済州島出身のオカアサンが作ってくれる韓国家庭料理のしみじみとした旨さ。雰囲気ある店はご主人の設計で。 : 韓国家庭料理　済州

つくばに来ています。

突然目覚めちゃった韓国家庭料理。おいしいです。３軒目はここに決めました。お店の場所は洞峰公園にほど近く、西大通りを挟んで二宮小学校の奥の方のちょっと開けた場所にあります。

大通りから入ってくるとちょうどお店の横の塀あたりで、目的地に到着したと南美が言い出します。鮮やかなブルーの塀を見て、まさかのカップルズホテル？南美がまじめな声でアナウンスするものですから、どんな真意なのか計りかねて建屋に沿ってぐるっと駐車場まで周りこみます。車から降りて建屋を見ると、建屋自体がとてもりっぱですし、懐かしいような情緒も感じます。

入口を過ぎてブルーの塀を見に戻ってみると、大きな石像が２体。これってチェジュ島の何かなんでしょうか。こんな沖縄のリゾートにあるようなお店がつくばにあったのですね。もっとばんばんレビューやブログで取り上げて欲しいタイプのお店ですよ。

入口に戻って入店。店内もすっごく情緒っぽく、和に凝ったデザイナーズレストランのイメージ。ワンフロアではなくて、木の仕切りで半個室みたいに空間をそれぞれ独立させています。ったく、へ～え、の感想でした。

お客さんは入れ違いに２組ほど出ていって、先客は別の２組。知る人ぞ知る、かあって。これまた素敵な木のテーブルを揃えていて、空いているところに着席しました。奥の方に厨房があるようです。ちょうどメニューがありましたので、プルコギをキーワードにしてチェック開始のゴングをち～～ん。

ブルゴギ定食がありました。９８０円。すべて写真入りで、イメージが湧きます。先日訪れた白飯屋のプルコギ定食に比べるとすごくシンプルで、もっと野菜があったらなあ、という感じ。実際はこの写真が標準なんでしょうが。メニューに手書きの文字があって、

ブルゴギ石焼ビビンバ（９８０円）

これにしてみようかな。冷麺やコムタンなんかもいいし。厨房から人のよさそうなオカアサンが出てきました。このブルゴギ石焼ビビンバできますか？できると言うことですので、お願いしました。

どうやらオカアサンがホールも厨房も全部ひとりでやっているようです。座ったテーブルの近くに雑誌が置いてあるのを見つけ、これでタイムキルしよっか。

つくばの情報誌でお店の紹介号でした。これがあると、オカアサンにインタビューしなくて済みます。長々とした記事でしたが、要約すると、

①オカアサンはチェジュ島の出身。最初キムチのお店を開こうと思っていたが、いっそのこと家庭料理まで紹介したい、と。
②一番驚いたのは日本人が辛さに弱いということ。それで、唐辛子など材料は韓国から取り寄せていて。辛さの中に甘味があるのは日本では見つけにくい。
③この素敵な店の設計は、設計士であるご主人の作。チェジュ島の雰囲気を感じられるように２０種類以上の無垢材を使っている。
④入口にあった石像は、チェジュ島のシンボル、守り神。チェジュ島から運んできたもので、一体８トン。

すごいお店がこんなところにあったんだ。通りすがりで見つけるお店はありません。これをきっかけに情報のエクスパンドをお願いします。すぐ飛びつきそうなサイト、注視してますから。あそことあそこ。

１２，３分で配膳されました。石の器の中で、ぐらぐら沸騰してます。お好みで、って添えられていたのは、コチュジャン。漬物が３種類。これどうぞ、って別皿の白菜キムチが出されました。オレ、ここでも人気あるなあ、これでも本当はいい人なんだし、と思っておりましたが、あとで食堂サイトを見たらどうもクーポン対応のキムチだったようです。

石焼の中身は、ブルゴギのほかにたまねぎ、にんじん、にら、しめじなどがたっぷりはいっていて、ごまが大量に振りかけられています。そんじゃあ、いってみましょう。混ぜて混ぜて混ぜて、と混ぜますが、２，３回混ぜれば十分に混ざっちゃいました。これこそ、っちっちですよ。ふ～ふ～しながら、やっぱり、っちっち。うめえっす。味がいい。これって、ブルコギのたれですね。あまり濃い味ではなく、しみじみおいしい系のしっとり味。

半分以上食べたところで、ちょっとコチジャンアドベンチャー。あまり辛くなく、これはコチジャンを入れた方がうまい、と思いました。この石焼はアリですねえ。お店の雰囲気もいいし、オカアサンも優しい。女性ひとりでも、二人連れでも、もちろんマダムさんもいいですよ。このお店のメニューを見ていると、まだまだ楽しめるお料理がたくさんありますね。グレム、　ト　ザムシ　フエ。