい加減なレビューで申し訳ないです。
でも楽しさや美味しさを少しでもお伝え出来ているならば幸いです☆

ちなみに私の右隣におられたカップルの女性が凄く素敵な人で、
偶然にヒジや肩や背中が触れた時などはドキドキしちゃって、
一緒に桂むきを見て感動したり微笑を交わしたりなんかして、
カップルじゃなかったら求婚してましたね。
（↑まったく書く必要の無い文章）

お客さんがね、みなさん本当に楽しそうで明るくて、
一人でもカップルでも家族でも、
どんな人でも気軽に行って楽しめる佳店です。

美味しく、愉しかったです♪
ごっちゃん☆


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＝再訪＝

この日は１つ前に伺った店が残念無念珍念だったため、
急遽口なおしとして、安心して楽しめるコチラへＩＮ♪

で、色々食べたんですが、
↑の初訪レビューの中で、
“美味しかったけど名前を忘れた”と書いた珍品を再確認！

それは、大根の皮で出来た『はりはり漬け』という代物です！

こちらの大将が五島列島の御出身で、
九州地方では当たり前にある品だそうですが、
私はこの店で始めて知りました。

九州では本当に当たり前の品なんですかね？
ま、とにかく美味しいんですよね！
大根て本当に捨てる所が無いというか、
全部食べられる素晴らしい野菜ですな♪

ひとつ残念なのは、
最高に素敵だったパート女子のＭちゃんが辞めてしまって、
その他のバイトさんが、
皿やグラスなどの出し引きがちょっとアレですので、
総合評価はちょい下げました。

美味しかったです！
ごっちゃん☆

　　ラストレビューＰＡＲＴ１００へつづく