ベルベに取って代わる存在になれるのでは？ : こむぎのもりブンブン

この日は、大和駅周辺での食べログ活動になりました。
ランチは、駅南側の徒歩10分程度のところの住宅街にポツンとある定食屋さん「玄米ごはんや 橙」でヘルシーなランチをいただきました。
久しぶりに優雅なランチを食べたことで、比較的気分はすっきりしており、ランチ後は、もう少し足を伸ばして、大和駅と桜ケ丘駅の丁度中間くらいにある当店で翌日の朝食用パンを調達することにしました。

当店のブンブンという店名は、蜂が飛ぶ”ブンブン”から持ってきたようで、お店のロゴも蜂のマークですが、このロゴを採用しているベーカリーが神奈川県内に数店店舗展開しています。
運営母体は、当店の運営会社である株式会社プレジールのほかに、有限会社ベーカリーサガミ、株式会社サガミベーカリーと3社体制になっているようで、オーナー一族（珍しい苗字ですが、「地主」という姓の由）の方がそれぞれの会社の代表を務めておられ、言ってみれば地主一族のベーカリーチェーンということになるようです。

グループの本拠地的存在のお店は、厚木市にある「パン工房ブンブン 本店」のようですが、小田原や相模原などにも店舗があって（ブンブン小麦市場 小田原店、パン工房ブンブン 相模原中央店）、株式会社プレジールについては当店を本店として、つきみ野のお店(こむぎの杜ブンブン つきみ野店)との2店体制となっています。

大和市のベーカリーと言えば、2021年11月に倒産した「ベルべ」がどうしても思い浮かびますが、ベルベは積極的な店舗拡大戦略(特に首都圏の高地価物件)がコロナ禍の影響もあって裏目に出てしまったこと以外にも、副業の不動産業の方でかなりの損失を出した模様で、ピーク時年商の2倍以上の負債を抱えていたようですね。
そして、クロージングも決してハッピーなものではなく、従業員にも告げない夜逃げ同然の倒産劇だったようで、地主一族の方も同業なので、他人事とは思えなかっただろうと想像します。
ただ、幸いなことには、最近になって、倒産で解雇となった元代表の娘婿の呼びかけに応じて元従業員たちが集結し復活を果たしたとのニュースも伝わってきました。(その名も「リベルベ愛甲石田店」)

こちら、ブンブンは、ベルベほど派手な店舗展開はしていないようで、しかも分社化して社内競合させていると思われるところからしてビジネスモデルとしては全く異なるように思います。
因みに食べログでチェックしてみたところ神奈川県内のブンブン名のベーカリーは上記のお店を含めて全部で11店舗ほどが確認できますが、食べログの評価をチェックしてみると3.0～3.4点台に分布しており、小規模チェーンとしてはまずまず健闘していると見られます。
私の求めているハイコスパベーカリーへの適合も期待されるところです。

当店の場所は、食べログ情報では大和駅から徒歩13分となっていますが、ほぼ正確だと思います。
大和駅南口駅前の大和なでしこ広場から「あすろーど大和」を南進し、柳橋交差点を左折して(厚木街道)、150mほどの右手になります。

この日は12時ちょっと前の入店だったのですが、店頭の駐車場にはかなりの車が停まっていましたし、店内も結構人がいて、レジ前には列が出来ていました。
大和市周辺エリアは、ベルベが地盤として勢力を張っていたこともあり、ベルベの店舗が閉店したことで当店には追い風が吹いているのかもしれませんね。

お店は個店ベーカリーにしては結構大きめの店舗であり、並んでいるパンの数も豊富です。
中央の平台や周辺部の棚にパンが並べられており、ユニークなパンも多くあって、選んでいて楽しい感じです。
最近はベーカリーでは朝食用パンを3個購入することが多かったのですが、最近思い立って（もはや年中行事ですがｗ）ダイエットに励んでいることもあり、この日は2個と決め、以下、2点を購入しました。
暫くの間はパン2個が続くと思いますｗ
・たっぷりおにおんちーず＠248円
・あんこの入った塩バターロール＠172円
合計420円
激安というわけではないですが、まあ普段使い出来るギリギリのレベルかなという感じですかね。
持ち帰って、翌日の朝食に供しました。

たっぷりおにおんちーずは、レンジで20秒チンした後、600Ｗのオーブンで3分間加熱し、900Ｗで1分間仕上げ焼きしていただきました。
ふわふわのパン生地にベーコンとブロッコリーなどの野菜、チーズソースを包み、たっぷりの玉ねぎを乗せて焼き上げたパンですが、玉ねぎの風味とシャキシャキ感が全体を支配して、チーズとも絡み、とても美味しいパンに仕上がっています。

あんこの入った塩バターロールは、この手のパンはこれまでほとんどリベイクせずに食べていたのですが、今回は試しにレンジで15秒チンした後、600Ｗのオーブンで3分間加熱していただきました。
塩パンと言うと一口で食べられてしまうようなイメージもありますが、こちらの塩バターロールは、あんこが入っていることもあり、しっかり食べた感があります。
リベイクしたことで底面のバターのカリカリ感が何とも言えぬ美味しさを醸し出しています。
リベイクは正解でしたね。

全体にパンはきちんとしたレベルを確保していると思います。
激安とは言えない価格帯ですが、パンのクオリティとの対比では十分許容範囲と言えますし、ベルベ亡きあとのこちらのエリアにおける代替勢力としては、とても有力な存在ではないでしょうか。
地主一族のチェーンは、ベルベとは異なり、店舗拡大戦略も比較的慎重に行っているようですし、安定感があるような気がします。
ベルベの失敗からしっかり学べていることも強みですし、長く続くチェーンとして頑張ってもらいたいですね。