安定感ある王道系フレンチ : ラ・ネネグース

雪の金沢グルメ二日目は老舗フレンチのラネネグースさんにお邪魔しました。


夜中に積雪して道がグチャグチャになった中を行動したので足元がグチャグチャでブーツの中に染みてくる始末で寒すぎてやばかったです


天候的には降ったり止んだりとすっきりしない一日となりましたがそれでも無事予定はクリア。


予約時間の12時に到着すると外観的に琉球にある雰囲気みたいな？？造りの建物でフレンチ感は0。

金沢の古民家を改装？？して造られたんですかね♪


入店すると、アットホームさ満載で落ち着く空間で優しいマダムがお出迎えして下さいました。


キッチンはシェフとお弟子さん、サービスはマダムの三人体制。


テーブル席に案内され着席しました。


それではネネグースさんを味わいましょう。


コースは4タイプあり私たちはBランチをセレクト。
5500円税込みです。


前菜と主菜は選べます。


ワインはグラスが白赤二種ずつあったのでそれぞれ二種ずつ頼み計4種を二人で戴きました。


☆人参ムース


アミューズは一昔の懐かしいムース仕立てからスタート。

クリーム感の強い人参ムースの上にトマトのピュレとコンソメジュレで戴きます。


人参のムースというよりトマトピュレの香りが強く、人参ムースはクリーム率が高いことから香りがほぼなくぼやけちゃってましたね。

ですから塩梅的には良いのですが人参ムースを戴いているという感じには思えませんでした。

クリームとのバランスをとって人参感がアップすると良かったと思います。


☆ナメラバチメのカルパッチョ　ジンジャーソース


私セレクトのアントレ。
ナメラバチメは昆布〆されたことによる旨味は感じますが香りはありません。

生姜とニンニクが効いたヴィネグレットでマリネされており香りはショウガニンニク香る旨味ある白身というイメージですかね。


盛り付けが綺麗でフレッシュ野菜が美味しくビーツソースの甘みともよくあってさっぱり戴けるアントレの一品でした。


合わせた円熟味あるソーヴィニヨン・ブランがよく合いましたよ。


バゲットとマカダミア入パン。　

バゲットがクラスト厚めで好みなタイプでありバターもおいしいタイプでした。


☆フォアグラとホタテのポワレ　＋1500円


もう一方のアントレです。

フォアグラとホタテのポワレを香らなかったけど（笑）ペリグーソース？？とパセリソースで戴きます。

添えつけにバター香るクリームリゾットも付いてました。


ホタテのポワレを一粒戴きましたが半レアでもっちりして甘く美味しかったです。


フォアグラには少し落ち着いたシャルドネがよく合ったそうです。


☆菊芋スープ


ほぼスリ流しの菊芋スープですね♪

菊芋感満載であっさり旨味あるスープで瞬殺（笑）

量が少なすぎるのでもっとたっぷり欲しかったです。


☆カサゴと白身ムースのジャガイモ巻き　マッシュルームソース


懐かしいポワソン料理の一品ですね♪


ふわっとしっとりしたスズキと白身ムースをジャガイモの千切りをお焼き風にしてカリッと巻いて揚げ焼きされたものを旨味あるマッシュルームソースとで戴きます。

添え付けのお野菜はレンコンチップと舞茸、ほうれん草、蕗の薹のソテー。


美味しいマッシュルームソースが決め手になってる王道系のポワソンの一皿としてうまく纏まってましたね。　


ジャガイモのカリッと感とカサゴのふわっと感、ムースの旨味ともに一体感がありソースをよく馴染ませて戴くと旨味の相乗効果増します。


お野菜とマッシュルームソースとの相性もよくアントレもそうでしたが一皿に多種のお野菜が取り入れられるのはバランスもよく戴けますよね。


ここではパワーあるシャルドネのほうがよく合ったイメージです。


☆能登牛肩ロース煮込み　赤ワインソース


煮込み大好き！！！

甘酸っぱい赤ワインソースのキレをしっかりと感じる旨味たっぷりのソースが決め手となりヤワヤワのゼラチンシツに富んだ能登牛煮込みは飲めるお肉のような味わいで美味しい！

合わせた味わいあるフレッシュなピノがお肉の香りの余韻を長くしてくれるイメージでした。


ポワソンもですがやっぱりソースが決め手となる王道系のフレンチの一品を戴くとほっこりさせられますね。


ちょっと残念だったのは全体的に一皿の量が少なすぎるのでメインだけでもこの2倍は無いと満足しませんね。

フレンチはメインでなんぼのとこもありますからボリュームのバランスもコース通して必要かと感じます。

お写真ではわかりにくいですが一切れ二口程の大きさのお肉が2切れ付いてるのみなので個人的には満足いく量ではありません。

少食の方用くらいの量かなぁとも


もう少しボリュームは考慮して戴けたら嬉しかったです。


デセールは二種。別々で提供され私の方にはブラマンジェが。


☆小豆ブラマンジェとカルダモンアイス最中


カルダモンアイスがきちんとカルダモン香るミルクとのバランスよいアイスで美味しい。

それに比べブラマンジェのほうはよくわからない？？組み合わせと味わいで微妙でした(^_^;)

甘いだけのレモンジュレが余計に感じたためかと思います。


☆バスチーとカルダモンアイス最中


少し貰いましたが卵感強いバスチーで表面の焦げ目もあまり苦味と香りなく好みでないバスチーでした。


リコリスティーで〆。

甘草のハーブティーがフレンチ店にあるのは珍しく胃腸のために（笑）セレクトしましたが美味しくはありませんよ（笑）


王道系カジュアルフレンチのネネグースさん。


一昔を思い出すような丁寧な仕事を感じる王道系フレンチのお店として良いお店かと思います。

王道系といえどもソースはコテコテ感はなく日本人に合わせ油脂率控えめで旨味は強いソースとして塩梅よく仕立てられたソースで戴ける印象で重たくならず最後まで楽しめました♪


ただボリューム重視ではない私が全体的に物足りなさを感じたのはやはりコース通してのメインのボリュームが控えめすぎたのが少し満足感に欠けてしまったように思いますのでそこだけが残念に感じてしまいましたね。


それでもグラスワインの種類も限られた中で白赤とお料理にそれなりに寄り添ったワインが戴けたことは満足です。


地元の方に長らく愛されているようにも感じる居心地よいフレンチ店という印象も持ちましたね♪


ごちそうさまでした。