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店名 |
生麦
|
---|---|
ジャンル | 海鮮、居酒屋 |
お問い合わせ |
045-501-0467 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
国道駅から248m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
17席 (カウンター5席、座敷テーブル4席×3) |
---|---|
個室 |
無 |
駐車場 |
無 |
料理 | 魚料理にこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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京急の各駅停車は急行、快速の通過待ちが多い。
赤の車両がビューン、、続くはブルースカイの車両がピューンと風を立てて走り去る。
花月園前、夕刻6時半過ぎにやっと下車。
9月も中旬となればすっかりと暮れている。
国道15号を渡る。
南仲通りと言う小さな商店街に入り込む。
突如現れた古風な造りの薬屋、ぽつんと八百屋、角には総菜屋を兼ねた肉屋。
この通りには目的の店は無かった。
角の肉屋を右に曲がり暫らく歩むと中華そばの黄色の看板、さらに進めば住居だけ。。
こんな所に店あるのかよ??
引き返して肉屋に聞くか、、
「すいません」
「はい、いらっしゃいませ」
「つかぬ事をお聞きしますがこの辺に生麦って言う刺身調理屋ありますか?」
お歳の親爺さんはきょとんとする。
「どんぶり屋さんね」親爺さんの横にいる娘さんらしき人が笑顔で答える。
「そう、そうです」
「そのちょっと先、車のあたりに小さく看板光っているでしょう」
「ありがとうございます」
なんだ、曲がる方向を間違えた訳か。
がらっと開けるとカウンターにおふたり。
こんにちはと声を掛けるが店主は俯いたままで視線を投げてこない。
「大丈夫なのかな、店に入って来ちゃって?」
「大丈夫ですよ、きっと」カウンター客の女性が優しく発する。
2度目の声掛けで視線が合う。
どうやら俎板に集中していたようである。
カウンターは詰めればもう2,3人は大丈夫そうだがこ上がりの3つのテーブルが全て空いている。
靴を脱いで真ん中に陣取る。行儀は悪いが足を通路側に伸ばして座る。
大瓶700円はちょいと痛いが止むおえまい。
「すいません、お行儀悪くて」
「いいんですよ」
ビールとコップふたつを盆の上に乗せて、板さんのお母さんらしき人は愛想がよい。
お通しの里芋を吹かしたやつに塩を付ければ、口腔を薄らと塗るような具合に旨い。
ふかふか芋にひやひや麦酒はいいもんだ。
ボトルの方が安上がりだねぇと、、いいちこ900mLは2000円、氷とお水セットで500円。
いわし刺し、あじ刺しが漆塗りの丸盆皿に綺麗に盛り付けてやってくる。
盛り付けもさることながら、刺身の鮮やかな色合いが朱塗りに冴える。
いわしには味噌生姜の刻みが乗っている。この刻みを箸で捕まえて食せばこれだけで十分な酒のあてとなる。
旨い旨い刺身をゆっくりと堪能する。
このお店、朝の部は9:30~14:00、海鮮の丼物のラインナップが見事である。
夜は17:00~21:30。食事は無論の事、魚を相手にのんびりと酒を楽しめる。
いわし、あじの次は何にしようか。。
新さんまと鰹の選択で悩む。
見事な肉厚の鰹が丸盆の上で輝きを放つ。。
にんにくの醤油で味わう。うまい、おいしい。。
なんというもちもち感であろうか。
おいしい、うまいの連呼をお母さんに投げる。
「おいしいでしょう鰹、今日、釣ってきたんですよ」
短冊の刺身の数は貝類を含めて10前後ある。
手軽な値段がまた嬉しい。
刺身のほかには、たまごやき、野菜を蒸したもの、焼き魚、煮魚と事欠かない。
ボトル空。
じゃ、燗酒2合。
あてはこまい焼き、自家製おしんこ、蒸しトマト。
こまいに日本酒はやっぱり好い。
自家製の胡瓜、蕪に七味をかけてお猪口を運べば秋の足音が遠くの方から響いてくる。
タジン鍋の蒸しトマト、とんがり蓋を持ち上げれば赤いトマトが目に優しい。喰えば暖かな甘みと酸味に息をつく。
「お仕事帰りですか?」カウンター越しに板さんがほほ笑む。
「はい」
「こんなところ、どうしてご存じだったのですか?」
「風の噂が伝わりましてねぇ」
「そうですか、ありがとうございます」
太陽が消えた見知らぬ土地で店を探して彷徨していれば細い通りには水神宮の祭りの旗が暗がりで揺れていた。
揺れる祭りの旗に海の街の旅情を感じた。。
肉屋屋の主人も娘さんも人情味の対応でお店を教えてくれた。
ご馳走様とお店を出るとお母さまが店先まで一緒に出てきては駅への近道を教えてくれた。
旅路のふれあいである。