スープカレー本来の美味しさを思い起こさせてくれるハイコスパ店！ : しんペー

スープカレーと言うと札幌名物として名が通っていますが、私がスープカレーを本格的に食べ始めたのは、2019年8月～9月の札幌勤務の時ではなく、それに続く2019年10月～2022年3月の帯広勤務の時になります。
札幌勤務の時は、出張が多かったこともありましたし、仮住まいということもあって何かとバタバタしており、また、スープカレーというジャンルそのものにもそれほど惹かれるものを感じていなかったので、ほとんど行った記憶がありません。
もっとも、私が食べログのレビューをアップし始めたのは、帯広勤務の時代からですので、札幌時代の食べ歩きは記録として残されていない面もあるのですが、それでも記憶にはっきりと刻まれていないので恐らく(行っていないのは)正しいのだと思います。

帯広では、職場近くに「スープカリーワムウ」というお店があり、これが記憶している限りでは、同店が私とスープカレーの出会いの場だったと思っています。
同店は、食べログの盛り上がりは大したことはなかったのですが、食べログが勢いを増している時期には既に閉店していたこともあるためで、地元では評判のなかなかの名店だったと思っています。
その後は、東京、岡山、仙台などで勤務することになりますが、各地のスープカレー店を意識的に回るようになり、食べログにもかなりの数をアップしています。

この日は、相鉄の鶴ヶ峰駅まで出向き、フォローレビュアーさんのレビューを読んでかねてBMしていたこちらのスープカレー専門店を訪れることにしました。
考えてみたら、最近はスープカレーとは暫くご無沙汰しており、昨年3月に神保町の名店「スープカレー屋 鴻 神田駿河台店」を訪れて以来ということかと思うので、約1年振りということになりますね。

当店の店主さんは、店名から分かる通りしんぺい(晋平)さんなのですが、当店HPに出ている自己紹介によれば、スープカレーの本場北海道のご出身で、大学進学を機に上京されます。
大学卒業後は、元々祖母が食堂を営んでいたこともあって身近な存在に感じていた飲食業に興味を持ち、和食やイタリア料理店に勤務することになりました。
そんな中で、ふとしたことから関東には北海道では良く見られて馴染みのあったスープカレー屋が少ないことに気づき、横浜でもっとスープカレーを広めたいという思いから、縁あって綱島の「スープカレーのハンジロー」(2013年に安曇野に移転(スープカレーのハンジロー 安曇野店)のため一時閉店しますが、その後、札幌のスープカレー店「らっきょ」の直営店として衣替えオープンし、現在は「らっきょ＆Star」として営業中)に勤務して腕を磨くことになります。
そして、ハンジローの安曇野の移転の後を追うような形で2014年(平成26年)1月に当店をオープンして独立を果たします。

当店の場所は、相鉄鶴ヶ峰駅の西側を走る水道道に沿って広がる鶴ヶ峰商店街の一角にあります。
当店の裏手すぐの場所には昨年＝2022年の大河ドラマで中川大志が演じて話題になった畠山重忠の首塚があります。
ご承知のように坂東武士の鑑とも言われた畠山重忠は権力争いに巻き込まれて最後は二俣川付近で戦死するわけですが、その後、この地に首が祀られたと伝わっているそうです。
なかなか綺麗な首塚ですので、当店を訪れた方は是非ついでに行かれて、畠山重忠に思いを巡らせるのも良いのではと思います。

当店のランチタイムは11時半からで、なかなかの人気店とも聞きますので、この日はオープン直後の時間帯に狙いを定めました。
特に待ち人はおらず私が一番乗りになりましたが、その後、続々と来店客があり、11時40分頃には満席になってましたので、休日に待たずに入るには、やはり、オープン直後の時間帯を目指すのが良いと思われます。

店内はカウンター席が5席とテーブル席が14席の計19席のキャパで、私はカウンター席へ誘導されました。

卓上には定番メニューが置かれており、2ページに渡り、スープカレーメニューがズラッとラインナップしています。
定番メニューのほか、スペシャルメニューやマンスリーメニューといったアレンジスープカレーもあって、迷うこと請け合いの多彩なメニュー構成です。

お値段の方はベースメニューのチキンスープカレー@1,150円を始めスープカレーにしてはまずまず良心的な設定なのは有り難いところです。

注文は、チキンスープカレーを辛さ指定3(中辛が2、激辛が5)でお願いしました。

待つこと5分ほどで注文の品が提供されました。
チキンスープカレーは、骨付きチキンのほか、じゃがいも、ピーマン、ニンジン、半切り茹で卵がトッピングされており、具沢山です。
骨付きチキンは、軟骨はもちろん、骨まで食べられそうなくらい柔らかく煮込まれており、スプーンで楽々骨から剥がせます。

スープは、豚骨、鳥ガラ、香味野菜、果物などを毎日10時間以上じっくり煮込んで作っているそうで、化学調味料などは一切使用していません。
また、スパイスも20数種類を毎日ホールの状態から挽いているので、香りが飛ぶことがなく、スパイシーでコクのあるスープに仕上がっています。

とても素晴らしいスープカレーですね。
最近スープカレーからご無沙汰していたこともありましたが、とても新鮮な感じがし、同時にスープカレーってこんなに美味しかったんだ、再認識させてくれました。
これだけメニューが豊富だとリピートする動機付けにもなりますし、流行っているのがよく分かる素晴らしいお店ですね。
暫くしたらまたスープカレーが食べたくなりそうです。