“神奈川淡麗系”を、のどかな雰囲気に包まれた人気店で（その2：醤油） : ZUND-BAR

2001年9月3日開店。こちらのお店は、「中村屋」（高座渋谷→海老名）・中村栄利氏（現在はN.Y.で活動中）の実兄である中村比呂人氏（現・AFURI社長）が運営するお店です。「中村屋」といえば1999年開店してすぐに“神奈川淡麗系”・“天空落とし”等のキーワードと共に一世を風靡してきましたが、こちらのお店は、その中村屋の製法をベースにしたラーメンを提供するお店として、交通不便な立地でありながら開店以来ずっと高い人気を維持してきました。その後、首都圏および海外にて多店舗展開しているAFURIの元になったお店でもあります。

2020年6月13日（土）：ZUND-BAR Classic（醤油・まろ味）（1480円）
前回から1週間振りの訪問。この日は、お昼時から少しずらした午後1時半頃にマイカーで訪問。梅雨入りして3日目の雨天でしたが、この時間帯でも続々と敷地内駐車場に車が入ってきます。あいにくの天気なので店舗脇を流れる七沢川沿いで憩う訳にもいかず、順番待ちのお客さんは店舗入口の屋根や庇のあるベンチに座るか、車内で待機していました。店舗入口の順番待ち名簿で5団体目だったので、さほど待たずに済むかと思いベンチに座ること25分で漸く入店。アルコール消毒はしましたが、前回の体温測定（非接触で手首測定）は無くなっていました。
店内に入ると4人掛けテーブルx5脚は満席でしたが、カウンター6席には3席ほど空きがありました。やはり郊外のお店だけに、自動車でやってきた家族・知人の複数客が殆どのようです。なおスタッフは厨房4名＋フロア1名の5人体制。
さて、前回はZUND-BAR Classic（塩・淡麗）を選択したので、今回はZUND-BAR Classic（醤油・まろ味）にしました。注文してから気づいたのですが、麺を全粒粉入り細麺から、つけ麺で使用する真空手もみ麺（平打ち中太縮れ麺）に無料で変更可能だったようです。どうせなら異なるタイプの麺を試してみれば良かった、と悔やんでいるうちに着丼。

麺は、自家製麺によるパツッとした歯応えの全粒粉入りやや縮れ細麺140g。麺の上に刻んだ揚げ大蒜チップが載っています。
スープは、中村屋と近いもので、鶏ガラ（モミジ・腰ガラ）をベースに豚エキス・昆布も加えて七沢の天然水を使って煮込み、提供直前に煮干し・鰹節のダシをそこに加えることで魚介節の風味を高めた、仕上げに使う鶏油と神奈川淡麗系ならではの葱油の風味が漂う、淡麗美味な醤油スープ。「まろ味」を選択したので、多めの鶏油が表面に浮いています。
別箱の具は、注文後に炭火で炙った豚バラロール叉焼2枚、刻み煮豚バラ叉焼、半熟味玉(1/2)x2、細メンマ、海苔、粉唐辛子のせ白髪葱、水菜、甘辛味の刻み葱、容器の底に数口分のご飯。
まずは鶏油・葱油の風味に包まれた醤油スープを味わいます。やはり醤油ダレが入ると、ラーメンのスープとしてはバランスが良くなったように感じます。醤油という調味料は実に偉大。また鶏油多めのため、よりコクのあるスープになっています。
続いてパツッとした細麺を啜り、炙り豚バラロール叉焼を頂きます。相変わらず、香ばしくて美味。その後は水菜や白髪葱をスープに入れて楽しみ、刻み煮豚バラ叉焼、半熟味玉などの具を頂きます。最後は海苔と甘辛味の刻み葱をおかずにしてご飯を頂き、スープを飲み干して〆。
結論としては、塩も醤油もそれぞれの良さがあるので両方味わってみる方が楽しい、ということでしょうか。
次回は、つけ麺を試してみようかと思います。

2001年9月3日開店。こちらのお店は、「中村屋」（高座渋谷→海老名）・中村栄利氏（現在はN.Y.で活動中）の実兄である中村比呂人氏（現・AFURI社長）が運営するお店です。「中村屋」といえば1999年開店してすぐに“神奈川淡麗系”・“天空落とし”等のキーワードと共に一世を風靡してきましたが、こちらのお店は、その中村屋の製法をベースにしたラーメンを提供するお店として、交通不便な立地でありながら開店以来ずっと高い人気を維持してきました。その後、首都圏および海外にて多店舗展開しているAFURIの元になったお店でもあります。

2020年6月7日（日）：ZUND-BAR Classic（塩・淡麗）（1480円）
十数年振りの訪問。2008年頃の初訪問時も外待ちする人気でしたが、今はどうなっているでしょうか。
この日は、開店時間の11時をかなり過ぎた11時40分頃にマイカーで訪問。場所は丹沢山系・大山の東麓にある七沢温泉郷のすぐ近く。国道246号・森の里入口交差点から県道603号→県道64号で6kmちょっとです。
駐車場は店舗脇およびその奥などに計33台分用意されていますが、かなり埋まっており、店舗入口付近のベンチや店舗脇を流れる七沢川沿いに外待ちのお客さんがたくさんいます。店舗入口に行くとファミレス風の順番待ち名簿があり、自分で14団体目でした。
お店へのアクセスには本厚木駅から出ている神奈中バスも利用できますが、多くは自動車でやってきた家族・知人の複数客です。待機中のイメージとしては、まるで山梨や長野にある民家を利用したほうとう・蕎麦の人気店に来たような感じです。
50分待ってようやく入店。コロナ対策としてアルコール消毒と体温測定（非接触で手首測定）が義務づけられていました。
店内はほぼ満席。指示されたカウンター席に座ります。こちらは口頭注文・後会計。店内は左側がカウンター6席（本来7席のところを間引き）、右側が4人掛けテーブルx5脚（本来は25席分のところおそらく1テーブルを除外）。スタッフは厨房3名＋フロア2名の5人体制。
なお、カウンター席の作りは2列が互いに向かい合う形になっており、十数年前は今よりラーメン好きの1-2人客が多かったためか2列とも利用されていました。が、今は左端の1列の椅子がすべて取り払われていました。また、十数年前は遮光カーテン等の処理により店内が少し暗かったような気がするのですが（思い違いかもしれません）、今回はカーテンを開けてガラス窓から自然光が採光されており店内は明るいです。
卓上の調味料は、酢・七味唐辛子・胡椒。メニュー冊子を眺める間もなくの着丼です。

さて、前回は煮玉子らーめん（塩・淡麗）を選択しましたが、あらためてメニュー表の写真を見ると今となってはAFURIで頂けそうなルックスだったので、今回はAFURIでは頂けない「ZUND-BAR Classic」（塩・淡麗）にしました。開店当初の提供スタイルだそうで、お馴染みのステンレスの丼にて「かけらーめん」、さらにステンレスの別箱にて具とご飯が提供されます。
麺は、自家製麺によるパツッとした歯応えの全粒粉入りやや縮れ細麺140g。麺の上に刻んだ揚げ大蒜チップが載っています。
スープは、中村屋と近いもので、鶏ガラ（モミジ・腰ガラ）をベースに豚エキス・昆布も加えて七沢の天然水を使って煮込み、提供直前に煮干し・鰹節のダシをそこに加えることで魚介節の風味を高めた、仕上げに使う鶏油と神奈川淡麗系ならではの葱油の風味が漂う、淡麗美味な塩ダレスープ。なおAFURI同様に「淡麗」＝鶏油少なめ、「まろ味」＝鶏油多めの意味です。
別箱の具は、注文後に炭火で炙った豚バラロール叉焼2枚、刻み煮豚バラ叉焼、半熟味玉(1/2)x2、細メンマ、海苔、粉唐辛子のせ白髪葱、水菜、甘辛味の刻み葱、容器の底に数口分のご飯。
まずは「こんなタイプだったっけ」と思いつつパツッとした細麺を啜り、鶏油・葱油の風味に包まれた淡麗塩ダレスープを味わいます。次に具を単独で頂いてみます。炙り豚バラロール叉焼は、香ばしくとりわけ美味でした。その後は水菜や白髪葱をスープに入れて、微妙な味の変化を楽しみます。最後は海苔と甘辛味の刻み葱をおかずにしてご飯を頂き、スープを飲み干して〆。
やはり、鶏ダシと魚介ダシベースで構築した「足し算」発想ともいわれる複雑妙味な神奈川淡麗系スープをじっくり味わう目的なら、醤油より塩がよいと再確認しました。
次回は、バランスのとれた醤油味スープをまろ味にて頂こうと思います。

2008年某月某日：煮玉子らーめん（塩・淡麗）
このときが初訪問でした。写真も撮っていないことを悔やんでいましたが、2020年に漸く再訪となりました。