ホワイト餃子の流れを汲むシナモン風味の名物餃子 : 餃子の丸満 本店

＜料理＞
■焼餃子（4人前）…税込2464円
ほぼ全てのお客さんが注文すると思われるお店の看板商品「焼餃子」を4人前（32個）注文。
なお、メニュー表上は、
・0.5人前（4個）…税込352円
・1人前（8個）…税込616円
・1.5人前（12個）…税込924円
・2人前（16個）…税込1232円
のみで4人前というメニューはありませんが注文は通ります。
要するに「焼餃子」を32個くださいという注文になります。
注文してから8分程でまずは1.5人前（1皿に12個盛り付けられたお皿）が2皿（餃子計24個）配膳されました。
そしてそれから3分程で1人前（1皿に8個盛り付けられたお皿）が1皿配膳され、計32個が揃いました。
この時差がありがたく、お陰で焼きたて熱々を食べ続けることができます。
ちなみに、創業者の修業先でもある野田本店のホワイト餃子の場合は、1人前8個なのは同じですが、今回のようにまとめて注文した場合にはもっと大きなお皿に16個盛り付けられてくる（16個盛りが2回配膳される）ので見た目にインパクトがあります。
ぱっと見のかたちやサイズ感はほぼ同じですが、ホワイト餃子は表面がマットな質感ですがこちらが油の艶があります。
皮はホワイト餃子同様に厚手でパンに近い感じでそこは同じなのですが、食感は全然違います。
ホワイト餃子はカリカリ、サクサク、シャクシャクとした割と硬質な食感でしたがこちらは気持ちしっとりとした食感。
また、本家であるホワイト餃子は万人受けする味にすべく現在シナモンを使用していませんが、こちらはホワイト餃子創業時の味を踏襲しているためシナモン風味。
ただ、以前はガツンとシナモンの香りがしたような気がするのですが今回は感じず。
餡は白菜やキャベツ、ニラ等の野菜に豚挽肉が入った野菜中心のもの。
生地の食感的にはホワイト餃子の方が好みですが、野田の本店は平日夜のみの営業なのでなかなか行きづらく。
手軽にいただけるという点では十分な餃子です。


■ほんとんラーメン（醤油）…税込1045円
ほんとんとワカメ、コーン、長ネギ入りの醤油ラーメン。
ほんとんとは、こちらのお店の自家製わんたんのこと。
3度挽きした豚挽肉をわんたんの皮で手包みしているそうで、わんたんとしてはかなり餡多めで水餃子に近い食べ応えのあるわんたん。
それが3個入っていました。
麺はいたって普通の中細の中華麺。
麺量は150gあるかないかくらいかなと。
1000円オーバーなのでCP的には微妙なところですが、ほんとんもお店の名物ではあるのでいただくことができて良かったです。

＜お店について＞
1964年6月20日創業の餃子店。
1960年創業、千葉県野田市内に本店のあるホワイト餃子の一番弟子が始めたお店。
お店のゲート脇にたたずむのは宇宙服姿のキャラクターは、お店のマスコットキャラクター夢丸君。
キャッチフレーズは、「餃子は宇宙食」「宇宙をめざす味」。
何故に餃子店でいきなり宇宙が出てくるのかというと、現会長鹿島節子氏は、1997年に決団された宇宙少年団(ＹＡＣ)「わたらせ分団」の初代分団長。
こうした背景もあり、夢丸君は青少年たちの大いなるロマンと可能性を象徴したキャラクターになっているのだとか。

・駐車場
道路挟んで反対側に16台分程

・席構成
テーブル席…2～4名がけ5卓以上
小上がり席…4名がけ1卓、8名がけ2卓


＜料理＞
■焼きたて餃子（1人前・8個）…440円
・直径…約5.5cm
・高さ…約4.2cm
・重さ…約38g
どこから食べても同じように皮と中身を味わうことができ、
最初のひと口も最後のひと口も同じおいしさだけを感じられるようにという想いから、
こちらの餃子はたこ焼きのような真ん丸型。
小籠包のように皮で餡を丸く包み込んだものを焼き（揚げ）、
閉じたひだの部分が下になるようにして盛り付けられています。
手づくりしているという皮はかなり厚手ですがモチモチ感は控えめで、
小麦の味が感じられる程粉密度の高いしっかりとした食感。
この皮、焼きたてだったらパリパリもしくはカリカリとしたのでしょうか。
中の餡は見た目の大きさより少なく、餡：空洞＝1：1くらいだったかと。
餡には20種類以上の素材を使用しているそうで、白菜と長ネギ入りなのはわかりましたが、
味覚音痴の私には全てを言い当てることなどできません。
なお、白菜は、夏季は長野県産、冬季は茨城県産を丸一晩塩漬けしたものを使用しているとのこと。
肉より野菜が多めの餡で、シナモンがかなり効いた独特の味わい。
風味づけとか隠し味とかそういうレベルではなく、しっかりシナモン臭。
私はシナモン大好きなので幸せでしたが、苦手な方は厳しいでしょうね。
餡の味がしっかりしているので、タレ等何もつけずとも美味しくいただけます。
なお、お店では焼きたてにこだわっているようで、
卓上の「丸満名物焼餃子のおいしい食べ方」には、
"焼きたて30秒にこだわりがあります"とか"1秒でも早く、まずは一口食べる"とまで書いてある程。
ですが、残念ながら今回は物産展でのテイクアウト。
まだ十分温かいものの、30秒はゆうにこえてしまっていました。
なので、お店が理想とする状態ではいただけていないことになりますので、
評価は控えさせていただきます。