シロ串だけ食いに行きますよ！ : 溝口 もつ焼のんき

　実はホルモンや内臓系の料理は余り好きではありませんが、それでもしぞーかおでんの白モツと焼き肉屋のミノ、それにホルモン焼き屋の定番のシロ串焼きだけは昔から大好きなのです。
ところが寄る年波の所為でもう歯が弱くなって、ミノやシロ焼きを食べられなくなって幾久しく、あー偶には思いっきりシロ串焼き食いてーなぁなんて思っていて、ふとこちらの店を思い出し久し振りに愚妻と共にお邪魔してみました。

　17時早々にお店に向かいましたが、既に先客がいらっしゃいました。早いですねぇ。
入り口で店員さんに迎えられ、予約の有無を聞かれ、予約はしてない旨伝えるとコの字型のカウンターの一番奥に通されました。
席に付いて早々に緑茶ハイと角ハイボールを頼み、目の前のカウンターの衝立に貼ってあるメニューを物色します。
先ずはシロ焼きを2本、それから豚うずら、豚トマト、豚巻シソを各２本づつ、厚揚げ、マッシュルームサラダを注文しました。
　最初の飲み物と同時に、お通しの生キャベツに胡麻油の香る塩ダレの掛けた奴が出されます。
　厚揚げは、絹ごし豆腐の厚揚げで、揚げたてなので物凄く熱々で表面がカリッと香ばしく揚がっています。
1丁を8等分に切り分け、葱や生姜、鰹節等の薬味がたっぷり掛かっていて、出汁醤油が初めから掛けてありますがカリカリ感は損なわれていません。
これ、食感や豆腐自体の味も凄く美味いですね。
　マッシュルームサラダは、水菜やサニーレタスのサラダにマッシュルームを生のままスライスして、醤油系のドレッシングが掛けてあります。
生マッシュルームの香りが良くて美味いのですが、マッシュルームサラダとゆう割にマッシュルームの量が少ないです。
それに凄く薄切りなので生マッシュルームの特有な味が食感が弱く、これはもっとマッシュルームをタップリ使って欲しいですね。
　お待ちかねのシロ焼きですが、甘めのタレで香ばしく焼かれて表面はちょっとカリッとした食感なんですが、このシロモツが物凄く柔らかく、歯がいらないくらいです。
これはシロモツを長時間じっくり煮て充分柔らかくなったものを串に刺して、タレを付けて強火で香ばしく焼きあげているんでしょうか、これなら私のような歯弱でもなんぼでも食べられます。
しかも確り煮ることでモツ特有の臭さもすっかり抜けて、凄く美味いです。
　豚うずら、豚トマトはウズラの茹で玉子を豚肉の極薄スライスで巻いて串に刺して焼いてあり、中のトマトやウズラの黄身が物凄く熱くなっているので食べるときは要注意です。
どちらもそのまま焼くより豚バラの脂との相性が良く、美味いです！
　豚シソは、豚肉の極薄スライスをシソの葉と一緒に巻き込んで串に刺して焼いたもので、豚の脂とシソの相性が凄く良くて美味いです。
　酒は2杯目から中々（麦焼酎）のロックに切り替え、シロモツ焼きを2本お替りと椎茸焼きを2本追加でお願いしました。
　椎茸焼きは肉厚の奴が1個半を1串に刺して焼いてありますが、肉厚なので食感も良く醤油と椎茸から出たエキスが混ざって美味いです。

　私がr緑茶ハイと中々を3杯頂き、愚妻はハイボール3杯飲んだ後、中々を1杯飲んで〆ましたが、合計8,200円ちょいでした。
以前来た時よりちょっと高くなった気がしましたが、気のせいでしょうか。
　しかし大好きなシロモツ焼きが食えて満足でしたね。
多分もうこの店以外ではシロモツ焼きも食えないでしょうが、逆に言えばこの店があってくれて良かったです。
シロモツ焼きが食いたくなったらまた来ます！

　この日は夕方に愚妻から、「今、溝の口で買い物中。まだまだかかる。」とのメールを受信。
なるほど、これから家に帰って飯を作るのは面倒なので、溝の口で夕飯を食いたいとゆうサインですね、解りました。
仕方ないので1時間後に溝の口で待ち合わせ、さて何を食いたいか聞くと焼鳥とまあいつも通りの返答です。
じゃあ、以前から気になっていたこちらの店に行ってみましょう。
　18時過ぎでしたがあまり天気も良くないせいか、まだ空いていました。
こちらはJR武蔵溝ノ口の南口を出て、線路伝いに新城方面に徒歩１分で、南部線のホームの前です。
壁の前面がガラス張りになっていて、店内の様子が見て取れるので入り易いのですが、いつも結構混んでいる印象です。
店内は天井の高い倉庫風の建物を改装したような感じで、雰囲気も悪くないです。

　カウンター席に案内され、先ずは緑茶ハイ、愚妻はいきなり熱燗からスタートです。
　メニューを物色し、焼き物はシロタレ4本、ハツ2本、レバー（タレ）2本、豚シソ巻2本、豚うずら巻1本、ネギ2本、獅子唐１本をお願いし、あとは焼きとうもろこしと厚揚げを註文しました。
　お通しは生のキャベツをちぎって塩ダレを掛けただけのシンプルなものです。
緑茶ハイをチビチビ飲みながらキャベツをかじって待ちますが、10分以上何も出てきません。
そんなに混でもいないのにこれはちょっと品出しが遅いですねぇ。
　漸く焼き物が出てきましたが、愚妻はハツとレバーは鶏だと思って註文したらしく、豚だったのに驚いていました。
なんせ、豚のハツはこの歳（結構な歳ですが）になるまで食ったことが無いとのことで、かなり抵抗があるようでしたが、串から外して１切れ食わせるとどうやら気に入ったようでほとんど独りで食っていました。
まあこの店補ハツやレバーは、私も豚にしては上品で、新鮮な感じがして美味いと思いました。
　驚いたのはシロですが、私は好物なので4本頼みましたが、愚妻がシロを食っているのは今まで見たことも無く、1人で4本食うつもりでした。
しかしここのシロは、うーん・・・、これが凄く柔らかく、普通に噛み切れるとゆうか歯がなくても食えるくらいの柔らかさでビックリです。
たぶんかなり時間を掛けて茹でてから串に刺してタレを付けて焼くのだと思いますが、この驚異的な柔らかさのシロモツがじっくり炙ることで表面にカリッとした食感が生じていて、しかもこのちょっと濃いめのタレが良い具合に香ばしく、甘苦い感じが何とも言いがたい食感と美味さをだしています。
いやー、このシロは良いですねぇ、これだけでも食いに来る価値があります。
驚いたことに絶対食わないと思っていた愚妻も1本食い切りました。
　他の串焼きも、丁寧に串に刺し、丁寧に焼いている感じが良く伝わるもので、なかなか美味いです。
ややもするとワイルドで、ちょっと下品な感じもしてしまうモツ焼きが、非常に上品に仕上がっていて、結構若い女性客が多いのもうなずけます。
　2杯目からは中々（麦焼酎）のロックに切り替えましたが、濃いめのタレの甘苦さに酒も結構すすみましたね。
　最後に焼きトウモロコシが出てきましたが、結構満腹でしたが、ちゃんと生から焼いてあるトウモロコシを食べるのも久しぶりな感じで食い切ってしまいました。

　この店は料理も串も1本が結構ボリュームがあり、食べ応えがありますので、頼みすぎは要注意です。
それにモツとゆう素材にも関わらず、丁寧で上品に仕上げてあるので凄く食べやすく、結構食べ過ぎてしまいますね。
　価格もこれだけ飲み食いしても、1人3,000円代ですからその安さにもビックリでした。
　ただ、店員さんが元気が良過ぎて、註文の度に凄いでかい声で通すので、私のような気の弱い者はその度にビックリしてしまい心臓に悪い感じがします。
もう少し声のトーンを落としてもらえないかなぁ！