若者はわいわいと、ロートルは唯一人、締めのビールを♪ : 魚民 石岡西口駅前店

マスターズ陸上競技茨城県選手権大会に出場するべくの遠征訪問で訪れた茨城県石岡市。石岡市「食べログ」初レビューは『メガ盛行脚』の一環として、「デカ盛」で全国的にも有名な『森樹』〔茨城県石岡市国府6-2-7〕を訪問。その後、宿泊ホテルで休息していたのだが、就寝前にちょっと 1杯だけ引っかけたくなって、JR常磐線「石岡駅」面前のこちらを訪問してみた。


『魚民 石岡西口駅前店』
茨城県石岡市国府1-2-32 櫻川ビル2F
0299-23-9188


JR 常磐線「石岡駅」西口から真西に進み、茨城県道277号石岡停車場線方向へ 10m足らず西進すると、道路右手（南側）の櫻川ビル 2F に『魚民 石岡西口駅前店』はある。


就寝前の寝酒にとの訪問で、今回はクッキングスケールの持参もせず、計量もなければ、まともな写真もそんなに撮影出来なかったと言う体たらく。。。まあ、ご挨拶程度のレビューと言うことでご勘弁戴きたい。


「一番搾りプレミヤム」498円（税別）538円（税込）
「キリン一番搾り 大ジョッキ」698円（税別）754円（税込）


兎に角、美味しくビールを戴いた。私はビールがとても大好きなので、ついつい飲み過ぎてしまうのだが、翌朝に控えるマスターズ陸上競技会を前に、多少は抑えておいた。流石に、二日酔いで競技するのは余りにも情けない。

それにしても、旅先での1杯、実に美味なるビールであった。


「チャージ お通し込」360円（税別）389円（税込）


お通しには「煮しめ」が提供された。筍、蓮根、人参、蒟蒻の「煮しめ」は、よく味が染みていてなかなかに美味であった。まあ、定番のお味としてはよく出来ていたと言えよう。極く一般的な「煮しめ」でもあるので、詳細なコメントは不要かと思われる。


お通しとして、389円（税込）と言う価格は、妥当なラインであろう。座っただけで数千円取るような居酒屋は流石にないだろうが、500円以下なら、先ず先ずにお安い方かと思う。
ただ、23:00 を過ぎていたこともあって、深夜料金 10% : 361円（税込）が加算されていたのには少々がっかりしてしまった。
TAXI などの利用でも深夜割増があるが、ファミレス、居酒屋の深夜料金の例も、加算する理由は同様な理屈らしい。

「22時以降は深夜料金 10%を頂きます」

こんな表示が、割と小さめな文字で、メニュー表の隅の方等に記載されているものだが、この深夜料金、法律で規定があるわけではなく、それを取るも取らぬも、それを取る側、即ち TAXI 会社や店舗側の自由なのだそうだ。
実際のところ、深夜料金を取る理由として、次の二つが挙げられると言う。

1. 深夜は人件費がアップする
労働基準法 第37条第4項 で、「使用者が、午後10時から午前5時まで（厚生労働大臣が必要であると認める場合においては、その定める地域又は期間については午後11時から午前6時まで）の間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の2割5分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。」とあって、25% の賃金加算が深夜相当時間には義務付けられている。要するに、10時以降のアルバイトは時給が高く、正社員であれば深夜手当が支給されることになるのだが、この分の人件費を深夜料金として補おうとする目的だ。

2. 独占的な商売になる場合は割高でも利用者の減少はない
TAXI の場合は、深夜になると、電車やバスが無いため、嫌でも TAXI を利用せざるを得ない。少々高額になっても、その必要性から顧客は TAXI に乗車せざるを得ないので、ここぞとばかりの値上げと言うことになる。ファミレスや居酒屋も同じ理屈で、他にやっている飲食店がないゆえの値上げなのである。

平均的な深夜料金の割増率は、ファミレス、居酒屋等では、およそ10%、TAXI は30%と言うところが多いようだ。

まあ、確かに致し方のないところだが、それでも矢張り 10% と言う数字は大きい。。。


「東村山黒焼きそば」498円（税別）538円（税込）


メニュー表を眺めていたら、何やら、無性に「焼きそば」が食べたくなってしまった。しかも「黒やきそば」とあって、思いっ切り興味を惹かれた。

「東村山 黒焼きそば」とは、秘伝の「イカすみ」と、幻のうま味酒と言われる鹿児島特産の「黒酒」、さらに様々な香辛料をブレンドした香り高い「黒ソース」を味のベースにした「焼きそば」である。そのソースの濃い色目から、こってり味の「焼きそば」と思いがちだが、上品なスパイスがふんわりと効いていて、「イカすみ」や「黒酒」などの旨みが、複雑な深みを醸成する、今までに無い大人の味わいを感じる「焼きそば」である。
2009 年に東京都東村山市で、60店舗余りの「黒焼きそば」提供店が、スタンプラリーを始めたことから、じわじわとその人気が地元に広がったのだと言う。


実際、『魚民』提供の「黒焼きそば」の味わいの方も、しつこさやコッテリ感を感じることはなく、あっさりとした味わいの中に、深みのある旨味が香ってきて、ビールによく合う味わいであった。


「もつ鍋 麺付」798円（税別）862円（税込）


「牛もつ鍋」もビールには実によく合う。スープが白濁乳化豚骨スープでもあり、締めに投入する麺との相性もよく、実に美味であった。
ラーメンの麺というのは、どうしてこうも豚骨スープとの相性が好いのだろう。基本は鶏がらスープであろうに、豚骨との出会いは、ラーメンの可能性を大きく増加させたと私は考えている。

野菜がたっぷり入っていて、量的にも満足感があるのだが、ぐつぐつと煮込みながら、出来上がりを愉しみながら待って、シャキシャキ感をギリギリ残した煮込み状態で戴いた際には、思わず、

「うまっ！」

と独りごちてしまった。(^^;;
まあ、個室だったので、気恥ずかしは感じずに済んで良かった。^_^

牛モツのにゅるっとした味わいの奥深さは、実際に堪らない。是非とも大量に食したいと願ったやまないが、価格の方は決して安くはないので、いつも我慢我慢の日々だ。(笑´∀｀)

価格的に、862円（税込）と言うことだったが、先ず先ず納得の価格だと思う。


「自家製若鶏の唐揚げ」498円（税別）538円（税込）


「鶏唐揚げ」も、居酒屋呑みの定番のお摘みであろう。各チェーン店のそれぞれの店舗で、特に際立った特徴があると言うわけでもないが、それ故に、逆に定番の味として安心して食せると言う側面もあるだろう。

今回の「自家製若鶏の唐揚げ」も、その意味において、安心の味わいであった。
定番のお味故に、これもまた、詳細なコメントは不要かと思われる。


総じて、美味しくビールとお摘みを戴いて、満足しつつ席を立つ。

先ず先ずに美味しうござった。

そうして迎えた会計時、告げられた金額は、、、


合計支払金額 3,980円


意外に高く付いたのでビックリして、レシートを二度見してしまった。老眼鏡を掛けて改めて見直し、そこにある「チャージ」389円、「深夜料金」361円、「消費税」294円、この 3つをじっくりと確認。これら3つの合計金額は 1,044円。これをマイナスすれば、2,000円台の価格と言うことになる。仮にそうだったとしたら、「おっ、安いな！」と間違いなく感じたことであろう。が、実際は、ほぼ4,000円。

なるほど、

「あれ、そんなに？」

支払い時点でそう感じたのは、当然のことであった。「チャージ」「深夜料金」「消費税」、まあ、致し方ないこととは言え、やはり世の中は細かいところまでも世知辛いものだと実感。
まあ、取り敢えず明日は頑張ろう！ そう思って床に就く私なのであった。